6 / 38
6
しおりを挟む
「それ、なんなの?」
白っぽい石ころを指させば、マグノリアが手のひらでころりと転がした。
「これは、そなたがまとっていた力の残渣。そなたの住んでいた界とこちらとをつないだ力の残り。これがあれば、そなたが元居た場所へとつなげる標となろう」
「それって……!」
帰れる、という希望で胸が膨らみかけた俺は、けど気が付いてしまった。
不意にひとが消える現象は、日本でもごくまれにあった。急にひとが消えて探しても探しても痕跡すら見つからない、神隠しと呼ばれる不思議な現象。消えたひとが何年も経ってから戻ってくるっていうこともあるらしくて、それはつまり俺の今の状態と同じであって。
「……戻るのに何年もかかる、とかそういう、あれだったり、する……?」
たずねる声はみっともなく震えている。
だって、怖いんだ。
違うって言ってほしい。今すぐにでも帰れるよ、って言ってほしいけど、でも、世の中そんな都合よくできてるはずがない。
聞きたくない気持ちとはやく教えてほしい気持ちがぐちゃぐちゃになって、顔が勝手にへらへら笑ってしまう。
笑いながら、俺の胸は怖いという気持ちでいっぱいになっていた。
もし彼らの瞳に同情や憐憫の色を見つけてしまったら、と思うと顔をあげられない。けれど答えが欲しくてマグノリアの唇をじっと見つめていると、赤いそれがちいさく開いて、こぼれたことばは。
「ああ。帰れるぞ」
「へっ」
あっさり言われて間抜けな声をあげた俺は悪くないと思う。
思わず視線をあげると、にこりともしないマグノリアの瞳がまっすぐに俺を捉えていた。
「我が身に残る魔力を総動員するか、あるいはこの地の魔力を使えば、今すぐにでも帰れよう」
「なりません!」
「マグノリアさま、それは!」
たちまち、部屋を満たす張りつめた空気。美少女を挟んでイケメンと美女がシリアスな雰囲気を作り出してるなかで、ひとりぼけっと椅子に座ってる俺、モブ。
え、ちょっと待ってよ。俺が付いていけてない! モブだから? モブはお庭でわんこと遊んでればいいの? それとも「な、なんだってー!」って椅子を倒す係?
カメラワークは床と椅子で、俺は足しか映らないやつ? それなのに親とか友だちに「俺、テレビ出るんだー」とか言いふらしちゃって放送日にテレビの前でめっちゃ気まずいやつ?
「御身の魔力を使い果たしてしまえば、マグノリアさまは!」
美女の悲壮な顔、ごちそうさまです。
「魔力の平定はマグノリアさまの長年の努力の賜物。今それを投げ出せば、何が起こるかわからないあなたではないでしょう!」
椅子を蹴倒して立ったイケメンの険しい顔。眉間のしわまでかっこいいってどういうことなの。ただよう色気が半端じゃない。あと、椅子を倒すのはモブの仕事ではなかったらしい。
「落ち着け」
マグノリアのひと声で、麗しいふたりが押し黙る。
俺? 俺は落ち着いてます。何よりも深く、雄大に落ち着いてるので、むしろいっそこの空間を構成する家具のひとつなのでは? という馴染み具合。馴染みすぎて誰の目にも止まってない気がしてならない。
ていうか空気だよね。これ、俺の存在が空気だよね! ははっ、泣いていいかな?
