2 / 2
何十年後…
しおりを挟む
「そして、女と騎士は結ばれたのでした。」
これは、国が魔物の大群が襲った際に
魔物を退けた騎士と女の話。
大きな魔力を持った女の活躍と
魔力の少ない騎士の話。
魔力は少ない、持久力がないと言われるが
やり方次第だと伝えたくて作ってもらった。子供向けの絵本だ。
話の内容は完結簡潔になっているが、
まず、彼は前線で活きるタイプではない。
その指揮、情報の把握と先読みができる“有能な後衛”だ。
しかし、騎士は前線に出れてこそという風潮に流されて。
『騎士道という名の女は戦場にでるな!』を守ろうとした。
勿体無い。そんな思い込みと凝り固まった考えで、最短の方法が出てこないなんて!
魔法の練度で私は前線で大技を出すのに向いている。一掃してから下がれば良いのだから
それを伝えるための絵本だったが、ほぼ国を救った騎士の話になっている。
まあ、女騎士の人数も増えている。目論見はうまく行ったのだろう。
可愛い孫を娘の元に変えし、代わりにおじいさまがやってきた。
「この話か。実際殴られたわ。」
「魔法で回復しましたでしょう?」
こんな戯れな会話をできるのも、平和な世は続くからだ。
「強化した拳であったがな。」
あまりにも言い訳がましいので、殴って目を覚ましてもらったのです。
あの時は若かったから。魔物が迫っていて急いでいましたし。
戦場へ追いかけるという婚約者の、未来の夫との約束を破る。
その覚悟で、婚約破棄の書類を置いて出てきたのに
どこに行ったのかしら?
無くしちゃったみたいで、結婚をした。
娘が2人。孫もいる。
私は民を守り、幸せを守ったのだ。
これは、国が魔物の大群が襲った際に
魔物を退けた騎士と女の話。
大きな魔力を持った女の活躍と
魔力の少ない騎士の話。
魔力は少ない、持久力がないと言われるが
やり方次第だと伝えたくて作ってもらった。子供向けの絵本だ。
話の内容は完結簡潔になっているが、
まず、彼は前線で活きるタイプではない。
その指揮、情報の把握と先読みができる“有能な後衛”だ。
しかし、騎士は前線に出れてこそという風潮に流されて。
『騎士道という名の女は戦場にでるな!』を守ろうとした。
勿体無い。そんな思い込みと凝り固まった考えで、最短の方法が出てこないなんて!
魔法の練度で私は前線で大技を出すのに向いている。一掃してから下がれば良いのだから
それを伝えるための絵本だったが、ほぼ国を救った騎士の話になっている。
まあ、女騎士の人数も増えている。目論見はうまく行ったのだろう。
可愛い孫を娘の元に変えし、代わりにおじいさまがやってきた。
「この話か。実際殴られたわ。」
「魔法で回復しましたでしょう?」
こんな戯れな会話をできるのも、平和な世は続くからだ。
「強化した拳であったがな。」
あまりにも言い訳がましいので、殴って目を覚ましてもらったのです。
あの時は若かったから。魔物が迫っていて急いでいましたし。
戦場へ追いかけるという婚約者の、未来の夫との約束を破る。
その覚悟で、婚約破棄の書類を置いて出てきたのに
どこに行ったのかしら?
無くしちゃったみたいで、結婚をした。
娘が2人。孫もいる。
私は民を守り、幸せを守ったのだ。
0
お気に入りに追加
6
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
【完結】結婚式当日、婚約者と姉に裏切られて惨めに捨てられた花嫁ですが
Rohdea
恋愛
結婚式の当日、花婿となる人は式には来ませんでした───
伯爵家の次女のセアラは、結婚式を控えて幸せな気持ちで過ごしていた。
しかし結婚式当日、夫になるはずの婚約者マイルズは式には現れず、
さらに同時にセアラの二歳年上の姉、シビルも行方知れずに。
どうやら、二人は駆け落ちをしたらしい。
そんな婚約者と姉の二人に裏切られ惨めに捨てられたセアラの前に現れたのは、
シビルの婚約者で、冷酷だの薄情だのと聞かされていた侯爵令息ジョエル。
身勝手に消えた姉の代わりとして、
セアラはジョエルと新たに婚約を結ぶことになってしまう。
そして一方、駆け落ちしたというマイルズとシビル。
二人の思惑は───……
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
神託の聖女様~偽義妹を置き去りにすることにしました
青の雀
恋愛
半年前に両親を亡くした公爵令嬢のバレンシアは、相続権を王位から認められ、晴れて公爵位を叙勲されることになった。
それから半年後、突如現れた義妹と称する女に王太子殿下との婚約まで奪われることになったため、怒りに任せて家出をするはずが、公爵家の使用人もろとも家を出ることに……。
旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます
おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。
if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります)
※こちらの作品カクヨムにも掲載します
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
幼女からスタートした侯爵令嬢は騎士団参謀に溺愛される~神獣は私を選んだようです~
桜もふ
恋愛
家族を事故で亡くしたルルナ・エメルロ侯爵令嬢は男爵家である叔父家族に引き取られたが、何をするにも平手打ちやムチ打ち、物を投げつけられる暴力・暴言の【虐待】だ。衣服も与えて貰えず、食事は食べ残しの少ないスープと一欠片のパンだけだった。私の味方はお兄様の従魔であった女神様の眷属の【マロン】だけだが、そのマロンは私の従魔に。
そして5歳になり、スキル鑑定でゴミ以下のスキルだと判断された私は王宮の広間で大勢の貴族連中に笑われ罵倒の嵐の中、男爵家の叔父夫婦に【侯爵家】を乗っ取られ私は、縁切りされ平民へと堕とされた。
頭空っぽアホ第2王子には婚約破棄された挙句に、国王に【無一文】で国外追放を命じられ、放り出された後、頭を打った衝撃で前世(地球)の記憶が蘇り【賢者】【草集め】【特殊想像生成】のスキルを使い国境を目指すが、ある日たどり着いた街で、優しい人達に出会い。ギルマスの養女になり、私が3人組に誘拐された時に神獣のスオウに再開することに! そして、今日も周りのみんなから溺愛されながら、日銭を稼ぐ為に頑張ります!
エメルロ一族には重大な秘密があり……。
そして、隣国の騎士団参謀(元ローバル国の第1王子)との甘々な恋愛は至福のひとときなのです。ギルマス(パパ)に邪魔されながら楽しい日々を過ごします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる