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A Midsummer Night's Dream

とじこめられている火が、いちばん強く燃える

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結果は、後輩たちの惨敗である。

当たり前だ。伊達に俺は職業を「法律屋」と名乗っていない。
喧嘩売るなら相手を考えろといいたい。だから「ひよっこ」と、俺から認識される。

当然、法に触れる、会社のルールに違反することはしない。
相手の神経を逆撫でするのは得意だが。

仕事ができないなら黙ってろ、が基本スタンスな俺は、あの「いい人」をみたら、確かに邪魔だろう。

まあ職級的に求められるマネージメントもまともにできないけどな、そいつ。

ああ、そうか。
だから、俺は怒りに飲み込まれたのか。

くだらない夢しか言わない。
開発の、お客様の利益になる仕事ができない奴に頭を下げろと会社から強制されたから。

そして、絶望したんだ。昇進昇格試験に落ちたことで、自分が否定されたから。仕事以外、人格を求められたから。

自分より下だと思う相手を会社が選んだから。自分より有益だと会社が判断したから、瞬く星々に愛想が尽きたんだ。

俺は悔しかったんだな。何より。

電車を降りるとき、出来るだけ見ないようにしていたチケットを思わず、何故か見てしまった。

説諭で傲慢だと言われていて、どんなエキセントリックな人物だったのだろうとずっと思っていた。

なんてことはない。

なんだ、傲慢だったのは、俺も同じじゃないか。
何も変わらない。同じ人間でしかない。

突きつけられる。
同じ道を辿らないと、果たして誰が言えようか。

ヴァルプルギスの夜に燃やされるの炎のように。
怒りや何かに飲まれ、傲慢になったのは、他の誰でもなく、俺だったんだ。
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