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さあもう一押しだ、みたいな展開になっている気もするけど、残念ながら喪女なのでお色気タイムもなくお昼のチャイムが鳴ってくれた。
辰巳さんは未だ私の前に立ち塞がって、頭を撫でそうな距離に手があってその上には美しい顔もある、恐ろしく整い過ぎた造形にもう人じゃないんじゃ?! って羞恥心もわかないレベル。
ドキッとしてしまうようなそこら辺のイケメンとは格が違いすげて、これは宇宙からの加護! って言われても頷いちゃうよ。
で、逃げる口実ができたし、よし! と席を立とうと少し腰を上げたら。
ガチャとドアが開いて、
「いやいや、ノックぐらいはしようよえったん」
「だってチャイムが鳴ったらすぐ行くよって約束したんだもん!! 寧々ちゃん一緒にご飯たーべー…………?!!」
って私が中腰になった事により、辰巳部長と顔が近くなる訳で、客観的に見たらキスしそうな距離で、いやいやちょっと待って!!
「あ、あの!」
「おおおおおおおおお取込み中でしたか、おめでとうございます! でしたらここより三階のミーティングルームの方が声が漏れなくていいですよ机もおっ」
「いらんことを言うな」
久瀬さんに突っ込まれた尾台さんはだってだってだって!! って久瀬さんを叩く、再度私達の距離感を見ていやんって頬染めて手で顔を隠しちゃって、誤解です!! 慌てて席を離れようとした。
「違いますこれは、何か髪にゴミが付いていたみたいで、今行き……」
したら、まさかの喪女キャラの良くあるパティーン、膝に置いていた物を忘れて立ち上がってしまい、それがドサッと床に落ちた。
「ん?」
お分かりのように、まるで漫画のように、辰巳さんが「寧々君何か落ちたよ」って手提げからでた紙袋を拾ってくれた。
で、その、うん……あの握りやすいのか辰巳さんはそれを何回かにぎにぎして、
「これ何?」
「ヒッ!!」
「ねねねねねねえねんね寧々ちゃんどうしてその袋今待って?!!!」
「あーあ……」
もう、何でって思うけど辰巳部長が握り込み過ぎてスイッチが作動、フル充電してあったバイブが動き出すって修羅場を超えた修羅場が!!!!
「あらこの電波は……」
ってすっごい小さい声で辰巳さんが言った。
そして動揺しまくりの私達を見て、首を傾げて袋越しに同じボタン? を押して振動を止めた。
固まる私と尾台さんと冷めた目つきの久瀬さん、そして何故か頷く辰巳さん。
「えっーと……別にアダルト動画扱ってる部署だしこれを見て引いたりはしないよ。抽選で三名に撮影で使用した大人のおもちゃプレゼントなんて企画もある訳で、配信者事業者と一緒に打ち合わせしながら当選者に商品の配送作業したり、それがショーツだったり縄だったり? 僕も男なのでこの手の物なんかいくらでも見てるから何も思わないけど」
「はい……」
「隠されると逆に気になってくるから、これからはあの作品のバイブ!! とか言ってた方が潔いんじゃないかな、作品のキャッチコピー考えるのに実物が見たくて! みたいな感じで堂々と尾台ちゃんのデスクに生身で置いておけばいいのに」
「ぶッ!!」
斜めな助言を貰って尾台さんが吹き出してしまった、え? あれこのままじゃ尾台さんのみたくなってる? いや尾台さんのだけど! でもいつも助けて貰ってるからこれくらいは私がどうにかせねば!
「あの、はいそうですね、これはあの、私がいいのを見つけたっておすすめするために持って来たのもので尾台さんは全く関係ないです」
「え? 寧々ちゃ、いやいや待って」
「私 の で す!!!! 私のったら私のです!! そうだ私今日お昼持って来ているので尾台さん達とはご一緒できません」
もう辛くって眼鏡直して顔を背ける、でもちらって見たら、もう何言ってるの! って不満な顔をする尾台さんの後ろで久瀬さんが面倒臭ーって眉間を寄せながら、じゃあえったん私達はご飯食べに行きましょって連れて行ってくれた。
こ、これで良かったんだ、これ以上尾台さんを困らせたくない。
ドアが閉まって息を落ち着かせて辰巳さんを見たら、
「ちょちょちょちょちょっちょーーーっと待って下さい!! 何で出してるんですか!!??」
袋から中身出してんだけど!! そうなんだ紫なんだ! そんな形なんだ!
