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本編 リディア編
第五十五話 王子対魔獣!?
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「シェ、シェス……、どうしてここに?」
シェスは思い切りこちらを睨み付けていた。こんな怖い顔は久しぶりかもしれない。
背筋が凍る。
固まってしまった私に気付き、ディベルゼがシェスの背後からひょこりと顔を出した。
「あ、リディア様、ゼロに襲われていたようですが大丈夫ですか? 今日我々がここにいるのは偶然ですよ? たまたまです。ねぇ、レニードさん」
レニードさんは突然話を振られビクッとなった。
「は、はい! 今日はフィンをご覧になられたいとのことで連絡をいただいておりました……」
「そ、そうなんですね……」
しかしとんでもないタイミングで見られてしまった。まるでゼロに噛み付かれているような……、と考えているところで気が付いた。
シェスの怒り、もしかしてこれは私がゼロに攻撃されたと勘違いされている!?
「あ! あの! ゼロは普段こんなことはないんです! 今日はクフルの実を食べて酔っ払ったみたいになってしまって! 決して私を攻撃していた訳ではありません!」
座り込んだまま膝に乗るゼロの頭を抱き締めながら言った。
これでゼロが狂暴だからとか判断されたらどうしよう……、自分のせいでゼロがそんなことになってしまったらと思うと涙が出そうになる。
しかし泣いている場合ではない! シェスの誤解を解かないと! 涙が出ないように必死に堪えシェスを見上げる。
「普段ゼロはとても優しい子なんです……。クフルの実も最初ゼロは食べるのを嫌がったんです。私が無理矢理……、ですから、私が悪いのです」
懇願するようにシェスを見上げた。
「とりあえずゼロから離れるんだ」
「え、ですが、眠っているゼロを放っておきたくはありません」
シェスに睨まれたが、今眠っているゼロをこの場に置き去りにして離れたくはない。それは睨まれても譲れない。
シェスの目を真っ直ぐ見据えた。
「分かった」
シェスは小さく溜め息を吐くと、一言そう言ってレニードさんの元に向かった。
横を通り過ぎるときの表情がどこか切なげだった。
何で? 何でそんな表情? 何か悪いこと言ったかな……。何だろう、少し胸が痛い。
シェスはレニードさんと話ながらフィンに向き直った。
レニードさんは怪我がないかを確認してくれてから、フィンを連れシェスたちと共に少し離れた場所に移動した。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
マニカもオルガも心配そうにする。
「うん、大丈夫だよ」
「リディ、このままゼロを抱えとくの?」
イルにも心配をかけたようだ。横に膝を抱えしゃがみこみ聞いて来る。
「うーん、そうだね。とりあえずゼロが目を覚ますまでは側にいとこうかな。イルはフィンのところに行って良いよ?」
「うん……、何かあったら呼んでね?」
「フフ、ありがとう」
イル、優しいな。走って行くイルの後ろ姿を見送り、ゼロに目をやった。
スヤスヤと気持ち良さげだ。
「あー、本当にびっくりした」
「お嬢~」
オルガが半泣き顔だ。何で?
「助けられなくてごめん。ゼロが憎たらしくなっちゃったよ」
今度はむくれた顔をした。百面相になってるわね。
「私のせいだからゼロを責めないでね?」
「分かってるよ……、分かってるけどさぁ!」
オルガはやはりむくれている。無事だったんだから忘れてあげて欲しいわ。
遠目にフィンが飛び回っているのが見える。自慢気なんだろうなぁ、と少し笑った。
イルはシェスが怖いのか、若干遠巻きに見ている。
程なくしてゼロが身動ぎした。起きたかしら。
「ゼロ? 起きた? 大丈夫?」
『うっ……』
ゼロは頭を持ち上げぶるぶるっと振る。
『リディア……』
「大丈夫? その……、覚えてる?」
『あー、あぁ、その……、すまない』
「そ、そっか、覚えてるんだね。大丈夫! ゼロのせいじゃないし!」
何だか恥ずかしい気分になり慌てた。
ゼロは身体を持ち上げ立ち上がる。膝から重みがなくなり、ホッとすると同じく立ち上がった。
ゼロの顔を撫で何ともないかを確認した。
「もう何ともない? 本当に大丈夫?」
『あぁ』
ゼロはスリッと鼻先を合わせて来た。
『大丈夫だ』
「リディ」
撫でていた手を止め振り向くとシェスが戻って来ていた。
こちらをじっと見詰めている……、というかゼロを見ている? やはり疑われているのだろうか。
チラリと横目でゼロを見ると、ゼロもシェスを見ていた。
睨み合っている?
しばらく二人? は睨み合っているかと思うと、ゼロが私の首にスリッと鼻先を当てた。
「ゼロ?」
『リディアの相棒は私だ』
「ん? うん?」
「リディ!!」
シェスに大きな声で呼ばれたかと思うと、急に腕を掴まれ引っ張られた。
「シェ、シェス!?」
シェスは聞こえていないかのように、腕を掴んだままずんずん進んで行く。
慌ててゼロに振り返り、
「ゼロ! またすぐ来るから!」
ゼロは何も言わなかった。
シェスに引っ張られながら、後ろからは慌ててマニカとオルガ、ディベルゼさんとギル兄、といった行列になり追いかけて来ていた。
後ろからはディベルゼさんの「すいませんねぇ」という声が聞こえて来た。
「あ、あの、殿下、あ、いえ、シェス! ちょっと待ってください!」
シェスに引っ張られ、若干小走りになり息が上がっていた。
シェスは腕を離しこちらを見た。
怒っている? 照れている? 緊張している? 何だか良く分からない表情だ。
「リディ、明日一緒に街にでも出かけないか?」
「えっ!?」
唐突に言われ混乱した。後ろからディベルゼさんの「はぁ!?」という声が聞こえた。
いや、私が思わず「はぁ!?」と言うところでしたよ?
何で急に? 何で街? 意味が分からない……。
答えられず唖然としていると、シェスはさらに言った。
「その……、明日、たまたま時間が……、いや、視察が! 視察で街に出る。一緒にどうかと……」
視察か……、あの国営病院かな? 気になるけど、明日はラニールさんと約束が……。
「あ、あの、すいません、お誘いいただいて嬉しいのですが、明日は予定が……」
「え…………」
「大変申し訳ありません!!」
シェスは固まっていた。誘っていただいたのに断るなんてとんでもないかしら。でもやはり先約を優先したい。王子が相手でも婚約者が相手でも、そこは守りたい。けど……、やはり無礼かしら……。
恐る恐るシェスの顔を見た。シェスはまだ固まっている。
「あー、リディア様は明日ご予定があるのですね。それは仕方ありませんよねぇ。視察は我々だけで大丈夫ですので、リディア様はお気になさらず。では、我々はこれで失礼いたしますね」
ディベルゼさんが早口に捲し立て、シェスの腕を掴んだかと思うと引き摺るように連れて去って行った。
「な、何だったんだろう……」
「さ、さあ……」
マニカと二人で呆然とした。オルガは何故かホッとしたような顔だった。
「と、とりあえず部屋に戻ろうか。疲れたよ……」
「そ、そうですね……」
何だかよく分からないまま部屋へと戻るのだった。
考えても分からないことは考えない!
明日はラニールさんとお菓子作りよ!
シェスは思い切りこちらを睨み付けていた。こんな怖い顔は久しぶりかもしれない。
背筋が凍る。
固まってしまった私に気付き、ディベルゼがシェスの背後からひょこりと顔を出した。
「あ、リディア様、ゼロに襲われていたようですが大丈夫ですか? 今日我々がここにいるのは偶然ですよ? たまたまです。ねぇ、レニードさん」
レニードさんは突然話を振られビクッとなった。
「は、はい! 今日はフィンをご覧になられたいとのことで連絡をいただいておりました……」
「そ、そうなんですね……」
しかしとんでもないタイミングで見られてしまった。まるでゼロに噛み付かれているような……、と考えているところで気が付いた。
シェスの怒り、もしかしてこれは私がゼロに攻撃されたと勘違いされている!?
「あ! あの! ゼロは普段こんなことはないんです! 今日はクフルの実を食べて酔っ払ったみたいになってしまって! 決して私を攻撃していた訳ではありません!」
座り込んだまま膝に乗るゼロの頭を抱き締めながら言った。
これでゼロが狂暴だからとか判断されたらどうしよう……、自分のせいでゼロがそんなことになってしまったらと思うと涙が出そうになる。
しかし泣いている場合ではない! シェスの誤解を解かないと! 涙が出ないように必死に堪えシェスを見上げる。
「普段ゼロはとても優しい子なんです……。クフルの実も最初ゼロは食べるのを嫌がったんです。私が無理矢理……、ですから、私が悪いのです」
懇願するようにシェスを見上げた。
「とりあえずゼロから離れるんだ」
「え、ですが、眠っているゼロを放っておきたくはありません」
シェスに睨まれたが、今眠っているゼロをこの場に置き去りにして離れたくはない。それは睨まれても譲れない。
シェスの目を真っ直ぐ見据えた。
「分かった」
シェスは小さく溜め息を吐くと、一言そう言ってレニードさんの元に向かった。
横を通り過ぎるときの表情がどこか切なげだった。
何で? 何でそんな表情? 何か悪いこと言ったかな……。何だろう、少し胸が痛い。
シェスはレニードさんと話ながらフィンに向き直った。
レニードさんは怪我がないかを確認してくれてから、フィンを連れシェスたちと共に少し離れた場所に移動した。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
マニカもオルガも心配そうにする。
「うん、大丈夫だよ」
「リディ、このままゼロを抱えとくの?」
イルにも心配をかけたようだ。横に膝を抱えしゃがみこみ聞いて来る。
「うーん、そうだね。とりあえずゼロが目を覚ますまでは側にいとこうかな。イルはフィンのところに行って良いよ?」
「うん……、何かあったら呼んでね?」
「フフ、ありがとう」
イル、優しいな。走って行くイルの後ろ姿を見送り、ゼロに目をやった。
スヤスヤと気持ち良さげだ。
「あー、本当にびっくりした」
「お嬢~」
オルガが半泣き顔だ。何で?
「助けられなくてごめん。ゼロが憎たらしくなっちゃったよ」
今度はむくれた顔をした。百面相になってるわね。
「私のせいだからゼロを責めないでね?」
「分かってるよ……、分かってるけどさぁ!」
オルガはやはりむくれている。無事だったんだから忘れてあげて欲しいわ。
遠目にフィンが飛び回っているのが見える。自慢気なんだろうなぁ、と少し笑った。
イルはシェスが怖いのか、若干遠巻きに見ている。
程なくしてゼロが身動ぎした。起きたかしら。
「ゼロ? 起きた? 大丈夫?」
『うっ……』
ゼロは頭を持ち上げぶるぶるっと振る。
『リディア……』
「大丈夫? その……、覚えてる?」
『あー、あぁ、その……、すまない』
「そ、そっか、覚えてるんだね。大丈夫! ゼロのせいじゃないし!」
何だか恥ずかしい気分になり慌てた。
ゼロは身体を持ち上げ立ち上がる。膝から重みがなくなり、ホッとすると同じく立ち上がった。
ゼロの顔を撫で何ともないかを確認した。
「もう何ともない? 本当に大丈夫?」
『あぁ』
ゼロはスリッと鼻先を合わせて来た。
『大丈夫だ』
「リディ」
撫でていた手を止め振り向くとシェスが戻って来ていた。
こちらをじっと見詰めている……、というかゼロを見ている? やはり疑われているのだろうか。
チラリと横目でゼロを見ると、ゼロもシェスを見ていた。
睨み合っている?
しばらく二人? は睨み合っているかと思うと、ゼロが私の首にスリッと鼻先を当てた。
「ゼロ?」
『リディアの相棒は私だ』
「ん? うん?」
「リディ!!」
シェスに大きな声で呼ばれたかと思うと、急に腕を掴まれ引っ張られた。
「シェ、シェス!?」
シェスは聞こえていないかのように、腕を掴んだままずんずん進んで行く。
慌ててゼロに振り返り、
「ゼロ! またすぐ来るから!」
ゼロは何も言わなかった。
シェスに引っ張られながら、後ろからは慌ててマニカとオルガ、ディベルゼさんとギル兄、といった行列になり追いかけて来ていた。
後ろからはディベルゼさんの「すいませんねぇ」という声が聞こえて来た。
「あ、あの、殿下、あ、いえ、シェス! ちょっと待ってください!」
シェスに引っ張られ、若干小走りになり息が上がっていた。
シェスは腕を離しこちらを見た。
怒っている? 照れている? 緊張している? 何だか良く分からない表情だ。
「リディ、明日一緒に街にでも出かけないか?」
「えっ!?」
唐突に言われ混乱した。後ろからディベルゼさんの「はぁ!?」という声が聞こえた。
いや、私が思わず「はぁ!?」と言うところでしたよ?
何で急に? 何で街? 意味が分からない……。
答えられず唖然としていると、シェスはさらに言った。
「その……、明日、たまたま時間が……、いや、視察が! 視察で街に出る。一緒にどうかと……」
視察か……、あの国営病院かな? 気になるけど、明日はラニールさんと約束が……。
「あ、あの、すいません、お誘いいただいて嬉しいのですが、明日は予定が……」
「え…………」
「大変申し訳ありません!!」
シェスは固まっていた。誘っていただいたのに断るなんてとんでもないかしら。でもやはり先約を優先したい。王子が相手でも婚約者が相手でも、そこは守りたい。けど……、やはり無礼かしら……。
恐る恐るシェスの顔を見た。シェスはまだ固まっている。
「あー、リディア様は明日ご予定があるのですね。それは仕方ありませんよねぇ。視察は我々だけで大丈夫ですので、リディア様はお気になさらず。では、我々はこれで失礼いたしますね」
ディベルゼさんが早口に捲し立て、シェスの腕を掴んだかと思うと引き摺るように連れて去って行った。
「な、何だったんだろう……」
「さ、さあ……」
マニカと二人で呆然とした。オルガは何故かホッとしたような顔だった。
「と、とりあえず部屋に戻ろうか。疲れたよ……」
「そ、そうですね……」
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