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剣の章
1-4 水鏡越しの会話
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庭と言えば、迷路。土の道をのんびり歩いた。背の2倍に届きそうな緑の生垣。迷わず出られそうな予感。背より高い緑の木が続く。たまに薔薇が咲いていて、目を楽しませてくれる。綿密に計算されている創造物。
しかし、私の体力値を考えているわけがない。「疲れた。」簡単に脱出できると踏んでいたが誤算があった。頼りになる幼精たちについて行けば、出口など簡単にわかると思っていました。
(だけどね?あの子達はスルッと木の壁をすり抜けて向こう側へ行けるけど、私は無理なのよ。)ショートカットはできず、まじめに歩き回る。
ズルはできないようだけど、特に焦りもなく平らな土の道をのんびり散歩ができている。最悪、夕食の時に探してもらえるだろうと少し傾いた日差しを見た。まあそれもまだ時間があるとわかる。
この世界に時計はあるのかなあ。今日はこの迷路で、探索は終わりにしよう。夕食は美味しいものが食べれそうだと洋食のコースらしいものを想像する。
魔物の肉とか出るかな?見た目が美味しそうなら気負わず食べようと決める。ここの食事に慣れよう。そして機を見て料理しようと決める。異世界の料理に興味を持ってもらえ得るといいな。
そういえば、妖精や精霊は何か食べるのかな。イメージではお菓子だけどクッキーで試してみよう。甘い物で召喚とかあるかな。ミルクとクッキー?ハチミツとトーストだったか。そんなファンタジーを観たことがある。書庫で探してみよう。
異世界召喚の「ステータス」より興味がある。私は非戦闘員。生産チート目指して気楽に生きたい。そう、緑の囲まれた場所で、恵をいただきながらあのおばあちゃんの家での日々のように。
もうなくなってしまったものをまたなぞるように思い出した。
そうしていたら、開かれたところに出た。そこには東屋と涌いでる水、噴水があった。
「結構歩いたし、休んでいこう。」そう呟くと幼精たちもふわふわと漂い、待ってくれるようだ。良い案内人がいてくれて嬉しいよ。東屋のベンチに座れば日陰になっていないものの風が涼しく吹いた。その気持ちよさに目を細めて水の音を聴く。
幼精達も自由時間とばかりに近場を漂っている。私の休憩に付き合ってくれる、本当にいい子達だなあ。
ボーっと水の噴き上がるのを見ていた。
こんなにボーッとするのはいつぶりだろう?危機感のないと思うけど、他に何をすれば良いかわからない。それに、望んでいたことかもしれない。こうやって、人の目のないところでのんびり緑と風、温かな日差しの中のいる時間。どこへ探しに行けば良いのかもわからない私の理想郷。それがおばあちゃんの家だった。
おばあちゃんが引っ越すことになって、家を売るという話に、私が守る維持するとわがままも言えず。消えてしまった。美化した記憶だと言われても。私の望みはあそこにあったと思う。
そう願っている、今でも。
東屋の天井に目を移す。白の材質で植物の意匠が凝ったものだ。石膏?と考えたけど、異世界なんだから違うものかもしれない。どこかに魔法が使われていたっておかしくはない。
そう考えている私が可笑しい。浮かれてるなあ。目に写る全てが楽しく、まだ楽しみが続いている。
観光地で争いの様子もないこの地。人とはまだ数人しか会っていないけど。
どうなるかより、どんな場所か知るのが先決。という方針にしてネガティブに考えないようにする。ここを追い出されれば詰むとかね。
(そろそろ出発しようかなー。)伸びをして噴水をよく見ようと近づいた。噴水は水をやる用に設置してあったりして。溜まった水を覗き自分の顔を写す。朝よく見る顔だ。よく見た顔も、浮かれて楽しそうに見える。ふっと口角を上げたのに…
その顔が、笑ったままだ。
ビクッと私は跳んで、後退した。心臓の鼓動は跳ねてはいないけど、とにかくびっくりした。なんかいる!って気持ち。それが危険だとは思わないんだけど居てビックリみたいな?
