【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ

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<辺境 編>

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「本はある?」

キースを案内した。セリとサディスも手伝って、並べ終えている。掃除もしてあって埃は少ない。
(掃除しなきゃな)

「ふーん魔導具。水?」
「ヴェーネン家は水魔法が代々、得意らしい。」

攻撃力は弱い役立たずと言われるかキースを見るも、ただの確認だったらしい。

「調合によく使うけど、魔導具とも?」

そう呟いて観察しているキース。回復薬は水魔法が必要。魔導具ではあまりないのかな。
「私はここに魔導具しか知らない。これが依頼料の足しになるかは、ならないんじゃないかな?」

ロードに声量を落として伝えるこれは農業用だ。

「僕の興味は、『他属性の魔法で回復ができるか』なんだ。」

キースも知っているだろうが、回復魔法でなけれ傷は癒えない。

「洗うことはできるけど。」
「それ記録、見れる?」

傷が治るかとは別に思うが。水の魔石からの大量の水で洗い流してから治療した、経験者もいると教えておいた。

久しぶりに、本を眺める。
「そうだ地下の裁縫室をシュルトに案内してみようか。」

休むようにとサディスに言われ直ぐ森の行けなかった。屋敷内でやる事もすぐ無くなる。
『王都でお疲れでしょうから、森へ入るにはおやめください。』

「つまんなーい」
ぽすっとロードにもたれかかって甘える。足りないものはないか屋敷に主人として采配もあったので嫌だとは言わなかった。人数が増えれば食事もだ。バリスが料理に燃えていた。

滞在していた冒険者に、『竜の翼』を紹介したら緊張していた。カナンが挨拶、
「もう1人、あとから来るからヨロシクー」
シュルト以外は馴染んでいない様子。

あれからもサディスの反対は流したものの、王都へ手紙を出しているらしい。

番<つがい>というのは、引き離せないらしい。
“獣人の方が狂うから”

スリスリと懐いてくれるロードにそういった姿は思い浮かべられなかった。

「そのうち森には行くけど。」

一緒に行ってくれるという。ロードとカナンを案内できるのが楽しみだ。
魔物が出る森では不釣り合いな言葉だとも思う


森の様子を見に行かないと師匠もそうだった。
「気づくには、森の一体化が…」

エルフの知恵だろうか。アクレイオスが帰る頃にまだ王都だけど見回りたい。


「メイドにもさせた事なかったけど。」

風呂は一緒というかロードがセリの髪の手入れをしている。こしょぐったい気持ち。
寝るのも一緒、セリが使っていたベッドに2人で詰める。

「おやすみ~」
カナンが続き部屋で休んでいる。

“念のため”は夜のお客さん対策だろうか。気にせずさっさと寝る事に。

ベッドで考える。
湖を案内したい気持ちもある「兆候のため」より、一緒に行けるのが嬉しい。
たどり着くけるかは湖の気分次第だけど

セリの寝室で一緒に寝るロード
隣の部屋で寝起きしているカナン


見張りは魔物に対してではなく、シュルトも賛成する。

(一緒に寝るのは嬉しい。)とセリはご満悦だった。
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