5 / 102
5
しおりを挟む
それから、十年。
村長の元でことばを学んだリュリュナとチギは、互いを好敵手として成長した。
幼く、脳が吸収しやすい時期であったのも良いほうに働き、畑に出て仕事を手伝う年になるころには、村長よりも読み書きが達者になったほどだ。
まれにやってくる行商の老人が文字を学ぶ幼児を見て、古びた本を荷物に加えてくれたことも学びの手助けになっていた。
「不用品の処分だ。いらんから山に捨てに来たんだ」
老人はそう言い張ったが、険しい山道を越えてくる荷物に余分なものを加えるはずがない。そしてわざわざ運んできては、本の金は受け取らずに去っていく。
素直ではない老人のおかげで文字を覚えたリュリュナとチギだったが、それでも村は貧しいままだった。
「落ち葉やくず野菜を集めて土に埋めたら、栄養のある土ができるの!」
リュリュナのことばを受け止めてくれた両親のおかげで、ほんのすこしだけ畑の収量は上がった。けれど谷あいの村ではそもそも畑を作れる土地が足りず、貧困の根本的な解決には至らない。
それなのに、人口は増える。
リュリュナの母親のお腹にも、新しい命が宿っていた。
十五歳になったリュリュナには、あと半年もすれば年の離れた弟か妹が生まれるのだ。
「つまり、いよいよ出稼ぎに行く時期が来た、ってことね」
朝のひと仕事をしよう、と野菜を採ろうとしゃがんだリュリュナがつぶやいたとき、ぬっとあらわれた黒い影がリュリュナをおおった。
「なにがつまり、なんだ」
「チギ」
リュリュナが黒い影の声を仰ぎみれば、そこにいたのはすっかり成長した幼なじみだった。畑を耕しに行くのだろう、チギは農具を肩に軽々と担いでリュリュナを見下ろしている。
その名を読んでぴょこりと立ち上がったリュリュナは、立ち上がってもなお見上げなければいけないチギの顔を見て、ぷっくりとほほをふくらませた。
「どうしてチギはそんなに大きくなったの。ずっとあたしといっしょにいたくせに!」
「どうしてって言われても……」
理不尽な怒りをぶつけられたチギは、リュリュナと同じく十五歳になった。
けれど、並んで立てばふたりは同い年には見えない。チギはひょろりと細い体をしているものの、身長だけは大人とさほど変わらないほどに育っていた。不機嫌そうに寄せられた眉毛とへの字口が猫の耳と相まって、構われたくない猫そっくりだと、リュリュナは思っている。
対するリュリュナは、チギの胸ほどの身長しかない。十歳を超えるあたりで成長が大変ゆるやかになり、先日ついに弟のルトゥに身長を追い越されたところだ。
さらにリュリュナにとって納得がいかないのは、胸の盛り上がる気配すら感じられないことだ。チギの妹であるカモイなど、胸がふくらんできて邪魔だと言っていたのに、である。
「……早くしゃがんで。結ぶから」
「おう」
ぷっくりとほほをむくれさせながらもリュリュナが言って、チギは素直に土のうえに腰を下ろした。
チギの背中にまわったリュリュナは、濃い緑色をした髪を指で梳いていく。
「ずいぶん伸びたね。切らないの?」
「んー、まあ、まだいいかなあ、って」
問いかけに煮え切らない返事をするチギの髪をリュリュナが結んでいく。背中の中ほどまで伸びた髪の毛を三つの毛束に分けて、首の後ろで三つ編みにしていく。
髪を梳いていたリュリュナの手がチギの頭の猫耳に触れると、三角の耳がぴるる、と動く。
チギの髪を結んであげるのは、いつからかリュリュナの朝の日課になっていた。幼いころにチギが髪を伸ばし始めたことではじまった日課は、互いが成長したいまもなんとなく続いている。
さらりとした髪の毛を結い上げるうち、リュリュナの抱いていた理不尽な怒りは静まっていった。それどころか、ときおり動く猫耳にふふ、と笑い声がもれる。
アニマルセラピーかな、などとリュリュナは思いながら、編み終えた髪に組み紐を結びつける。
