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寧々ちゃんとお仕事
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時間が早いのもあって会社には人がいなかった、辰巳さんとは入り口で別れた。
本を読んでいてもいいんだけど、私は真っ先にPCの電源を入れる、だって仕事溜まってるし何かやらないと、そしたら。
「寧々君」
「?」
見上げたら辰巳さんで、温かい缶ジュースを差し出してくれた。
「しょうが入り甘酒……?」
何とも辰巳さんの西洋フェイスにミスマッチな飲み物なんですけど。
「甘酒って飲む点滴って言うでしょう? 温かい内にどうぞ」
蓋を開けてくれて受け取って、辰巳さんは眼鏡を直すと長髪を耳に掛けて隣の席に座った。
「あれ、バイク便は?」
「もう渡しましたよ、間違えて契約書を持って帰ってしまって焦りました。間に合いそうです」
「良かったですね」
「うん、それで時間があるから少しだけ寧々ちゃんとお仕事の話しようと思って」
「?」
脇に挟んでいたファイルから紙を出して、ペン立てに刺さっていた尾台さんの可愛いボールペンを左手に持つと右手で私の手を握る。
リラックスして? ゆっくり飲みながら話そうねって笑った。
「寧々ちゃんは上司が良い人だから逆にわがまま言えないんだろうなって思って、お節介をやきにきました」
「?」
「寧々ちゃんね? 【できます】って請け負った仕事を【やっぱりできませんでした】って言うのが一番無責任でやってはいけない事なんだよ。それくらいはわかるよね」
「はい」
「でも断ったら相手を嫌な気持ちにさせちゃうかもしれない、もう仕事もらえなくなっちゃうかもしれないって不安になって【できます】って答えちゃうんだよね、わかるよその気持ち。けれどそれで手一杯になって仕事が雑になってしまったら、君の評価が下がるし責任のある仕事は任せられないってもっと雑務を押し付けられちゃう」
「……」
「それで寧々ちゃんもこれ位はやらなきゃって焦ってそういう雑用ばかり引き受けて、自分は無能だと思い込んで、もっと気を使って今度は鳴った電話には全部出ないと…………なんてしてるうちに結局やらなくちゃいけなかった仕事に手をつけてなくて……ってこのままだと抜け出せなくなってしまうよね。自分でもわかってる?」
「えっと……あの」
「大丈夫、責めてる訳じゃないんだよ。まあ古典的なんだけど……フローチャート書いてみようか寧々ちゃんは今、電話出られる状況なのかな」
「フロー……チャート……」
「そうです、寧々ちゃんが任されてる仕事全部書き出して優先順位つけてみようね、時系列に並び替えて時間ふってさ」
「はい」
もうちょっと泣きそうで……フローチャートっていうか誰がどれだけ仕事抱えてるかは納期と一緒にパソコンで共有できるようにはなってるんだけど、正直言うと隠してる仕事もあったりなんかして……。
「だって今、パソコンつけてとりあえず昨日の続きしようとしたでしょ、手前の仕事を片付ける毎日って感じかな」
「…………」
「でも、それって本当に今直ぐ必要? 仕事はね自分の手で可視化すると生産性が上がるんですよ。共有、段取り、俯瞰ってね、とても大事だよ。仕事出来る人は必ずやってます、ね?」
と尾台さんのパソコンのデスクトップを指差すので見れば、そこには「明日の私頑張れにゃ」と猫さんが言ってる下に今日やる仕事が簡単にリストアップされて丸で囲まれたり矢印が引いてあったり時間が書いてあったり、意識しているのかは分からないけどフローチャートっぽくなったメモ帳が貼られていた。
ああ、尾台さんって仕事しながらよくこれにチェック入れたり書き足したりしてるなって自分の事ばっかりであんまり気にしてなかったけど。
それで、辰巳さんがじっと見てくるから誤魔化しも利かなくて二人で仕事を書き出して一か月の業務フローを書いてみたんだけど……。
「んんん……まあこうなるよね、過積載じゃないですか。これに毎日細かい雑務が乗っかってくるんでしょう、どう考えても捌けないよね。それで? これこのリストや資料作成は一課のだよね。何で寧々ちゃんがやるの?」
「んと、いつか……は忘れたんですけど困ってる時があってお手伝いましょうかって代わりにやったら、それからその仕事が回ってくるようになってしまって」
「それって君の判断でしたの?」
「ん……困ってたので……その時だけだと思って」
「質問には、はいかいいえで答えようね。じゃあ尾台ちゃん達はこの事知らないの?」
