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第一部・第三章:これが日常とか拷問だろ!
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妖気を感じとろうとさらに集中する。
全神経を研ぎ澄ませてやっと妖気の出所を突き止めた。
「ここだったのか。気づかなかったな」
それは俺のすぐ目の前に立ちはだかる木。
どこか威圧感のある妖艶さ漂う一見普通のどこにでもある木。よーく見ると、風が吹いたら周りの木は木の葉が揺れて葉同士で擦れ合い、ガサガサ、ザァァァ…と自然のメロディを奏でているが、目の前の木は微動だにしない。
俺はすぐさま戦闘体勢にはいる。
風が止み、木々の揺れがしだいに収まった数秒後、それは動きだした。
目の前の木がうねり、膨れ、萎み、やがて大人の狐の形をして着地する。
「童ごときに見破られるとは、私もまだまだだな」
いつ見ても気味の悪い銀色の瞳はどの涙狐も一緒か。
白い身体に銀色の瞳。それが涙狐の特徴だ。
「とは言え……」
戦闘体勢の俺と瞳が合わさる。
一瞬ピクッとしたがすぐに冷静になり、真っ直ぐ涙狐の瞳を見据える。
「エサがのこのこやって来たのは好都合だ」
瞳をギラつかせ、妖しく微笑む涙狐。
殺気を放ちながら尻尾を振り、そう言った姿はまさに妖怪そのものだった。
涙狐は生き物の目玉が好物。だから、ヤツは俺の目玉目掛けて攻撃をするはず。それを避けながら討伐するだけ。
……そう、それは解ってる。けど……
「あなたの紅い瞳、素敵ね。食べちゃいたいくらいに」
瞬間移動でもしたかのように一瞬で俺の足元に迫る涙狐。目にも留まらぬ速さで来るのは、毎回想定済み。
問題はその後だ。
「私、紅い瞳って大好きなの。人間は情熱の色だとか言ってるけど、そんなものよりずっと残酷で綺麗な言葉がある」
すかさず視線を外すと俺と瞳を合わせようとする涙狐。視線が合わないよう間合いをとる。
だが視線を交錯させまいとする俺の隙をついて、がら空きな足元に蹴りを入れる涙狐。狐とは言え力はバカみたいに強いせいでガクッとなり、両膝を地につけて涙狐と視線が合わさる。
「答えは、鮮血」
聞いてもいないことを口にした瞬間、俺の身体の自由は奪われた。
そして刹那、俺の左頬には小さい切り傷が。
小さい傷のはずだが、左頬をつたう生暖かい血は止まることを知らなかった。
涙狐は左頬をつたう血を味わうように舐めて、静かに涙を流した。
「血の色をした瞳なんて、そうそうないもの。私が美味しく頂いてあげる」
……気持ちの悪い笑みを浮かべて。
その笑みが、涙が、何を意味してるのかなんて、頻繁に同じ内容の依頼をこなしているから手に取るように分かる。
奥ヶ咲の人間は皆何かしら狙われやすい理由がある。
髪を主食としてる妖怪には珍しい髪色の人間が狙われるし、生まれつき身体の一部に霊力が集中しているヤツなんかはその部分を喰らって力をつけようとする下級妖怪に日常的に狙われる。
そして俺も狙われてる要因がある。
今のこの状況でわかるように、カラコン等の偽りではない俺の深紅の瞳がその要因だ。観賞用としてとっておきたいと言う輩がいるくらい、俺の瞳は珍しい。遺伝ではないのが更に珍しいみたいだ。
主に涙狐等に狙われるため、囮の意味も含めて涙狐討伐の依頼書が自然と俺のところに来るんだ。
それ自体は避けられないことだから致し方ない。
だが毎回、涙狐に自由を奪われる事態に陥る。視線を合わせるとそうなるんだが、それは俺があの術を使うためにも必要なこと。
何故視線を合わせると涙狐に自由を奪われるのか。
それは、涙狐が瞳に妖力を宿してるから。
逆に瞳を潰してしまえば妖力を使うことができない。
だがそんなことをすればこの依頼をすぐに終わらせれる術を発動することができなくなるため論外。
涙狐の力は、瞳に映るものの自由を奪ったり視力を奪ったり、力がかなり強い涙狐はひと睨みしただけで相手の目玉を肉体から引き剥がすらしい。幸いにも会ったことはないが。
今目の前にいる涙狐は見たところ弱い部類だろう。視力を奪うまではしていないからそう思う。
仮に視力を奪われたとしても、涙狐を死に追いやれば元に戻るが。
「悪いが、血を流すのはお前の方だ」
目に見えない束縛を、身体をまとう霊力を一気に高めてパンッと弾く。
「なっ……!?お前、陰陽師だったのか!」
S地区は学園からかなり距離のある地区だから、一般人が入ることはまずない。迷いこんだとしても、学園の迷子を探知する装置が作動するか千里眼に長けた教師が見つけるだろうし、こんな森の奥深くまでは来ないだろう。
考えられるのは陰陽師が妖怪を討伐しに来る、ただそれだけ。そんなことも分からないのか……余程バカなんだな。
「だったらなんだ?」
呪符を2枚取り出し、いつもの術を使う準備をする。
「くっ……!こんなところでやられてたまるか!!」
目に妖力を集め、俺の身体の自由を奪おうと力を解放するが……そんな脆弱な力、俺には効かない。
視力を奪うほど力の強いやつだったなら多少は手こずっただろうが、ただ身体の自由を奪うだけなら、すぐに終わらせることができる。
2枚の呪符を文字が書かれている側を内側にして重ね、両の手を合わせる。
このやり方は奥ヶ咲の中でも特殊なやり方だ。
ゆえに、この術が使えるヤツは俺を含めて片手に数える程度しかいない。
「……っ!」
術を使うためにどんどん霊力を高めているからか、涙狐の顔が歪んでいく。
「………安心しろ。すぐに終わらせる」
言葉と同時に両手の内に挟まれた2枚の呪符が妖しく光だす。
「終わってたまるものか!陰陽師とは言え、童が粋がるなよ!」
良からぬ事態になることを察したのか、自慢の身体能力を駆使して俺の周りを光の速さで駆けていく。
だが強欲な妖怪ゆえか、俺という獲物を前にして逃げようとはしない。
その判断が己を苦しめる原因になるとは知らずに。
「はははっ!この速さには追いつけないだろう!観念して私のエサとなれ!!」
長々と声を発すれば居場所が特定されるとは考えなかったんだろうか?馬鹿すぎるだろ。まあ、そのおかげで大体の場所が特定できたから良いが。
涙狐は時計回りに移動している。
その速さは、今まで見てきた涙狐と比べれば断然遅い方だ。
確かに光の速さで駆けているにはいるが涙狐の中じゃ遅い。
「裁きの心眼よ、その瞳を捉えよ」
さらに集中力を発揮して涙狐の瞳を追う。
精神を統一し、数秒後に両の手をすぅっと離す。2枚の呪符は僅かな空間を空けて妖しい光はそのままに宙に浮いている。
「断罪を司る双剣の刃。その光を以て斬り刻め」
目映く、より妖しく光りだす呪符を構えて詠唱をする。
「形無き傷を刻め」
2枚の呪符は俺の手を離れ、互いに交錯し合う。まるで獲物を待ち構えるかのように。
俺は詠唱中に少しずつ下へと向けていた顔をバッと上げ、瞬時に移動している涙狐の顔を、瞳を捉えた。
その瞬間、ほんの少しだけ時間が止まった気がした。
そして詠唱も締めにはいる。
「形無くとも傷を刻め。招来、酷黒刃」
2枚の呪符は残酷無慈悲な刃となって涙狐に襲いかかった。
全神経を研ぎ澄ませてやっと妖気の出所を突き止めた。
「ここだったのか。気づかなかったな」
それは俺のすぐ目の前に立ちはだかる木。
どこか威圧感のある妖艶さ漂う一見普通のどこにでもある木。よーく見ると、風が吹いたら周りの木は木の葉が揺れて葉同士で擦れ合い、ガサガサ、ザァァァ…と自然のメロディを奏でているが、目の前の木は微動だにしない。
俺はすぐさま戦闘体勢にはいる。
風が止み、木々の揺れがしだいに収まった数秒後、それは動きだした。
目の前の木がうねり、膨れ、萎み、やがて大人の狐の形をして着地する。
「童ごときに見破られるとは、私もまだまだだな」
いつ見ても気味の悪い銀色の瞳はどの涙狐も一緒か。
白い身体に銀色の瞳。それが涙狐の特徴だ。
「とは言え……」
戦闘体勢の俺と瞳が合わさる。
一瞬ピクッとしたがすぐに冷静になり、真っ直ぐ涙狐の瞳を見据える。
「エサがのこのこやって来たのは好都合だ」
瞳をギラつかせ、妖しく微笑む涙狐。
殺気を放ちながら尻尾を振り、そう言った姿はまさに妖怪そのものだった。
涙狐は生き物の目玉が好物。だから、ヤツは俺の目玉目掛けて攻撃をするはず。それを避けながら討伐するだけ。
……そう、それは解ってる。けど……
「あなたの紅い瞳、素敵ね。食べちゃいたいくらいに」
瞬間移動でもしたかのように一瞬で俺の足元に迫る涙狐。目にも留まらぬ速さで来るのは、毎回想定済み。
問題はその後だ。
「私、紅い瞳って大好きなの。人間は情熱の色だとか言ってるけど、そんなものよりずっと残酷で綺麗な言葉がある」
すかさず視線を外すと俺と瞳を合わせようとする涙狐。視線が合わないよう間合いをとる。
だが視線を交錯させまいとする俺の隙をついて、がら空きな足元に蹴りを入れる涙狐。狐とは言え力はバカみたいに強いせいでガクッとなり、両膝を地につけて涙狐と視線が合わさる。
「答えは、鮮血」
聞いてもいないことを口にした瞬間、俺の身体の自由は奪われた。
そして刹那、俺の左頬には小さい切り傷が。
小さい傷のはずだが、左頬をつたう生暖かい血は止まることを知らなかった。
涙狐は左頬をつたう血を味わうように舐めて、静かに涙を流した。
「血の色をした瞳なんて、そうそうないもの。私が美味しく頂いてあげる」
……気持ちの悪い笑みを浮かべて。
その笑みが、涙が、何を意味してるのかなんて、頻繁に同じ内容の依頼をこなしているから手に取るように分かる。
奥ヶ咲の人間は皆何かしら狙われやすい理由がある。
髪を主食としてる妖怪には珍しい髪色の人間が狙われるし、生まれつき身体の一部に霊力が集中しているヤツなんかはその部分を喰らって力をつけようとする下級妖怪に日常的に狙われる。
そして俺も狙われてる要因がある。
今のこの状況でわかるように、カラコン等の偽りではない俺の深紅の瞳がその要因だ。観賞用としてとっておきたいと言う輩がいるくらい、俺の瞳は珍しい。遺伝ではないのが更に珍しいみたいだ。
主に涙狐等に狙われるため、囮の意味も含めて涙狐討伐の依頼書が自然と俺のところに来るんだ。
それ自体は避けられないことだから致し方ない。
だが毎回、涙狐に自由を奪われる事態に陥る。視線を合わせるとそうなるんだが、それは俺があの術を使うためにも必要なこと。
何故視線を合わせると涙狐に自由を奪われるのか。
それは、涙狐が瞳に妖力を宿してるから。
逆に瞳を潰してしまえば妖力を使うことができない。
だがそんなことをすればこの依頼をすぐに終わらせれる術を発動することができなくなるため論外。
涙狐の力は、瞳に映るものの自由を奪ったり視力を奪ったり、力がかなり強い涙狐はひと睨みしただけで相手の目玉を肉体から引き剥がすらしい。幸いにも会ったことはないが。
今目の前にいる涙狐は見たところ弱い部類だろう。視力を奪うまではしていないからそう思う。
仮に視力を奪われたとしても、涙狐を死に追いやれば元に戻るが。
「悪いが、血を流すのはお前の方だ」
目に見えない束縛を、身体をまとう霊力を一気に高めてパンッと弾く。
「なっ……!?お前、陰陽師だったのか!」
S地区は学園からかなり距離のある地区だから、一般人が入ることはまずない。迷いこんだとしても、学園の迷子を探知する装置が作動するか千里眼に長けた教師が見つけるだろうし、こんな森の奥深くまでは来ないだろう。
考えられるのは陰陽師が妖怪を討伐しに来る、ただそれだけ。そんなことも分からないのか……余程バカなんだな。
「だったらなんだ?」
呪符を2枚取り出し、いつもの術を使う準備をする。
「くっ……!こんなところでやられてたまるか!!」
目に妖力を集め、俺の身体の自由を奪おうと力を解放するが……そんな脆弱な力、俺には効かない。
視力を奪うほど力の強いやつだったなら多少は手こずっただろうが、ただ身体の自由を奪うだけなら、すぐに終わらせることができる。
2枚の呪符を文字が書かれている側を内側にして重ね、両の手を合わせる。
このやり方は奥ヶ咲の中でも特殊なやり方だ。
ゆえに、この術が使えるヤツは俺を含めて片手に数える程度しかいない。
「……っ!」
術を使うためにどんどん霊力を高めているからか、涙狐の顔が歪んでいく。
「………安心しろ。すぐに終わらせる」
言葉と同時に両手の内に挟まれた2枚の呪符が妖しく光だす。
「終わってたまるものか!陰陽師とは言え、童が粋がるなよ!」
良からぬ事態になることを察したのか、自慢の身体能力を駆使して俺の周りを光の速さで駆けていく。
だが強欲な妖怪ゆえか、俺という獲物を前にして逃げようとはしない。
その判断が己を苦しめる原因になるとは知らずに。
「はははっ!この速さには追いつけないだろう!観念して私のエサとなれ!!」
長々と声を発すれば居場所が特定されるとは考えなかったんだろうか?馬鹿すぎるだろ。まあ、そのおかげで大体の場所が特定できたから良いが。
涙狐は時計回りに移動している。
その速さは、今まで見てきた涙狐と比べれば断然遅い方だ。
確かに光の速さで駆けているにはいるが涙狐の中じゃ遅い。
「裁きの心眼よ、その瞳を捉えよ」
さらに集中力を発揮して涙狐の瞳を追う。
精神を統一し、数秒後に両の手をすぅっと離す。2枚の呪符は僅かな空間を空けて妖しい光はそのままに宙に浮いている。
「断罪を司る双剣の刃。その光を以て斬り刻め」
目映く、より妖しく光りだす呪符を構えて詠唱をする。
「形無き傷を刻め」
2枚の呪符は俺の手を離れ、互いに交錯し合う。まるで獲物を待ち構えるかのように。
俺は詠唱中に少しずつ下へと向けていた顔をバッと上げ、瞬時に移動している涙狐の顔を、瞳を捉えた。
その瞬間、ほんの少しだけ時間が止まった気がした。
そして詠唱も締めにはいる。
「形無くとも傷を刻め。招来、酷黒刃」
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