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カナデ編
第五話 バイト先の美人店長
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「いっらっしゃいませ」
振り向いた男性はスラっと背が高く、肩まで伸びた薄茶色の髪を一つに括り、黒子一つない艶やかな白い肌に、端正な顔立ち。色素が薄い感じだからか儚げな印象にも見え、それが余計に美しく見える。
一瞬性別が分からないような錯覚に陥ったが、発した声はしっかりとした低さのある、色気を感じる声だった。
シェスレイト殿下もお綺麗な顔立ちだったけれど、この方もとてもお綺麗だわ。しかも殿下と違い優し気な瞳。あ、いえ、殿下が怖いという訳では! …………、ここにはいない殿下を引き合いに出すなんて失礼よね……。
店内にはしっとりとした音楽が流れ、アンティークの調度品と温かい橙色の灯りに囲まれたその男性。あまりに浮世離れした雰囲気のその男性に呆然とし固まっていると、男性は不思議そうにもう一度声を発した。
「どうされました?」
その声にハッとし、慌てて声を上げる。
「あ! すいません! ボーっとしてしまいました! 私、本日バイトの面接をお願いしました、水嶌奏です!」
焦って勢い良くお辞儀をし、大声で挨拶をしてしまった……、恥ずかしい……。
どうしよう……、とパニックになっていると、男性からプッと笑う声が聞こえた。
恐る恐る顔を上げ、男性を見ると……、必死に笑いを堪えていた。うぅ、恥ずかしい……。
「プッ。あ、いや、すいませんね、ククッ、笑ったりして……フフ」
あの、笑い堪えきれてませんが……、ま、まあ私のせいですもんね。仕方ありません。
「フフ、元気な方ですね。面接の方でしたか、どうぞ、こちらへ」
そう言うと男性は店のテーブルの一つに促した。
「今はお客様もいないので、こちらで面接してしまいましょう」
「は、はい! よろしくお願いします!」
「フフ、どうぞ」
椅子に座るように促され、男性の正面に座った。
持って来た履歴書を渡し、それにひとしきり目を通した男性はこちらを向いた。
「私はオーナー兼店長の樟本洸樹です。二十八歳独身です」
ニコリと笑った樟本さんはとても美人さんだった。美人さんというのも可笑しいかしら、でも中性的で「美人」という言葉のほうが合う気がしたのよね。
そう、だから私の中では美人で正解だったんだけど、年齢と既婚かどうかは必要だったのかしら……。こんなときどう返したら良いのか分からないわ! 何か言うべきなのかしら、どうしたら……。
固まっていると樟本さんはまたしてもプッと吹き出した。
「プッ。いや、ごめんね! 余計なことを言って! アハハ! 君、可愛いね」
樟本さんはクスクスずっと笑っている。笑いを堪えきれていないと言うべきかしら。
これはからかわれたの? わ、分からないわ。どうしたら良いのかしら。
「はー、笑った笑った。本当にごめんね、あまりに緊張してるから和むかな~と思ったんだけど、余計に固まっちゃったね」
「は、はぁ……」
和ませようとしてくれていたのね、それなのに、私ときたら何も返せないで固まるとか! 情けないわ! もっと頑張らないと。でもどう頑張れば良いのやら……、カナデの社交性を見習いたい。
記憶の中のカナデは誰とでも自然に仲良くなっていた。両親がいないからと卑屈になることもなく、元気で明るくて、周りの人々ともすぐに打ち解けていた。
私はシェスレイト殿下の婚約者になるべく、あれ程色々勉強をしたり社交の場に赴いたりもしていたのに、なぜこんなにも上手く出来ないのかしら。
