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おしまいの後
袴田君としりとり ◎
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「ねえねえ袴田君!!」
「はい、なんですか」
二人で一緒に帰宅して、今日の夕飯は尾台さんがどうしても食べたい!! と言っていたコストコのラザニアだ。(こないだ連れていったら子供のようにはしゃいで非常に可愛かった)
俺も食べたかったけど、焼くのに50分かかるって言い出して、今日は止めない? って聞いたのに一回エッチしたら直でしょってスーツのまま冷蔵庫に尾台さん走っていってしまった。
いや、一回エッチしたら焼き上がったラザニア冷めるだろ、むしろ朝ご飯になるのでは? と思ったけど黙っておこう。
キッチンに追いついて、箱開かないー! ってやってる彼女の後ろから手伝ってあげる。
「なんだ! 袴田君も食べたかったんじゃないんですか!」
「尾台さんが困ってたから手伝ってるだけ」
「よし、手洗いうがいの前に先に焼いておこう!」
全く俺の話は聞かずに、オーブンにセットして尾台さんは振り返る。
「これで後は待つだけ!! いっぱい時間かかるから、何かゲームでもして待っていましょうよ」
「ゲーム? 尾台さんスマホアプリもう何か月も放置中じゃありませんでしたっけ」
眼鏡を直して聞いたら。
「だからこう、今ここでできるゲーム!」
「ふぅん?」
とりあえず尾台さんを誘導してソファーっで二人で座る。
肩に腕を回して抱き寄せて、ラザニア焼けるまで尾台さんイカせるのもいいよなあっと思って。
「イカせ鬼とかどうですか」
「何それ」
「鬼を一方的にイカせるゲーム」
「それ! ただの! 尾台! 絵夢!!!」
「なあに尾台さん、もう鬼になる気満々なの? 俺が鬼かもしれないじゃないですか」
ちょっと唇なぞっただけで目うるうるさせて、本当に尾台さんは可愛いなあ。
「そんな……だって」
「わかりましたよ、何がしたいんですか」
ちゅっと優しく触れてあげたら、尾台さんはちょっと考えて、頷いた。
「簡単なのでいきましょうよ、しりとりとか」
「なるほど」
「私、いっぱい本読んで語彙力区立図書館並みですからね!」
「あら、すごいじゃあ俺は国立図書館目指そうかな」
「なんなら? 負けた方がイカせ鬼の鬼になってもいいですよ?」
おっとー? これはフラグが……。
と思っているのは俺だけで尾台さんは自信満々に胸を張っている。
「面白そうですね、俺からいいですか?」
「ん? いいよ」
体を密着させて、滑らかな額にキスして目にも頬にも……唇を押し付けていたら、尾台さんは足をもじもじさせていた。
「は、袴田くッ……しりとりは?」
弱気な瞳が見上げてきて、耳にキスをした。
少し舌を入れて、びくっと細い体がしなる。
息を吐きかけながら、
「優しくて可愛くて愛しくて、俺の事を一番に考えてくれる尾台さんが大好きだ」
低い声で言えば彼女は体を震わせて、俺の手を握ってきた。
「ほら、尾台さんの番だよ」
熱い息を漏らしながらキスしてきて、濡れた唇が言う。
「ん……だ、大好き袴田君。………にゃ!???」
「はい、なんですか」
二人で一緒に帰宅して、今日の夕飯は尾台さんがどうしても食べたい!! と言っていたコストコのラザニアだ。(こないだ連れていったら子供のようにはしゃいで非常に可愛かった)
俺も食べたかったけど、焼くのに50分かかるって言い出して、今日は止めない? って聞いたのに一回エッチしたら直でしょってスーツのまま冷蔵庫に尾台さん走っていってしまった。
いや、一回エッチしたら焼き上がったラザニア冷めるだろ、むしろ朝ご飯になるのでは? と思ったけど黙っておこう。
キッチンに追いついて、箱開かないー! ってやってる彼女の後ろから手伝ってあげる。
「なんだ! 袴田君も食べたかったんじゃないんですか!」
「尾台さんが困ってたから手伝ってるだけ」
「よし、手洗いうがいの前に先に焼いておこう!」
全く俺の話は聞かずに、オーブンにセットして尾台さんは振り返る。
「これで後は待つだけ!! いっぱい時間かかるから、何かゲームでもして待っていましょうよ」
「ゲーム? 尾台さんスマホアプリもう何か月も放置中じゃありませんでしたっけ」
眼鏡を直して聞いたら。
「だからこう、今ここでできるゲーム!」
「ふぅん?」
とりあえず尾台さんを誘導してソファーっで二人で座る。
肩に腕を回して抱き寄せて、ラザニア焼けるまで尾台さんイカせるのもいいよなあっと思って。
「イカせ鬼とかどうですか」
「何それ」
「鬼を一方的にイカせるゲーム」
「それ! ただの! 尾台! 絵夢!!!」
「なあに尾台さん、もう鬼になる気満々なの? 俺が鬼かもしれないじゃないですか」
ちょっと唇なぞっただけで目うるうるさせて、本当に尾台さんは可愛いなあ。
「そんな……だって」
「わかりましたよ、何がしたいんですか」
ちゅっと優しく触れてあげたら、尾台さんはちょっと考えて、頷いた。
「簡単なのでいきましょうよ、しりとりとか」
「なるほど」
「私、いっぱい本読んで語彙力区立図書館並みですからね!」
「あら、すごいじゃあ俺は国立図書館目指そうかな」
「なんなら? 負けた方がイカせ鬼の鬼になってもいいですよ?」
おっとー? これはフラグが……。
と思っているのは俺だけで尾台さんは自信満々に胸を張っている。
「面白そうですね、俺からいいですか?」
「ん? いいよ」
体を密着させて、滑らかな額にキスして目にも頬にも……唇を押し付けていたら、尾台さんは足をもじもじさせていた。
「は、袴田くッ……しりとりは?」
弱気な瞳が見上げてきて、耳にキスをした。
少し舌を入れて、びくっと細い体がしなる。
息を吐きかけながら、
「優しくて可愛くて愛しくて、俺の事を一番に考えてくれる尾台さんが大好きだ」
低い声で言えば彼女は体を震わせて、俺の手を握ってきた。
「ほら、尾台さんの番だよ」
熱い息を漏らしながらキスしてきて、濡れた唇が言う。
「ん……だ、大好き袴田君。………にゃ!???」
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