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最終章 魔人と闘う空手家
62.市内観光
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62.
市内観光
翌朝。
リード様の朝食はルームサービスだ。
護衛がしやすいので助かる。
護衛は、交代で食事をとるため、結構な時間がかかるのだが、それでも、リード様は良いらしい。
この日は、馬車で市内観光だ。
何やら、昔の市長の豪邸が公開されていたりと、この街は贅沢を良しとしている文化なのだろうか?
そして、今日の夕飯は、ビーフだ。
分厚いステーキだ。
そういえば、先日のミノタウロスはステーキにせずじまいだったな。
どんな味だったのだろうか?
まあ、乳牛だから、美味いのかは、怪しいな。
さて、リード様は、金持ちの男前であるにも関わらず、夜遊びや女遊びはせず、食事と観光を繰り返していた。
確かに、この街は食べるものがそろっていて、この国の中でも食べることに関しては、一、二を争うのではないだろうかと思うほど、様々な料理がある。
「今日は何を食べに行くんだろうなぁ」と思わず、呟いてしまった。
それが、Bランクハンターの安田に聞かれたようだった。
「いや、本当によく食べますよね。ははは」
安田は、ややぽっちゃり系のお兄さんだ。ぽっちゃりと言っても、ぜい肉でたるんでいるのでなく、相撲でいうあんこ型ということだ。
なので、相撲のように格闘戦が得意なのかと思いきや、ショートボウを使ってのレンジャーらしい。
――こいつ走れるのか?
ちなみに、ショートボウの特徴は、威力は低いが連射性が高いのだ。
1分間に30発撃つことも、慣れれば可能だ!
しかし、それは、非力を補うもので、この体格なのに非力なのか?
そして、走れるのか?
体系からして、大型のロングボウ、あるいは機械式のクロスボウなど、力の必要な大きな武器を所有するか。
ハンマーや大楯をつかうタンクが似合っているが、むしろ、非力な者でも機動力があれば闘えるレンジャーをしている。
まったく不思議な男だ。
しかし、Bランクまで登ったのだから、実力者であるはずだ。
そして、滞在、五日目。
この日のリード様は、高台のヴィーナスの丘という景勝地に向かった。
丘からは、港が見えて非常に景色が良い。
リード様は、港を見ながら喫茶店でお茶をしているようだった。
「女とデートに来るようなところだぜ」と言ったのは男前のサムハンだった。
若いし、男前だし、さらにAランクのハンターとして稼いでいるので、持てるのだろう。
前世では、どんな人生を送ったのだろうな?
しばらくして、リード様と執事の時田氏、それと時田氏の部下らしき男二人が喫茶店から外に出てきた。
外には、馬車が止められるように広場となっており、かなり広い。
「時田よ。今回はどうなんだろうな。上手くいくか?」
「はい、微妙なところではあります」
何の会話だ?
オレには、さっぱりわからんが、『微妙』だと言っている。何のことだ。
「リード様、Aランクですので、多少は期待できるかと思います」
「だと、良いのだが」と、リード様が言うと、時田氏が手を、二度叩いた。
すると部下たちが頷き、後ずさりするように下がって行った。
そこに、草陰から、“ガザガザッ”と音がした。
大型の猪が三頭だ。
「驚かせるんじゃないぜ」とサムハンが言ったその時、赤い光が猪を包んだのだ。
なんと、その三頭の猪は、三体のオークになった。
「「「……(驚)……」」」
さらに、赤い光が再度、オークを包むと、オークはさらに大型化し、オークロードになったようだ。
これは、ビリー達が焼き豚にしていたサイズとは違い。明らかにデカい。
「に、にんげん。ころす。ころす」
「これはオークロードじゃない」
「豕喙人?」※1
なんだ?
また、訳の分からんのが出てきたのか?
しかし、やることは一つ、ボコすだけだ。
と思いきや、
「アシッドアロー!」とサムハンが攻撃を開始した。
安田も応戦しているが、突然、近くに現れたので、ショートボウを使うことが出来ずに格闘戦となった。
見たところ、格闘戦は得意ではなさそうだ。
それで、レンジャーをしているのだろう。
まあ、Aクラス様がいるのだ。
オレの出番などないだろうと思い、リード様と時田を見たのだが、腕を組んで、渋い顔をしている。
まるで、何かの試験官のようだ。
すると、安田がピンチに陥っていた。
豕喙人とやらに、肩を噛みつかれ、血を流している。
「ボコすしかないだろう」と、オレは、豕喙人の脇バラを蹴り飛ばした。
「すまない」
「いや、まだ、これからだ」と言うも、安田の傷は結構、深いようだ。
イカンな、止血する必要がある。
後ろに下がらせるか。まあ、Aクラス様がいるしなッ。
安田の止血をしながら、サムハンの闘いを見ていたが、豕喙人相手に、そろそろ決着をつけそうな気配だ。
するとさらに、後方から猪が現れ、サムハン目がけて、攻撃をしてくる。
それをアシッドアローでサムハンは撃退していた。
「さすがだな。無傷だ」とオレは口に出していた。
ところが、先ほどの時田氏の部下二名が、前に出ると、なんとミノタウロスに変身してしまった。
これは、ロック・カウの牧場のミノタウロスなのか?
豕喙人とミノタウロス二体の攻撃で、サムハンは飛ばされてしまった。
なんか、Aクラス様、ヤバいのでは?
「パワーが違う。こんなミノタウロスは……」と言うと、二体のミノタウロスは、サムハンに向けて駆け出し、“ボカスカ”と殴っている。
しかし、それは気持ちの良い時間であった。
男前のサムハンの顔面が崩壊していく様は、見ていて心地よかったのは、安田も同じ気分だったようだ。
和んでいるのだろう。
だが、それでは仕事をしているのかというと、ギルドに顔が立たないので、Cランクに出来る程度の仕事をしておこう。
「サムハン! 撤退だ。逃げるぞ」と。
当たり前だ、AランクもBランクもかなわない敵なのだ。
すると、豕喙人のボケが、何を勘違いしたのか、オレの方に駆け出してくるではないか!
ふざけるな!
お前の相手は、サムハンだ!
次回の空手家は、リード様の正体だ!
※1 豕喙人:人が悪行を積み、豚の怪物になったケース
市内観光
翌朝。
リード様の朝食はルームサービスだ。
護衛がしやすいので助かる。
護衛は、交代で食事をとるため、結構な時間がかかるのだが、それでも、リード様は良いらしい。
この日は、馬車で市内観光だ。
何やら、昔の市長の豪邸が公開されていたりと、この街は贅沢を良しとしている文化なのだろうか?
そして、今日の夕飯は、ビーフだ。
分厚いステーキだ。
そういえば、先日のミノタウロスはステーキにせずじまいだったな。
どんな味だったのだろうか?
まあ、乳牛だから、美味いのかは、怪しいな。
さて、リード様は、金持ちの男前であるにも関わらず、夜遊びや女遊びはせず、食事と観光を繰り返していた。
確かに、この街は食べるものがそろっていて、この国の中でも食べることに関しては、一、二を争うのではないだろうかと思うほど、様々な料理がある。
「今日は何を食べに行くんだろうなぁ」と思わず、呟いてしまった。
それが、Bランクハンターの安田に聞かれたようだった。
「いや、本当によく食べますよね。ははは」
安田は、ややぽっちゃり系のお兄さんだ。ぽっちゃりと言っても、ぜい肉でたるんでいるのでなく、相撲でいうあんこ型ということだ。
なので、相撲のように格闘戦が得意なのかと思いきや、ショートボウを使ってのレンジャーらしい。
――こいつ走れるのか?
ちなみに、ショートボウの特徴は、威力は低いが連射性が高いのだ。
1分間に30発撃つことも、慣れれば可能だ!
しかし、それは、非力を補うもので、この体格なのに非力なのか?
そして、走れるのか?
体系からして、大型のロングボウ、あるいは機械式のクロスボウなど、力の必要な大きな武器を所有するか。
ハンマーや大楯をつかうタンクが似合っているが、むしろ、非力な者でも機動力があれば闘えるレンジャーをしている。
まったく不思議な男だ。
しかし、Bランクまで登ったのだから、実力者であるはずだ。
そして、滞在、五日目。
この日のリード様は、高台のヴィーナスの丘という景勝地に向かった。
丘からは、港が見えて非常に景色が良い。
リード様は、港を見ながら喫茶店でお茶をしているようだった。
「女とデートに来るようなところだぜ」と言ったのは男前のサムハンだった。
若いし、男前だし、さらにAランクのハンターとして稼いでいるので、持てるのだろう。
前世では、どんな人生を送ったのだろうな?
しばらくして、リード様と執事の時田氏、それと時田氏の部下らしき男二人が喫茶店から外に出てきた。
外には、馬車が止められるように広場となっており、かなり広い。
「時田よ。今回はどうなんだろうな。上手くいくか?」
「はい、微妙なところではあります」
何の会話だ?
オレには、さっぱりわからんが、『微妙』だと言っている。何のことだ。
「リード様、Aランクですので、多少は期待できるかと思います」
「だと、良いのだが」と、リード様が言うと、時田氏が手を、二度叩いた。
すると部下たちが頷き、後ずさりするように下がって行った。
そこに、草陰から、“ガザガザッ”と音がした。
大型の猪が三頭だ。
「驚かせるんじゃないぜ」とサムハンが言ったその時、赤い光が猪を包んだのだ。
なんと、その三頭の猪は、三体のオークになった。
「「「……(驚)……」」」
さらに、赤い光が再度、オークを包むと、オークはさらに大型化し、オークロードになったようだ。
これは、ビリー達が焼き豚にしていたサイズとは違い。明らかにデカい。
「に、にんげん。ころす。ころす」
「これはオークロードじゃない」
「豕喙人?」※1
なんだ?
また、訳の分からんのが出てきたのか?
しかし、やることは一つ、ボコすだけだ。
と思いきや、
「アシッドアロー!」とサムハンが攻撃を開始した。
安田も応戦しているが、突然、近くに現れたので、ショートボウを使うことが出来ずに格闘戦となった。
見たところ、格闘戦は得意ではなさそうだ。
それで、レンジャーをしているのだろう。
まあ、Aクラス様がいるのだ。
オレの出番などないだろうと思い、リード様と時田を見たのだが、腕を組んで、渋い顔をしている。
まるで、何かの試験官のようだ。
すると、安田がピンチに陥っていた。
豕喙人とやらに、肩を噛みつかれ、血を流している。
「ボコすしかないだろう」と、オレは、豕喙人の脇バラを蹴り飛ばした。
「すまない」
「いや、まだ、これからだ」と言うも、安田の傷は結構、深いようだ。
イカンな、止血する必要がある。
後ろに下がらせるか。まあ、Aクラス様がいるしなッ。
安田の止血をしながら、サムハンの闘いを見ていたが、豕喙人相手に、そろそろ決着をつけそうな気配だ。
するとさらに、後方から猪が現れ、サムハン目がけて、攻撃をしてくる。
それをアシッドアローでサムハンは撃退していた。
「さすがだな。無傷だ」とオレは口に出していた。
ところが、先ほどの時田氏の部下二名が、前に出ると、なんとミノタウロスに変身してしまった。
これは、ロック・カウの牧場のミノタウロスなのか?
豕喙人とミノタウロス二体の攻撃で、サムハンは飛ばされてしまった。
なんか、Aクラス様、ヤバいのでは?
「パワーが違う。こんなミノタウロスは……」と言うと、二体のミノタウロスは、サムハンに向けて駆け出し、“ボカスカ”と殴っている。
しかし、それは気持ちの良い時間であった。
男前のサムハンの顔面が崩壊していく様は、見ていて心地よかったのは、安田も同じ気分だったようだ。
和んでいるのだろう。
だが、それでは仕事をしているのかというと、ギルドに顔が立たないので、Cランクに出来る程度の仕事をしておこう。
「サムハン! 撤退だ。逃げるぞ」と。
当たり前だ、AランクもBランクもかなわない敵なのだ。
すると、豕喙人のボケが、何を勘違いしたのか、オレの方に駆け出してくるではないか!
ふざけるな!
お前の相手は、サムハンだ!
次回の空手家は、リード様の正体だ!
※1 豕喙人:人が悪行を積み、豚の怪物になったケース
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