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3歳
11-だっしゅ
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「子供が育つのは早いなあ。」
「そっすねえ。いくつになったんだった?」
「さんさい!」
私の庭と言えるほど、知り尽くしている庭は薬草や食べられる植物が実っていた。
庭師の師弟とお喋りして、高速ハイハイを経て、転けながらのダッシュに移行していた。
部屋を脱出。本を読んでいれば勉強はしてると言える年齢だ。未だに12歳の時を何があったかは思い出すのに、名前が思い出せないと判明した。
「おじさま、しちゅじ、めいど、おにわ…」
記憶は残っている。全てしっかりと、とはいかないけど。ふっと思い出すような事もあって紙にも書き綴った。
「わたしが分かれば、ヨシ!」
読まれる心配はない。つまり読める人がいない。
私は、12歳の記憶を持ちながら、元気な3歳になっていた。動ける嬉しさから目いっぱい動き、その後は、寝る生活スタイルだ。
記憶はあるものの、身体の年齢の方に寄っている。意識してではなく自然に。
悩まなきゃいけない事がこれから起ころうとも、私は成長しなきゃ!そうでなきゃ何もやれる事はナイ。
「セリューと、う“ぇーねん。」
自分の名前を言い、セリと名前も書けるようにまで進んだ。冒険者であれば、充分な学力ですよ!
16歳で成人と認められ、仮の登録でも6歳以上だったか。3歳の登録はやっぱ無理だよ、特例求む。
今は、家名を覚えているところだ。確か、この頃から「後継者であるなら勉強を」と少しずつ始まった。座ってられたから、ヴェーネン家の興りからその発展、現在までおはなしを師匠執事のグラウルから聞いていた。
(もう一回あれを聞くのは、回避したい。)
そのため、じっとしていない子供になっています。そんな私を屋敷の人達はほかっておいてくれる。
「お花~!」
水魔法でお水を上げながら庭を走って、体力をつけに行く。
やれる事から。菜園を回復魔法の材料や薬効のある植物に変えた。元々薔薇など観賞用のものは植えていない
この庭に人を招くことはないし、魔物のが出る森が見える所でお茶をする貴族がいない。
お茶を飲む場所は薬味に使える植物を育てているけど、そのうち使うかな?菜園と化している庭を水魔法で土を濡らしながら屋敷に帰ってきた。
(私は違うけど。)
水を球状に出して、口に入れる。給水はバッチリ。
「慣れたもの」
朝は、各所に給水して回る。台所、外、馬がいる場所。食事をして、書き取りをしたら自由時間。
台所と洗濯場の水瓶を満たしておくのも私の仕事だ。
「森には行っちゃダメだ、爺との約束な?」
「仕事の邪魔をしない事。」
そう言われて、庭で伸び伸びと過ごしている。
以前やっったメイドの仕事はやらない。
「暇なら手伝いなさいよ!」
「い、や~。」
手伝わなくて大丈夫な分だけ残しているのでメイドの仕事、頑張って。
屋敷の様子は、少し変わった気もする。
最近良かったことは、帰ってきたコックの料理がちょっとマシになっている。
「うちののレシピだ。」
奥さんのレシピらしい。子供向けの心配りが違うと、味も違うんだなあ。
お昼寝は雨が降って外に行けない時にする。
オジサマとは会わない日が多くなった。まあ記憶の通りだ。仕事が忙しい上に、代理であるため軽んじられる事も多く、私の知っていたより深刻であったらしい。それに王都の屋敷で、客が増えている。招いてもいない勝手をする親類が。
血筋的には、かなり遠いんだったか?
