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陰キャと喪女
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おっとりしてて優しくて、笑顔が素敵な尾台さん、私の事を寧々ちゃんだなんて親しみを込めて呼んでくれる。
取引先の人も上司も部下も彼女を悪く言う人なんて見た試しがない、だって本当にいい人なんだ。
昔、葛西さんって凄く怖い女上司がいた、私はそういう人に目付けられやすい体質なんだけど何か言われると直ぐに尾台さんが間に入ってくれて、私は標的にされずにすんだ。
その分尾台さんが葛西さんに小言を言われる訳だけど……。
ある日、昼休みに買ったメンズ同士のいかがわしい本が見つかってしまい(デスクにあった紙袋入りの本を勝手に開けられる)問題になった時も、それは私のですって尾台さんがかばってくれた。
職場に不適切な物を持ち込んだって、尾台さんはそのせいで始末書を書かされたのに、ごめんなさいって謝る私に、私もこういうの興味あるんだ、今度お話し聞かせてねって笑うだけだった。
逆に泣いてしまった私の頭を撫でて大丈夫だよって肩を抱いてくれた。
この人は死んだら天国に行ける人だ。
別にそういう性癖がある訳じゃないのに、ただの朝の挨拶の笑顔にドキっとしてる私がいる。
私も笑って返したいのに尾台さんが眩しすぎて目が合って恥ずかしくて眼鏡を直しながら下を向いて、ぼそっと返した。
そんな感じ悪い私にも尾台さんはいつも通り笑うだけだ。
そんな尾台さんが自分を陰キャだと思っていると聞いた時は白目向いてしまった、だったら私はもう亡霊キャラか、いや地縛霊?
だって休みの日は何してるんですかって聞いたら、ヨガに行ったりネイル行ったりサロン行ったり?! 陰キャってそんなの必要ねぇから! だって影だから!! 尾台さんなんて体育の時に好きな人とペアになってって言われても怖くなかった人種でしょ?! 名前も苗字もちゃんと覚えて貰えてたでしょ?! 席替えで隣になった男子に、あーあハズレって舌打ちされなかったでしょ!
シャンプーなんて家族と共有してるお徳用のパンテーンかh&sっであって、髪触った後に指がいい匂いになるなんて都市伝説なんですよ。
尾台さん地毛が艶々サラサラのストレートだし、そんなのも有り得ないから陰キャは皆髪カッサカサの癖毛で唇の常に乾燥気味だから(私だけですねすみません)。
聞きたい? 夏でも長袖を着る手首の秘密……ってそんなの恐くてした事なかった!! カッターとか怖くて触れないからトーン使えなくて漫画はデジタル一択です! 死ぬのはいやです。
イエスマンで使い勝手いいから皆よくしてくれるだけだよ~とか何 言 っ て ん の! どう考えても素材がいいから皆言い寄ってきてるのに、でも嫉妬すら湧かないんだよ、尾台さんは本当に天使みたいで私は何度も救われた。
尾台さんのお陰で私は会社を辞めずに済んだ。
ってそんなのはどうでも良かった、とりあえず本物の陰キャな私ですが会話の最初に「あッ」って言ってしまうのは社会人になって頑張って直しました。
尾台さんは笑った後に、そうだそうだって何か思い出したように続けた。
「あのね、昨日残業してたら辰巳さんが帰って来て、午前中の仕事片付いたらミーティング室に来いって言ってたんだぁ」
「尾台さんがですか?」
「違う違う、寧々ちゃんがだよ」
「?!!」
とPCの電源を入れたポーズで固まってしまった。
そもそもこの会社、私以外は顔採用でもしてるのかと言う位造形が整ってる人が多くて、その中で顔面偏差値を下げまくってる私は居たたまれない訳ですよ。
そしてその辰巳さんなんて言ったらもう外人な訳で会話すら恐ろしい、一度二人きりで話した事もあったけど自分の話題じゃなかったし……。
部会やアクションミーティングなんて当たり前の如く発言しないので、私は空気と化している。
でもそれじゃよくないからって尾台さんが私に耳を傾けて「八雲さんも賛成だそうです!」みたいな、言ってないけどいつもそんな感じで勝手に意見だしてフォローしてくれる尾台さん本当にありがとうございます。
業務上、何かあれば課長に相談に行くので辰巳さんなんて遠くから眺めるだけの存在なんだよ。
動きが止まってしまった私に尾台さんは言う。
「ね、あそこまでイケメンというか二次元だと話すだけで緊張しちゃうよね? 私も苦手よ、でも優しいし良い人だよ。うん良い人だよ! 良い人!!」
「私何か悪い事しましたかね……」
「う? んっとー…………いやしてないでしょ? 何かあったら私が気付くと思うし……」
「じゃあ何で呼ばれるんでしょうか」
もうこれは恐ろしすぎて無意識に尾台さんの制服を掴んでいた。
「ああ……っとえっとね、そうそう昨日アクションプランの話してて自己啓発の項目で寧々ちゃんメンタルヘルスの資格取ったでしょ? その話したら辰巳さんが話がしたいって」
「メンタルヘルス……?」
でもあの資格を進めてきたのは尾台さんと桐生課長で……特にする事もなくて言われたから取っただけなんだけど。
私は今度、ビジネス著作権検定に挑戦するんだ~って尾台さんは言ってる、え? 本当何?! 何話すの?!!
「いたたたた……大丈夫だよ」
「怖いです尾台さん」
「そっか、なら三十分経っても帰って来なかったら臨時の仕事が入った! って飛び込んじゃう? すっごい怖いクレーム来ちゃった八雲さん帰って来て!! って呼びに行こうかな? よし、それで行こう!」
「待ってください! そんなすっごい怖いクレームなんて尾台さんが私に回す訳ないじゃないですか! 臨時の仕事だって私にさせるより尾台さんと久瀬さんで片付けた方が早いでしょ! 嘘が下手すぎます」
「そんな事ないよ、寧々ちゃん頼りにしてるよ?」
なんて優しく言ってくるからまた泣きそうになるんだってばぁ!
「ふ、腹痛が、痛い………頭痛が痛い」
「あらら……あ、そうだ! じゃあそんな寧々ちゃんにプレゼント!」
「はい?」
尾台さんは爽やかな笑顔のまま紙袋を渡してきた。
「何ですか? これ」
受け取って聞いたら、尾台さんは私の耳元に手を添えて小さな声で。
「医療用シリコンで作られた男性器を模したものです」
「は?」
「だって! 寧々ちゃんの描くマンガ、ここぞの時にアレが見えなくていつももどかしいんだもん! 資料がなくてって言ってたでしょ! あげます」
「いりません」
「私もいりませんからぁ! もっと性に関心を持って下さい!」
「持ってますよ人並みに! ってゆうかだったらせめて更衣室とか? なんでここまで持ってきちゃったんですか!」
「だってお家から持って来たの恥ずかしくて、直に渡したいじゃん!」
「頼んでませんよ!」
「寧々ちゃんの漫画に足りないのはリアリティだよ!」
「だからって、え? これ尾台さん使っ」
「使ってないよ! ないし、除菌ティッシュで超拭いたし、40℃まで加熱機能付き!! フル充電したあるからすぐ使えるし、十段階の変速機能も付いてます!!」
「聞いてません! いりません!!」
「いいから貰って下さい! これで悪戯されたら怖いんだもん」
「尾台さんが使ったらいいでしょう!」
「私はもっといいバイブ手に入ったからどうぞお受取り下さい!!」
「ちょっと声!」
無理矢理押し付けてきて、ふと視線を奥にやったら、総務の人が皆さんが出勤する前にって脚立に乗って電球取り替えてる所だった。
腕捲りした袴田君がネジを咥えて作業してて、下から同じ総務の沖田さんに電球差し出されて「だからそれ今取り替えた古い電球だぞ何回同じ間違えすんだよ次やったら殺すからな」って言ってる。
何となく袴田君と目が合って、にこってしてくれて尾台さんはちぬ……って倒れた。
ああ、そっか尾台さん袴田君と婚約してるんだっけ?