最後にぽん、とチギの背中を軽く叩いてできあがりだ。いつもならば、それを合図にチギも立ち上がり、仕事に向かう。
けれど、きょうのチギはしゃがんだまま動かない。どうしたのだろ、とリュリュナがその肩をぽんぽんと叩くけれど、反応がない。
「どうしたの」
不思議に思い、くるり、とチギの正面に回ったリュリュナは、いつにも増して不機嫌な幼なじみに首をかしげた。
「……出稼ぎ、ほんとうに行くのか」
眉間にしわを寄せたチギの問いかけに、リュリュナはうん、とうなずく。チギに隠してもしようのないことだ。むしろ、家族に言う前に話しておこうと思っていたのだ。
「行くよ。うちのお母さんに赤ちゃんできたの、知ってるでしょ。それに、あたしも十五歳になったから、春には街に出ても仕事がもらえるもの。だから、チギは村をよろしくね」
幼すぎるものは雇ってもらえない、と行商の老人に聞いていたリュリュナは、ずっと待っていた。家族のために、村のために働きに出られる日を。そのときがきたのだ。
「……おれも行く」
「え、チギも?」
村のことをお願いしようと思っていた相手からの思わぬ返答に、リュリュナは驚いて声をあげた。
「ああ。村とおまえの母さんは、カモイとルトゥに任せればいい」
「でも、チギは仕事のあてがないじゃない」
リュリュナは、行商の老人から十五になったら知人の店で働けるよう紹介状を書いてやる、と約束してもらっている。だからこそ、知り合いのいない街に出ていける。けれど、チギにはその当てがない。
けれども、チギは迷いのない目でリュリュナを見つめて言う。
「行商のじいさんに頼む。文字の読み書きはできるし、力はお前より強い。背だって大人とそう変わらない。だから、ぜったいおれも出稼ぎに行く!」
そう言い張ったチギは、その日の午後。
「そろそろ山道もきつくなっておったでな。ちょうどいい、わしの仕事を手伝わせてやろう」
折よくやってきた行商の老人、ルオンのひとことでチギの仕事は決定した。宣言どおりに出稼ぎの手段を手に入れたチギだったが、うれしそうではなかった。
「行商って! それ、街での仕事じゃねえだろ。おれは街に出て出稼ぎするつもりで……」
「街にも出る。商品を仕入れるからの。それから、そこのちっこい嬢ちゃんの仕送りもついでに受け取りゃいい。この村に物を届ける手段はほかにないんじゃ。お前さんが、村と嬢ちゃんをつないでやらんでどうする」
チギの反論は、あっという間にルオンに封じ込められた。それどころか、むしろチギは行商の手伝いにやる気を見せる。
「……それなら、しかたないから、やってやるよ」
いつからか素直でなくなった幼なじみの猫耳が、うれしげにぴくぴくと動いているのをリュリュナはほほえましい気持ちで見ていた。
村長の元でことばを学んだリュリュナとチギは、互いを好敵手として成長した。
幼く、脳が吸収しやすい時期であったのも良いほうに働き、畑に出て仕事を手伝う年になるころには、村長よりも読み書きが達者になったほどだ。
まれにやってくる行商の老人が文字を学ぶ幼児を見て、古びた本を荷物に加えてくれたことも学びの手助けになっていた。
「不用品の処分だ。いらんから山に捨てに来たんだ」
老人はそう言い張ったが、険しい山道を越えてくる荷物に余分なものを加えるはずがない。そしてわざわざ運んできては、本の金は受け取らずに去っていく。
素直ではない老人のおかげで文字を覚えたリュリュナとチギだったが、それでも村は貧しいままだった。
「落ち葉やくず野菜を集めて土に埋めたら、栄養のある土ができるの!」
リュリュナのことばを受け止めてくれた両親のおかげで、ほんのすこしだけ畑の収量は上がった。けれど谷あいの村ではそもそも畑を作れる土地が足りず、貧困の根本的な解決には至らない。
それなのに、人口は増える。
リュリュナの母親のお腹にも、新しい命が宿っていた。
十五歳になったリュリュナには、あと半年もすれば年の離れた弟か妹が生まれるのだ。
「つまり、いよいよ出稼ぎに行く時期が来た、ってことね」
朝のひと仕事をしよう、と野菜を採ろうとしゃがんだリュリュナがつぶやいたとき、ぬっとあらわれた黒い影がリュリュナをおおった。
「なにがつまり、なんだ」
「チギ」
リュリュナが黒い影の声を仰ぎみれば、そこにいたのはすっかり成長した幼なじみだった。畑を耕しに行くのだろう、チギは農具を肩に軽々と担いでリュリュナを見下ろしている。
その名を読んでぴょこりと立ち上がったリュリュナは、立ち上がってもなお見上げなければいけないチギの顔を見て、ぷっくりとほほをふくらませた。
「どうしてチギはそんなに大きくなったの。ずっとあたしといっしょにいたくせに!」
「どうしてって言われても……」
理不尽な怒りをぶつけられたチギは、リュリュナと同じく十五歳になった。
けれど、並んで立てばふたりは同い年には見えない。チギはひょろりと細い体をしているものの、身長だけは大人とさほど変わらないほどに育っていた。不機嫌そうに寄せられた眉毛とへの字口が猫の耳と相まって、構われたくない猫そっくりだと、リュリュナは思っている。
対するリュリュナは、チギの胸ほどの身長しかない。十歳を超えるあたりで成長が大変ゆるやかになり、先日ついに弟のルトゥに身長を追い越されたところだ。
さらにリュリュナにとって納得がいかないのは、胸の盛り上がる気配すら感じられないことだ。チギの妹であるカモイなど、胸がふくらんできて邪魔だと言っていたのに、である。
「……早くしゃがんで。結ぶから」
「おう」
ぷっくりとほほをむくれさせながらもリュリュナが言って、チギは素直に土のうえに腰を下ろした。
チギの背中にまわったリュリュナは、濃い緑色をした髪を指で梳いていく。
「ずいぶん伸びたね。切らないの?」
「んー、まあ、まだいいかなあ、って」
問いかけに煮え切らない返事をするチギの髪をリュリュナが結んでいく。背中の中ほどまで伸びた髪の毛を三つの毛束に分けて、首の後ろで三つ編みにしていく。
髪を梳いていたリュリュナの手がチギの頭の猫耳に触れると、三角の耳がぴるる、と動く。
チギの髪を結んであげるのは、いつからかリュリュナの朝の日課になっていた。幼いころにチギが髪を伸ばし始めたことではじまった日課は、互いが成長したいまもなんとなく続いている。
さらりとした髪の毛を結い上げるうち、リュリュナの抱いていた理不尽な怒りは静まっていった。それどころか、ときおり動く猫耳にふふ、と笑い声がもれる。
アニマルセラピーかな、などとリュリュナは思いながら、編み終えた髪に組み紐を結びつける。
最後にぽん、とチギの背中を軽く叩いてできあがりだ。いつもならば、それを合図にチギも立ち上がり、仕事に向かう。
けれど、きょうのチギはしゃがんだまま動かない。どうしたのだろ、とリュリュナがその肩をぽんぽんと叩くけれど、反応がない。
「どうしたの」
不思議に思い、くるり、とチギの正面に回ったリュリュナは、いつにも増して不機嫌な幼なじみに首をかしげた。
「……出稼ぎ、ほんとうに行くのか」
眉間にしわを寄せたチギの問いかけに、リュリュナはうん、とうなずく。チギに隠してもしようのないことだ。むしろ、家族に言う前に話しておこうと思っていたのだ。
「行くよ。うちのお母さんに赤ちゃんできたの、知ってるでしょ。それに、あたしも十五歳になったから、春には街に出ても仕事がもらえるもの。だから、チギは村をよろしくね」
幼すぎるものは雇ってもらえない、と行商の老人に聞いていたリュリュナは、ずっと待っていた。家族のために、村のために働きに出られる日を。そのときがきたのだ。
「……おれも行く」
「え、チギも?」
村のことをお願いしようと思っていた相手からの思わぬ返答に、リュリュナは驚いて声をあげた。
「ああ。村とおまえの母さんは、カモイとルトゥに任せればいい」
「でも、チギは仕事のあてがないじゃない」
リュリュナは、行商の老人から十五になったら知人の店で働けるよう紹介状を書いてやる、と約束してもらっている。だからこそ、知り合いのいない街に出ていける。けれど、チギにはその当てがない。
けれども、チギは迷いのない目でリュリュナを見つめて言う。
「行商のじいさんに頼む。文字の読み書きはできるし、力はお前より強い。背だって大人とそう変わらない。だから、ぜったいおれも出稼ぎに行く!」
そう言い張ったチギは、その日の午後。
「そろそろ山道もきつくなっておったでな。ちょうどいい、わしの仕事を手伝わせてやろう」
折よくやってきた行商の老人、ルオンのひとことでチギの仕事は決定した。宣言どおりに出稼ぎの手段を手に入れたチギだったが、うれしそうではなかった。
「行商って! それ、街での仕事じゃねえだろ。おれは街に出て出稼ぎするつもりで……」
「街にも出る。商品を仕入れるからの。それから、そこのちっこい嬢ちゃんの仕送りもついでに受け取りゃいい。この村に物を届ける手段はほかにないんじゃ。お前さんが、村と嬢ちゃんをつないでやらんでどうする」
チギの反論は、あっという間にルオンに封じ込められた。それどころか、むしろチギは行商の手伝いにやる気を見せる。
「……それなら、しかたないから、やってやるよ」
いつからか素直でなくなった幼なじみの猫耳が、うれしげにぴくぴくと動いているのをリュリュナはほほえましい気持ちで見ていた。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
旦那様、愛人を作ってもいいですか?
ひろか
恋愛
私には前世の記憶があります。ニホンでの四六年という。
「君の役目は魔力を多く持つ子供を産むこと。その後で君も自由にすればいい」
これ、旦那様から、初夜での言葉です。
んん?美筋肉イケオジな愛人を持っても良いと?
’18/10/21…おまけ小話追加
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
旦那様は大変忙しいお方なのです
あねもね
恋愛
レオナルド・サルヴェール侯爵と政略結婚することになった私、リゼット・クレージュ。
しかし、その当人が結婚式に現れません。
侍従長が言うことには「旦那様は大変忙しいお方なのです」
呆気にとられたものの、こらえつつ、いざ侯爵家で生活することになっても、お目にかかれない。
相変わらず侍従長のお言葉は「旦那様は大変忙しいお方なのです」のみ。
我慢の限界が――来ました。
そちらがその気ならこちらにも考えがあります。
さあ。腕が鳴りますよ!
※視点がころころ変わります。
※※2021年10月1日、HOTランキング1位となりました。お読みいただいている皆様方、誠にありがとうございます。
多産を見込まれて嫁いだ辺境伯家でしたが旦那様が閨に来ません。どうしたらいいのでしょう?
あとさん♪
恋愛
「俺の愛は、期待しないでくれ」
結婚式当日の晩、つまり初夜に、旦那様は私にそう言いました。
それはそれは苦渋に満ち満ちたお顔で。そして呆然とする私を残して、部屋を出て行った旦那様は、私が寝た後に私の上に伸し掛かって来まして。
不器用な年上旦那さまと割と飄々とした年下妻のじれじれラブ(を、目指しました)
※序盤、主人公が大切にされていない表現が続きます。ご気分を害された場合、速やかにブラウザバックして下さい。ご自分のメンタルはご自分で守って下さい。
※小説家になろうにも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる