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本編のおはなし
<第■万。毎夜の神様①>
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【黒闇天】
美の神様である吉祥天の妹で、姉とは反対に醜悪な容姿をしており、災いを呼ぶ神様とされている。閻魔王の妃の一人であり、不幸を招く黒夜神や黒夜天と呼ばれ、貧乏神として恐れられることもあったという。
◆◆◆
暗い部屋の中で目を覚ます。
くるまっている薄い布団では防ぎきれない寒さとブルリと震える自分の身体で、春が訪れるのはまだ先のことであると実感する。
暗さになれていない目を凝らすと、少ない家具や部屋の至るところに雑多に散らばった多量のゴミの影が映った。
寒さを我慢しながら布団から起き上がる。
ゴミを踏みつけて物音を立てないように、窓の隙間からもれる僅かな明かりを目指した。
お日様の光が入ってくれば、この寒さも多少は緩和されることはわかっている。
カーテンを開けると、飛び込んできた日の光で目がくらんだ。
目を閉じたまま少しの間待ってからそろりと目を開けると、一番最初に飛び込んできたのは、カーテンを掴む自分の腕。
母親とは肌の色が違うあたしの腕。
クラスの人たちは細さも短さも違うあたしの腕。
何百回も見たソレは、毎朝毎朝、いや見るたび意識するたびにあたしを悲しくさせた。
この腕の色がみんなと同じ色で、もう少し太くて長い普通のものだったのなら、あたしはもっと『普通』でいられたのかもしれない、と。
床に散らばった服を慎重に選び、なるべく音を立てないように身にまとう。昨日とも一昨日とも着ていた服は被らせないようにしたかった。
今日あたり、学校から帰ってきたら服でも洗おうかなと思ったけれど。まだまだ寒い冬の日の、さらには同じ学校の子たちに見られないよう夜の時間に、近くの公園まで洋服を運んでとても冷たい水に手を晒すことを考えると、それも酷く面倒に思えた。
ボロボロのランドセルを背負い、ボロボロの靴を履いてから。
玄関から出る前にそっと振り返りその姿を見ると、お母さんは僅かでも起きた様子もなくまだ寝ていた。
安心する気持ち、寂しい気持ちを半分ずつ抱きながら。
「……いってきまス」
聞いてもいない相手に向かって挨拶を零し、そっとドアから外にでた。
◇◇◇
玄関から外に出ると、いの一番に目に入るのは錆びた廊下の柵と明るい世界。
外の方が部屋の中より何倍も暖かく感じた。
ボロボロのアパートの二階に私の家はある。
上り下りする度にギシギシと音をたてる為、いつも壊れないかと不安にさせる階段を目指して歩き出そうとしたけれど、その前に見知った顔とはちあってしまった。
隣の部屋に住んでいるお姉さん。
前にお母さんが、隣のお姉さんはどんな仕事をしているとか言っていたけれど、もう忘れてしまった。
なんてお仕事をしているかは知らないけれど、いつも朝に帰ってきているから夜に働いているのだろうか。もしくはただ単に遊びに行っているだけなのだろうか。
大人が遊ぶとしたら、何をして遊んでいるのだろう。
子どもと同じようなことをしている訳ではないということだけはわかっているけれど、大人が楽しい事なんてお母さんが好きなパチンコくらいしか知らなかった。
お姉さんもパチンコをして遊んだりするんだろうか。だとすれば、お母さんとも少しは仲良くなれるかもしれないのにと思った。
お母さんとお姉さん、いつも仲悪いから。
「……おはよ」
学校に行く前にときどき会う時、お母さんと仲の悪いお姉さんは、いつも私には挨拶をしてくれる。
その度に、あたしの鼻の上の方がツンと少し痛むのを、きっとお姉さんは知らないだろう。
顔を上げて目を合わせて同じ挨拶を返したい気持ちとは裏腹に、私は目を伏せ軽く会釈してからお姉さんの横を通り過ぎた。
お姉さんに挨拶を返すなんてそれだけのことも、お母さんが知ったら怒るかもと不安になってしまって出来なかった。
「……ごめんなサイ」
せっかく挨拶してくれたのに返すことが出来なくて、それがとても申し訳なくて。
だからいつもあたしは、お姉さんから少し離れてから謝罪の言葉を微かに呟く。
自分の申し訳ない気持ちを少しでも無くすために。
あたしに唯一『おはよう』と言ってくれるその言葉に、その気持ちに、答えることができなかったことを謝るために。
きっと誰にも届いていない、その意味を成していない謝罪の言葉だった。
