上 下
2 / 2

行き遅れですが

しおりを挟む
「聖女様!僕と結婚してくださいっ」

小さい子だと微笑ましいく流すんだけど、見た感じ成人済みの男の子。
成人したてって感じ?


夢見る時期ではない筈。若い聖女でもない私に告白するとは。

「利点を述べよ」

何かあるでしょ。罰ゲーム?そに場合、神父様からの罰をお願いします。
足が痺れたところで、私がツンツンしに行きましょう。これ、なかなかの苦行よね。


「聖女と結婚したい!」

「もう少し詳しく。」
「成功率高そうな聖女様!」

遠回しに、私に告白すれば成功間違いなしだと。

「もう少し、結婚について考えてから来なさい。」

「オッケーじゃないのかよっ」

「じゃあ、聞くけど。結婚後はどうするの?」
「商人として旅に出る。」

「一緒に来いって?」

「家で待ってる間、聖女やれば良いじゃん。」

簡単に言ってくれる。
教会に生活の保護してくれているけど、なかなかに大変な活動なのだ。

結婚したら辞める子が多いくらいには。
活動内容で街への移動とか、異性との出会いも多いからねえ。

「私、行き遅れでも自分の将来は選びたいの。」

そうやって、打算しかない婚約の申し込みは断った。

「なんだよっ行き遅れー!」


そんなこと言う相手にときめくわけないのになあ。
将来一緒に歩もうとも思わなかった。


しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

「 この国を出て行け!」と婚約者に怒鳴られました。さっさと出て行きますわ喜んで。

十条沙良
恋愛
この国の幸せの為に頑張ってきた私ですが、もう我慢しません。

公爵令嬢のでっちあげ

チャららA12・山もり
恋愛
乙女ゲームのヒロインになりましたが、バッドエンド目の前です!

【完結・7話】召喚命令があったので、ちょっと出て失踪しました。妹に命令される人生は終わり。

BBやっこ
恋愛
タブロッセ伯爵家でユイスティーナは、奥様とお嬢様の言いなり。その通り。姉でありながら母は使用人の仕事をしていたために、「言うことを聞くように」と幼い私に約束させました。 しかしそれは、伯爵家が傾く前のこと。格式も高く矜持もあった家が、機能しなくなっていく様をみていた古参組の使用人は嘆いています。そんな使用人達に教育された私は、別の屋敷で過ごし働いていましたが15歳になりました。そろそろ伯爵家を出ますね。 その矢先に、残念な妹が伯爵様の指示で訪れました。どうしたのでしょうねえ。

婚約破棄された悪役令嬢は聖女の力を解放して自由に生きます!

白雪みなと
恋愛
王子に婚約破棄され、没落してしまった元公爵令嬢のリタ・ホーリィ。 その瞬間、自分が乙女ゲームの世界にいて、なおかつ悪役令嬢であることを思い出すリタ。 でも、リタにはゲームにはないはずの聖女の能力を宿しており――?

ヒロインと結婚したメインヒーローの側妃にされてしまいましたが、そんなことより好きに生きます。

下菊みこと
恋愛
主人公も割といい性格してます。 小説家になろう様でも投稿しています。

わがままな私に下される罰は?

下菊みこと
恋愛
わがまま放題のご令嬢が、実はみんなから愛されていただけ

魔法を使える私はかつて婚約者に嫌われ婚約破棄されてしまいましたが、このたびめでたく国を護る聖女に認定されました。

四季
恋愛
「穢れた魔女を妻とする気はない! 婚約は破棄だ!!」 今日、私は、婚約者ケインから大きな声でそう宣言されてしまった。

処理中です...