「イソトマ、我が魔力は低下の一途をたどっておる。今では全盛期の容姿を保つこともできず、このように縮んでしもうた。ならばここで散るかやがて散るか、それだけの違いよ」
話に着いていけずひっそりいじけてた俺だけど、マグノリアの静かな声で張りつめた空気の仲間入りを果たす。
「散る? 低下って……」
物騒なことばだ。
マグノリアの武士っぽい口調と相まって、討ち死にとか腹切りとかの物騒なイメージと結びついてしまう。
「うむ。一部の魔族は己に最も適した形で生じ、最盛期を過ぎると内に抱える魔力が低下していく。それに伴い、容姿も変化する。我が小さく弱くなっているようにな。やがて魔力が底を尽きるとき、我は形を失くすのじゃ」
何でもないことのように言うマグノリアの表情は、変わらず涼し気だ。
冗談を言っている風でない。それに、左右でロータスが苦々しい顔をして、イソトマが悲しげにまぶたを伏せているのを見る限り、きっと本当のことなんだろう。
「じゃあ」
ごくり、とつばを飲み込んでから、俺はくちを開いた。
「じゃあ、俺が今すぐ帰ったとしたら、マグノリアは、その、死……」
「そなたを送って、それで終いであろうな」
言いよどむ俺のあとに軽く続けた彼女は、肩をすくめてみせる。
こんなときでもマグノリアはやっぱりクールな美少女で、死ぬことへの恐怖など感じていないように思えた。
でも、だからって「そっかー、じゃあお願いするね!」とは言えない。言えないだろ、ふつう。
「他に、方法は」
すがる思いでロータスに視線を向ければ、彼はそっと目を伏せた。逸らされた視線に嫌な予感がする。
「マグノリアさまが言ったように、魔族の土地に宿る魔力を集めれば足りるでしょう。けれど、そのためには魔力を安定させている楔をすべて壊さなければなりません」
ことばを切ったロータスは、短く息を吐いて俺と目を合わさないまま続けた。
「安定を欠いた魔力は暴走し、一帯はおよそ生き物の暮らせる場所ではなくなることでしょう」
「そんな……」
俺が日本に帰るために、マグノリアが死ぬか魔族の国をぶち壊すか選ばなきゃいけないなんて。
座っていてよかった、と真っ白になった頭の片隅で思う。
もしも立っていたら、力が抜けて座り込んでいただろうから。それか、倒れてしまっていただろう。
「やだよ、俺。俺のせいであんたが死ぬのもやだし、この国がぶち壊れるのも嫌だ」
帰りたい。
帰りたいけど、でも、嫌だ。
なんでさ、選択問題ってあるんだろうな。
次のなかからひとつ選びなさい、なんてさ。選ばなくてもいい、っていう選択肢がないのっておかしくない? それか、自分で答えを考えるっていう選択肢がほしい。
自分の未来は自分で決めろって言われたら、俺は誰も死なない方法がいい。
マグノリアも国も、どっちも無くならないほうがいい。
「では、この地に骨を埋めるか」
静かなマグノリアの声が耳に痛い。
うつむいた俺の視界には自分の脚しか入らなくて、誰も何も言わないせいでひとりぼっちになったような気がしてしまう。
そうだ、ひとりなんだ。
気が付いてしまった。
この世界に俺の家族はいなくて、俺の友だちだっていない。学校の先生たちもご近所さんももちろんいないから、俺のことを知っているひとなんてひとりもいない。
気が付いたら、帰れないと言われた以上に身体がずんと重くなった。
地面にめり込まないのが不思議なくらい、気持ちが沈んでいく。知らなかった。落ち込むって、際限がないんだ。
俺のせいで誰かが死ぬのは嫌だ、なんて言ってても、だからって日本に帰らないって決意できるわけじゃない。
助けて。
誰か助けて。
そう叫んだところで助けてくれるだろうひとたちはこの世界にいない。
だけど、助けを求めずにうずくまっていられるほど、俺はひとりぼっちに慣れていなかった。
地の底に落ちた気分で呼吸も苦しいけれど、俺はあえぐように必死で声を出す。
「……帰りたい。帰りたいけど、でも、死んでほしくない。平和な国を壊したくない。でも、でも……帰りたい……」
あてのない懇願。そう思っていたのに。
「あいわかった。そなたの思いに我が力を貸そう」
「え……」
思わぬ返答に俺は顔をあげた。
にじむ視界に作り物めいた美少女が映る。先ほどまでと変わらないと感じたその美貌が、ゆるくほどけた。
微笑。
笑ったというにはあまりにもささやかな表情の変化。けれど、その瞳に宿る光が明らかにやわらかくなっている。
それだけで、光が射したようだった。
人形のような美貌に感情が宿るだけでこれほどまでに目を奪われるのか、と心が震える。
悲しみも戸惑いも悩みもすべて溶かすほどの衝撃を受け、幻を見ているような心地でマグノリアの顔を見つめる。
「他者を犠牲にしたくないというそなたの意思、気に入った。老い先短い我が身なれど、まだまだできることもあろう。そなたの願いを叶えるため、知恵を尽くそうではないか」
ことばににじむ尊大さは頼り甲斐に、声に宿る力強さは懐の広さを感じさせて、俺は救われた気がした。
「マグノリアさまのお心のままに」
「あなたさまはすでに魔王を退かれたのですから、国に害をなさない限り御力をどう振るわれるかはマグノリアさま次第です」
イソトマとロータスも、彼女に意を唱えない。
それってつまり、俺はまだ帰りたいという思いをあきらめなくていい、ってこと……?