「えっと……はい、話してないです……」
「なるほどですね、他にもそういうのあるね。ふぅん? これで良く電話に出る気になるね、止められない?」
「出なくていいよって言われるんですけど、皆忙しそうだから。表面上の仕事自体は私そんなに多くないので出なきゃって……」
「そう、うーん……隠しちゃうっていうのは感心しないな、もちろん仕事押し付けてる方が悪いんだよ。でもね一言相談しないといけなかったね」
頷いて、もうはいとごめんなさいしか言えないです。
「まあ尾台ちゃんも似たような性格だからね、私がやらなきゃ私がどうにかしなきゃって感じだし、そういう所目の当たりにしてると言い難かったんだと思うけど。でもそれで仕事に穴開けてからこの状態に気付いたんじゃ、尾台ちゃんからの信用もなくなっちゃうよ。隣にいるのに何も言ってくれないなんて私って信頼されてないんだって泣いて謝っちゃうのが彼女でしょ」
「そんな! 私がちゃんと言わないから……いけないのに」
「ね、だったら仲違いする前にどうしたらいいか、自分は何ができるのか話してみようね。お互い気を使い合ってちゃんと話せていないんでしょう?」
「はい」
「これこのまま彼女に見せて下さい。こないだ彼女にも後輩の教育指導について話したから直に方針決めてくれると思いますよ。僕がね何でもかんでも口出したら課長も上司もいらないでしょ、だから黙っていたんですけど、君はこちらから言わないとずっと黙っていそうだったので…………でも僕の介入もここまで、仕事で個人を見詰め続ける事はできないからこの先は直近に任せてみようかな」
「はい」
「プライベートは別だけどね天使ちゃん」
ふふって笑いながら、ほら甘酒飲んでって促されて口を付ける、辰巳さんプリントにサラサラ何か書き込んで、はいこれって渡してもらう頃には大分時間が経ってて周りを見たらいつの間にか人たくさん。
「それじゃあ次はランチで」
と辰巳さんはウィンクして席を立った。
無意識にプリントくんくんして顔を離して見て……辰巳さんの字……字まで格好いいなんて……。
とプリントを眺めていたら、
「お、寧々ちゃん早いね」
声を掛けてきたのは桐生さんだった。
「おはようございます、はい早起きしちゃいました」
「ん? それ何見てるの?」
「えっと……業務フロー的な物を作ってみまして」
「業務フロー? 全体の?」
「いえ、私個人の……」
何となく差し出せば桐生さんはその場に鞄を置いてマフラーを外しながら一秒見ただけで眉を潜めた。
「これはちょっと問題だね……君から報告を受けてる仕事容量とに差異があるように見受けられるんだけど」
「う」
「眼鏡ちゃぁ~んおはにゃ」
桐生さんのプリント越しの視線に固まってたら後ろから抱き付かれて、あ、尾台さんの匂い。
「こらこら、痛いからあんまり硬い胸押し付けないの」
「もう! これが好きだって人もいるんですぅ!!」
と後ろから久瀬さんも来た。
もちろん、直に二人は私達の雰囲気に気が付いて「はい尾台ざっと見ただけだけど、寧々ちゃんの現況」と桐生さんはプリントを尾台さんに渡した。
二人は黙ってそれを見て……え、やだ、せっかく矯正したのに体がどんどん縮こまる……。
そして、辰巳さんの言っていた通り、
「うわぁん! 寧々ちゃん! 何コレどうしてこんな事になってんの?! って気付かなかった私が一番悪いんだけどさ」
「えーマジで? 私ちょいちょい嫌味っぽく寧々たんに仕事積もってんじゃないのって突いてたじゃん。ミス多すぎ、おかしくね? って」
「あの言い方はただめぐちゃんが性格悪いだけだと思ってた」
「おい貧乳」
桐生さんはヒョイとプリントを尾台さんの手から取り上げて、
「一番の落ち度は僕らが気付けなかった事だよね」
「そうです、ごめんね寧々ちゃん」
「そんなそんな! 私が勝手にしたんです自分の事でいっぱいいっぱいな癖に役に立ちたいって気持ちばかり焦って、いい顔して色んなの無理して引き受けて……」
「そんな事ないよ……私ね、頑張ってる寧々ちゃんに手伝おうかなんて声掛けたら、仕事できないって言ってるような気持にならないかなって変に気を使って言えなかったの。大変そうだなって分かってたんだけど仕事取っちゃったら傷付くかな、とか……」
「あの……えっと……私も尾台さんを邪魔しちゃいけないって、できないって言って嫌われたくなくて…………ずっと黙っててごめんなさい」
「嫌わないよばかぁ」
「直ぐに仕事見直そうね、辰巳さんのサイン入ってるし午前中までに修正提出って書いてあるから、ちょっと鞄置いてくる」
