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004 エクストラボス
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ボス部屋を後にしてから、わずか1分後。
僕たちの前に予想外の光景が飛び込んでいた。
先頭に立つアルトさんが、怪訝そうに眉をひそめる。
「なんだ? 出口が閉ざされている……?」
ボス部屋を出て、短い通路を挟んだ先に待つ大広間。
安全地帯と思われる空間だが、なぜか来る途中に通ってきたはずの出入り口が厳重な扉で閉ざされていた。
「いったい、どういうことだ?」
大広間の奥まで移動した後、アルトさんは小首を傾げながら扉に触れる。
その直後だった。
僕たちの前に、それが現れたのは。
「グルゥゥゥウァアァァァァァッ!!!」
咆哮。
そう表現するのも生温い圧倒的な叫びが、突如として大広間全体に響き渡った。
「っ、敵襲か!?」
「きゃぁっ、何ですかこれは!?」
「――! 皆さん、後ろです!」
ガレンさんとシエラさんが困惑する中、真っ先にその発信源を捉えたセドリックさんが声を上げる。
それに応じるように僕たちは振り返り――そして、言葉を失った。
大広間の中央。
先ほどまで何もなかったはずのその場所に、一体の魔物が鎮座していた。
高さは約4メートルに及ぶだろうか。
全身が漆黒の靄に包まれており、姿形こそ人型であるものの、禍々しい靄のせいでとてもじゃないが人間と同種の生命体とは思えない。
漂う雰囲気だけを見れば、むしろ不死者に近いだろうか。
右手には一振りの短剣を持っており――否、魔物のサイズが大きいだけで錯覚しそうになるが、僕たちでいうところの大剣を装備していた。
その大剣もまた漆黒の靄を纏っており、醸し出す魔力はとても言葉では言い表せない程に破滅的だ。
僕は覚悟を決めて、魔物のステータスを確認した。
――――――――――――――
【ネクロ・デモン】
・レベル:1000
・エクストラボス:【黒きアビス】
――――――――――――――
レベル欄に書かれていた数値を見て、僕は思わず目を見開いた。
「レベル1000だって……!?」
僕はもちろん、レベル300のアルトさんたちをも大きく上回る存在。
冒険者の中でも限られた存在しか到達できないその領域に、目の前の魔物――エクストラボス、ネクロ・デモンは至っていた。
僕たちの前に予想外の光景が飛び込んでいた。
先頭に立つアルトさんが、怪訝そうに眉をひそめる。
「なんだ? 出口が閉ざされている……?」
ボス部屋を出て、短い通路を挟んだ先に待つ大広間。
安全地帯と思われる空間だが、なぜか来る途中に通ってきたはずの出入り口が厳重な扉で閉ざされていた。
「いったい、どういうことだ?」
大広間の奥まで移動した後、アルトさんは小首を傾げながら扉に触れる。
その直後だった。
僕たちの前に、それが現れたのは。
「グルゥゥゥウァアァァァァァッ!!!」
咆哮。
そう表現するのも生温い圧倒的な叫びが、突如として大広間全体に響き渡った。
「っ、敵襲か!?」
「きゃぁっ、何ですかこれは!?」
「――! 皆さん、後ろです!」
ガレンさんとシエラさんが困惑する中、真っ先にその発信源を捉えたセドリックさんが声を上げる。
それに応じるように僕たちは振り返り――そして、言葉を失った。
大広間の中央。
先ほどまで何もなかったはずのその場所に、一体の魔物が鎮座していた。
高さは約4メートルに及ぶだろうか。
全身が漆黒の靄に包まれており、姿形こそ人型であるものの、禍々しい靄のせいでとてもじゃないが人間と同種の生命体とは思えない。
漂う雰囲気だけを見れば、むしろ不死者に近いだろうか。
右手には一振りの短剣を持っており――否、魔物のサイズが大きいだけで錯覚しそうになるが、僕たちでいうところの大剣を装備していた。
その大剣もまた漆黒の靄を纏っており、醸し出す魔力はとても言葉では言い表せない程に破滅的だ。
僕は覚悟を決めて、魔物のステータスを確認した。
――――――――――――――
【ネクロ・デモン】
・レベル:1000
・エクストラボス:【黒きアビス】
――――――――――――――
レベル欄に書かれていた数値を見て、僕は思わず目を見開いた。
「レベル1000だって……!?」
僕はもちろん、レベル300のアルトさんたちをも大きく上回る存在。
冒険者の中でも限られた存在しか到達できないその領域に、目の前の魔物――エクストラボス、ネクロ・デモンは至っていた。
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