え? いいバイブって? それ……。
紙袋の押し問答をしてたら、
「おっはよ、尾台、寧々ちゃん。何朝から騒いでるの? 声外まで聞こえてたけど? ん? その袋何?」
「ひぃいい! 桐生さん!! おはよごじゃいましゅ」
「ここここれはパパパパパン! です」
「そう、パンデミック!! だよね、寧々ちゃん!」
「あ? パンデミック?」
って袋に桐生さんの視線が集中して。
「はいはい、おはよーございます。ダメですよー桐生さん朝から女の子困らせちゃ」
ってバイトの久瀬さんが後ろからきて袋を取り上げて自分の鞄に突っ込んだ。
私達は更衣室で制服に着替えて、私物もロッカーに入れてからこっちに来るんだけど、久瀬さんはアルバイトだから来たままの服に鞄でオフィスに入ってくるんだ。
そんな困らせるつもりなかったんだごめんなって桐生さんは頭を下げて、私達から離れてった再度鞄から袋を手にした久瀬さんは、目を細めてその袋で尾台さんの頭を殴った。
「尾台先輩朝から何してんの?!」
「だって袴田君がぁ!!」
「付き合えよ!」
「捨てるには忍びない価格だったんです! 多機能だしレビュー数も凄かったんだよ! ☆4,5!! 皆凄い凄いって大絶賛!」
と年下のアルバイトに涙目になってる尾台さんがなんだか可哀想に見えてきて私はついに両手を差し出してしまった。
「尾台さん、頼んでたもの持って来てくれてありがとうございます」
「え、寧々ちゃん……」
久瀬さんの目は明らかに、そんな話合わせなくてもいいのに、な視線だったけど眼鏡を直して頭を下げたら紙袋が両手の平に乗っかった、ちょっと握ってみたら。
あ、うん、マジでちんこ、どうすんだコレ、早く見たい。
取引先の人も上司も部下も彼女を悪く言う人なんて見た試しがない、だって本当にいい人なんだ。
昔、葛西さんって凄く怖い女上司がいた、私はそういう人に目付けられやすい体質なんだけど何か言われると直ぐに尾台さんが間に入ってくれて、私は標的にされずにすんだ。
その分尾台さんが葛西さんに小言を言われる訳だけど……。
ある日、昼休みに買ったメンズ同士のいかがわしい本が見つかってしまい(デスクにあった紙袋入りの本を勝手に開けられる)問題になった時も、それは私のですって尾台さんがかばってくれた。
職場に不適切な物を持ち込んだって、尾台さんはそのせいで始末書を書かされたのに、ごめんなさいって謝る私に、私もこういうの興味あるんだ、今度お話し聞かせてねって笑うだけだった。
逆に泣いてしまった私の頭を撫でて大丈夫だよって肩を抱いてくれた。
この人は死んだら天国に行ける人だ。
別にそういう性癖がある訳じゃないのに、ただの朝の挨拶の笑顔にドキっとしてる私がいる。
私も笑って返したいのに尾台さんが眩しすぎて目が合って恥ずかしくて眼鏡を直しながら下を向いて、ぼそっと返した。
そんな感じ悪い私にも尾台さんはいつも通り笑うだけだ。
そんな尾台さんが自分を陰キャだと思っていると聞いた時は白目向いてしまった、だったら私はもう亡霊キャラか、いや地縛霊?
だって休みの日は何してるんですかって聞いたら、ヨガに行ったりネイル行ったりサロン行ったり?! 陰キャってそんなの必要ねぇから! だって影だから!! 尾台さんなんて体育の時に好きな人とペアになってって言われても怖くなかった人種でしょ?! 名前も苗字もちゃんと覚えて貰えてたでしょ?! 席替えで隣になった男子に、あーあハズレって舌打ちされなかったでしょ!
