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寧々ちゃんまだまだ寵愛中
寧々ちゃんの経験値 ◎
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「無理じゃー無理じゃーもう無理なのじゃー」
「大丈夫、これからは足元にもっと注意を払おうっていい経験になったじゃないですか」
「そんな簡単に切り替わらぬメンタルなのじゃー」
ガッチリ辰巳さんの腰に足絡み付かせて子泣き寧々する、頭ヨシヨシされても全然気持ちが晴れんのじゃー。
「ほら、寧々ちゃんが好きなファンタオレンジ飲んでいいから機嫌直して?」
「いやじゃー飲むけど心の傷は埋められないのじゃー」
言いながら辰巳さんの手を取ってゴクゴク飲む、ぷっはー大好きシュワシュワオレンジ……!
「あ、ちょっと笑ってくれた」
「ううう、ごめんなさい辰巳さん」
ぎゅううううううって背中にくっ付いて頭に顔擦りつける、相変わらす辰巳さんの金髪はフワフワでいい匂い。
はあ、やだよぉ私が出来る家事といったら限られているというのに、さっきね……まさかの研いだお米を炊飯器に入れようと思ったら手が滑って床に全部ぶちまけてしまったのじゃ……。
こんな悲しみってあるかよ……一瞬上がった悲鳴に辰巳さんは直ぐ来てくれて、その場で固まってる私を直に抱っこしてソファに降ろしてくれた。
「後は僕がやるから寧々ちゃんはここで待っててね」
「う、う……いやじゃ」
唇キュッてしたらキスしてくれて、ここでマテなんて居たたまれなくて五秒後には子泣き寧々なんだけど、いや、この方が辰巳さん重いし作業効率悪くなってるけど、でも一緒いたいしぃ!
「大丈夫、僕だって、これ干したら会社行こうって思って広げたら洗濯物全部にティッシュついてたり、お砂糖の蓋がちゃんとしまってなくて床に溢しちゃったり、冷蔵庫でしょうが化石化させちゃったり…………人間なんだからいっぱい失敗してますよ」
「でもぉ私の失敗のが大きい気がする!!」
「いいじゃないですか、大きい失敗、そんな経験できるって素晴らしいよ」
「そんな先生みたいな事言って! もっと叱っていいのにぃ!」
「いやーいい方だよ。だって寧々ちゃんは失敗しても、その場でプルプルしちゃって辰巳さん!! って背中にくっ付いてくるだけだから可愛いよ」
「え? 辰巳さんって失敗するとどうな」
「僕は失敗してイラッときて、どうしようもない時は壁とか殴ってしまいますからね」
「!!????」
覗いたお顔の眼鏡キラってしてこわひ!
「柱蹴ったりもしますよ?」
「そういうの良くないと思う!」
「分かってます、分かってますけど、もうどうにもなんない時って力持て余して、でも会社でそれぶつけるのも違うし、自分が悪いって分かってるから、そういう時は壁殴ったら自分も痛いし戒めになるかなって思」
「いませんよ! 辰巳さんケガするの嫌だから、そういうのダメ!! これからはもっと気を付けようって良い経験になったってすればいいじゃないですか! って………………あああ!!!」
「そうそう、そういう事ですね」
頬にキスされて、直ぐ引っ掛かっちゃうんだけど、え? 壁殴る辰巳さん本当なの? エッチ以外温厚だけど、でも辰巳さんって袴田君に何言われても営業先でトラブっても全く動揺してないって聞くんだけど…………。
「やだな、僕は40手前まで童貞だった引き込もりの眼鏡ですよ、怖くて何も言えなくってるだけですガクブルしてます」
「そうやって直ぐテレパシーしてくるから疑っちゃうの!」
「寧々ちゃんへはいつも偽りのない愛を送ってるよ?」
もう、いっぱいちゅっちゅしてくるから、この件は後日でいいです!!
背中から降りて一緒にお片付け手伝って、でもモジモジ辰巳さんのお胸とお腹のとこに頭擦りつけてたら、
「じゃあ気分転換に寧々ちゃんがずっと行きたいって言ってた所いきましょう」
「私が行きたいとこ?」
と手を引っ張ってくれた。
「少し時間かかりますけど」
「う……?」
車のキー見せられてどこかと思ったら、あ、あ、あ!!!
到着したのはコストコで!!