自分の不甲斐なさに落ち込んでしまう。
「す、すいません、初めてなもので緊張して」
「バイト初めてなの?」
「はい……」
カナデとしては初めてではない。しかし「リディア」である私には初めてのこと。記憶があったとしてもやはり緊張してしまう。
「そっか、うん、大丈夫だよ。うちはそんなに難しいことはしないし、店自体が広くはないから、対応するお客さんの人数も少ないしね」
そうにこやかに話す樟本さんは色々と説明をしてくれた。
基本的には十時頃から夕方五時までが珈琲専門のカフェ。料理は軽食しかなく、全て店長である樟本さんが作っているらしい。そして一時間片付けやら休憩やらを挟み、夜七時から十一時まではバーになる。
ビル自体が樟本さんのご両親のもので、この店も以前はご両親が経営していたらしい。それを譲り受け、今は樟本さんが経営している。ちなみにビルは二階からは分譲マンションらしく、部屋数も少なくお高いマンションらしい……、そこの一室に樟本さんは住んでらっしゃる、と……。さすが経営者ですね……。
「だからそんなに必死には儲けようと思ってないんだよね~。のんびりしたくて。時間のあるときに入ってくれたら構わないよ~」
ハハハと笑いながら樟本さんは言った。笑ってもお綺麗な顔ですね、と呑気に思ってしまい、一緒になって笑った。
でもそれってそもそも給仕はいらないのでは……、と少し思ったが、それを言ってしまい雇ってもらえないと困る。ここは黙っておきましょう……。
「えーっと、水嶌奏ちゃんか、奏ちゃんが大丈夫そうなら、明日からでもどうかな?」
「え、良いんですか!? そんな簡単に……」
特に何も聞かれずいきなり決めてしまって良いのかしら、いえ、私がとやかく言う問題ではないのだけれど……、でもそんな簡単に決めてしまって良いもの?
「フフ、真面目だねぇ、奏ちゃん。バイトしたいんでしょ? ならうちは構わないよ~。最初に応募来た人に決めようと思ってたし」
あ、そうなんですね……、私がどうとかは関係ない訳ですね。なら、そんなに気にすることないのかしら。
「そ、そうなんですね、では、よろしくお願いします」
「うん」
樟本さんはニコニコしながら頷いた。
「あ、そういえばその他条件あり、というのは?」
そういえば求人にそのようなことが書いてあったのを忘れていた。変なことだと困るし聞いておかないと。
「あー、それねぇ……」
少し苦笑しながら樟本さんが何か言おうとしたとき、店の扉がカランコロンと音を鳴らし開いた。
「いらっしゃいませ、申し訳ありませんが今は閉店時間中……、ってソウちゃんか」
「ソウちゃん?」
振り向くとソウちゃんと呼ばれた男性がいた。
ふんわりとした短い髪に眼鏡を掛けた優しそうな男性……どこかで見たような……。
その男性が店に入り目が合った。その男性は少し考えたような表情をしたかと思うと、「あっ」と声を上げた。
「貴女はさっき会った……」
「え……」
さっき会った? どこで? 考えを巡らせる。
「ソウちゃん、ナンパは駄目よ~」
「えっ! いや、ナンパって! 違うよ! 本当にさっき会ったんだよ! アパートで!」
アパート? アパートで会った……
「あっ!」
あのお隣さん! 少しだけ挨拶を交わしたお隣さんの男性だわ!
「す、すいません! すぐに分からず!」
「あぁ、いえ、それは気にしないでください。ほら、コウちゃん、ナンパじゃないでしょ!」
ソウちゃんと呼ばれた男性は樟本さんに詰め寄った。
「分かったわよ! そんな怒らないでよ」
クスクスと笑う樟本さん……ん? 何か口調が? さっきまでと違うような? それにソウちゃん、コウちゃんと呼び合う仲とは?
色々頭に疑問符が浮かび、恐る恐る聞いた。
「あ、あの…………、えっと……」
聞けない!! 何て聞いたら良いのか分からない!! そもそも聞いて良いことなのかも分からない!! 聞かれたくないことかもしれないし、と躊躇っていると、樟本さんは察したのかフフッと笑った。
「あ~あ、ソウちゃんのせいでバレちゃったじゃない」
「え、僕のせい!? いつもバレバレじゃないか」
樟本さんと、えっと確か古城さん、二人でやいやいと言い合っている。
フフッ、仲が良いのね。それが可笑しくて笑ってしまう。
その笑った姿を見て、二人は顔を見合わせクスッと笑った。
「ごめんないね~、私、これが素なのよ。これが条件かしらね~」
「?」
「私ね~、自分で言うのも何だけどモテるのよ~」
「はぁ」
これだけ美形な人だ、それはさぞかしおモテになるだろう、と容易に想像がつく。
意図が分からず間抜けな返答をしていると、樟本さんはクスッと笑いながら話を続けた。
振り向いた男性はスラっと背が高く、肩まで伸びた薄茶色の髪を一つに括り、黒子一つない艶やかな白い肌に、端正な顔立ち。色素が薄い感じだからか儚げな印象にも見え、それが余計に美しく見える。
一瞬性別が分からないような錯覚に陥ったが、発した声はしっかりとした低さのある、色気を感じる声だった。
シェスレイト殿下もお綺麗な顔立ちだったけれど、この方もとてもお綺麗だわ。しかも殿下と違い優し気な瞳。あ、いえ、殿下が怖いという訳では! …………、ここにはいない殿下を引き合いに出すなんて失礼よね……。
店内にはしっとりとした音楽が流れ、アンティークの調度品と温かい橙色の灯りに囲まれたその男性。あまりに浮世離れした雰囲気のその男性に呆然とし固まっていると、男性は不思議そうにもう一度声を発した。
「どうされました?」
その声にハッとし、慌てて声を上げる。
「あ! すいません! ボーっとしてしまいました! 私、本日バイトの面接をお願いしました、水嶌奏です!」
焦って勢い良くお辞儀をし、大声で挨拶をしてしまった……、恥ずかしい……。
どうしよう……、とパニックになっていると、男性からプッと笑う声が聞こえた。
恐る恐る顔を上げ、男性を見ると……、必死に笑いを堪えていた。うぅ、恥ずかしい……。
「プッ。あ、いや、すいませんね、ククッ、笑ったりして……フフ」
あの、笑い堪えきれてませんが……、ま、まあ私のせいですもんね。仕方ありません。
「フフ、元気な方ですね。面接の方でしたか、どうぞ、こちらへ」
そう言うと男性は店のテーブルの一つに促した。
「今はお客様もいないので、こちらで面接してしまいましょう」
「は、はい! よろしくお願いします!」
「フフ、どうぞ」
椅子に座るように促され、男性の正面に座った。
持って来た履歴書を渡し、それにひとしきり目を通した男性はこちらを向いた。
「私はオーナー兼店長の樟本洸樹です。二十八歳独身です」
ニコリと笑った樟本さんはとても美人さんだった。美人さんというのも可笑しいかしら、でも中性的で「美人」という言葉のほうが合う気がしたのよね。
そう、だから私の中では美人で正解だったんだけど、年齢と既婚かどうかは必要だったのかしら……。こんなときどう返したら良いのか分からないわ! 何か言うべきなのかしら、どうしたら……。
固まっていると樟本さんはまたしてもプッと吹き出した。
「プッ。いや、ごめんね! 余計なことを言って! アハハ! 君、可愛いね」
樟本さんはクスクスずっと笑っている。笑いを堪えきれていないと言うべきかしら。
これはからかわれたの? わ、分からないわ。どうしたら良いのかしら。
「はー、笑った笑った。本当にごめんね、あまりに緊張してるから和むかな~と思ったんだけど、余計に固まっちゃったね」
「は、はぁ……」
和ませようとしてくれていたのね、それなのに、私ときたら何も返せないで固まるとか! 情けないわ! もっと頑張らないと。でもどう頑張れば良いのやら……、カナデの社交性を見習いたい。
記憶の中のカナデは誰とでも自然に仲良くなっていた。両親がいないからと卑屈になることもなく、元気で明るくて、周りの人々ともすぐに打ち解けていた。
私はシェスレイト殿下の婚約者になるべく、あれ程色々勉強をしたり社交の場に赴いたりもしていたのに、なぜこんなにも上手く出来ないのかしら。
自分の不甲斐なさに落ち込んでしまう。
「す、すいません、初めてなもので緊張して」
「バイト初めてなの?」
「はい……」
