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お子様
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アイツをひと言で言うなら、お子様だな。
わがままで騒げばなんとかなると思ってやがる。
あの図体で、年齢など関係ないのだと思う。
「同じ教育を受けたのに、結果がああなったのはどうしてだろうな?」
「不思議ですね研究してみたいものです」
「その結果は、貴族に売れるか?」
我が家の恥だが、貴族として働けないのなら隠した。
民としてなら住めるんだあいつは。とことん貴族的なものが苦手なだけで。
手先が器用で、釣りやら木の実狩りもする。
きのこを食って倒れたことはあるらしいが、頑丈だ。
収穫物を奥方が料理して細々と暮らせるくらいには、逞しい。
貴族とは名乗れないけどな。
「俺の子!」
「誰の子だ?」
契約は嘘つかない。
それをかいくぐれたのなら…
「奥方、誰の子だ?」
「私達の子です。」
たぶん、このお子様の子ではないのだろう。双方折込済みかはわからないが、契約には反していない。
子供が2人なんて苦労しそうだが、血縁関係はないと記録して後は任せた。
このお子様な男を任している労いをこめて。
「まあ健やかに過ごしてくれ。」
そしてできれば私の仕事は増やさないでくれ。
生まれたと報告を受け、3ヶ月は経った。
「案外やってけるらしいな?」
とりあえず、問題は舞い込んでこない。
子供自慢の手紙が送りつけられるくらいだった。
「多いだろ。」
結構筆まめなんだと新たな一面に気づく。
暮らしぶりというのは、向き不向きがあるのだなと思った。
まあ、私の結婚はないかもしれない。養子は見つけているから特に問題はなかろう。
「それだけだ。」
そしていつのもの日々に戻っていた。
わがままで騒げばなんとかなると思ってやがる。
あの図体で、年齢など関係ないのだと思う。
「同じ教育を受けたのに、結果がああなったのはどうしてだろうな?」
「不思議ですね研究してみたいものです」
「その結果は、貴族に売れるか?」
我が家の恥だが、貴族として働けないのなら隠した。
民としてなら住めるんだあいつは。とことん貴族的なものが苦手なだけで。
手先が器用で、釣りやら木の実狩りもする。
きのこを食って倒れたことはあるらしいが、頑丈だ。
収穫物を奥方が料理して細々と暮らせるくらいには、逞しい。
貴族とは名乗れないけどな。
「俺の子!」
「誰の子だ?」
契約は嘘つかない。
それをかいくぐれたのなら…
「奥方、誰の子だ?」
「私達の子です。」
たぶん、このお子様の子ではないのだろう。双方折込済みかはわからないが、契約には反していない。
子供が2人なんて苦労しそうだが、血縁関係はないと記録して後は任せた。
このお子様な男を任している労いをこめて。
「まあ健やかに過ごしてくれ。」
そしてできれば私の仕事は増やさないでくれ。
生まれたと報告を受け、3ヶ月は経った。
「案外やってけるらしいな?」
とりあえず、問題は舞い込んでこない。
子供自慢の手紙が送りつけられるくらいだった。
「多いだろ。」
結構筆まめなんだと新たな一面に気づく。
暮らしぶりというのは、向き不向きがあるのだなと思った。
まあ、私の結婚はないかもしれない。養子は見つけているから特に問題はなかろう。
「それだけだ。」
そしていつのもの日々に戻っていた。
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