でしゃばりな男の方ではなく、奥さんが従姉妹よりも遠い位置だったかなー。
その対応のため、師匠執事グラウルが居なくなる。私の専属になるサディスも勉強のため王都へ行くだろう。
そろそろ、書庫に入りたい。幼い子供は入らせたくないのだろう。
「どう、きょかをとるか。」
早く入りたい。魔道具の修理、本の整理に取り掛かるなら今でもやれそうだ。しかし、3歳にやらせようとする人がいるか。
(難問です。)
「そっすねえ。いくつになったんだった?」
「さんさい!」
私の庭と言えるほど、知り尽くしている庭は薬草や食べられる植物が実っていた。
庭師の師弟とお喋りして、高速ハイハイを経て、転けながらのダッシュに移行していた。
部屋を脱出。本を読んでいれば勉強はしてると言える年齢だ。未だに12歳の時を何があったかは思い出すのに、名前が思い出せないと判明した。
「おじさま、しちゅじ、めいど、おにわ…」
記憶は残っている。全てしっかりと、とはいかないけど。ふっと思い出すような事もあって紙にも書き綴った。
「わたしが分かれば、ヨシ!」
読まれる心配はない。つまり読める人がいない。
私は、12歳の記憶を持ちながら、元気な3歳になっていた。動ける嬉しさから目いっぱい動き、その後は、寝る生活スタイルだ。
記憶はあるものの、身体の年齢の方に寄っている。意識してではなく自然に。
悩まなきゃいけない事がこれから起ころうとも、私は成長しなきゃ!そうでなきゃ何もやれる事はナイ。
「セリューと、う“ぇーねん。」
自分の名前を言い、セリと名前も書けるようにまで進んだ。冒険者であれば、充分な学力ですよ!
16歳で成人と認められ、仮の登録でも6歳以上だったか。3歳の登録はやっぱ無理だよ、特例求む。
今は、家名を覚えているところだ。確か、この頃から「後継者であるなら勉強を」と少しずつ始まった。座ってられたから、ヴェーネン家の興りからその発展、現在までおはなしを師匠執事のグラウルから聞いていた。
(もう一回あれを聞くのは、回避したい。)
そのため、じっとしていない子供になっています。そんな私を屋敷の人達はほかっておいてくれる。
「お花~!」
水魔法でお水を上げながら庭を走って、体力をつけに行く。
やれる事から。菜園を回復魔法の材料や薬効のある植物に変えた。元々薔薇など観賞用のものは植えていない
この庭に人を招くことはないし、魔物のが出る森が見える所でお茶をする貴族がいない。
お茶を飲む場所は薬味に使える植物を育てているけど、そのうち使うかな?菜園と化している庭を水魔法で土を濡らしながら屋敷に帰ってきた。
(私は違うけど。)
水を球状に出して、口に入れる。給水はバッチリ。
「慣れたもの」
朝は、各所に給水して回る。台所、外、馬がいる場所。食事をして、書き取りをしたら自由時間。
台所と洗濯場の水瓶を満たしておくのも私の仕事だ。
「森には行っちゃダメだ、爺との約束な?」
「仕事の邪魔をしない事。」
そう言われて、庭で伸び伸びと過ごしている。
以前やっったメイドの仕事はやらない。
「暇なら手伝いなさいよ!」
「い、や~。」
手伝わなくて大丈夫な分だけ残しているのでメイドの仕事、頑張って。
屋敷の様子は、少し変わった気もする。
最近良かったことは、帰ってきたコックの料理がちょっとマシになっている。
「うちののレシピだ。」
奥さんのレシピらしい。子供向けの心配りが違うと、味も違うんだなあ。
お昼寝は雨が降って外に行けない時にする。
オジサマとは会わない日が多くなった。まあ記憶の通りだ。仕事が忙しい上に、代理であるため軽んじられる事も多く、私の知っていたより深刻であったらしい。それに王都の屋敷で、客が増えている。招いてもいない勝手をする親類が。
血筋的には、かなり遠いんだったか?
でしゃばりな男の方ではなく、奥さんが従姉妹よりも遠い位置だったかなー。
その対応のため、師匠執事グラウルが居なくなる。私の専属になるサディスも勉強のため王都へ行くだろう。
そろそろ、書庫に入りたい。幼い子供は入らせたくないのだろう。
「どう、きょかをとるか。」
早く入りたい。魔道具の修理、本の整理に取り掛かるなら今でもやれそうだ。しかし、3歳にやらせようとする人がいるか。
(難問です。)
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