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こぼれ話

狼vs蝙蝠 屋根の上

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森に近いが、魔導具で囲って屋敷を守っている。それを突破は人で程度の知能があれば…

「簡単そー」

屋根の上から、カナンは侵入者の影を見る。
(飽きもせずセリちゃん狙いかなあ。)

今ロードと一緒、つまり邪魔するとこの屋敷が壊れるんでね。さっさと退場願うため、待機していた。
屋根の上だ。


霧のような雨に少し冷える。後で湯でも浴びるか。
ここは水を十全に使える。お湯にするのも簡単だ。

屋敷から何か出たのに気づく
(侵入を許したとも思えないが)

別棟に泊まってる冒険者か?
それなら、敵とも思わない。

冒険者ギルドの紹介制らしく、変な奴や他の貴族の息がかかっていそうなのはいない。
ま、しっかり調べてないけどねえ。

エルフのギルド長の印象を悪くしたくないだろう。ギルドの評価にか関わる。仕事をする上で大事だ。

出てきた影は…「執事?」

軽やかな動きで、仕留める。

「慣れてんな」

オレの役目はないようだ。しかし、執事に睨まれてる。何か言いたいご様子?


「セリ様に近づくなど」

まあ、お手並み拝見で熱くなったってさー。
魔力使い過ぎで、狼の姿に。

「ガアア!(やりすぎたっああ)」

とりあえず部屋に戻る、追っては来なかったが
「毛皮の分際で」

(誰が毛皮だ!)

あいつ、蝙蝠の獣人だ。暗視に隠れるのも上手い、暗殺者向きのタイプ。

なんつ~執事がいるんだよ、こんなとこに!
あれ、魔法で契約してる?

そう考えながら部屋でプルプルしたら、視線があった。

(起きちゃったの?!)
隣のロードは起きてねえ、セリちゃんがっ!

(オレ混乱)
されるがまま待ちましたとも。驚いて怪我とかオレが凍るし?


「撫で回しちゃった」

そうでーす、オレ今、狼だけどお…

怖がられる
尻尾が下がるのも少しだけだ。バレないだろう

「うちにちょっと滞在しない?お肉出せるよ。飼うわけじゃないから、良いよね?」

(え、オレですか?狼なんですけど)

「洗って、散歩に行って。魔の森には入れる?怖いかな?」

(いや、こわーい狼なんだって、ホラっ)
うがっと口を開く。

「歯も丈夫そう」

違う、健康チェックに開けたんじゃない。
こわがられないのに困惑した。


「それカナンだぞ」

やっと起きたロードが、オレだと伝えてもおもいっきり可愛がれる。
オッサンはちょっと照れてしまいます。!

しれっと執事をしていた、
蝙蝠ヤロウが悔しそうなのが、ザマあないがな!
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