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第2章
4.猫裁判
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猫裁判
裁判長は告げた。
「にゃんじろは、有罪。死刑に処す」
「し、死刑……」
そして、にゃんじろうは首を吊ってこの世を去った。
だが、死んだだけでは罪は継ぐ萎えない。
さらに、刑が科された。
「生まれ変わって、猫の下僕になること」
「それだけは、いやにゃあ。下僕にはなりたくないにゃあ」
法定は、ざわついた……
「下僕になるなんてひどすぎる」
「死刑だけでなく、下僕生まれ変わるなんて……」
「俺なら耐えられないにゃあ」
「本当に……」
そして、この世を去ったにゃんじろうは、下僕として生まれ変わった。
「あぁ、うちの子は贅沢だね。安物のトイレの砂では知らんぷりだし。これぐらいは安物を使わせてくれよ。さくら」
猫のさくらは、彼の言葉など聞いていない。
この缶詰も安いことへの抗議が始まったのだから。
「なんか、猫が主人みたいだよ。うちは……」
裁判長は告げた。
「にゃんじろは、有罪。死刑に処す」
「し、死刑……」
そして、にゃんじろうは首を吊ってこの世を去った。
だが、死んだだけでは罪は継ぐ萎えない。
さらに、刑が科された。
「生まれ変わって、猫の下僕になること」
「それだけは、いやにゃあ。下僕にはなりたくないにゃあ」
法定は、ざわついた……
「下僕になるなんてひどすぎる」
「死刑だけでなく、下僕生まれ変わるなんて……」
「俺なら耐えられないにゃあ」
「本当に……」
そして、この世を去ったにゃんじろうは、下僕として生まれ変わった。
「あぁ、うちの子は贅沢だね。安物のトイレの砂では知らんぷりだし。これぐらいは安物を使わせてくれよ。さくら」
猫のさくらは、彼の言葉など聞いていない。
この缶詰も安いことへの抗議が始まったのだから。
「なんか、猫が主人みたいだよ。うちは……」
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