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社内恋愛 パート2 【R-18】
しおりを挟む成宮が夜に連れて行かれたのは有名だという一つ星イタリアン。ワインとの相性が抜群なコース料理はもちろん、デザートのフルーツソルベも、カタラーナもとても美味しく、ほろ酔い気分で帰宅した成宮はシャワーを浴びると定位置である小野田の膝の上に座っていた。
「なあ、大樹」
「はい?」
「……同期の中村くんと、仲良いんだよな」
「あー、まあ同僚の中では一番仲良いよ。それがどうかした?」
「アイツのことは好きか?」
「嫌いだったら仲良くしてないけど……なに?中村とはそういうのじゃないよ。ただの同僚」
「相手がどう思ってるかは分からないだろ」
「俺とセックスしたがるのはアンタぐらいだよ」
「そんなことないと思うが…」
「別にそれ言われても嬉しくないよ」
そう言いながら成宮は小野田と向かい合う形になると、彼の首筋にちゅ、ちゅっ、とキスを落とす。
「今日もする?」
「…シない」
「え、珍し。なんかあった?疲れてる?」
「なんでもない」
「何でもない顔じゃないじゃん」
成宮が小野田の頬を両手で挟んでぐりぐりと揶揄ってやれば、観念した小野田が仕方なく口を開いた。
「…………お前の同僚にお前を取られたくなくて、セックス以外の時間も作ったほうがいいのかなと」
「俺らのウン年間の絆を身体だけだと思ってんの?心外なんだけど」
「…お金?」
「本気で言ってる?」
黙り込む小野田にむっとした顔を浮かべた成宮は小野田のズボンに手を掛けてチャックを下ろした。
「ちんこ出せ」
「え…」
「良いから」
既に熱を持っているそれに触れると更に質量の大きくなるのを見て満足気に成宮は笑みを浮かべる。
それから自分も下着ごとズボンを脱ぐと、自身の後孔に小野田のものをあてがいゆっくりと挿入していく。
「ん、ンっ……準備してるのとか、好きでしょ?」
「好きだけど、…ッ……!」
「きもちい…?」
「ああ…っ……は、……やばいな…」
成宮が騎乗位でゆっくりと腰を動かしながら小野田の様子を伺うと、快楽に耐える小野田の姿にえも言われぬ優越感を得る。
「キス、していいか」
「ん、いいよ…、…っあ…ちゅ……」
二人は舌を絡ませ合いながらゆっくりと腰を上下させる。絡み合う唾液の音が二人の鼓膜を刺激し、まるでそのキスで繋がっているかのような錯覚さえ覚えた。
「ね、…ナカで、イッてもいいよ…?」
「じゃあ、遠慮なく」
小野田が我慢できなくなったのか、成宮の腰を掴み下から激しく突き上げる。それに合わせて成宮も動きを早くすると二人はほぼ同時に絶頂へと達した。
「…ぁ……あつい…」
成宮はぐたりと小野田に寄りかかれば、その身体を小野田が抱きしめ返す。それに甘えて成宮は耳元でわざとらしく甘えるような声を出した。
「流されちゃったね?」
「今日のはお前がズルいだろ」
「そっちがちょろいの。てか、もう一回お風呂入んないと」
「…一緒に入る?」
「エッチなことしないなら別に良いけど」
「多分する」
「オッサンのくせに性欲無限じゃん」
色気無く笑いながら、成宮は小野田にキスをして風呂に入るために膝の上から立ち上がった。
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