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III 貿易都市
付与ネイル
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付与の話を聞くことになった。
どんな魔法石が需要があるのだろう?
「金銭の余裕ならまだまだあるワ。
どちらかというと、ロードがセリに使いたがってるワネー。」
人にお金を使いたがるってどんな気持ちだろう?
年長者?先輩の威厳?
関係性の構築に関わる。
商人の接待や酒を飲みにいく冒険者。
お茶を飲むのも井戸端会議も。
自分とロードの関係は、どうなのだろう?
「出させちゃえばいいんじゃない?
ロードの稼ぎで、買えないものって無いと思うし。
っていうか、狩ってきそう?」
キースの“かってきそう”が、“買う”の意味ではなかった。
「ロードの稼ぎはトップクラスよ?」
シュルトの言葉に、トップクラスっていくら稼ぐんだろうと考えそうになったが
ロードの稼ぎのことより、自分で稼げるのことが大事だ。
逃走することになったら、目立たないように逃走資金を得る必要がある。
市場や値段を知っておいた方が、自分に繋がる可能性を下げられる。
「そーだ、セリ!ちょっと協力してくれない?」
シュルトの話は、この宿のサービスを受けてみないか?というものだった。
宿泊者向けにマッサージや美容のサービスがある。
ヘアケア、ネイルとお嬢さんが受けていく。
他の客向けにできないか?と体験して欲しいとのことだ。
商人のおじさん達は興味ないんだろうか。
風呂上りに受けることを承諾して、
美容の話になった。
肌や髪にワックスを塗って保湿したり
臭い消しを使うこと、ポプリで嫌な臭いを消すなど
持ち物の話になった。
爪やすりの話になって、
爪のケアをするのに、付与を使ったら面白いかも
という話になった。
「爪に硬化できれば、欠けないかなって。」
「どう付与をするの?」
「調合でできる薬草、魔石の粉末も加えると面白いかも」
「色は?緑?」キースに聞かれ、
「緑もできるけど、赤、オレンジ、黄色、青もできた。」
瑠璃色の深い青が気に入ってしばらく、ネイルしたままだった。
手袋下ならバレないとひっそり楽しんでいたのだ。
冒険者には必要ないと言われても。
「それ、いいわ。
ヒト族にはウケそうね。獣人には難しいカシラ?
臭いや薬品も問題ね。」
「臭い消しに使う薬草とか?獣人には魔法付与してあったら
使ってもらえるかも…。」
魔法への憧れがあるらしい。
火種や弱い風を出すとか、子どもの少ない魔力量でもできていた。
「セリ作ってくれる?」
簡単なものなら、紅茶を淹れるように作れる。
承諾したらシュルトは材料の算段をしに席を外した。
キースとセリ2人は、のんびり紅茶を飲んでいた。
そこに来たのは…。
どんな魔法石が需要があるのだろう?
「金銭の余裕ならまだまだあるワ。
どちらかというと、ロードがセリに使いたがってるワネー。」
人にお金を使いたがるってどんな気持ちだろう?
年長者?先輩の威厳?
関係性の構築に関わる。
商人の接待や酒を飲みにいく冒険者。
お茶を飲むのも井戸端会議も。
自分とロードの関係は、どうなのだろう?
「出させちゃえばいいんじゃない?
ロードの稼ぎで、買えないものって無いと思うし。
っていうか、狩ってきそう?」
キースの“かってきそう”が、“買う”の意味ではなかった。
「ロードの稼ぎはトップクラスよ?」
シュルトの言葉に、トップクラスっていくら稼ぐんだろうと考えそうになったが
ロードの稼ぎのことより、自分で稼げるのことが大事だ。
逃走することになったら、目立たないように逃走資金を得る必要がある。
市場や値段を知っておいた方が、自分に繋がる可能性を下げられる。
「そーだ、セリ!ちょっと協力してくれない?」
シュルトの話は、この宿のサービスを受けてみないか?というものだった。
宿泊者向けにマッサージや美容のサービスがある。
ヘアケア、ネイルとお嬢さんが受けていく。
他の客向けにできないか?と体験して欲しいとのことだ。
商人のおじさん達は興味ないんだろうか。
風呂上りに受けることを承諾して、
美容の話になった。
肌や髪にワックスを塗って保湿したり
臭い消しを使うこと、ポプリで嫌な臭いを消すなど
持ち物の話になった。
爪やすりの話になって、
爪のケアをするのに、付与を使ったら面白いかも
という話になった。
「爪に硬化できれば、欠けないかなって。」
「どう付与をするの?」
「調合でできる薬草、魔石の粉末も加えると面白いかも」
「色は?緑?」キースに聞かれ、
「緑もできるけど、赤、オレンジ、黄色、青もできた。」
瑠璃色の深い青が気に入ってしばらく、ネイルしたままだった。
手袋下ならバレないとひっそり楽しんでいたのだ。
冒険者には必要ないと言われても。
「それ、いいわ。
ヒト族にはウケそうね。獣人には難しいカシラ?
臭いや薬品も問題ね。」
「臭い消しに使う薬草とか?獣人には魔法付与してあったら
使ってもらえるかも…。」
魔法への憧れがあるらしい。
火種や弱い風を出すとか、子どもの少ない魔力量でもできていた。
「セリ作ってくれる?」
簡単なものなら、紅茶を淹れるように作れる。
承諾したらシュルトは材料の算段をしに席を外した。
キースとセリ2人は、のんびり紅茶を飲んでいた。
そこに来たのは…。
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