カナデとしては初めてではない。しかし「リディア」である私には初めてのこと。記憶があったとしてもやはり緊張してしまう。
「そっか、うん、大丈夫だよ。うちはそんなに難しいことはしないし、店自体が広くはないから、対応するお客さんの人数も少ないしね」
そうにこやかに話す樟本さんは色々と説明をしてくれた。
基本的には十時頃から夕方五時までが珈琲専門のカフェ。料理は軽食しかなく、全て店長である樟本さんが作っているらしい。そして一時間片付けやら休憩やらを挟み、夜七時から十一時まではバーになる。
ビル自体が樟本さんのご両親のもので、この店も以前はご両親が経営していたらしい。それを譲り受け、今は樟本さんが経営している。ちなみにビルは二階からは分譲マンションらしく、部屋数も少なくお高いマンションらしい……、そこの一室に樟本さんは住んでらっしゃる、と……。さすが経営者ですね……。
「だからそんなに必死には儲けようと思ってないんだよね~。のんびりしたくて。時間のあるときに入ってくれたら構わないよ~」
ハハハと笑いながら樟本さんは言った。笑ってもお綺麗な顔ですね、と呑気に思ってしまい、一緒になって笑った。
でもそれってそもそも給仕はいらないのでは……、と少し思ったが、それを言ってしまい雇ってもらえないと困る。ここは黙っておきましょう……。
「えーっと、水嶌奏ちゃんか、奏ちゃんが大丈夫そうなら、明日からでもどうかな?」
「え、良いんですか!? そんな簡単に……」
特に何も聞かれずいきなり決めてしまって良いのかしら、いえ、私がとやかく言う問題ではないのだけれど……、でもそんな簡単に決めてしまって良いもの?
「フフ、真面目だねぇ、奏ちゃん。バイトしたいんでしょ? ならうちは構わないよ~。最初に応募来た人に決めようと思ってたし」
あ、そうなんですね……、私がどうとかは関係ない訳ですね。なら、そんなに気にすることないのかしら。
「そ、そうなんですね、では、よろしくお願いします」
「うん」
樟本さんはニコニコしながら頷いた。
「あ、そういえばその他条件あり、というのは?」
そういえば求人にそのようなことが書いてあったのを忘れていた。変なことだと困るし聞いておかないと。
「あー、それねぇ……」
少し苦笑しながら樟本さんが何か言おうとしたとき、店の扉がカランコロンと音を鳴らし開いた。
「いらっしゃいませ、申し訳ありませんが今は閉店時間中……、ってソウちゃんか」
「ソウちゃん?」
振り向くとソウちゃんと呼ばれた男性がいた。
ふんわりとした短い髪に眼鏡を掛けた優しそうな男性……どこかで見たような……。
その男性が店に入り目が合った。その男性は少し考えたような表情をしたかと思うと、「あっ」と声を上げた。
「貴女はさっき会った……」
「え……」
さっき会った? どこで? 考えを巡らせる。
「ソウちゃん、ナンパは駄目よ~」
「えっ! いや、ナンパって! 違うよ! 本当にさっき会ったんだよ! アパートで!」
アパート? アパートで会った……
「あっ!」
あのお隣さん! 少しだけ挨拶を交わしたお隣さんの男性だわ!
「す、すいません! すぐに分からず!」
「あぁ、いえ、それは気にしないでください。ほら、コウちゃん、ナンパじゃないでしょ!」
ソウちゃんと呼ばれた男性は樟本さんに詰め寄った。
「分かったわよ! そんな怒らないでよ」
クスクスと笑う樟本さん……ん? 何か口調が? さっきまでと違うような? それにソウちゃん、コウちゃんと呼び合う仲とは?
色々頭に疑問符が浮かび、恐る恐る聞いた。
「あ、あの…………、えっと……」
聞けない!! 何て聞いたら良いのか分からない!! そもそも聞いて良いことなのかも分からない!! 聞かれたくないことかもしれないし、と躊躇っていると、樟本さんは察したのかフフッと笑った。
「あ~あ、ソウちゃんのせいでバレちゃったじゃない」
「え、僕のせい!? いつもバレバレじゃないか」
樟本さんと、えっと確か古城さん、二人でやいやいと言い合っている。
フフッ、仲が良いのね。それが可笑しくて笑ってしまう。
その笑った姿を見て、二人は顔を見合わせクスッと笑った。
「ごめんないね~、私、これが素なのよ。これが条件かしらね~」
「?」
「私ね~、自分で言うのも何だけどモテるのよ~」
「はぁ」
これだけ美形な人だ、それはさぞかしおモテになるだろう、と容易に想像がつく。
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