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見えたのは希望の光、それとも
明かりの元へ
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できるかぎりの速足で前だけを見つめて歩き続けたリッテルは、流れた涙が途切れて乾くころ、とうとう都にたどり着いた。いまにも太陽が山の向こうへ落ちてしまおうとするころだった。
たどり着いたと言っても、都には門があるわけでもここからが都だという境が区切られているわけでもない。教会を中心にしたひとの暮らしのはしっこにたどり着いたというだけのことだ。
ぽつりぽつりと建つ民家や止めてある荷馬車が、藍色の闇に沈みかけていくなかに立って、リッテルはぼうっとなっていた。
都がある丘のすそにあたる場所にたどりついたリッテルの胸は、あふれる思いでいっぱいだった。目指していたところへようやくたどりついたうれしさ。ひとの暮らしのぬくもりを感じられた喜び。生きているひとの営みのなかへ戻れた安堵。そして、失くしてしまったものを目の当たりにした、苦い気持ち。
入り混じる思いを抱えこんで、リッテルは自分を奮い立たせた。胸のなかで渦巻く気持ちにいまはふたをして、家路を急ぐ人影に声をかける。
「あの、すみません」
うす闇のなかひとの顔の判別は難しかったが、できるだけやさしそうな年配の女性に声をかけた。リッテルの見る目があったのか、運がよかったのか、女性は足を止めて振り向いてくれた。
「おや、旅人さんかえ? こんなかわいい子がひとり旅かい、よくここまで無事だったねえ。どうしたんだい?」
女性はリッテルの姿を見て軽く目を見開き、すぐに笑顔を浮かべた。そのやさしい顔に、リッテルはもう見られない村のおばさんの笑顔を思い出してことばにつまる。
「……あの、このあたりで寝床を貸してくれるところはありませんか」
泣きたがる心をぎゅっと押し込めて、リッテルは声をしぼり出した。涙をこらえるためにしかめた顔を変に思われなければいい、と思いながら。
「女の子だから、軒下じゃいけないね。宿に泊まるんだったら、都の中心に近いほど立派なのがあるよ。ほら、見えるかい」
薄暗いおかげでリッテルの表情には気づかなかったらしい。朗らかな声で言った女性が、教会のある方向を指さした。その動きにつられるようにしてそちらを見やったリッテルは、おどろきにぽかんと口をあけた。
「明かりが、たくさん……!」
陽が落ちて闇色に沈んでいると思っていた都に、数えきれないほどの明かりが揺れていた。教会を中心にしてあちらこちらで火を灯しているのだろうか。地上に星を敷き詰めたような明かりの中央には、黒い塔の影が夜空よりも深い色をしてたたずんでいるのが見えた。
「ふふふ、すごいだろう?」
夜の都に目を奪われたリッテルに、女性が自慢げに笑う。
「都の中心に近い家や店には、教会からろうそくが配られるんだ。それを晴れた夜、月が出るまでの間、灯すんだよ。闇夜でも救いを求めるひとが迷わず教会にたどりつけるように、ってね。うちももうすこし中央のほうに建ってたらねえ。明かりが灯せるんだけど」
「ろうそくが、配られるなんて……」
女性の話を聞いて、リッテルはさらに驚いた。村でもろうそくは使っていたけれど、こんなに気軽に燃やすものではなかった。よほど急ぎの仕事があるか、夜中のお産のときでもなければろうそくに火を灯すことはなかった。
それが、たくさんの家に配られて夜ごと燃やされている。山をいくつか越えただけでこれほどに暮らしが違うのか、とリッテルはたくさんの揺れるろうそくの光に見とれた。
その様子を見て満足気に笑った女性がリッテルに向き直る。
「まあ、よそからくると驚くだろうね。あたしもはじめは毎晩、見とれたもんさ。あの光を目指して、たくさんのひとがこの町にやってくる。素晴らしい教主さまのおかげで、この町はどんどん大きくなっているのさ。とにかく、あの光があるあたりまで行けば安い宿があるよ。あともう少しだけ、がんばりな」