尾台さんはぎゅってしてくれて、やっぱり私はここで働きたいって思った。
本を読んでいてもいいんだけど、私は真っ先にPCの電源を入れる、だって仕事溜まってるし何かやらないと、そしたら。
「寧々君」
「?」
見上げたら辰巳さんで、温かい缶ジュースを差し出してくれた。
「しょうが入り甘酒……?」
何とも辰巳さんの西洋フェイスにミスマッチな飲み物なんですけど。
「甘酒って飲む点滴って言うでしょう? 温かい内にどうぞ」
蓋を開けてくれて受け取って、辰巳さんは眼鏡を直すと長髪を耳に掛けて隣の席に座った。
「あれ、バイク便は?」
「もう渡しましたよ、間違えて契約書を持って帰ってしまって焦りました。間に合いそうです」
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「うん、それで時間があるから少しだけ寧々ちゃんとお仕事の話しようと思って」
「?」
脇に挟んでいたファイルから紙を出して、ペン立てに刺さっていた尾台さんの可愛いボールペンを左手に持つと右手で私の手を握る。
リラックスして? ゆっくり飲みながら話そうねって笑った。
「寧々ちゃんは上司が良い人だから逆にわがまま言えないんだろうなって思って、お節介をやきにきました」
「?」
「寧々ちゃんね? 【できます】って請け負った仕事を【やっぱりできませんでした】って言うのが一番無責任でやってはいけない事なんだよ。それくらいはわかるよね」
「はい」
「でも断ったら相手を嫌な気持ちにさせちゃうかもしれない、もう仕事もらえなくなっちゃうかもしれないって不安になって【できます】って答えちゃうんだよね、わかるよその気持ち。けれどそれで手一杯になって仕事が雑になってしまったら、君の評価が下がるし責任のある仕事は任せられないってもっと雑務を押し付けられちゃう」
「……」
「それで寧々ちゃんもこれ位はやらなきゃって焦ってそういう雑用ばかり引き受けて、自分は無能だと思い込んで、もっと気を使って今度は鳴った電話には全部出ないと…………なんてしてるうちに結局やらなくちゃいけなかった仕事に手をつけてなくて……ってこのままだと抜け出せなくなってしまうよね。自分でもわかってる?」
「えっと……あの」
「大丈夫、責めてる訳じゃないんだよ。まあ古典的なんだけど……フローチャート書いてみようか寧々ちゃんは今、電話出られる状況なのかな」
「フロー……チャート……」
「そうです、寧々ちゃんが任されてる仕事全部書き出して優先順位つけてみようね、時系列に並び替えて時間ふってさ」
「はい」
もうちょっと泣きそうで……フローチャートっていうか誰がどれだけ仕事抱えてるかは納期と一緒にパソコンで共有できるようにはなってるんだけど、正直言うと隠してる仕事もあったりなんかして……。
「だって今、パソコンつけてとりあえず昨日の続きしようとしたでしょ、手前の仕事を片付ける毎日って感じかな」
「…………」
「でも、それって本当に今直ぐ必要? 仕事はね自分の手で可視化すると生産性が上がるんですよ。共有、段取り、俯瞰ってね、とても大事だよ。仕事出来る人は必ずやってます、ね?」
と尾台さんのパソコンのデスクトップを指差すので見れば、そこには「明日の私頑張れにゃ」と猫さんが言ってる下に今日やる仕事が簡単にリストアップされて丸で囲まれたり矢印が引いてあったり時間が書いてあったり、意識しているのかは分からないけどフローチャートっぽくなったメモ帳が貼られていた。
ああ、尾台さんって仕事しながらよくこれにチェック入れたり書き足したりしてるなって自分の事ばっかりであんまり気にしてなかったけど。
それで、辰巳さんがじっと見てくるから誤魔化しも利かなくて二人で仕事を書き出して一か月の業務フローを書いてみたんだけど……。
「んんん……まあこうなるよね、過積載じゃないですか。これに毎日細かい雑務が乗っかってくるんでしょう、どう考えても捌けないよね。それで? これこのリストや資料作成は一課のだよね。何で寧々ちゃんがやるの?」
「んと、いつか……は忘れたんですけど困ってる時があってお手伝いましょうかって代わりにやったら、それからその仕事が回ってくるようになってしまって」
「それって君の判断でしたの?」
「ん……困ってたので……その時だけだと思って」
「質問には、はいかいいえで答えようね。じゃあ尾台ちゃん達はこの事知らないの?」
「えっと……はい、話してないです……」
「なるほどですね、他にもそういうのあるね。ふぅん? これで良く電話に出る気になるね、止められない?」
「出なくていいよって言われるんですけど、皆忙しそうだから。表面上の仕事自体は私そんなに多くないので出なきゃって……」
「そう、うーん……隠しちゃうっていうのは感心しないな、もちろん仕事押し付けてる方が悪いんだよ。でもね一言相談しないといけなかったね」
頷いて、もうはいとごめんなさいしか言えないです。
「まあ尾台ちゃんも似たような性格だからね、私がやらなきゃ私がどうにかしなきゃって感じだし、そういう所目の当たりにしてると言い難かったんだと思うけど。でもそれで仕事に穴開けてからこの状態に気付いたんじゃ、尾台ちゃんからの信用もなくなっちゃうよ。隣にいるのに何も言ってくれないなんて私って信頼されてないんだって泣いて謝っちゃうのが彼女でしょ」
「そんな! 私がちゃんと言わないから……いけないのに」
「ね、だったら仲違いする前にどうしたらいいか、自分は何ができるのか話してみようね。お互い気を使い合ってちゃんと話せていないんでしょう?」
「はい」
「これこのまま彼女に見せて下さい。こないだ彼女にも後輩の教育指導について話したから直に方針決めてくれると思いますよ。僕がね何でもかんでも口出したら課長も上司もいらないでしょ、だから黙っていたんですけど、君はこちらから言わないとずっと黙っていそうだったので…………でも僕の介入もここまで、仕事で個人を見詰め続ける事はできないからこの先は直近に任せてみようかな」
「はい」
「プライベートは別だけどね天使ちゃん」
ふふって笑いながら、ほら甘酒飲んでって促されて口を付ける、辰巳さんプリントにサラサラ何か書き込んで、はいこれって渡してもらう頃には大分時間が経ってて周りを見たらいつの間にか人たくさん。
「それじゃあ次はランチで」
と辰巳さんはウィンクして席を立った。
無意識にプリントくんくんして顔を離して見て……辰巳さんの字……字まで格好いいなんて……。
とプリントを眺めていたら、
「お、寧々ちゃん早いね」
声を掛けてきたのは桐生さんだった。
「おはようございます、はい早起きしちゃいました」
「ん? それ何見てるの?」
「えっと……業務フロー的な物を作ってみまして」
「業務フロー? 全体の?」
「いえ、私個人の……」
何となく差し出せば桐生さんはその場に鞄を置いてマフラーを外しながら一秒見ただけで眉を潜めた。
「これはちょっと問題だね……君から報告を受けてる仕事容量とに差異があるように見受けられるんだけど」
「う」
「眼鏡ちゃぁ~んおはにゃ」
桐生さんのプリント越しの視線に固まってたら後ろから抱き付かれて、あ、尾台さんの匂い。
「こらこら、痛いからあんまり硬い胸押し付けないの」
「もう! これが好きだって人もいるんですぅ!!」
と後ろから久瀬さんも来た。
もちろん、直に二人は私達の雰囲気に気が付いて「はい尾台ざっと見ただけだけど、寧々ちゃんの現況」と桐生さんはプリントを尾台さんに渡した。
二人は黙ってそれを見て……え、やだ、せっかく矯正したのに体がどんどん縮こまる……。
そして、辰巳さんの言っていた通り、
「うわぁん! 寧々ちゃん! 何コレどうしてこんな事になってんの?! って気付かなかった私が一番悪いんだけどさ」
「えーマジで? 私ちょいちょい嫌味っぽく寧々たんに仕事積もってんじゃないのって突いてたじゃん。ミス多すぎ、おかしくね? って」
「あの言い方はただめぐちゃんが性格悪いだけだと思ってた」
「おい貧乳」
桐生さんはヒョイとプリントを尾台さんの手から取り上げて、
「一番の落ち度は僕らが気付けなかった事だよね」
「そうです、ごめんね寧々ちゃん」
「そんなそんな! 私が勝手にしたんです自分の事でいっぱいいっぱいな癖に役に立ちたいって気持ちばかり焦って、いい顔して色んなの無理して引き受けて……」
「そんな事ないよ……私ね、頑張ってる寧々ちゃんに手伝おうかなんて声掛けたら、仕事できないって言ってるような気持にならないかなって変に気を使って言えなかったの。大変そうだなって分かってたんだけど仕事取っちゃったら傷付くかな、とか……」
「あの……えっと……私も尾台さんを邪魔しちゃいけないって、できないって言って嫌われたくなくて…………ずっと黙っててごめんなさい」
「嫌わないよばかぁ」
「直ぐに仕事見直そうね、辰巳さんのサイン入ってるし午前中までに修正提出って書いてあるから、ちょっと鞄置いてくる」
尾台さんはぎゅってしてくれて、やっぱり私はここで働きたいって思った。
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