「いいのを見つけたって言うからどんなのかなって」
「…………返して下さい!」
「へえ、こういうの僕初めて触りました」
「私もですよ」
「え?」
「ああああっとえっと日常茶飯事です」
「へえ……見る事はいくらでもあるし、取引先が凄いの開発したってたまにありますけど、やっぱり部長は部を管理しないといけない立場なので話は聞いても現場で手伝ったりはしないですからね、役職に就く前は一般作の営業しかしていなかったし、はいどうぞ」
「あああありがとうございます」
ク、クソ急いで手提げに入れたいのにぃ! こういう時に限って入らないいいい!
そしたら、頭の上のところでフって笑い声みたいのして、おっきい手が頭に乗る、片手で引き寄せられるまま部長の胸に額がぶつかった。
「え? 何ですか?!!」
いいいいいい匂いする!
「何だ、やっぱり普通に話せる子じゃないですか」
「……?」
「ねぇ寧々君ごめんなさい、はいけない言葉ではないんだよ。いけないのはごめんなさい、のままにしておく事です」
「……」
「僕達は人より目が悪くて眼鏡をかけているんだから、前だけはしっかり見ないと、ごめんなさいのまま頭下げてたら先に進めませんよね」
「…………」
頭のてっぺんに高い鼻が当たって、温かい吐息がむずむずする、何これ震えそう! ってしてたら甘く優しい声が耳に響いた。
「猫背直してちゃんと顔上げてさ、寧々ちゃんの可愛い顔もっと見せて……?」
「なっ」
急に胸……ズキズキして、よく分からない! よく分からないけど、この状況は恥かしい、うん恥ずかしいぞコレハ!
よくある、部長…………? って顔上げたらキスされるヤツだな!
よし! そのフラグ折ったり! と頑なに顔を上げないで耐えていたら、辰巳さんは頭を撫でながら言った。
「革命の時は近い」
「?!!」
なかった!! この人にそんなフラグなかった!!
「残念です、私は守旧派なので現状維持を望みます」
言って、ていと胸を押して体を離したら、辰巳さんは碧の目を細めて笑うだけだった。
失礼します! 深く頭を下げて最早なんの話し合いだったか全く分かんないけど、ミーティングルームを出てエレベーターまで早歩きしたら。
「寧々ちゃん~」
って尾台さんが待ってくれていた、お昼行こう? って抱き締めてくれてちょっと泣きそうに。
久瀬さんは携帯弄ってる、涙目で返事してそのままお蕎麦屋さんに行った。
のまでは良かったのにおしゃべりしてたら、バイブの事すっかり忘れて思いっきり手提げの上に座ってしまいスイッチオン、その微振動に周囲がざわつく程の悲鳴を上げてしまった。
色々色々色々ごめんなさいって尾台さんは謝っていた。
大好きなきつねうどんが来て七味をかけながら、一応聞いてみる。
「天使ってどういう意味ですかね」
「ん?」
「天使みたいな人、とかあるじゃないですかどういう意味ですかね、あれ」
箸を割りながら、尾台さんはああ……と考えて大きな目を一周させた。
「頭に上に輪っかが付いててー背中から羽が生えててー」
「はい」
「胸が大きくてー金髪か真っ白い髪でー……常に微笑んでて怒らないしー」
「なるほど」
「で、ちょっとエッチで天然はいっててー、ある日神様の大事なスプーンを地上に落としてしまいー」
「?」
「持って帰って来いって命令されて、地上に降りてきてスプーンを見つけるもー翼が折れてしまい天界に帰れなくなった所を超イケメンに拾われー、実はイケメン君、絶倫ドエス敏腕縄師でー折れた翼の固定してくれて、でもお金ないしお礼にエッチなご奉仕をするからー翼の傷が癒えるまで家に置いておいてもらって、で、その翼が治る間に色々あってお互い好きになるんだけど、もう帰らないとってなってーなぜかと言うと地上に居すぎたせいで、天使ゲージみたいのがなくなって死にそうになっててー、で、お別れするんだけど、処女ではなくなってしまった天使ちゃんはもう天界に踏み入る事は出来ずにやっぱり地上に戻ってイケメン君とエッチしながら末永く仲良く暮らすみたいな話が読みたいですお願いします寧々様」
「天使ゲージって?! どこからが尾台さんの妄想ですか!!」
「全部妄想でしょうよ、天使なんて架空の生き物だよ、神の使いでしょ? それに比喩するっつーのはその人が神々しい存在だって言いたいんだよ」
「おお……めぐ様」
久瀬さんは猫舌だから直に食べられないって携帯弄っててその画面を見せてくれた。
「天使のような人の特徴……?」
「調べたら直ぐ出て来たよ。ええっと……ああ八雲さんは食べていいですよ私が読みますから。ではでは……その一、笑顔が輝いている」
「?!!!」
「おお、エンジェルスマイルだね」
まあそりゃそんなんだよなって思いつつ震える、私に構わず久瀬さんは続けた。
「その二、容姿や雰囲気が美しい。その三、誰にでも優しい。その四、話し上手で聞き上手。その五、透き通った声。その六、物腰が柔らかい。その七、救世主で大変な時に助けてくれる。その八、ポジティブな性格で人を疑わない。その九、言葉使いが綺麗。その十、誰からも愛されている」
ななな、何一つそんな要素持ち合わせてないんですけど!!!!
「あははははは、そんな人この世にいるかな可笑しいね? いたらそれこそ天使だね」
「いやいやいやいや尾台さんに完 全 に 一 致じゃないですか!」
え? って首を傾げる尾台さんの横で久瀬さんは、おッ腹空いた~じゃあ私も食ーべよ! って丼の蓋を開け、私が頼んだのとろろ丼じゃないんだけど……!! って震えてる、そして尾台さんがなら私のと取り替える? ってとろろ丼食べながら言ってた。
辰巳さんは未だ私の前に立ち塞がって、頭を撫でそうな距離に手があってその上には美しい顔もある、恐ろしく整い過ぎた造形にもう人じゃないんじゃ?! って羞恥心もわかないレベル。
ドキッとしてしまうようなそこら辺のイケメンとは格が違いすげて、これは宇宙からの加護! って言われても頷いちゃうよ。
で、逃げる口実ができたし、よし! と席を立とうと少し腰を上げたら。
ガチャとドアが開いて、
「いやいや、ノックぐらいはしようよえったん」
「だってチャイムが鳴ったらすぐ行くよって約束したんだもん!! 寧々ちゃん一緒にご飯たーべー…………?!!」
って私が中腰になった事により、辰巳部長と顔が近くなる訳で、客観的に見たらキスしそうな距離で、いやいやちょっと待って!!
「あ、あの!」
「おおおおおおおおお取込み中でしたか、おめでとうございます! でしたらここより三階のミーティングルームの方が声が漏れなくていいですよ机もおっ」
「いらんことを言うな」
久瀬さんに突っ込まれた尾台さんはだってだってだって!! って久瀬さんを叩く、再度私達の距離感を見ていやんって頬染めて手で顔を隠しちゃって、誤解です!! 慌てて席を離れようとした。
「違いますこれは、何か髪にゴミが付いていたみたいで、今行き……」
したら、まさかの喪女キャラの良くあるパティーン、膝に置いていた物を忘れて立ち上がってしまい、それがドサッと床に落ちた。
「ん?」
お分かりのように、まるで漫画のように、辰巳さんが「寧々君何か落ちたよ」って手提げからでた紙袋を拾ってくれた。
で、その、うん……あの握りやすいのか辰巳さんはそれを何回かにぎにぎして、
「これ何?」
「ヒッ!!」
「ねねねねねねえねんね寧々ちゃんどうしてその袋今待って?!!!」
「あーあ……」
もう、何でって思うけど辰巳部長が握り込み過ぎてスイッチが作動、フル充電してあったバイブが動き出すって修羅場を超えた修羅場が!!!!
「あらこの電波は……」
ってすっごい小さい声で辰巳さんが言った。
そして動揺しまくりの私達を見て、首を傾げて袋越しに同じボタン? を押して振動を止めた。
固まる私と尾台さんと冷めた目つきの久瀬さん、そして何故か頷く辰巳さん。
「えっーと……別にアダルト動画扱ってる部署だしこれを見て引いたりはしないよ。抽選で三名に撮影で使用した大人のおもちゃプレゼントなんて企画もある訳で、配信者事業者と一緒に打ち合わせしながら当選者に商品の配送作業したり、それがショーツだったり縄だったり? 僕も男なのでこの手の物なんかいくらでも見てるから何も思わないけど」
「はい……」
「隠されると逆に気になってくるから、これからはあの作品のバイブ!! とか言ってた方が潔いんじゃないかな、作品のキャッチコピー考えるのに実物が見たくて! みたいな感じで堂々と尾台ちゃんのデスクに生身で置いておけばいいのに」
「ぶッ!!」
斜めな助言を貰って尾台さんが吹き出してしまった、え? あれこのままじゃ尾台さんのみたくなってる? いや尾台さんのだけど! でもいつも助けて貰ってるからこれくらいは私がどうにかせねば!
「あの、はいそうですね、これはあの、私がいいのを見つけたっておすすめするために持って来たのもので尾台さんは全く関係ないです」
「え? 寧々ちゃ、いやいや待って」
「私 の で す!!!! 私のったら私のです!! そうだ私今日お昼持って来ているので尾台さん達とはご一緒できません」
もう辛くって眼鏡直して顔を背ける、でもちらって見たら、もう何言ってるの! って不満な顔をする尾台さんの後ろで久瀬さんが面倒臭ーって眉間を寄せながら、じゃあえったん私達はご飯食べに行きましょって連れて行ってくれた。
こ、これで良かったんだ、これ以上尾台さんを困らせたくない。
ドアが閉まって息を落ち着かせて辰巳さんを見たら、
「ちょちょちょちょちょっちょーーーっと待って下さい!! 何で出してるんですか!!??」
袋から中身出してんだけど!! そうなんだ紫なんだ! そんな形なんだ!
「いいのを見つけたって言うからどんなのかなって」
「…………返して下さい!」
「へえ、こういうの僕初めて触りました」
「私もですよ」
「え?」
「ああああっとえっと日常茶飯事です」
「へえ……見る事はいくらでもあるし、取引先が凄いの開発したってたまにありますけど、やっぱり部長は部を管理しないといけない立場なので話は聞いても現場で手伝ったりはしないですからね、役職に就く前は一般作の営業しかしていなかったし、はいどうぞ」
「あああありがとうございます」
ク、クソ急いで手提げに入れたいのにぃ! こういう時に限って入らないいいい!
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「え? 何ですか?!!」
いいいいいい匂いする!
「何だ、やっぱり普通に話せる子じゃないですか」
「……?」
「ねぇ寧々君ごめんなさい、はいけない言葉ではないんだよ。いけないのはごめんなさい、のままにしておく事です」
「……」
「僕達は人より目が悪くて眼鏡をかけているんだから、前だけはしっかり見ないと、ごめんなさいのまま頭下げてたら先に進めませんよね」
「…………」
頭のてっぺんに高い鼻が当たって、温かい吐息がむずむずする、何これ震えそう! ってしてたら甘く優しい声が耳に響いた。
「猫背直してちゃんと顔上げてさ、寧々ちゃんの可愛い顔もっと見せて……?」
「なっ」
急に胸……ズキズキして、よく分からない! よく分からないけど、この状況は恥かしい、うん恥ずかしいぞコレハ!
よくある、部長…………? って顔上げたらキスされるヤツだな!
よし! そのフラグ折ったり! と頑なに顔を上げないで耐えていたら、辰巳さんは頭を撫でながら言った。
「革命の時は近い」
「?!!」
なかった!! この人にそんなフラグなかった!!
「残念です、私は守旧派なので現状維持を望みます」
言って、ていと胸を押して体を離したら、辰巳さんは碧の目を細めて笑うだけだった。
失礼します! 深く頭を下げて最早なんの話し合いだったか全く分かんないけど、ミーティングルームを出てエレベーターまで早歩きしたら。
「寧々ちゃん~」
って尾台さんが待ってくれていた、お昼行こう? って抱き締めてくれてちょっと泣きそうに。
久瀬さんは携帯弄ってる、涙目で返事してそのままお蕎麦屋さんに行った。
のまでは良かったのにおしゃべりしてたら、バイブの事すっかり忘れて思いっきり手提げの上に座ってしまいスイッチオン、その微振動に周囲がざわつく程の悲鳴を上げてしまった。
色々色々色々ごめんなさいって尾台さんは謝っていた。
大好きなきつねうどんが来て七味をかけながら、一応聞いてみる。
「天使ってどういう意味ですかね」
「ん?」
「天使みたいな人、とかあるじゃないですかどういう意味ですかね、あれ」
箸を割りながら、尾台さんはああ……と考えて大きな目を一周させた。
「頭に上に輪っかが付いててー背中から羽が生えててー」
「はい」
「胸が大きくてー金髪か真っ白い髪でー……常に微笑んでて怒らないしー」
「なるほど」
「で、ちょっとエッチで天然はいっててー、ある日神様の大事なスプーンを地上に落としてしまいー」
「?」
「持って帰って来いって命令されて、地上に降りてきてスプーンを見つけるもー翼が折れてしまい天界に帰れなくなった所を超イケメンに拾われー、実はイケメン君、絶倫ドエス敏腕縄師でー折れた翼の固定してくれて、でもお金ないしお礼にエッチなご奉仕をするからー翼の傷が癒えるまで家に置いておいてもらって、で、その翼が治る間に色々あってお互い好きになるんだけど、もう帰らないとってなってーなぜかと言うと地上に居すぎたせいで、天使ゲージみたいのがなくなって死にそうになっててー、で、お別れするんだけど、処女ではなくなってしまった天使ちゃんはもう天界に踏み入る事は出来ずにやっぱり地上に戻ってイケメン君とエッチしながら末永く仲良く暮らすみたいな話が読みたいですお願いします寧々様」
「天使ゲージって?! どこからが尾台さんの妄想ですか!!」
「全部妄想でしょうよ、天使なんて架空の生き物だよ、神の使いでしょ? それに比喩するっつーのはその人が神々しい存在だって言いたいんだよ」
「おお……めぐ様」
久瀬さんは猫舌だから直に食べられないって携帯弄っててその画面を見せてくれた。
「天使のような人の特徴……?」
「調べたら直ぐ出て来たよ。ええっと……ああ八雲さんは食べていいですよ私が読みますから。ではでは……その一、笑顔が輝いている」
「?!!!」
「おお、エンジェルスマイルだね」
まあそりゃそんなんだよなって思いつつ震える、私に構わず久瀬さんは続けた。
「その二、容姿や雰囲気が美しい。その三、誰にでも優しい。その四、話し上手で聞き上手。その五、透き通った声。その六、物腰が柔らかい。その七、救世主で大変な時に助けてくれる。その八、ポジティブな性格で人を疑わない。その九、言葉使いが綺麗。その十、誰からも愛されている」
ななな、何一つそんな要素持ち合わせてないんですけど!!!!
「あははははは、そんな人この世にいるかな可笑しいね? いたらそれこそ天使だね」
「いやいやいやいや尾台さんに完 全 に 一 致じゃないですか!」
え? って首を傾げる尾台さんの横で久瀬さんは、おッ腹空いた~じゃあ私も食ーべよ! って丼の蓋を開け、私が頼んだのとろろ丼じゃないんだけど……!! って震えてる、そして尾台さんがなら私のと取り替える? ってとろろ丼食べながら言ってた。
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