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本編
第一話 杏奈さん中の人になる
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私の名前は立原杏奈。この松平市役所の市民広報課で働くようになって二年目の職員。普段は、この松平市のことをたくさんの皆さんに知ってもらえるようにと、市民新聞やイベントを紹介する広報誌を編集したり、記事を作ったりするお仕事をしている。
私が働いているこの松平市は、東京郊外の町村を合併して作られた比較的新しい行政都市で、東京都のベッドタウンと言うよりも、どちらかと言えば学園都市の特色が色濃い強い街。
新しいせいか、とにかくやらなきゃいけないことが山積みな状態で、良く言えばエネルギッシュ、悪く言えば仕事が多すぎ。あれこれ新しい公共施設が完成したり、新しい行事が増えたりとイベントも目白押しで、私達広報課の面々も、広報誌に載せる紙面づくりの打ち合わせで忙しい毎日だ。
そして今日は、その松平市に新しい仲間がやってくる日。課内の皆は私を含めて、朝からちょっとソワソワ気味。それぞれの仕事をしながら、時計を気にしているのは私だけじゃないみたい。そんなソワソワ状態で午前中の仕事を終え、お昼休みに突入。そしてその休み時間が終わる直前になって、業者さんから荷物搬入の連絡があったので、納入待ちで待機していた皆は、待ってましたとばかりに、商品が運び込まれることになっている会議室へと急いだ。
「おお~~」
会議室に入ると、業者さんと一足先に受取りをしてくれた課長が一緒に開封作業をしていて、中味の上半分がこちらを見ていた、まさに文字通りの意味で。
「目があっちゃった」
「なんか、にらまれた気がする」
「それは邪悪な気持ちのあらわれでは?」
「何で俺が邪悪とか」
「こんなに可愛い目なのに、にらんだとか有り得ない」
「やっぱ東雲さんが邪悪なんです」
「なんでだー」
口々にあれこれ言いながら、段ボール箱を取り囲む。今日ここに運ばれてきたのは、この松平市の公式マスコットキャラクターの着ぐるみ。プロジェクトとしては、一昨年度から立ち上がっていたもので、去年一年をかけてキャラクターのデザインと名前を一般公募したものだ。名前はマツラー。何となく名前が特撮のモンスターで悪者っぽくない?という心配をよそに、その外見は真ん丸に近くて非常に愛らしい目のキャラクターになった。もしかしてこれがいわゆる、ギャップ萌え?とか?
「これでやっと、市内や都内のイベントにも連れていけますね」
役所関係で使う封筒や広報誌には、とっくにマツラーのイラストが使われていたけど、こうやって実物がいるといないとでは大違い。これからは色々なイベントに出張させて、皆に顔を覚えてもらわなきゃねとやる気が倍増……のはずだったんだけれど。
「けどこれ、ちょっと小さいですかね……俺よりかなり低いです」
邪悪と称された東雲さんが、並んで自分との身長差を手で測っている。たかに百八十センチ越えの東雲さんが入るのは絶対に無理。だいたい東雲さんが入ることのできる着ぐるみなんて、マスコットキャラとしてはちょっとどうなのかなって感じなんだよね。そうなると可愛いと言うより威圧感のある、それこそ悪役モンスターって感じだし。だから、もともと東雲さんがこの着ぐるみの中に入ることは想定されていない。だけど東雲さんのガッカリぶりからして、密かに中の人になりたかったのかな?なんて。
「この高さ……立原さんがピッタリって感じだけど?」
そんなことを考えていると、着ぐるみの高さを目測で測っていたらしい東雲さんが私を見た。え? 私?
