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4.メイドブルーは、ノーブラでコスプレじゃい!

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4.


「ということで、ブラを外して、この絆創膏をトップに貼って頂戴ね」

「マジかよ。絵麻。何も、そこまでしなくても」

「背中のブラ、丸出しにするの。ホック外されても知らないよ」

「だからって、自分で外すの?」



 確かに、背中にブラ丸出しはカッコ悪い。

 そこで、尚人が言った。

「奈緒子さん、頑張って外しましょう」と笑顔で言われてしまった。



 なんで、そんな真顔かつ笑顔なんだ。



 くぅぅ、なんか、納得はしていないが、絆創膏でがんばるか?

 まあ、バストトップは見えないだろうし。



 そして、迂闊にも、尚人がいるにも関わらず、ブラジャーを外してしまった。

「あっ!」

「あぁぁ」



 見えた? という範疇ではない。



 モロ、モロ出しやん。



 今更ながら、胸を抑えることに……

 赤面しながら、涙が出てくる。



 尚人が、あまりにも完璧な女装だったから、感覚がおかしくなっていた。



 あぁ、なんて言えば良いのか?

 沈黙を破ったのは、加藤絵麻だ!

「ナオくん、あんたも見せなさい」

「おねぇ、何を言うの?」

「いいから」

「男の乳首なんて、見ても面白くないよ」

「誰が、乳首と言ったの?」

「おねぇ、何を期待しているの?」



 二人が馬鹿をやっているうちに、乳首に絆創膏を貼っておいた。





 とりあえず、リゼロ型メイドブルーになった。

「あぁ、胸元が“すぅすぅ”するわ」



 しかし、なんで尚人の胸が、こんなに膨らんでいるんだよ。

 パットか?



 この私のC85に迫る勢いを感じる。



 うん、喪女の私だが、おっぱいだけは自信がある。

 絵麻の巨乳には及ばないが、それなりの大きさだ。



 形もGoodだ! 



 何と言っても、男が最も魅力的に感じるブラのカップのサイズは、CからDなのだから、このおっぱいは!

 世間の男たちの!? 

 つまり、ストライクゾーンなのだよ!



 なのに、なんで、この私が彼氏いない歴、年齢なんだよ。

 女子中、女子高だったとはいえ、大学生になれば……

 と、思い一年経過したが……

 やはり、ダメだった。



 ”ブスではない”と思いたいのだが、なんか、なんか、思っていた大学生活とは違う方向へ進んでいる。



 それはさておき、尚人のバストはなんだ?

 なんで、男のくせに膨らんでいるんだ?



「ねぇ、ナオ君。そのバストはどうして、膨らんでいるの?」

「あっ、これですか? 実はヌーブラなんですよ。ボクでもつけると『Cカップ』になります。ハイ」



 なんじゃと!?



 Aでも、Bでもなく、Cだと!

 この喪女の私の唯一の自慢である“Cカップ”を、そんなシリコンの塊で、作れるなんて、『許さん、断じて許さんぞ』





 さて、イベントでは!?



 私と尚人は、『メイドブルーとピンク』のコスプレを、絵麻は巨乳キャラを演じそれなりに、人気を博した。

 そこで、やはり聞かれるんだよね。

「どっちが男の娘ですか?」と。



 ノーブラのフリ乳で、頑張ってんだから、私の方が「男ですよね」と言うのはやめろ。



 そして、ギャラリーどもは、私の方が“男の娘”と思っているらしく、何故か、女子に人気が出始めた。

 しかも、女子高生らしき2人組が、ノーブラの私のoppaiを掴んでくるではないか?



「ギャアーーー!」

 思わず、叫んでしまった。



 なぜか、掴んだ女子高生も、

「ギャアーーー!」と叫んでいる。



 おかげで、びっくりした警備員が、スッ飛んできた。



 私達の周りが、カイジくんのように、

「ざわ、ざわ、ざわ、ざわ」と言った具合に、空気が揺れている。



 女子高生曰く

「“なな”さんと、“なおこ”さん、だったら、“なな”さんが、男の娘だと思ったので。ソフトタッチしようと……」だそうだ。



 いや、ソフトじゃねぇよ。思いっきり掴んだだろう。



 とっても、痛かったよ、グスン。



 まあ、その場は、正体がバレても仕方がないということで、

「今日は、ボクが男の娘です」と男声で尚人が説明をしたら、女子高生が飛んで、尚人を囲んでしまった。

 すると、尚人は、

「ななちゃんが、心配だから、ちょっと待ってね」と女声で女子高生達をあしらってしまった。



 スゲーなぁ。



***



 そんなこんなで、コスプレイベントが終わった。



 あぁ、今日は、ノーブラに絆創膏でコスプレだけでなく、おっぱいをもろに見られたり、女子高生に掴まれたりと、色々あったが、帰って早く寝よう。



 で、尚人は、私のおっぱいを“おかず”にするのだろうか?



「きっと、私を“おかず”にしてくれるよねぇ」



 そう考えると、寝れなくなってきた。



「ナオ君、君をおかずにする。これでお相子だ」と、いつもしている側と言うことを、今日の私は忘れていたのだな。

 ハハハ!



 次回は、ナオ君のパンツの中身が気になります。
 次回からは、斜め上を突っ走りますよ。


※ ここからは、毎日21時の投稿になります。
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