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下着泥棒編
下着泥棒
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第十一話
下着泥棒
ここ教会では!
新しい食糞のための豚がやって来ました。
豚が亡くなり、安心してトイレに行くことが出来た聖女様ですが、また、豚がやって来ました。
「どうして! どうして、また、豚がいるの?」と、聖女様が悩んでいた頃、キーたちは!
「これで安心ね。ウジ虫がゲルゼブブにならずに済んだよ」
「ミミズから貞操を守ったわよ」と、喜んでいました。
しかし、用を足す前に、豚の頭を数発殴っておかないと、尻もアソコも舐められることを知らない聖女様の貞操が危ないかもなのですけれどもね。
さて、名門のお嬢様で、清く美しい聖女様!
その聖女様の下着が干されている中庭を、石炭の煤にまみれた男が通ります。
チャービンです。
そうチャービンは、教会から離れた街に住んでいましたが、流行病で家族を亡くしてしまいました。
そこで、一人で苦しんでいたところを、「一人で寂しいだろう」ということで、教会の信者が世話をしてくれて、教会で働くことになったのです。
そして、チャービンは、洗濯物の中に、すごく高価な女性の下着があることに気が付いたのです。
こんな高価なものを身に着けられるのは、きっと名門ご出身の聖女様に違い無いと、思っていました。
「あぁ、手に取って、手に取って、……したい」
手に取って、チャービンは、何をするのでしょうか?
何かをしたいというのでなく、単におかずにしたいのでしょうね。
そんな、悶々と日々を過ごしていましたところ。
はい!
魔が差したのです。
そう、あの新しい豚が、やってきた日のことです。
その日のチャービンは、いつもの通り、教会の石炭車の整備をしていました。
手は、オイルと石炭で汚れております。
そして、この日は、侍女たちは豚を買いに出かけておりますので、中庭には誰もいなかったのです。
いつもは、眺めるだけの高貴な洗濯物……
だが、今日は……
一歩、また一歩と中庭の洗濯物へと、歩を進めるチャービン。
しかし、ここで思いもしないことが!
なんと、シルクの下着が二枚有ったのです。
「どういうことだ? どっちが聖女様の下着なのだ? それとも両方なのか?」
チャービンは考えました。
聖女様以外に高貴な方はいないのだ。おそらく、履き替えでもしたのだろうと。
実はチャービンは知らなかったのです。聖女様以外に名門出身がいることを!
そう!
キーなのです。
キーは三大名家のショー家の出身なのです。
最近、教会に来たチャービンは、そのことを知りませんでした。
単なる見習いと思っていたのです。
「まあ、良い。近くにあるこの下着を」と、チャービンは、ついに、あの高貴な下着を手に取りました。
「なんか良いニオイがする。心が和む」
そうなのです。
家族を失い、つらい思いをしていた彼の心は和んだのです。
しかし、手を放すと、石炭やらオイルやらが、下着に付着して、黒くなっています。
「ま、マズイ。このままではマズイ。バレてしまう。そんなことになると、教会から追い出されてしまうのでは?」
しかし、どうしたら良いのでしょうか?
「誰もいない。洗って干すしかない」
すると、チャービンはその下着を取り、慌てて洗いましたが、油汚れは簡単には落ちません。
すると、侍女達の声が!
「帰ってきたのか? くそぉ」
チャービンは、高貴な下着を作業服のポケットに入れて、部屋に戻りました。
「あぁ、こんなはずでは……」
次回の聖女は、部屋で何をする?
下着泥棒
ここ教会では!
新しい食糞のための豚がやって来ました。
豚が亡くなり、安心してトイレに行くことが出来た聖女様ですが、また、豚がやって来ました。
「どうして! どうして、また、豚がいるの?」と、聖女様が悩んでいた頃、キーたちは!
「これで安心ね。ウジ虫がゲルゼブブにならずに済んだよ」
「ミミズから貞操を守ったわよ」と、喜んでいました。
しかし、用を足す前に、豚の頭を数発殴っておかないと、尻もアソコも舐められることを知らない聖女様の貞操が危ないかもなのですけれどもね。
さて、名門のお嬢様で、清く美しい聖女様!
その聖女様の下着が干されている中庭を、石炭の煤にまみれた男が通ります。
チャービンです。
そうチャービンは、教会から離れた街に住んでいましたが、流行病で家族を亡くしてしまいました。
そこで、一人で苦しんでいたところを、「一人で寂しいだろう」ということで、教会の信者が世話をしてくれて、教会で働くことになったのです。
そして、チャービンは、洗濯物の中に、すごく高価な女性の下着があることに気が付いたのです。
こんな高価なものを身に着けられるのは、きっと名門ご出身の聖女様に違い無いと、思っていました。
「あぁ、手に取って、手に取って、……したい」
手に取って、チャービンは、何をするのでしょうか?
何かをしたいというのでなく、単におかずにしたいのでしょうね。
そんな、悶々と日々を過ごしていましたところ。
はい!
魔が差したのです。
そう、あの新しい豚が、やってきた日のことです。
その日のチャービンは、いつもの通り、教会の石炭車の整備をしていました。
手は、オイルと石炭で汚れております。
そして、この日は、侍女たちは豚を買いに出かけておりますので、中庭には誰もいなかったのです。
いつもは、眺めるだけの高貴な洗濯物……
だが、今日は……
一歩、また一歩と中庭の洗濯物へと、歩を進めるチャービン。
しかし、ここで思いもしないことが!
なんと、シルクの下着が二枚有ったのです。
「どういうことだ? どっちが聖女様の下着なのだ? それとも両方なのか?」
チャービンは考えました。
聖女様以外に高貴な方はいないのだ。おそらく、履き替えでもしたのだろうと。
実はチャービンは知らなかったのです。聖女様以外に名門出身がいることを!
そう!
キーなのです。
キーは三大名家のショー家の出身なのです。
最近、教会に来たチャービンは、そのことを知りませんでした。
単なる見習いと思っていたのです。
「まあ、良い。近くにあるこの下着を」と、チャービンは、ついに、あの高貴な下着を手に取りました。
「なんか良いニオイがする。心が和む」
そうなのです。
家族を失い、つらい思いをしていた彼の心は和んだのです。
しかし、手を放すと、石炭やらオイルやらが、下着に付着して、黒くなっています。
「ま、マズイ。このままではマズイ。バレてしまう。そんなことになると、教会から追い出されてしまうのでは?」
しかし、どうしたら良いのでしょうか?
「誰もいない。洗って干すしかない」
すると、チャービンはその下着を取り、慌てて洗いましたが、油汚れは簡単には落ちません。
すると、侍女達の声が!
「帰ってきたのか? くそぉ」
チャービンは、高貴な下着を作業服のポケットに入れて、部屋に戻りました。
「あぁ、こんなはずでは……」
次回の聖女は、部屋で何をする?
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