◇◇◇
まだ八時にもなっていないような早い時間、私は小学校に登校した。
自分の机の上にランドセルを乗せて、廊下の水道で水を飲み、顔を洗って服の袖で水滴を拭った。
昨日帰る前に行ってからトイレもしていなかったので、ついでにトイレも済ませることにした。
自分の家で水道を使うとお金がかかるらしいから、平日は学校で、休日は近くの公園の水道やトイレを使うようにお母さんに言われている。
お風呂も入れないから、今は数日に一回くらい誰もいない時間に公園に行って、持って行ったタオルを濡らしてトイレで身体を拭いて、また水道でタオルを洗ってトイレで身体を拭くと言うことを何回も往復しながら行っている。
冬は汗をかかないで済むから毎日行かなくてもいいのだけど、酷く寒くて辛いのを我慢しないといけない。
夏は毎日していたけれど、汗でベトベトになった身体を濡れたタオルで拭くのは気持ちよくて、全然辛さは感じなかった。
トイレから戻り、一人きりの教室で今日は何をしようか考える。
生き物小屋のウサギや鶏を見に行こうかとも考えたけれど、やっぱりやめることにした。
最近その暇つぶしを選ぶことがなくなったのは、きっと前よりも学校の子に会うのが怖くなっているからだろう。
生き物小屋は校庭の隅にあるとは言え登校してくる子たちが見えてしまうし、私の姿も見られてしまうかもしれない。
肌の色や身体の小ささを笑わるのが、バカにされることが、少しずつ私の中に積もっていって、そのたびにあたしは他の人間が怖くなっていった。
自分が周りの子と違うことが悪い事なのだと、だからいつもイジメられてきたのだと、そういう思いだけが日々強くなっていく。
だから最近は少しでも目立たないように、静かに教科書を読んで過ごす様にしていた。
教室の後ろの棚にある本を触るとみんな嫌がって読まなくなってしまうけど、この教科書だけはあたしのものだから安心して読むことができた。
ここ最近は毎日、こくご、さんすう、りか、しゃかいの地図帳などを繰り返し読んで時間をつぶしていた。
そうしているとポツリポツリと同じクラスの子たちが登校してきて、それぞれ仲良しの子どうしで挨拶や昨日あった面白い話、今日何をするかを楽しそうに話していた。
当然、いつも通りに、あたしなんかに声をかけてくる子は一人もいなかった。
◇◇◇
美の神様である吉祥天の妹で、姉とは反対に醜悪な容姿をしており、災いを呼ぶ神様とされている。閻魔王の妃の一人であり、不幸を招く黒夜神や黒夜天と呼ばれ、貧乏神として恐れられることもあったという。
◆◆◆
暗い部屋の中で目を覚ます。
くるまっている薄い布団では防ぎきれない寒さとブルリと震える自分の身体で、春が訪れるのはまだ先のことであると実感する。
暗さになれていない目を凝らすと、少ない家具や部屋の至るところに雑多に散らばった多量のゴミの影が映った。
寒さを我慢しながら布団から起き上がる。
ゴミを踏みつけて物音を立てないように、窓の隙間からもれる僅かな明かりを目指した。
お日様の光が入ってくれば、この寒さも多少は緩和されることはわかっている。
カーテンを開けると、飛び込んできた日の光で目がくらんだ。
目を閉じたまま少しの間待ってからそろりと目を開けると、一番最初に飛び込んできたのは、カーテンを掴む自分の腕。
母親とは肌の色が違うあたしの腕。
クラスの人たちは細さも短さも違うあたしの腕。
何百回も見たソレは、毎朝毎朝、いや見るたび意識するたびにあたしを悲しくさせた。
この腕の色がみんなと同じ色で、もう少し太くて長い普通のものだったのなら、あたしはもっと『普通』でいられたのかもしれない、と。
床に散らばった服を慎重に選び、なるべく音を立てないように身にまとう。昨日とも一昨日とも着ていた服は被らせないようにしたかった。
今日あたり、学校から帰ってきたら服でも洗おうかなと思ったけれど。まだまだ寒い冬の日の、さらには同じ学校の子たちに見られないよう夜の時間に、近くの公園まで洋服を運んでとても冷たい水に手を晒すことを考えると、それも酷く面倒に思えた。
ボロボロのランドセルを背負い、ボロボロの靴を履いてから。
玄関から出る前にそっと振り返りその姿を見ると、お母さんは僅かでも起きた様子もなくまだ寝ていた。
安心する気持ち、寂しい気持ちを半分ずつ抱きながら。
「……いってきまス」
聞いてもいない相手に向かって挨拶を零し、そっとドアから外にでた。
◇◇◇
玄関から外に出ると、いの一番に目に入るのは錆びた廊下の柵と明るい世界。
外の方が部屋の中より何倍も暖かく感じた。
ボロボロのアパートの二階に私の家はある。
上り下りする度にギシギシと音をたてる為、いつも壊れないかと不安にさせる階段を目指して歩き出そうとしたけれど、その前に見知った顔とはちあってしまった。
隣の部屋に住んでいるお姉さん。
前にお母さんが、隣のお姉さんはどんな仕事をしているとか言っていたけれど、もう忘れてしまった。
なんてお仕事をしているかは知らないけれど、いつも朝に帰ってきているから夜に働いているのだろうか。もしくはただ単に遊びに行っているだけなのだろうか。
大人が遊ぶとしたら、何をして遊んでいるのだろう。
子どもと同じようなことをしている訳ではないということだけはわかっているけれど、大人が楽しい事なんてお母さんが好きなパチンコくらいしか知らなかった。
お姉さんもパチンコをして遊んだりするんだろうか。だとすれば、お母さんとも少しは仲良くなれるかもしれないのにと思った。
お母さんとお姉さん、いつも仲悪いから。
「……おはよ」
学校に行く前にときどき会う時、お母さんと仲の悪いお姉さんは、いつも私には挨拶をしてくれる。
その度に、あたしの鼻の上の方がツンと少し痛むのを、きっとお姉さんは知らないだろう。
顔を上げて目を合わせて同じ挨拶を返したい気持ちとは裏腹に、私は目を伏せ軽く会釈してからお姉さんの横を通り過ぎた。
お姉さんに挨拶を返すなんてそれだけのことも、お母さんが知ったら怒るかもと不安になってしまって出来なかった。
「……ごめんなサイ」
せっかく挨拶してくれたのに返すことが出来なくて、それがとても申し訳なくて。
だからいつもあたしは、お姉さんから少し離れてから謝罪の言葉を微かに呟く。
自分の申し訳ない気持ちを少しでも無くすために。
あたしに唯一『おはよう』と言ってくれるその言葉に、その気持ちに、答えることができなかったことを謝るために。
きっと誰にも届いていない、その意味を成していない謝罪の言葉だった。
◇◇◇
まだ八時にもなっていないような早い時間、私は小学校に登校した。
自分の机の上にランドセルを乗せて、廊下の水道で水を飲み、顔を洗って服の袖で水滴を拭った。
昨日帰る前に行ってからトイレもしていなかったので、ついでにトイレも済ませることにした。
自分の家で水道を使うとお金がかかるらしいから、平日は学校で、休日は近くの公園の水道やトイレを使うようにお母さんに言われている。
お風呂も入れないから、今は数日に一回くらい誰もいない時間に公園に行って、持って行ったタオルを濡らしてトイレで身体を拭いて、また水道でタオルを洗ってトイレで身体を拭くと言うことを何回も往復しながら行っている。
冬は汗をかかないで済むから毎日行かなくてもいいのだけど、酷く寒くて辛いのを我慢しないといけない。
夏は毎日していたけれど、汗でベトベトになった身体を濡れたタオルで拭くのは気持ちよくて、全然辛さは感じなかった。
トイレから戻り、一人きりの教室で今日は何をしようか考える。
生き物小屋のウサギや鶏を見に行こうかとも考えたけれど、やっぱりやめることにした。
最近その暇つぶしを選ぶことがなくなったのは、きっと前よりも学校の子に会うのが怖くなっているからだろう。
生き物小屋は校庭の隅にあるとは言え登校してくる子たちが見えてしまうし、私の姿も見られてしまうかもしれない。
肌の色や身体の小ささを笑わるのが、バカにされることが、少しずつ私の中に積もっていって、そのたびにあたしは他の人間が怖くなっていった。
自分が周りの子と違うことが悪い事なのだと、だからいつもイジメられてきたのだと、そういう思いだけが日々強くなっていく。
だから最近は少しでも目立たないように、静かに教科書を読んで過ごす様にしていた。
教室の後ろの棚にある本を触るとみんな嫌がって読まなくなってしまうけど、この教科書だけはあたしのものだから安心して読むことができた。
ここ最近は毎日、こくご、さんすう、りか、しゃかいの地図帳などを繰り返し読んで時間をつぶしていた。
そうしているとポツリポツリと同じクラスの子たちが登校してきて、それぞれ仲良しの子どうしで挨拶や昨日あった面白い話、今日何をするかを楽しそうに話していた。
当然、いつも通りに、あたしなんかに声をかけてくる子は一人もいなかった。
◇◇◇
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