俺の彼女は中の人

鏡野ゆう

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本編

第二話 初めての遠征イベント

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 それからしばらくはマツラー君の中に入って、松平まつひら市の色々な場所で撮影をして、広報誌に載せるため写真を撮った。写真を撮っている途中、お散歩中の保育園の子供達に囲まれたり、下校途中の制服姿の女の子達に写真を撮られたり、“あ、マツラー君だ”って言われるたびに、知名度が上がってきたのかなって嬉しくなってくる。

 もちろん、松平市のトップである市長さんとツーショットで写真を撮って、市民新聞のトップに掲載してもらったというのが大きいんだと思う。ただ市長さんとの撮影の時、マツラー君の横幅がありすぎて執務室に入るのに苦労しゃって、君はもう少しダイエットする必要があるのかなって呟かれた時は、自分のことじゃないのにちょっとショックだったよ。

 そして中の人になって三ヶ月。今週末のマツラー君は、関東で行われる海の日のイベントに遠征中。この子が乗ることのできる車ってなかなか無くて、ワンボックスカーの後部シートを倒して、荷物のように運ぶことになった。実は今回の車は東雲しののめさん個人の車。次の時はマツラー君専用車両として、軽のバンを車両課で手配してもらうことになったんだけど、今回はどうしても間に合わなくて急遽きゅうきょ、出してくれることになったんだ。

「ゴメンね、東雲君」
「いやいや、普段から家族でアウトドアを楽しんでいるのが、役立つとは思いませんでしたよ」

 助手席には、うちのチームリーダーの武藤むとうさん。そして私は後ろで、マツラー君と並んで座ることに。シートを倒しているから座り心地悪いでしょ?と言って、ドーナツ型の座布団を東雲さんが持ってきてくれたので、それなりに快適。他のメンバーはもう一台の車に乗って、後ろに続いているはず。はずっていうのは、私の後ろにはいろんな備品が乗っていて、後ろがちゃんと見えないのだ。

立原たちはらさん、今日も暑くなるから、水分補給だけはこまめにとるようにね。昨日のイベントに出ていたバイト君が、脱水症状を起こして具合が悪くなったって話だから」
「わかってます。スポーツドリンクのペットボトルを二本持ち込みます」

 実のところ今日の遠征は、今回のイベント中に具合が悪くて病院に運び込まれたバイト君の代役として、私が急遽きゅうきょ、出ることになったもの。イベント的には天気が良いのはありがたいことだけど、何事も限度ってものがあるよね。……今回のことで潰れた休日の代休、どこかで取り戻せるかな?

 そしてイベント会場に到着すると、台車にマツラー君をのせて目的の場所へと急ぐ。まだ朝も早いし、開場前なので人影もまばらではあるけど、昨日のニュースを見た限りでは、開場すれば超満員御礼な状態になるはずだ。

 うちの地域に割り当てられているブースに行くと、すでに製菓屋さんやご当地グルメのお店の人が来ていて、準備を始めていた。このブースの場所は港側に近く、海上自衛隊の護衛艦やアメリカ海軍の軍艦が停泊しているのが、結構近くに見えている。これってなかなか良い場所なんじゃ?なんて思ったり。ああ、だけど私は中の人だから、写真を撮ることはできないかな……。せっかくだし、後で誰かに頼んでおこう。

「おはようございます~」
「ああ、来ましたね。昨日のバイトさんは大丈夫なんですか?」

 私達が挨拶をすると、皆さんが準備していた手を止めて、口々に挨拶を返してくれた。

「お陰様で、昨日の夜には退院したそうです。さすがに今日はやってもらうわけにはいかないので、ウチの職員をつれてきました」
「ああ、今日は初号機さんなんですね」
「しょ、初号?」

 なんかのアニメで聞いたことがあるようなフレーズなんだけど、気のせい?

「三体いるからね、それぞれここについているリボンの色が違うんだけど、それだけでは分かりにくいでしょ? で、内輪だけでの呼び方なんだけど、初号機、二号機、三号機、なんだって」
「ちなみに、昨日のマツラー君は三号機ですね」

 なんで私よりもお店の人の方が詳しいんだろう。

「あちらこちらのイベントで一緒になることが多くてね。いつの間にか仲良くなったんですよ。ちなみに写真も撮らせてもらって、娘に自慢しました」

 そう言って笑ったのは、お菓子屋さんの商品の陳列を始めているパートのおばちゃん。連日の参加で、ちょっと日焼けして鼻の頭が赤くなっている。テントの中にいても日焼けは防げないみたい。そんな強い日差しの中で、長時間の中の人をするのは私も初めてだから、大丈夫かなってちょっと心配になってきた。と、とりあえずペットボトルを二本、いや三本持ち込んでおこうかな。


+++++


 そして私は、海の日のイベントをなめていたことを思い知らされることになった。

 とにかく凄い人。イベントを見にきた人もいれば、近くの自衛隊やアメリカ海軍のふねを見にきた人もいて、とにかく想像以上の凄い人出。準備をしている時には、テントとテントが離れすぎで離島みたいになってない?なんて思っていたんだけど、今その理由が分かった。それだけスペースを開けておかないと、来場者が移動できないんだ。

 私はそんな中で、松平市の広報ボードの前で皆に愛想を振りまいていた。うちの市には古い歴史的な建造物が無い代わりに、最新式のプラネタリウムや水族館など、子供達の夏休みの課題に役立つ公共施設が多い。それの紹介と、ご当地グルメの紹介などなど。

 実際のところ、声を上げてお客さんを呼び込んだり説明したりするのは他の人達で、私は黙って体を揺すったり、喜んで近づいてくる子供達と写真を撮ったりするだけ。それでもこれが結構きつい。多分ほとんどの時間を、日陰ではなく炎天下ですごしていたせいもあるんだと思う。昼前にはちょっとグッタリしてしまった。

 そんな私を心配した武藤さんが、【マツラー君ただ今休憩中】という大きな貼り紙をお腹のところに貼りつけてくれて、日陰で休ませてもらうことになった。休むと言っても、着ぐるみを着たままで椅子に座るってのはちょっと難しくて、お客さんから見えないように、後ろから背もたれのないパイプ椅子を中に押し込んでもらったんだけどね。

 そして座ったまま外を観察していると、一般のお客さんに混じって、制服姿の人がパラパラと歩いていることに気が付いた。自衛官さんもいれば、どう見ても頭が金髪の人もいる。あっちはアメリカ海軍の人かな? 基地がすぐそこだから見に来ていても不思議じゃないけど、普段の生活で制服姿の彼等を見たことがほとんどないので、何となく珍しいものを見た気分になる。

「あ、いたいた、こいつだ。昨日の昼間に倒れて、救急車で運ばれたヤツ」
「それよか俺は、こっちのまんじゅうが食べたい」
「またかよ~、どんだけ食うんだよ~。それ以上、縦に育ってどうするんだ」
「日本人ならケーキじゃなくてまんじゅう食え」
「人の話を聞けって」

 そんな話をしながらやって来たのは、白い半袖の制服を着た自衛官さんらしき人が二人。片方の人は何となく顔の輪郭が見えるんだけど、その隣に立っている人は背が高いのか、胸より上がマツラーの視界から消えている。その人はおまんじゅうを受け取ると、何故かこちらに戻ってきて私のって言うかマツラー君の前に立った。もしかしてこちらを見てる?

「これ、なんなんだ?」
「こちらのマスコットキャラらしいぞ、そうですよね? 松平市の公式キャラだそうだ」
「へえ……」

 口になにか頬張りながらこちらを見ている気配。相手が子供だったら、いきなり立ち上がって驚かせるのもありなんだけど、相手が大人、しかも自衛官さんとなるとちょっと考えものよね。それにおまんじゅうを食べているみたいだし、驚いて喉につまりでもしたらそれこそ救急車だから、ここはおとなしく動かないでおこう。

「休憩中だそうだ」

 おまんじゅうを持った手が、お腹に貼ったパネルを指す。

「そりゃ中の人だって昼休みぐらいとるだろ、飯も食わなきゃいけないし」
「そりゃそうだ」

 何故かその人はさらに近づいてきて、ポンポンと頭を叩いてきた。もしもし、中に人がいるとは思ってないの? 誰か注意しようよ。こっちが我慢してジッとしているのを良いことに、その人はさらにポンポン叩いてきて、加えてお腹を突き始めた。

「何してんだよ、佐伯さえき~~」
「ん? なんだか触り心地良いなって。新しいせいだろうな、そのうち子供達に触られまくって、真っ黒になる運命か」

 ちょっと、そんなことになんてなりません!! この子も他の子も、イベントから戻ったら綺麗に埃をはらってもらってるし、丸洗いはできないから石鹸をつけた濡れタオルで、汚れたところも拭いてもらってる。それに中はちゃんと消臭剤のスプレーしてるし!!

「おい、佐伯、あまり触りまくるなよ、それこそ汚れるぞ。黒い餡子あんこがついたら大変だろ。淡い色だから目立つし」
「そうだな、あ、しまった」

 え?! まさか餡子あんこがついたとか?!

「ちょっと!! 餡子あんこをつけたりしないでください ―― っ!!」

 思わず声をあげて立ち上がってしまった。

「うわっ、中に人がいたのかよ!!」
「もう、食べ物の汚れはとれにくいんだからっ!! わあっ」

 自分が着ぐるみを着ていることも、着ぐるみの中に椅子を運び込んで座っていたことも忘れて、相手に詰め寄ろうとして一歩踏み出したものだから、自分の足とマツラーの足、そして椅子の足が絡まった状態になって、そのまま前のめりに倒れてしまった。

「おい、大丈夫か?」

 諸悪の根源のその人が、笑いを含んだ声でこちらに話しかけてきて、抱き起こしてくれた。だけど、椅子の足がマツラー君の足の中に入り込んでしまって、動くに動けない。助けてくれたその人も、私が立ってからもまだジタバタしているのを不審に思ったらしく、引っ繰り返りそうになるのを支えてくれていた。

「何をそんなにジタバタしてるんだ……っていうか、足のところで何か突き出てるぞ?」
「え?! 破れちゃったとか?」
「いや、そこまででもないけど、そのまま踊り続けたら、破れて中が飛び出すかも」
「踊ってなんかいませんー!」
「そうなのか、楽しそうに上下左右に動いているから、てっきり踊っているものかと。ちょっとジッとしてな」

 そう言うとその人は後ろに回り込んできて、ファスナーを開けた。

「ちょっと! いきなり中をのぞくとか、ありえないですよ!!」
「いや、困ってるから、困っている原因を取り除いてやろうと思って。ああ、椅子を入れてたのか。そりゃ足が八本になったら、もつれて当然だよな、人間はタコじゃないんだから」

 そう言いながら椅子を引っ張り出してくれた。……こういう時はお礼を言うべき? 松平市のイメージが下がっても困るから、ここはお礼を言っておこうかな、頼んでないのに、マツラー君の背中を開けた人だけど。

「あの……ありがとうございます。あ、餡子あんこは……」
「ああ、足元に落ちただけだから」
「え、ってことは私が転がった時に……」
「あ、ちょっと待って」

 前に回りこんでお腹の辺りをのぞきこむと、ニッコリと笑ってこちらを見上げてきた。

「うん、大丈夫。ちょうど休憩中の文字のところで、ペタンコになってのされてる」
「そうですか、よかった……あの、頼みついでで申し訳ないんですけど、後ろのファスナー、閉めてもらえます?」
「了解」

 ファスナーを閉めてもらい、ついでに休憩中の貼り紙をはがしてもらうと、お昼休みは終了。

「こんな暑い日に大変だねえ、えーと……これ、なんて名前?」
「マツラー君です。……マツラーちゃんかも、性別は決まってないので」
「マツラーね。明日の最終日も出るのかい?」
「そのつもりです」
「へえ。じゃあ明日も時間がとれたら、まんじゅうを買いに来るよ」
「お買い上げありがとうございます。おいしいって思ったなら、他の人にも宣伝してもらえると嬉しいんですけど」
「分かった」

 そして次の日も、その人はおまんじゅうを買いにきた。しかも同僚さんを何人かつれて。だけどお店の前で皆さんが話し込むと、制服好きな別の人だかりができてしまって、ちょっと困ったことになったのも事実。さらにはその人 ――次の日に佐伯さんと判明 ―― は高さが丁度良いのか、マツラー君の頭を肘かけにして話し込むものだから、私は彼等が立ち去るまでまともに動くこともできなかった。途中でいい加減に腹が立ったものだから、ジャンプして抗議したけど。

 また来年も遊びに来いよ~って、立ち去る間際に言い残していった佐伯さんとお友達の皆さん。まさか、その後すぐに彼等と顔を合わせることになるなんて、この時は思いもしなかった。

 
+++


 【今日のマツラー君のお写真】
 海の日イベント会場:護衛艦をバックに海上自衛官さんと共に。
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