「私ですか?」
「並んでみ?」
「はい……どうでしょう?」
私とマツラーが並んでいるのを、皆がウーンと唸りながら見比べている。
「背の高さ的には、ちょうど良い感じだね。問題は中に入って動き回る体力が、立原さんにあるかどうかだけど」
「元演劇部の大道具ですから、大工仕事と力仕事に関してはそこそこ自信はあります。だけど体力に関しては、あまり自信がないかもです」
「でも入りたそうな顔してるよね、立原さん」
箱に入っていたクッションを拾い上げていた課長が、私の顔を見て笑った。
「はい、何となく憧れてたんですよ。こういうのに入ってイベントに参加するのって、楽しそうじゃないですか」
「もしかして本当に入りたいとか?」
「もっと大きい子だと思っていたので、無理かなってあきらめていたんですよね。だけど、この大きさなら私にピッタリだし、念願の中の人になれるかなって」
これまでも、市役所内の広報課の職員として地域のイベントに参加はしていたけど、ハッピを着てパンフレットを配る仕事が多かった。たまによその地域の着ぐるみが子供達に囲まれているのを見かけると、うらやましいなって思っていたんだよね。だから大変だって聞いてはいるけど、マツラーの中の人を任せてもらえるなら、この上なく幸せかも。
「入ってみます?」
黙々と片づけをしていた業者のお兄さんが、口を挟んできた。
「どちらにしろ、一度は着せ方を見てもらわないといけないので、もし良ければ試しに今、入ってみますか?」
「良いんですか?」
「はい、入られるのはこちらの職員さんでよろしいんですか?」
課長は私の顔を見て、苦笑い気味にうなづいた。
「もう入る気満々なので、彼女に任せますよ」
「やった♪」
思わずガッツポーズをしてしまった。業者のお兄さんが、箱から完全に出されたマツラー君?マツラーちゃん?の後ろに回り込むと、ファスナーを下ろした。着ぐるみの中には頭と胴体が別々のものもあるんだけど、この子は丸い体型なので、頭と胴体がくっついた一体型のもの。それもあって、身長が高すぎる東雲さんはどうやっても入ることができないのだ。入ってみてまず感じたのは……。
「これ、メチャクチャ足が短いじゃないですか。階段どうするんです?」
「着ぐるみは1フロアーのイベント会場をウロウロするので、階段を上がり降りすることは想定されてないですよ」
「そうなんですか、キックもできませんね」
足を前に蹴り出してみたけど、ほとんど動いていない感じだ。試しに横にも蹴り出してみる。こちらも似たようなものかな。まだ前に出した方が足は上がるかも。
「蹴ることも想定されてませんよ、何をするつもりなんですか?」
お兄さんが呆れた声を出した。
「え? ほら、何か飛んで来た時に蹴り飛ばすとか、急いでいる時に階段を駆け上るとか」
「無理です」
断言されてしまった。いや、ここは気合と根性があればできるかもしれない。そのうちこっそり試してみよう。
「頭の部分と胴体の部分を、こうやって固定してからファスナーを閉めます」
ちょうど私の頭の上のところに、ドーナツみたいな布でできた輪っかがあって、そこに頭を固定して、そこから伸びているヘルメットのベルトみたいなものを、顎のところで留めて固定する。胴体の方にも両サイドからベルトみたいなものが伸びていて、それを腰に巻いて固定する。これでそれなりに動いても中で人と着ぐるみがずれたりしないってわけね、なるほど。
「……どうです? 前、見えてますか?」
「めっちゃ視界悪っ!!」
黒目のところが細かいネットみたいになっていて、そこから外が見えるんだけど、足元とか全く見えない。体を屈めようとしても、ちょっと曲がるだけでほとんど視界は動かない。何度か屈もうとして頑張っていたら、よろけて頭から床に倒れそうになったので、しかたなく下を見るのはあきらめた。
「でしょ? だから階段を駆け上がるとか、何かを蹴り飛ばすとか絶対に無理ですから」
「なるほど……」
足はダメなら手はどうだろう?と両手を動かしてみる。こ、これは!!
「腕も短かっ!」
「ちゃんとしたバンザイはできません」
「うむむむ。かなり制限された動きしか、できないってことですね?」
「そうですね。ただ、その動けない状態での動きが、独特の可愛いしぐさになるわけでして、単に窮屈ってだけじゃないんですよ」
「へえ、そういう苦労があっての可愛さなんですね」
「そういうことです。じゃあ開けますね」
ファスナーを開けてもらってホッと一息。
「どうだい、やれそうかい?」
課長が少し心配そうな顔をして尋ねてきた。
「移動する時にエスコートしてもらわないと危険ですけど、後は何とかなりそうです」
「それはきちんと手配するよ」
「なら大丈夫です。大きさもピッタリですし」
「ところで、あと二体の発注を受けていますが大きさはどうしますか? こちらの方が入れるぐらいまで大きくします?」
お兄さんは、東雲さんを手で示しながら課長に質問をする。
「いや、さすがにここまで大きくしたら、横幅もそれなりに大きくなってジャンボマツラーになってしまうから、当初の仕様書通り、この大きさでお願いします」
「わかりました。では保留している分も、さっそく取り掛かりますね」
業者さんの提案に少し期待した表情を見せた東雲さんだけど、大きくなるってことはお値段もそれなりに高くなるってことだろうし、そうなると予算面で色々と面倒な手続きが必要になる。だから気の毒だけど今回はあきらめてもらうしかない。公金を使うってなかなか大変なのだ。
「じゃあしばらくは、立原君に頼むことにするよ。そのうち専属のバイトさんを雇うことにはなると思うが、それまではよろしく頼むね」
そんなわけで私は、二十四歳にして人生初の中の人を務めることになったのです。
+++
【今日のマツラー君のお写真】
市役所内執務室:市長さんと共に
私が働いているこの松平市は、東京郊外の町村を合併して作られた比較的新しい行政都市で、東京都のベッドタウンと言うよりも、どちらかと言えば学園都市の特色が色濃い強い街。
新しいせいか、とにかくやらなきゃいけないことが山積みな状態で、良く言えばエネルギッシュ、悪く言えば仕事が多すぎ。あれこれ新しい公共施設が完成したり、新しい行事が増えたりとイベントも目白押しで、私達広報課の面々も、広報誌に載せる紙面づくりの打ち合わせで忙しい毎日だ。
そして今日は、その松平市に新しい仲間がやってくる日。課内の皆は私を含めて、朝からちょっとソワソワ気味。それぞれの仕事をしながら、時計を気にしているのは私だけじゃないみたい。そんなソワソワ状態で午前中の仕事を終え、お昼休みに突入。そしてその休み時間が終わる直前になって、業者さんから荷物搬入の連絡があったので、納入待ちで待機していた皆は、待ってましたとばかりに、商品が運び込まれることになっている会議室へと急いだ。
「おお~~」
会議室に入ると、業者さんと一足先に受取りをしてくれた課長が一緒に開封作業をしていて、中味の上半分がこちらを見ていた、まさに文字通りの意味で。
「目があっちゃった」
「なんか、にらまれた気がする」
「それは邪悪な気持ちのあらわれでは?」
「何で俺が邪悪とか」
「こんなに可愛い目なのに、にらんだとか有り得ない」
「やっぱ東雲さんが邪悪なんです」
「なんでだー」
口々にあれこれ言いながら、段ボール箱を取り囲む。今日ここに運ばれてきたのは、この松平市の公式マスコットキャラクターの着ぐるみ。プロジェクトとしては、一昨年度から立ち上がっていたもので、去年一年をかけてキャラクターのデザインと名前を一般公募したものだ。名前はマツラー。何となく名前が特撮のモンスターで悪者っぽくない?という心配をよそに、その外見は真ん丸に近くて非常に愛らしい目のキャラクターになった。もしかしてこれがいわゆる、ギャップ萌え?とか?
「これでやっと、市内や都内のイベントにも連れていけますね」
役所関係で使う封筒や広報誌には、とっくにマツラーのイラストが使われていたけど、こうやって実物がいるといないとでは大違い。これからは色々なイベントに出張させて、皆に顔を覚えてもらわなきゃねとやる気が倍増……のはずだったんだけれど。
「けどこれ、ちょっと小さいですかね……俺よりかなり低いです」
邪悪と称された東雲さんが、並んで自分との身長差を手で測っている。たかに百八十センチ越えの東雲さんが入るのは絶対に無理。だいたい東雲さんが入ることのできる着ぐるみなんて、マスコットキャラとしてはちょっとどうなのかなって感じなんだよね。そうなると可愛いと言うより威圧感のある、それこそ悪役モンスターって感じだし。だから、もともと東雲さんがこの着ぐるみの中に入ることは想定されていない。だけど東雲さんのガッカリぶりからして、密かに中の人になりたかったのかな?なんて。
「この高さ……立原さんがピッタリって感じだけど?」
そんなことを考えていると、着ぐるみの高さを目測で測っていたらしい東雲さんが私を見た。え? 私?
「私ですか?」
「並んでみ?」
「はい……どうでしょう?」
私とマツラーが並んでいるのを、皆がウーンと唸りながら見比べている。
「背の高さ的には、ちょうど良い感じだね。問題は中に入って動き回る体力が、立原さんにあるかどうかだけど」
「元演劇部の大道具ですから、大工仕事と力仕事に関してはそこそこ自信はあります。だけど体力に関しては、あまり自信がないかもです」
「でも入りたそうな顔してるよね、立原さん」
箱に入っていたクッションを拾い上げていた課長が、私の顔を見て笑った。
「はい、何となく憧れてたんですよ。こういうのに入ってイベントに参加するのって、楽しそうじゃないですか」
「もしかして本当に入りたいとか?」
「もっと大きい子だと思っていたので、無理かなってあきらめていたんですよね。だけど、この大きさなら私にピッタリだし、念願の中の人になれるかなって」
これまでも、市役所内の広報課の職員として地域のイベントに参加はしていたけど、ハッピを着てパンフレットを配る仕事が多かった。たまによその地域の着ぐるみが子供達に囲まれているのを見かけると、うらやましいなって思っていたんだよね。だから大変だって聞いてはいるけど、マツラーの中の人を任せてもらえるなら、この上なく幸せかも。
「入ってみます?」
黙々と片づけをしていた業者のお兄さんが、口を挟んできた。
「どちらにしろ、一度は着せ方を見てもらわないといけないので、もし良ければ試しに今、入ってみますか?」
「良いんですか?」
「はい、入られるのはこちらの職員さんでよろしいんですか?」
課長は私の顔を見て、苦笑い気味にうなづいた。
「もう入る気満々なので、彼女に任せますよ」
「やった♪」
思わずガッツポーズをしてしまった。業者のお兄さんが、箱から完全に出されたマツラー君?マツラーちゃん?の後ろに回り込むと、ファスナーを下ろした。着ぐるみの中には頭と胴体が別々のものもあるんだけど、この子は丸い体型なので、頭と胴体がくっついた一体型のもの。それもあって、身長が高すぎる東雲さんはどうやっても入ることができないのだ。入ってみてまず感じたのは……。
「これ、メチャクチャ足が短いじゃないですか。階段どうするんです?」
「着ぐるみは1フロアーのイベント会場をウロウロするので、階段を上がり降りすることは想定されてないですよ」
「そうなんですか、キックもできませんね」
足を前に蹴り出してみたけど、ほとんど動いていない感じだ。試しに横にも蹴り出してみる。こちらも似たようなものかな。まだ前に出した方が足は上がるかも。
「蹴ることも想定されてませんよ、何をするつもりなんですか?」
お兄さんが呆れた声を出した。
「え? ほら、何か飛んで来た時に蹴り飛ばすとか、急いでいる時に階段を駆け上るとか」
「無理です」
断言されてしまった。いや、ここは気合と根性があればできるかもしれない。そのうちこっそり試してみよう。
「頭の部分と胴体の部分を、こうやって固定してからファスナーを閉めます」
ちょうど私の頭の上のところに、ドーナツみたいな布でできた輪っかがあって、そこに頭を固定して、そこから伸びているヘルメットのベルトみたいなものを、顎のところで留めて固定する。胴体の方にも両サイドからベルトみたいなものが伸びていて、それを腰に巻いて固定する。これでそれなりに動いても中で人と着ぐるみがずれたりしないってわけね、なるほど。
「……どうです? 前、見えてますか?」
「めっちゃ視界悪っ!!」
黒目のところが細かいネットみたいになっていて、そこから外が見えるんだけど、足元とか全く見えない。体を屈めようとしても、ちょっと曲がるだけでほとんど視界は動かない。何度か屈もうとして頑張っていたら、よろけて頭から床に倒れそうになったので、しかたなく下を見るのはあきらめた。
「でしょ? だから階段を駆け上がるとか、何かを蹴り飛ばすとか絶対に無理ですから」
「なるほど……」
足はダメなら手はどうだろう?と両手を動かしてみる。こ、これは!!
「腕も短かっ!」
「ちゃんとしたバンザイはできません」
「うむむむ。かなり制限された動きしか、できないってことですね?」
「そうですね。ただ、その動けない状態での動きが、独特の可愛いしぐさになるわけでして、単に窮屈ってだけじゃないんですよ」
「へえ、そういう苦労があっての可愛さなんですね」
「そういうことです。じゃあ開けますね」
ファスナーを開けてもらってホッと一息。
「どうだい、やれそうかい?」
課長が少し心配そうな顔をして尋ねてきた。
「移動する時にエスコートしてもらわないと危険ですけど、後は何とかなりそうです」
「それはきちんと手配するよ」
「なら大丈夫です。大きさもピッタリですし」
「ところで、あと二体の発注を受けていますが大きさはどうしますか? こちらの方が入れるぐらいまで大きくします?」
お兄さんは、東雲さんを手で示しながら課長に質問をする。
「いや、さすがにここまで大きくしたら、横幅もそれなりに大きくなってジャンボマツラーになってしまうから、当初の仕様書通り、この大きさでお願いします」
「わかりました。では保留している分も、さっそく取り掛かりますね」
業者さんの提案に少し期待した表情を見せた東雲さんだけど、大きくなるってことはお値段もそれなりに高くなるってことだろうし、そうなると予算面で色々と面倒な手続きが必要になる。だから気の毒だけど今回はあきらめてもらうしかない。公金を使うってなかなか大変なのだ。
「じゃあしばらくは、立原君に頼むことにするよ。そのうち専属のバイトさんを雇うことにはなると思うが、それまではよろしく頼むね」
そんなわけで私は、二十四歳にして人生初の中の人を務めることになったのです。
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