42 / 110
<模索 編>
飲めぬよ
しおりを挟む
「今日の獲物に!」
「「うえ~い!」」
夕刻の別棟、食堂にて。大物を仕留めたセリを祝う?酒を飲むの間違いです、な状況。
ほどほどに採取もこなし、浅い場所を巡回してきた。
(外れた場所も行きたいけど)
ヴェーネン家にある地図
私の記憶にある場所も記入してあるものは自室にある。
オジサマと話をしている<野生の料理人>
彼らの採ってきた果物も提供され、華やかな食事となっていた。
私の森への調査は危なげなかったから、こっrからも止められはしないだろう、報告は行くけど。
「ホントオレらの出番ねーよな!」
「良い腕してるしっ!」
「弓矢のな。」
「俺らのチームに入るか?」
「ダンジョンでもやってけそーだわ。」
「ダンジョンね。」
「興味ある?」
(興味はある。)
ーが、街より遠いダンジョンは装備が足りないし、他の家が持っているダンジョンに行くのは
問題がある。
何しに来た?って思われる。交流がそんなにない貴族のところへ行く気はない。その説明はなしに、違う断り方をした。
「修行が足りないから、ムリ。」
「セリの腕で?俺らのがあぶねーよ!」
「オレら突撃だもなあ。マジメに後衛考えないと、か。」
あの距離なら当てて当たり前で、魔力を込めて打てない半人前。その基準を作った師匠は、猪型の魔物を遠くから仕留められる猛者だ。巨体な魔物の突進を止めた事もあるし。
その記憶があるので、修行に身が入る。しかし合ってるか自信がなくなっていく。記憶であって、感覚じゃないから。教えてもらった記憶と身体に覚えた記憶は、違うようだった。
(毒を飲んだ時の記憶は鮮明に、味や割れた音まで覚えているのに?)
早々にグデっとなった冒険者に、水を飲ませた。熱そうな人に水魔法で頭からかけようかと、勧められた酒はやめておく。
成人を迎えての酒が飲めるの認識だけど、冒険者同士では勧める習慣があるようで。見た目に若い種族に向けているらしい。断っても絡まないのがマナー。
それが形骸化して、とりあえず飲むか?と言うようになってる。
本当に飲ませる気はないだろうが、遠慮したい。
良い香りと、甘く綺麗な色。喉に通った時の…苦味。
やめよう。私は飲んでいないんだから。多分、体の体験した記憶はただ知っている事と同じ。
今は美味しい食事を楽しむ時だ。
(しゅわしゅわを作れるか、調合の範囲だと今の道具じゃできないなあ)
茹でた豆に、濃い味の肉とスープの夕食。賑やかな雰囲気の食堂で。果実水を飲んで、肉の脂っこさが流れていった。
「「うえ~い!」」
夕刻の別棟、食堂にて。大物を仕留めたセリを祝う?酒を飲むの間違いです、な状況。
ほどほどに採取もこなし、浅い場所を巡回してきた。
(外れた場所も行きたいけど)
ヴェーネン家にある地図
私の記憶にある場所も記入してあるものは自室にある。
オジサマと話をしている<野生の料理人>
彼らの採ってきた果物も提供され、華やかな食事となっていた。
私の森への調査は危なげなかったから、こっrからも止められはしないだろう、報告は行くけど。
「ホントオレらの出番ねーよな!」
「良い腕してるしっ!」
「弓矢のな。」
「俺らのチームに入るか?」
「ダンジョンでもやってけそーだわ。」
「ダンジョンね。」
「興味ある?」
(興味はある。)
ーが、街より遠いダンジョンは装備が足りないし、他の家が持っているダンジョンに行くのは
問題がある。
何しに来た?って思われる。交流がそんなにない貴族のところへ行く気はない。その説明はなしに、違う断り方をした。
「修行が足りないから、ムリ。」
「セリの腕で?俺らのがあぶねーよ!」
「オレら突撃だもなあ。マジメに後衛考えないと、か。」
あの距離なら当てて当たり前で、魔力を込めて打てない半人前。その基準を作った師匠は、猪型の魔物を遠くから仕留められる猛者だ。巨体な魔物の突進を止めた事もあるし。
その記憶があるので、修行に身が入る。しかし合ってるか自信がなくなっていく。記憶であって、感覚じゃないから。教えてもらった記憶と身体に覚えた記憶は、違うようだった。
(毒を飲んだ時の記憶は鮮明に、味や割れた音まで覚えているのに?)
早々にグデっとなった冒険者に、水を飲ませた。熱そうな人に水魔法で頭からかけようかと、勧められた酒はやめておく。
成人を迎えての酒が飲めるの認識だけど、冒険者同士では勧める習慣があるようで。見た目に若い種族に向けているらしい。断っても絡まないのがマナー。
それが形骸化して、とりあえず飲むか?と言うようになってる。
本当に飲ませる気はないだろうが、遠慮したい。
良い香りと、甘く綺麗な色。喉に通った時の…苦味。
やめよう。私は飲んでいないんだから。多分、体の体験した記憶はただ知っている事と同じ。
今は美味しい食事を楽しむ時だ。
(しゅわしゅわを作れるか、調合の範囲だと今の道具じゃできないなあ)
茹でた豆に、濃い味の肉とスープの夕食。賑やかな雰囲気の食堂で。果実水を飲んで、肉の脂っこさが流れていった。
4
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!
加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。
カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。
落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。
そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。
器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。
失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。
過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。
これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。
彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。
毎日15:10に1話ずつ更新です。
この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。
普段は地味子。でも本当は凄腕の聖女さん〜地味だから、という理由で聖女ギルドを追い出されてしまいました。私がいなくても大丈夫でしょうか?〜
神伊 咲児
ファンタジー
主人公、イルエマ・ジミィーナは16歳。
聖女ギルド【女神の光輝】に属している聖女だった。
イルエマは眼鏡をかけており、黒髪の冴えない見た目。
いわゆる地味子だ。
彼女の能力も地味だった。
使える魔法といえば、聖女なら誰でも使えるものばかり。回復と素材進化と解呪魔法の3つだけ。
唯一のユニークスキルは、ペンが無くても文字を書ける光魔字。
そんな能力も地味な彼女は、ギルド内では裏方作業の雑務をしていた。
ある日、ギルドマスターのキアーラより、地味だからという理由で解雇される。
しかし、彼女は目立たない実力者だった。
素材進化の魔法は独自で改良してパワーアップしており、通常の3倍の威力。
司祭でも見落とすような小さな呪いも見つけてしまう鋭い感覚。
難しい相談でも難なくこなす知識と教養。
全てにおいてハイクオリティ。最強の聖女だったのだ。
彼女は新しいギルドに参加して順風満帆。
彼女をクビにした聖女ギルドは落ちぶれていく。
地味な聖女が大活躍! 痛快ファンタジーストーリー。
全部で5万字。
カクヨムにも投稿しておりますが、アルファポリス用にタイトルも含めて改稿いたしました。
HOTランキング女性向け1位。
日間ファンタジーランキング1位。
日間完結ランキング1位。
応援してくれた、みなさんのおかげです。
ありがとうございます。とても嬉しいです!
水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?
ラララキヲ
ファンタジー
わたくしは出来損ない。
誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。
それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。
水の魔力しかないわたくしは皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。
そんなわたくしでも期待されている事がある。
それは『子を生むこと』。
血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……
政略結婚で決められた婚約者。
そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。
婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……
しかし……──
そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。
前世の記憶、前世の知識……
わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……
水魔法しか使えない出来損ない……
でも水は使える……
水……水分……液体…………
あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?
そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──
【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】
【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】
【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
1000歳の魔女の代わりに嫁に行きます ~王子様、私の運命の人を探してください~
菱沼あゆ
ファンタジー
異世界に迷い込んだ藤堂アキ。
老婆の魔女に、お前、私の代わりに嫁に行けと言われてしまう。
だが、現れた王子が理想的すぎてうさんくさいと感じたアキは王子に頼む。
「王子、私の結婚相手を探してくださいっ。
王子のコネで!」
「俺じゃなくてかっ!」
(小説家になろうにも掲載しています。)
めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる