完結【R18】「私は女だ！」と言っているだろうが！ ーコスプレに男の娘、でも、さすがにAV出演は無理ですー

23.当然、脱げ！

第23話
当然、脱げ！


　さて、コスチュームを作るので、各人のボディーサイズを測ることにした。

　うはっ♡

「正確に測るには、服の上からではわからないので、みんな、脱いで頂戴」
「えっ」と言ったのは奈緒子だ。
　が、
「わかったよ、ねぇさん」と、尚人が素直に了承した。

　そんな……
「えっ？」これで良いのか？
「ナオちゃんは、全裸ね。下着も脱いでね」
「なんでだよ。冗談でしょ」

「ちぇ」と舌打ちする加藤絵麻。
　それに『ギョッ』と驚いてしまった奈緒子であった。

「まあ、下着は着ていてもＯＫにするわ」
「その上から目線はなによ」
「まあ、脱いで、脱いで。尚人も手伝ってあげて！」
「えっ、ねぇさん。奈緒子さんの服を脱がせるの？」
「むふふ♡」

「奈緒子ッ！　下着姿になりなさい」
「いやぁだ」
「どうして？」
「だって、尚人くんもいるし……」

「そうね、ナオちゃん！？
　例えば、うちの尚人が貴女の下着姿を見て、何とも感じなければ、これは貴女、女としてピンチよ！」
「はぅ＠＠＠」

「だってそうでしょう。同年代の若い男の子が、貴女の下着姿を見て、興味がないなんて、女としてピンチじゃない。
　そうなると他の男の子が、ナオちゃんの裸を見ても、何も感じない可能性もあるわね」
「えっ！？　そんな……」
　
――私の肌を見ても、世の男性が、何も感じないなんて、考えただけでも恐ろしい。
　いくら持てないからと言っても、それはあんまりだよ――
と、奈緒子が思っていたころ、絵麻は『奈緒子があまりに純情だったのでからかいすぎたかな』と、楽しんでいました。

　もちろん、反省などはしません！
　しませんとも！？

「ナオ君、脱がせて差し上げなさい」
と、言われた尚人ですが、
『これって、下手すると、犯罪に成り兼ねないのでは？　ヤバいよ、ねえちゃん』

　そして、
「う～～ん」と、奈緒子がうなったかと思うと、バンザイをした。

　それを見た絵麻は、『あぁ、観念した』と思い、尚人の方を見て頷いた。
『ええぇ、ねえちゃん。マジかよ。ボクが脱がせるの？』

「奈緒子さん、いいの？」
　奈緒子は、目を閉じたまま、頷き、バンザイを続けた。

　そして、脱がせることにした尚人だが、『カーデガンって、バンザイされたら脱がしにくいよ』

　しかし、ここは、大学生になり、既に経験済みの尚人だ！
　奈緒子の腕を、そっと下ろし、カーデガンを脱がせてあげた。

“ニヤリ”と笑う絵麻！

　残りは、ブラウスとピンクのスカート。なかなか、清楚な感じの奈緒子だ。

　尚人は絵麻の方を見ると、『次はスカートを！』と指で合図をしていた。

『ねえちゃん、参ったよな。
　目を閉じて、ほほを赤らめている奈緒子さん、かなり可愛いんだよ。
 ボクの“！”が、だんだんと、パワーアップしてきて、危ないよ。
　危ない奴と思われたくないし』と、尚人が考えていたころ絵麻は、
『ナオ君のお股が膨らんできたわね』と、しっかりチェックされていたのでした。

　そして、奈緒子は、いつの間にか、白のキャミとショーツ姿になっていた。
　キャミはしっかり伸ばして、ショーツを隠してっと！

「ナオちゃん、キャミも取ろう！　正確に測りたいので！」
「キャミを脱いだら、ショーツ丸見えぇ」
「まあ、ナオちゃんたら、おしっこ漏らしたのね。シミ付きなのね」
「ちょっと、絵麻！」


「いや、ダメぇ」

　とにかく、ダメなんです。

　次回は、助っ人はブリザエモンです。


　明日の２１時も、よろしく頼むよ！