「わあああ! しゅごい」
「走っちゃダメだよ?」
見上げる天井に届きそうな棚、所狭しと陳列された商品に、見た事ないビックサイズの日用品とか雑貨とか、スーパーじゃありえない大きさの食べ物に色々色々色々、異世界並みのこの場所に行ってみたかったんだ。
「量があるから安く感じるけど、使いこなせなかったら地元の特売の方が安かったり、食べ物なんか二人で食べきるの大変だと思って様子見してたんですよね」
「大丈夫! 寧々が付いてる!!」
「あら心強い」
「見て見て辰巳さんお寿司が48貫だって!!! 買う?」
「うーん……」
「大丈夫、これからは足元にもっと注意を払おうっていい経験になったじゃないですか」
「そんな簡単に切り替わらぬメンタルなのじゃー」
ガッチリ辰巳さんの腰に足絡み付かせて子泣き寧々する、頭ヨシヨシされても全然気持ちが晴れんのじゃー。
「ほら、寧々ちゃんが好きなファンタオレンジ飲んでいいから機嫌直して?」
「いやじゃー飲むけど心の傷は埋められないのじゃー」
言いながら辰巳さんの手を取ってゴクゴク飲む、ぷっはー大好きシュワシュワオレンジ……!
「あ、ちょっと笑ってくれた」
「ううう、ごめんなさい辰巳さん」
ぎゅううううううって背中にくっ付いて頭に顔擦りつける、相変わらす辰巳さんの金髪はフワフワでいい匂い。
はあ、やだよぉ私が出来る家事といったら限られているというのに、さっきね……まさかの研いだお米を炊飯器に入れようと思ったら手が滑って床に全部ぶちまけてしまったのじゃ……。
こんな悲しみってあるかよ……一瞬上がった悲鳴に辰巳さんは直ぐ来てくれて、その場で固まってる私を直に抱っこしてソファに降ろしてくれた。
「後は僕がやるから寧々ちゃんはここで待っててね」
「う、う……いやじゃ」
唇キュッてしたらキスしてくれて、ここでマテなんて居たたまれなくて五秒後には子泣き寧々なんだけど、いや、この方が辰巳さん重いし作業効率悪くなってるけど、でも一緒いたいしぃ!
「大丈夫、僕だって、これ干したら会社行こうって思って広げたら洗濯物全部にティッシュついてたり、お砂糖の蓋がちゃんとしまってなくて床に溢しちゃったり、冷蔵庫でしょうが化石化させちゃったり…………人間なんだからいっぱい失敗してますよ」
「でもぉ私の失敗のが大きい気がする!!」
「いいじゃないですか、大きい失敗、そんな経験できるって素晴らしいよ」
「そんな先生みたいな事言って! もっと叱っていいのにぃ!」
「いやーいい方だよ。だって寧々ちゃんは失敗しても、その場でプルプルしちゃって辰巳さん!! って背中にくっ付いてくるだけだから可愛いよ」
「え? 辰巳さんって失敗するとどうな」
「僕は失敗してイラッときて、どうしようもない時は壁とか殴ってしまいますからね」
「!!????」
覗いたお顔の眼鏡キラってしてこわひ!
「柱蹴ったりもしますよ?」
「そういうの良くないと思う!」
「分かってます、分かってますけど、もうどうにもなんない時って力持て余して、でも会社でそれぶつけるのも違うし、自分が悪いって分かってるから、そういう時は壁殴ったら自分も痛いし戒めになるかなって思」
「いませんよ! 辰巳さんケガするの嫌だから、そういうのダメ!! これからはもっと気を付けようって良い経験になったってすればいいじゃないですか! って………………あああ!!!」
「そうそう、そういう事ですね」
頬にキスされて、直ぐ引っ掛かっちゃうんだけど、え? 壁殴る辰巳さん本当なの? エッチ以外温厚だけど、でも辰巳さんって袴田君に何言われても営業先でトラブっても全く動揺してないって聞くんだけど…………。
「やだな、僕は40手前まで童貞だった引き込もりの眼鏡ですよ、怖くて何も言えなくってるだけですガクブルしてます」
「そうやって直ぐテレパシーしてくるから疑っちゃうの!」
「寧々ちゃんへはいつも偽りのない愛を送ってるよ?」
もう、いっぱいちゅっちゅしてくるから、この件は後日でいいです!!
背中から降りて一緒にお片付け手伝って、でもモジモジ辰巳さんのお胸とお腹のとこに頭擦りつけてたら、
「じゃあ気分転換に寧々ちゃんがずっと行きたいって言ってた所いきましょう」
「私が行きたいとこ?」
と手を引っ張ってくれた。
「少し時間かかりますけど」
「う……?」
車のキー見せられてどこかと思ったら、あ、あ、あ!!!
到着したのはコストコで!!
「わあああ! しゅごい」
「走っちゃダメだよ?」
見上げる天井に届きそうな棚、所狭しと陳列された商品に、見た事ないビックサイズの日用品とか雑貨とか、スーパーじゃありえない大きさの食べ物に色々色々色々、異世界並みのこの場所に行ってみたかったんだ。
「量があるから安く感じるけど、使いこなせなかったら地元の特売の方が安かったり、食べ物なんか二人で食べきるの大変だと思って様子見してたんですよね」
「大丈夫! 寧々が付いてる!!」
「あら心強い」
「見て見て辰巳さんお寿司が48貫だって!!! 買う?」
「うーん……」
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