「俺、俺……帰りたいって言っても、いいの?」
恐々とつぶやけば、マグノリアがしっかりとうなずいてくれる。
「方法は考えねばならんが、力と知恵は貸す。そなたをあるべき場所へ戻すため尽力すると、このマグノリア。元魔王として誓おう」
「うっ……」
ぽろ、とこぼれた涙を袖で乱暴に拭って、俺は手を差しだした。
「よろしくお願いしますっ」
今度はちゃんと笑えてたと思う。
泣きながらのみっともない顔だけど、心から笑えただろう、って思うんだ。
白っぽい石ころを指させば、マグノリアが手のひらでころりと転がした。
「これは、そなたがまとっていた力の残渣。そなたの住んでいた界とこちらとをつないだ力の残り。これがあれば、そなたが元居た場所へとつなげる標となろう」
「それって……!」
帰れる、という希望で胸が膨らみかけた俺は、けど気が付いてしまった。
不意にひとが消える現象は、日本でもごくまれにあった。急にひとが消えて探しても探しても痕跡すら見つからない、神隠しと呼ばれる不思議な現象。消えたひとが何年も経ってから戻ってくるっていうこともあるらしくて、それはつまり俺の今の状態と同じであって。
「……戻るのに何年もかかる、とかそういう、あれだったり、する……?」
たずねる声はみっともなく震えている。
だって、怖いんだ。
違うって言ってほしい。今すぐにでも帰れるよ、って言ってほしいけど、でも、世の中そんな都合よくできてるはずがない。
聞きたくない気持ちとはやく教えてほしい気持ちがぐちゃぐちゃになって、顔が勝手にへらへら笑ってしまう。
笑いながら、俺の胸は怖いという気持ちでいっぱいになっていた。
もし彼らの瞳に同情や憐憫の色を見つけてしまったら、と思うと顔をあげられない。けれど答えが欲しくてマグノリアの唇をじっと見つめていると、赤いそれがちいさく開いて、こぼれたことばは。
「ああ。帰れるぞ」
「へっ」
あっさり言われて間抜けな声をあげた俺は悪くないと思う。
思わず視線をあげると、にこりともしないマグノリアの瞳がまっすぐに俺を捉えていた。
「我が身に残る魔力を総動員するか、あるいはこの地の魔力を使えば、今すぐにでも帰れよう」
「なりません!」
「マグノリアさま、それは!」
たちまち、部屋を満たす張りつめた空気。美少女を挟んでイケメンと美女がシリアスな雰囲気を作り出してるなかで、ひとりぼけっと椅子に座ってる俺、モブ。
え、ちょっと待ってよ。俺が付いていけてない! モブだから? モブはお庭でわんこと遊んでればいいの? それとも「な、なんだってー!」って椅子を倒す係?
カメラワークは床と椅子で、俺は足しか映らないやつ? それなのに親とか友だちに「俺、テレビ出るんだー」とか言いふらしちゃって放送日にテレビの前でめっちゃ気まずいやつ?
「御身の魔力を使い果たしてしまえば、マグノリアさまは!」
美女の悲壮な顔、ごちそうさまです。
「魔力の平定はマグノリアさまの長年の努力の賜物。今それを投げ出せば、何が起こるかわからないあなたではないでしょう!」
椅子を蹴倒して立ったイケメンの険しい顔。眉間のしわまでかっこいいってどういうことなの。ただよう色気が半端じゃない。あと、椅子を倒すのはモブの仕事ではなかったらしい。
「落ち着け」
マグノリアのひと声で、麗しいふたりが押し黙る。
俺? 俺は落ち着いてます。何よりも深く、雄大に落ち着いてるので、むしろいっそこの空間を構成する家具のひとつなのでは? という馴染み具合。馴染みすぎて誰の目にも止まってない気がしてならない。
ていうか空気だよね。これ、俺の存在が空気だよね! ははっ、泣いていいかな?
「イソトマ、我が魔力は低下の一途をたどっておる。今では全盛期の容姿を保つこともできず、このように縮んでしもうた。ならばここで散るかやがて散るか、それだけの違いよ」
話に着いていけずひっそりいじけてた俺だけど、マグノリアの静かな声で張りつめた空気の仲間入りを果たす。
「散る? 低下って……」
物騒なことばだ。
マグノリアの武士っぽい口調と相まって、討ち死にとか腹切りとかの物騒なイメージと結びついてしまう。
「うむ。一部の魔族は己に最も適した形で生じ、最盛期を過ぎると内に抱える魔力が低下していく。それに伴い、容姿も変化する。我が小さく弱くなっているようにな。やがて魔力が底を尽きるとき、我は形を失くすのじゃ」
何でもないことのように言うマグノリアの表情は、変わらず涼し気だ。
冗談を言っている風でない。それに、左右でロータスが苦々しい顔をして、イソトマが悲しげにまぶたを伏せているのを見る限り、きっと本当のことなんだろう。
「じゃあ」
ごくり、とつばを飲み込んでから、俺はくちを開いた。
「じゃあ、俺が今すぐ帰ったとしたら、マグノリアは、その、死……」
「そなたを送って、それで終いであろうな」
言いよどむ俺のあとに軽く続けた彼女は、肩をすくめてみせる。
こんなときでもマグノリアはやっぱりクールな美少女で、死ぬことへの恐怖など感じていないように思えた。
でも、だからって「そっかー、じゃあお願いするね!」とは言えない。言えないだろ、ふつう。
「他に、方法は」
すがる思いでロータスに視線を向ければ、彼はそっと目を伏せた。逸らされた視線に嫌な予感がする。
「マグノリアさまが言ったように、魔族の土地に宿る魔力を集めれば足りるでしょう。けれど、そのためには魔力を安定させている楔をすべて壊さなければなりません」
ことばを切ったロータスは、短く息を吐いて俺と目を合わさないまま続けた。
「安定を欠いた魔力は暴走し、一帯はおよそ生き物の暮らせる場所ではなくなることでしょう」
「そんな……」
俺が日本に帰るために、マグノリアが死ぬか魔族の国をぶち壊すか選ばなきゃいけないなんて。
座っていてよかった、と真っ白になった頭の片隅で思う。
もしも立っていたら、力が抜けて座り込んでいただろうから。それか、倒れてしまっていただろう。
「やだよ、俺。俺のせいであんたが死ぬのもやだし、この国がぶち壊れるのも嫌だ」
帰りたい。
帰りたいけど、でも、嫌だ。
なんでさ、選択問題ってあるんだろうな。
次のなかからひとつ選びなさい、なんてさ。選ばなくてもいい、っていう選択肢がないのっておかしくない? それか、自分で答えを考えるっていう選択肢がほしい。
自分の未来は自分で決めろって言われたら、俺は誰も死なない方法がいい。
マグノリアも国も、どっちも無くならないほうがいい。
「では、この地に骨を埋めるか」
静かなマグノリアの声が耳に痛い。
うつむいた俺の視界には自分の脚しか入らなくて、誰も何も言わないせいでひとりぼっちになったような気がしてしまう。
そうだ、ひとりなんだ。
気が付いてしまった。
この世界に俺の家族はいなくて、俺の友だちだっていない。学校の先生たちもご近所さんももちろんいないから、俺のことを知っているひとなんてひとりもいない。
気が付いたら、帰れないと言われた以上に身体がずんと重くなった。
地面にめり込まないのが不思議なくらい、気持ちが沈んでいく。知らなかった。落ち込むって、際限がないんだ。
俺のせいで誰かが死ぬのは嫌だ、なんて言ってても、だからって日本に帰らないって決意できるわけじゃない。
助けて。
誰か助けて。
そう叫んだところで助けてくれるだろうひとたちはこの世界にいない。
だけど、助けを求めずにうずくまっていられるほど、俺はひとりぼっちに慣れていなかった。
地の底に落ちた気分で呼吸も苦しいけれど、俺はあえぐように必死で声を出す。
「……帰りたい。帰りたいけど、でも、死んでほしくない。平和な国を壊したくない。でも、でも……帰りたい……」
あてのない懇願。そう思っていたのに。
