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バカ

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私の婚約者は王子様。

王子様に憧れるのは、学園に通うまでよ。

私は憧れの王子様と婚約できた特別な女の子?


「そんなものより、平穏をください。」

「また、婚約者様が何かあったの?」
「うん。先生から呼び出しで、私にまで注意事項がきた。」


友人に愚痴らずにはいられない。
素行の悪い王子様だ事。


取り巻きと化した、未来のチームは今はもう小賢しいワルだ。

成績が落ちないよう、優秀な子に圧力をかけ
ノートを奪い取り、勉強している女の子に声をかけ。



ようするにバカ。



もう、婚約者として何度先生に呼び出されたか。
なんで私に?

婚約者でしょう。


学園とはいえ身分も気になる。
釣り合いが取れた家柄、年齢の婚約者は


もう、なんでそうなのかと恨むばかり。


「愛しの王子様なんて幻想よ」
「そうね、現実問題のが大変よね。」

保護者?監視者?扱いされている私が、消耗していた。

それでも、放り出すつもりはなかったのに。まだ。
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