温かいはげましのことばに、リッテルは揺れる光の群れから目を引き離して気を引き締めた。
「はい、ありがとうございます。助かりました」
「それじゃあね、よい夜を!」
手を振って去っていく女性を見送って、リッテルはだるい足を引きずるようにして歩き出した。体は疲れ切っていたが、顔をあげれば光が群れをなして、リッテルを誘うように揺れている。いまなら都の中央、教会までだって歩ける気がする。
―――迷わないように火を灯してるくらいだから、いまからだって教会に飛び込めばいいんじゃ……。
そうすればリッテルの旅は今日で終わる。不安も悲しみも辛さも投げ出して、安らぎを手に入れられる。
その考えはとても魅力的で教会を目指したい気持ちがむくむくと湧いてくる。
―――でも。
けれど、リッテルの頭がその気持ちに歯止めをかけた。
―――でも、あたしきっと臭いよね……。服だって変えてはいるけど、洗濯はできていないし。
村を出てから三日間、歩きどおしで野宿をしていたリッテルは、これまでの人生でいちばん汚れていた。
山のなかで一度だけ、湧き水を見つけて濡らした布で顔と体を軽くふくことはできたけれど、それだけだ。風邪をひくかもしれないからと髪の毛を洗うことはできなかったし、着ている服も取り換えてはいるが、ほこりを払うだけで洗えないまま着まわしている状態だ。
―――体じゅう汗でべとべとだし、髪の毛もぐしゃぐしゃ。こんな格好で教会に行ったら、失礼だよね……。
くん、と軽く自分の服を嗅いでみたリッテルは、すこし考えてからやはり今夜は宿屋に泊まろうと決めた。
―――安いところでいいから、お湯を沸かしてくれる宿にしよう。こんな格好じゃあんまりだ。
身ぎれいにしてから教会に行こうと決めたリッテルは、ごわごわになったおさげのすき間から好き放題に跳ねて出ている髪の毛をぎゅっとなでつけてから、揺れる光を目指して丘を登り出した。
ざわざわとにぎやかな音が耳をくすぐる。物売りの声、道行くひとの足音、ちいさなこどもの泣き声は遠く、荷車の車輪が立てる音は近づいては去っていく。
リッテルは寝床のうえでじっと丸まって、人びとの生活を感じさせる音に耳をすませていた。
安宿とはいえ、ひさしぶりに感じるわらの寝床は温かくやわらかい。多少うす汚れていても獣や風を阻む壁があることがうれしくて、朝露を防いで自然な目覚めまで眠らせてくれる屋根がありがたい。
安全な場所で体を休めたリッテルは、目覚めとともにひとの暮らしに囲まれている実感を得て幸せだと思うけれど、同時に胸の真ん中は凍り付きそうなほどに冷えていた。
―――あたしはいま、ひとの営みのなかにいる。でも、これは他人の営み。あたしを知るひとたちの営みは、もうどこにも……。
きしむ胸を抱えてうずくまっていたかったけれど、やがてリッテルはのろのろと体を起こした。他の寝床との仕切りになっているぼろ布をめくり、光の漏れ入る木戸を開ければ、鮮やかな青空とおだやかな町の姿が目にはいる。
―――嘆くのは後でもできる。いまはとにかく、教会に行かなくちゃ。
気持ちを入れ替えたリッテルは身支度を整える。昨夜、宿で湯をもらって汚れをふきとった髪の毛はいくらかまとまりがよくなって、リッテルの手でおとなしくふたつのおさげになってくれた。残り湯で拭いた体はすっきりとさわやかで、どことなく軽くなったように感じる。下ばきの当て布を替える。
―――そういえば、山で失くした当て布はけっきょく見つからなかったな。
こっそり燃やそうと思っていた汚れた布は、どさくさに紛れてどこかへ行ってしまったままだった。翌朝ライゼに聞こうかとも思ったが、自分からそのことを口に出すのは気が引けて、けっきょく聞けずじまいになってしまった。
すこしの気がかりを残しながらもリッテルは、家から持ってきたありったけのお金を新しい肌着にしまいこみ、残り湯で洗って吊るしておいた服を身に着けて、父親の形見の小刀を腰にさげたら準備は完了だ。
「……よし」
リッテルは重たい布袋を背負うと、ひと晩を過ごした宿を後にした。外に出て、道を行き交うひとの多さにすこしたじろぐ。村の祭りより、ひとが多い。
気圧されそうになったリッテルは、ずいぶん高いところにある太陽の日差しに目を細めながら視線をあげた。
目指すは丘の頂上、教会の黒い塔だ。
たどり着いたと言っても、都には門があるわけでもここからが都だという境が区切られているわけでもない。教会を中心にしたひとの暮らしのはしっこにたどり着いたというだけのことだ。
ぽつりぽつりと建つ民家や止めてある荷馬車が、藍色の闇に沈みかけていくなかに立って、リッテルはぼうっとなっていた。
都がある丘のすそにあたる場所にたどりついたリッテルの胸は、あふれる思いでいっぱいだった。目指していたところへようやくたどりついたうれしさ。ひとの暮らしのぬくもりを感じられた喜び。生きているひとの営みのなかへ戻れた安堵。そして、失くしてしまったものを目の当たりにした、苦い気持ち。
入り混じる思いを抱えこんで、リッテルは自分を奮い立たせた。胸のなかで渦巻く気持ちにいまはふたをして、家路を急ぐ人影に声をかける。
「あの、すみません」
うす闇のなかひとの顔の判別は難しかったが、できるだけやさしそうな年配の女性に声をかけた。リッテルの見る目があったのか、運がよかったのか、女性は足を止めて振り向いてくれた。
「おや、旅人さんかえ? こんなかわいい子がひとり旅かい、よくここまで無事だったねえ。どうしたんだい?」
女性はリッテルの姿を見て軽く目を見開き、すぐに笑顔を浮かべた。そのやさしい顔に、リッテルはもう見られない村のおばさんの笑顔を思い出してことばにつまる。
「……あの、このあたりで寝床を貸してくれるところはありませんか」
泣きたがる心をぎゅっと押し込めて、リッテルは声をしぼり出した。涙をこらえるためにしかめた顔を変に思われなければいい、と思いながら。
「女の子だから、軒下じゃいけないね。宿に泊まるんだったら、都の中心に近いほど立派なのがあるよ。ほら、見えるかい」
薄暗いおかげでリッテルの表情には気づかなかったらしい。朗らかな声で言った女性が、教会のある方向を指さした。その動きにつられるようにしてそちらを見やったリッテルは、おどろきにぽかんと口をあけた。
「明かりが、たくさん……!」
陽が落ちて闇色に沈んでいると思っていた都に、数えきれないほどの明かりが揺れていた。教会を中心にしてあちらこちらで火を灯しているのだろうか。地上に星を敷き詰めたような明かりの中央には、黒い塔の影が夜空よりも深い色をしてたたずんでいるのが見えた。
「ふふふ、すごいだろう?」
夜の都に目を奪われたリッテルに、女性が自慢げに笑う。
「都の中心に近い家や店には、教会からろうそくが配られるんだ。それを晴れた夜、月が出るまでの間、灯すんだよ。闇夜でも救いを求めるひとが迷わず教会にたどりつけるように、ってね。うちももうすこし中央のほうに建ってたらねえ。明かりが灯せるんだけど」
「ろうそくが、配られるなんて……」
女性の話を聞いて、リッテルはさらに驚いた。村でもろうそくは使っていたけれど、こんなに気軽に燃やすものではなかった。よほど急ぎの仕事があるか、夜中のお産のときでもなければろうそくに火を灯すことはなかった。
それが、たくさんの家に配られて夜ごと燃やされている。山をいくつか越えただけでこれほどに暮らしが違うのか、とリッテルはたくさんの揺れるろうそくの光に見とれた。
その様子を見て満足気に笑った女性がリッテルに向き直る。
「まあ、よそからくると驚くだろうね。あたしもはじめは毎晩、見とれたもんさ。あの光を目指して、たくさんのひとがこの町にやってくる。素晴らしい教主さまのおかげで、この町はどんどん大きくなっているのさ。とにかく、あの光があるあたりまで行けば安い宿があるよ。あともう少しだけ、がんばりな」
温かいはげましのことばに、リッテルは揺れる光の群れから目を引き離して気を引き締めた。
「はい、ありがとうございます。助かりました」
「それじゃあね、よい夜を!」
手を振って去っていく女性を見送って、リッテルはだるい足を引きずるようにして歩き出した。体は疲れ切っていたが、顔をあげれば光が群れをなして、リッテルを誘うように揺れている。いまなら都の中央、教会までだって歩ける気がする。
―――迷わないように火を灯してるくらいだから、いまからだって教会に飛び込めばいいんじゃ……。
そうすればリッテルの旅は今日で終わる。不安も悲しみも辛さも投げ出して、安らぎを手に入れられる。
その考えはとても魅力的で教会を目指したい気持ちがむくむくと湧いてくる。
―――でも。
けれど、リッテルの頭がその気持ちに歯止めをかけた。
―――でも、あたしきっと臭いよね……。服だって変えてはいるけど、洗濯はできていないし。
村を出てから三日間、歩きどおしで野宿をしていたリッテルは、これまでの人生でいちばん汚れていた。
山のなかで一度だけ、湧き水を見つけて濡らした布で顔と体を軽くふくことはできたけれど、それだけだ。風邪をひくかもしれないからと髪の毛を洗うことはできなかったし、着ている服も取り換えてはいるが、ほこりを払うだけで洗えないまま着まわしている状態だ。
―――体じゅう汗でべとべとだし、髪の毛もぐしゃぐしゃ。こんな格好で教会に行ったら、失礼だよね……。
くん、と軽く自分の服を嗅いでみたリッテルは、すこし考えてからやはり今夜は宿屋に泊まろうと決めた。
―――安いところでいいから、お湯を沸かしてくれる宿にしよう。こんな格好じゃあんまりだ。
身ぎれいにしてから教会に行こうと決めたリッテルは、ごわごわになったおさげのすき間から好き放題に跳ねて出ている髪の毛をぎゅっとなでつけてから、揺れる光を目指して丘を登り出した。
ざわざわとにぎやかな音が耳をくすぐる。物売りの声、道行くひとの足音、ちいさなこどもの泣き声は遠く、荷車の車輪が立てる音は近づいては去っていく。
リッテルは寝床のうえでじっと丸まって、人びとの生活を感じさせる音に耳をすませていた。
安宿とはいえ、ひさしぶりに感じるわらの寝床は温かくやわらかい。多少うす汚れていても獣や風を阻む壁があることがうれしくて、朝露を防いで自然な目覚めまで眠らせてくれる屋根がありがたい。
安全な場所で体を休めたリッテルは、目覚めとともにひとの暮らしに囲まれている実感を得て幸せだと思うけれど、同時に胸の真ん中は凍り付きそうなほどに冷えていた。
―――あたしはいま、ひとの営みのなかにいる。でも、これは他人の営み。あたしを知るひとたちの営みは、もうどこにも……。
きしむ胸を抱えてうずくまっていたかったけれど、やがてリッテルはのろのろと体を起こした。他の寝床との仕切りになっているぼろ布をめくり、光の漏れ入る木戸を開ければ、鮮やかな青空とおだやかな町の姿が目にはいる。
―――嘆くのは後でもできる。いまはとにかく、教会に行かなくちゃ。
気持ちを入れ替えたリッテルは身支度を整える。昨夜、宿で湯をもらって汚れをふきとった髪の毛はいくらかまとまりがよくなって、リッテルの手でおとなしくふたつのおさげになってくれた。残り湯で拭いた体はすっきりとさわやかで、どことなく軽くなったように感じる。下ばきの当て布を替える。
―――そういえば、山で失くした当て布はけっきょく見つからなかったな。
こっそり燃やそうと思っていた汚れた布は、どさくさに紛れてどこかへ行ってしまったままだった。翌朝ライゼに聞こうかとも思ったが、自分からそのことを口に出すのは気が引けて、けっきょく聞けずじまいになってしまった。
すこしの気がかりを残しながらもリッテルは、家から持ってきたありったけのお金を新しい肌着にしまいこみ、残り湯で洗って吊るしておいた服を身に着けて、父親の形見の小刀を腰にさげたら準備は完了だ。
「……よし」
リッテルは重たい布袋を背負うと、ひと晩を過ごした宿を後にした。外に出て、道を行き交うひとの多さにすこしたじろぐ。村の祭りより、ひとが多い。
気圧されそうになったリッテルは、ずいぶん高いところにある太陽の日差しに目を細めながら視線をあげた。
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