「あいわかった。そなたの思いに我が力を貸そう」
「え……」
思わぬ返答に俺は顔をあげた。
にじむ視界に作り物めいた美少女が映る。先ほどまでと変わらないと感じたその美貌が、ゆるくほどけた。
微笑。
笑ったというにはあまりにもささやかな表情の変化。けれど、その瞳に宿る光が明らかにやわらかくなっている。
それだけで、光が射したようだった。
人形のような美貌に感情が宿るだけでこれほどまでに目を奪われるのか、と心が震える。
悲しみも戸惑いも悩みもすべて溶かすほどの衝撃を受け、幻を見ているような心地でマグノリアの顔を見つめる。
「他者を犠牲にしたくないというそなたの意思、気に入った。老い先短い我が身なれど、まだまだできることもあろう。そなたの願いを叶えるため、知恵を尽くそうではないか」
ことばににじむ尊大さは頼り甲斐に、声に宿る力強さは懐の広さを感じさせて、俺は救われた気がした。
「マグノリアさまのお心のままに」
「あなたさまはすでに魔王を退かれたのですから、国に害をなさない限り御力をどう振るわれるかはマグノリアさま次第です」
イソトマとロータスも、彼女に意を唱えない。
それってつまり、俺はまだ帰りたいという思いをあきらめなくていい、ってこと……?
「俺、俺……帰りたいって言っても、いいの?」
恐々とつぶやけば、マグノリアがしっかりとうなずいてくれる。
「方法は考えねばならんが、力と知恵は貸す。そなたをあるべき場所へ戻すため尽力すると、このマグノリア。元魔王として誓おう」
「うっ……」
ぽろ、とこぼれた涙を袖で乱暴に拭って、俺は手を差しだした。
「よろしくお願いしますっ」
今度はちゃんと笑えてたと思う。
泣きながらのみっともない顔だけど、心から笑えただろう、って思うんだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
邪教団の教祖になろう!
うどんり
ファンタジー
死にかけたエンは、邪神ミナナゴによってスキルを授かり命を助けてもらう。
ミナナゴは、命を救った代わりに自分の信徒を増やせとエンに命じるが――
「いや、どういうことだ!?」
正直、何をやっていいか全然わからない。
しかもエンがいるのは、異端を絶対に許さない一大宗教《一星宗》が支配する国だ。
進退窮まった末に、ハッタリとごり押しでミナナゴの信徒を増やしていくことにしたエン。
やがて、やたらクセの強い人々が彼のもとに集まってくることになる。
アルゴノートのおんがえし
朝食ダンゴ
ファンタジー
『完結済!』【続編製作中!】
『アルゴノート』
そう呼ばれる者達が台頭し始めたのは、半世紀以上前のことである。
元来アルゴノートとは、自然や古代遺跡、ダンジョンと呼ばれる迷宮で採集や狩猟を行う者達の総称である。
彼らを侵略戦争の尖兵として登用したロードルシアは、その勢力を急速に拡大。
二度に渡る大侵略を経て、ロードルシアは大陸に覇を唱える一大帝国となった。
かつて英雄として名を馳せたアルゴノート。その名が持つ価値は、いつしか劣化の一途辿ることになる。
時は、記念すべき帝国歴五十年の佳節。
アルゴノートは、今や荒くれ者の代名詞と成り下がっていた。
『アルゴノート』の少年セスは、ひょんなことから貴族令嬢シルキィの護衛任務を引き受けることに。
典型的な貴族の例に漏れず大のアルゴノート嫌いであるシルキィはセスを邪険に扱うが、そんな彼女をセスは命懸けで守る決意をする。
シルキィのメイド、ティアを伴い帝都を目指す一行は、その道中で国家を巻き込んだ陰謀に巻き込まれてしまう。
セスとシルキィに秘められた過去。
歴史の闇に葬られた亡国の怨恨。
容赦なく襲いかかる戦火。
ーー苦難に立ち向かえ。生きることは、戦いだ。
それぞれの運命が絡み合う本格派ファンタジー開幕。
苦難のなかには生きる人にこそ読んで頂きたい一作。
○表紙イラスト:119 様
※本作は他サイトにも投稿しております。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる