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「お茶会に年頃の子たちが来るから、朝から準備ね!」
「ええ。マーサもお嬢様をより美しく仕上げてみせます。」

「伯爵家の女の子も来るんでしょう?お話できるかな。」
「お嬢様の聡明さがわかれば、


「爵位を気にせず交流をとあっても、礼儀は大事。」
「お嬢様なら問題ありません。教師の方も褒めてくださいますね。」

「そうね、先生から教わったことを活かせるかな。」

髪を整えられ、お母様と決めたドレスを鏡に前でチェックする。
派手すぎず、目立ちすぎない。けど、オシャレを目指した。

私くらいに宝石は必要ないから、花を飾る。
うちの自慢の薔薇を一輪。私に髪色に似合っていた。

「お美しいですわ、お嬢様。」

マーサにも褒められ私はお母様と合流するために玄関へ向かう。

「同じ年の女の子が近くにいないから、仲良くなれるといいな。」


文通相手になるくらいには、話せるといいな。
数少ない、女の子と会える機会。これを逃すと学園に行くまで難しい。

「令嬢というのが大事にされているっていうのが分かるわよね。」

出かけるのも難しい。


「久しぶり婚約者様と会えますね。」
「そうね。あまり興味はないけど。」

「あらあら、気になりませんか?」
「全然。」


「恋に恋する年頃には早いのかしら。」

恋の話を聞くのもすぐだと思うが、婚約者が決まった事で難しい面も出てくる。

執事にも共有しておいた方が良いでしょうね。

「この小さなレディの憂いになっていないか。乗り気ではなさそうな婚約者の話題ですもの。急に決まったかのようで、使用人達の間でも驚いていますが。」

「旦那様方のお友達だからな。すぐに決まってしまったが。一度お話を聞いてみよう。」

「ええ。幼いお嬢様が悲しまないようにしたいものです。」


お茶会で子供達が集まった時、ざわつくことがあった。



「だっさい服」

男の子が令嬢達に言葉を投げかける。

「そにドレス、平民のがオシャレだな。」


残念ながら知っている、婚約者になった相手だった。
私に言うにも失礼だけど、相手は伯爵家令嬢もいる。ちゃんと言い返すことも礼儀よね?


「領地の布を使った夏用にドレスよ。涼しいし、軽いのよ?
この良さは、ドレスは興味ないって言ってた貴方に分からないわよね。

着てみたいのかしら?」


簡単に顔を赤くして起こり出した。短慮ね。
騒ぎの様子に大人達の配慮で分けられた。

伯爵家の女の子と文通相手になって、さっきの話になる。


「あの子、大丈夫なのかしら?」

爵位が上の令嬢、その領地をバカにする言いようで、私を貶めようとするのが腹が立つ。



「あの子が婚約者だって事実を信じたくないです。」

「恋しているんじゃないの?」

「違います。」


「瞬く間に広がるでしょう。若いと言っても、わたし達は貴族なのですから。」

「はい。」

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