シャンプーなんて家族と共有してるお徳用のパンテーンかh&sっであって、髪触った後に指がいい匂いになるなんて都市伝説なんですよ。
尾台さん地毛が艶々サラサラのストレートだし、そんなのも有り得ないから陰キャは皆髪カッサカサの癖毛で唇の常に乾燥気味だから(私だけですねすみません)。
聞きたい? 夏でも長袖を着る手首の秘密……ってそんなの恐くてした事なかった!! カッターとか怖くて触れないからトーン使えなくて漫画はデジタル一択です! 死ぬのはいやです。
イエスマンで使い勝手いいから皆よくしてくれるだけだよ~とか何 言 っ て ん の! どう考えても素材がいいから皆言い寄ってきてるのに、でも嫉妬すら湧かないんだよ、尾台さんは本当に天使みたいで私は何度も救われた。
尾台さんのお陰で私は会社を辞めずに済んだ。
ってそんなのはどうでも良かった、とりあえず本物の陰キャな私ですが会話の最初に「あッ」って言ってしまうのは社会人になって頑張って直しました。
尾台さんは笑った後に、そうだそうだって何か思い出したように続けた。
「あのね、昨日残業してたら辰巳さんが帰って来て、午前中の仕事片付いたらミーティング室に来いって言ってたんだぁ」
「尾台さんがですか?」
「違う違う、寧々ちゃんがだよ」
「?!!」
とPCの電源を入れたポーズで固まってしまった。
そもそもこの会社、私以外は顔採用でもしてるのかと言う位造形が整ってる人が多くて、その中で顔面偏差値を下げまくってる私は居たたまれない訳ですよ。
そしてその辰巳さんなんて言ったらもう外人な訳で会話すら恐ろしい、一度二人きりで話した事もあったけど自分の話題じゃなかったし……。
部会やアクションミーティングなんて当たり前の如く発言しないので、私は空気と化している。
でもそれじゃよくないからって尾台さんが私に耳を傾けて「八雲さんも賛成だそうです!」みたいな、言ってないけどいつもそんな感じで勝手に意見だしてフォローしてくれる尾台さん本当にありがとうございます。
業務上、何かあれば課長に相談に行くので辰巳さんなんて遠くから眺めるだけの存在なんだよ。
動きが止まってしまった私に尾台さんは言う。
「ね、あそこまでイケメンというか二次元だと話すだけで緊張しちゃうよね? 私も苦手よ、でも優しいし良い人だよ。うん良い人だよ! 良い人!!」
「私何か悪い事しましたかね……」
「う? んっとー…………いやしてないでしょ? 何かあったら私が気付くと思うし……」
「じゃあ何で呼ばれるんでしょうか」
もうこれは恐ろしすぎて無意識に尾台さんの制服を掴んでいた。
「ああ……っとえっとね、そうそう昨日アクションプランの話してて自己啓発の項目で寧々ちゃんメンタルヘルスの資格取ったでしょ? その話したら辰巳さんが話がしたいって」
「メンタルヘルス……?」
でもあの資格を進めてきたのは尾台さんと桐生課長で……特にする事もなくて言われたから取っただけなんだけど。
私は今度、ビジネス著作権検定に挑戦するんだ~って尾台さんは言ってる、え? 本当何?! 何話すの?!!
「いたたたた……大丈夫だよ」
「怖いです尾台さん」
「そっか、なら三十分経っても帰って来なかったら臨時の仕事が入った! って飛び込んじゃう? すっごい怖いクレーム来ちゃった八雲さん帰って来て!! って呼びに行こうかな? よし、それで行こう!」
「待ってください! そんなすっごい怖いクレームなんて尾台さんが私に回す訳ないじゃないですか! 臨時の仕事だって私にさせるより尾台さんと久瀬さんで片付けた方が早いでしょ! 嘘が下手すぎます」
「そんな事ないよ、寧々ちゃん頼りにしてるよ?」
なんて優しく言ってくるからまた泣きそうになるんだってばぁ!
「ふ、腹痛が、痛い………頭痛が痛い」
「あらら……あ、そうだ! じゃあそんな寧々ちゃんにプレゼント!」
「はい?」
尾台さんは爽やかな笑顔のまま紙袋を渡してきた。
「何ですか? これ」
受け取って聞いたら、尾台さんは私の耳元に手を添えて小さな声で。
「医療用シリコンで作られた男性器を模したものです」
「は?」
「だって! 寧々ちゃんの描くマンガ、ここぞの時にアレが見えなくていつももどかしいんだもん! 資料がなくてって言ってたでしょ! あげます」
「いりません」
「私もいりませんからぁ! もっと性に関心を持って下さい!」
「持ってますよ人並みに! ってゆうかだったらせめて更衣室とか? なんでここまで持ってきちゃったんですか!」
「だってお家から持って来たの恥ずかしくて、直に渡したいじゃん!」
「頼んでませんよ!」
「寧々ちゃんの漫画に足りないのはリアリティだよ!」
「だからって、え? これ尾台さん使っ」
「使ってないよ! ないし、除菌ティッシュで超拭いたし、40℃まで加熱機能付き!! フル充電したあるからすぐ使えるし、十段階の変速機能も付いてます!!」
「聞いてません! いりません!!」
「いいから貰って下さい! これで悪戯されたら怖いんだもん」
「尾台さんが使ったらいいでしょう!」
「私はもっといいバイブ手に入ったからどうぞお受取り下さい!!」
「ちょっと声!」
無理矢理押し付けてきて、ふと視線を奥にやったら、総務の人が皆さんが出勤する前にって脚立に乗って電球取り替えてる所だった。
腕捲りした袴田君がネジを咥えて作業してて、下から同じ総務の沖田さんに電球差し出されて「だからそれ今取り替えた古い電球だぞ何回同じ間違えすんだよ次やったら殺すからな」って言ってる。
何となく袴田君と目が合って、にこってしてくれて尾台さんはちぬ……って倒れた。
ああ、そっか尾台さん袴田君と婚約してるんだっけ?
え? いいバイブって? それ……。
紙袋の押し問答をしてたら、
「おっはよ、尾台、寧々ちゃん。何朝から騒いでるの? 声外まで聞こえてたけど? ん? その袋何?」
「ひぃいい! 桐生さん!! おはよごじゃいましゅ」
「ここここれはパパパパパン! です」
「そう、パンデミック!! だよね、寧々ちゃん!」
「あ? パンデミック?」
って袋に桐生さんの視線が集中して。
「はいはい、おはよーございます。ダメですよー桐生さん朝から女の子困らせちゃ」
ってバイトの久瀬さんが後ろからきて袋を取り上げて自分の鞄に突っ込んだ。
私達は更衣室で制服に着替えて、私物もロッカーに入れてからこっちに来るんだけど、久瀬さんはアルバイトだから来たままの服に鞄でオフィスに入ってくるんだ。
そんな困らせるつもりなかったんだごめんなって桐生さんは頭を下げて、私達から離れてった再度鞄から袋を手にした久瀬さんは、目を細めてその袋で尾台さんの頭を殴った。
「尾台先輩朝から何してんの?!」
「だって袴田君がぁ!!」
「付き合えよ!」
「捨てるには忍びない価格だったんです! 多機能だしレビュー数も凄かったんだよ! ☆4,5!! 皆凄い凄いって大絶賛!」
と年下のアルバイトに涙目になってる尾台さんがなんだか可哀想に見えてきて私はついに両手を差し出してしまった。
「尾台さん、頼んでたもの持って来てくれてありがとうございます」
「え、寧々ちゃん……」
久瀬さんの目は明らかに、そんな話合わせなくてもいいのに、な視線だったけど眼鏡を直して頭を下げたら紙袋が両手の平に乗っかった、ちょっと握ってみたら。
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