ここは異世界。なんでもありならドッペルゲンガーもあり?いや別物の可能性が…。と思考はフル回転しているものも冷静に見えたようだ。
「驚かないの?」
「驚かせたいのね?」と言い返し、これは精霊だと思った。悪戯だから妖精かと思っても良かったと思う。けど、私は直感的に精霊だと分かった。
「アイ」それは私のこと。私の一部。
私の顔に聞いた。「あなたはだあれ?」
私の顔で答える「泉の精?」
そう言ったのは、あの最初の湖で長男様だ。他にも泉の精がいるかもしれない。会ったことがあるか聞こうか迷う。下手な事を言って、へそを曲げないかな?そう警戒していると相手から要望が来る。
「名前を呼んで?」
先程、古い本を読めた時のように名前が思い浮かぶ。
『“アクアクォーツ”?』水の”水晶“と思った名前を口にした。
「呼んだかいがあったわ!」
思った以上に喜ばれた。私がはしゃいでいる姿は異様なので、止めてもらいたい。
「泉の精?」呼びかけると
「それは、属性。」と声帯で発しているような声。けど私の顔から自分のものに戻したようだ。最初に会った存在。精霊と再び交信している。実際にこの水の中にいる感じではないからそう判断した。
「ねえ、なんで私をこの世界にわたりに呼んだの?」私を招いた精霊。その最初の記憶にある目の前の顔に疑問を投げかけた。
「あーそれはねあの子たちの伴侶を見つけたかったのよ。」
その答えに、厄介ごとの臭いがする。なら余計にいろいろ知っておいた方が良いだろう。”情報収集は必須!“と頭にメモった。トラブルは先んじて回避が信条。
(異世界を、ただ浮かれて観光する生活とはいかないようだ。観光は諦めていないけど。)
肩の周りただ精霊は私の味方らしく、その点に関しては安心材料だ。ただ精霊とは何んだろう?妖精は悪戯好きと相場は決まっているけど。
そして、「あなたの目的は?」シンプルに泉の精に聞いてみた。
「アイは、お婿さんが欲しいって願ったじゃない?」
「確かに。」婚活パーティーに参加中だった。おばあちゃんの家で暮らしていた時のようにのんびり、穏やかに、趣味を楽しみたい。そう願った。
パーティーにいた人達の自慢話に、その願いは叶えられそうになかったけど。
「あなたを選んだの。女王として3人を支えてあげて?」
…突然そう言われても困る。顔に出したけどそのまま話は進む。
「私の存在意義は、”この地を守っていくこと“かしら。生命があれば循環が起こり、精霊はあなたたちと言う生きている状態になる。そのため、その水がめぐりめぐって森に集まり集まりそしてまた私の中心へと集まる。いわばこの地が私達の揺りかご。
この家が私の子供であり、私の愛する土地。その子達の行く末が心配。今のあの子たちに必要なのは、伴侶よ。だからこの地に女王を招くことにした。私は願ったの『あの3人が傅く存在女王をここに。』ってね!」
「それで私が?」
「そうね。私が選んだと言うより、ここに流れ着いたといった感じかしら。詳しいことはわからないわ。だって私達はそういうものなんだからね。」
「私は元の世界の帰れるの?」
「わからないわ。私はあなたがこの世界に来た過程を知らない。結果しか知らないの。もちろん力自体は関係しているけど、貴女が元の世界に戻ることを私は望まないし、この地の妖精も精霊もそれを望まない。」
あなたにここにいて欲しいから。
あなたは望まないかもしれないけど、その気持ちは変えられない。
その気持ちが代えられない。
「私はあなたここにいて欲しい。」
精霊、アクアクォーツの存在とその希望はなんとなく語られた。けど私に何を求めているの?精霊と人の認識ってどれくらい隔たりがあるのかな。だって、3人の誰と伴侶にしたいんだろう?誰でもいいの?っていうかこれってお見合い??そんな困惑をよそに、
「あとは別に、楽しく生きて欲しい。」
さらっと告げられる。シンプルな要請。妖精の要請?…精霊だったわ。
「困ったことがあれば、水のあるところで呼んでみて。誰かが応えるでしょ」
「あなたは答えるわけじゃないのね?」
「私はあまり動くと周りが萎縮してしまうからね。なるべく泉を動かないのよ。」
親しみやすい性格のようで、警備面は頼れるだろうか。とにかく、この迷路を出たいのでお願いしたら道標を出してくれた。ぷかりとシャボン玉のように飛んでいく、水の玉の後について行った私だった。
しかし、私の体力値を考えているわけがない。「疲れた。」簡単に脱出できると踏んでいたが誤算があった。頼りになる幼精たちについて行けば、出口など簡単にわかると思っていました。
(だけどね?あの子達はスルッと木の壁をすり抜けて向こう側へ行けるけど、私は無理なのよ。)ショートカットはできず、まじめに歩き回る。
ズルはできないようだけど、特に焦りもなく平らな土の道をのんびり散歩ができている。最悪、夕食の時に探してもらえるだろうと少し傾いた日差しを見た。まあそれもまだ時間があるとわかる。
この世界に時計はあるのかなあ。今日はこの迷路で、探索は終わりにしよう。夕食は美味しいものが食べれそうだと洋食のコースらしいものを想像する。
魔物の肉とか出るかな?見た目が美味しそうなら気負わず食べようと決める。ここの食事に慣れよう。そして機を見て料理しようと決める。異世界の料理に興味を持ってもらえ得るといいな。
そういえば、妖精や精霊は何か食べるのかな。イメージではお菓子だけどクッキーで試してみよう。甘い物で召喚とかあるかな。ミルクとクッキー?ハチミツとトーストだったか。そんなファンタジーを観たことがある。書庫で探してみよう。
異世界召喚の「ステータス」より興味がある。私は非戦闘員。生産チート目指して気楽に生きたい。そう、緑の囲まれた場所で、恵をいただきながらあのおばあちゃんの家での日々のように。
もうなくなってしまったものをまたなぞるように思い出した。
そうしていたら、開かれたところに出た。そこには東屋と涌いでる水、噴水があった。
「結構歩いたし、休んでいこう。」そう呟くと幼精たちもふわふわと漂い、待ってくれるようだ。良い案内人がいてくれて嬉しいよ。東屋のベンチに座れば日陰になっていないものの風が涼しく吹いた。その気持ちよさに目を細めて水の音を聴く。
幼精達も自由時間とばかりに近場を漂っている。私の休憩に付き合ってくれる、本当にいい子達だなあ。
ボーっと水の噴き上がるのを見ていた。
こんなにボーッとするのはいつぶりだろう?危機感のないと思うけど、他に何をすれば良いかわからない。それに、望んでいたことかもしれない。こうやって、人の目のないところでのんびり緑と風、温かな日差しの中のいる時間。どこへ探しに行けば良いのかもわからない私の理想郷。それがおばあちゃんの家だった。
おばあちゃんが引っ越すことになって、家を売るという話に、私が守る維持するとわがままも言えず。消えてしまった。美化した記憶だと言われても。私の望みはあそこにあったと思う。
そう願っている、今でも。
東屋の天井に目を移す。白の材質で植物の意匠が凝ったものだ。石膏?と考えたけど、異世界なんだから違うものかもしれない。どこかに魔法が使われていたっておかしくはない。
そう考えている私が可笑しい。浮かれてるなあ。目に写る全てが楽しく、まだ楽しみが続いている。
観光地で争いの様子もないこの地。人とはまだ数人しか会っていないけど。
どうなるかより、どんな場所か知るのが先決。という方針にしてネガティブに考えないようにする。ここを追い出されれば詰むとかね。
(そろそろ出発しようかなー。)伸びをして噴水をよく見ようと近づいた。噴水は水をやる用に設置してあったりして。溜まった水を覗き自分の顔を写す。朝よく見る顔だ。よく見た顔も、浮かれて楽しそうに見える。ふっと口角を上げたのに…
その顔が、笑ったままだ。
ビクッと私は跳んで、後退した。心臓の鼓動は跳ねてはいないけど、とにかくびっくりした。なんかいる!って気持ち。それが危険だとは思わないんだけど居てビックリみたいな?
ここは異世界。なんでもありならドッペルゲンガーもあり?いや別物の可能性が…。と思考はフル回転しているものも冷静に見えたようだ。
「驚かないの?」
「驚かせたいのね?」と言い返し、これは精霊だと思った。悪戯だから妖精かと思っても良かったと思う。けど、私は直感的に精霊だと分かった。
「アイ」それは私のこと。私の一部。
私の顔に聞いた。「あなたはだあれ?」
私の顔で答える「泉の精?」
そう言ったのは、あの最初の湖で長男様だ。他にも泉の精がいるかもしれない。会ったことがあるか聞こうか迷う。下手な事を言って、へそを曲げないかな?そう警戒していると相手から要望が来る。
「名前を呼んで?」
先程、古い本を読めた時のように名前が思い浮かぶ。
『“アクアクォーツ”?』水の”水晶“と思った名前を口にした。
「呼んだかいがあったわ!」
思った以上に喜ばれた。私がはしゃいでいる姿は異様なので、止めてもらいたい。
「泉の精?」呼びかけると
「それは、属性。」と声帯で発しているような声。けど私の顔から自分のものに戻したようだ。最初に会った存在。精霊と再び交信している。実際にこの水の中にいる感じではないからそう判断した。
「ねえ、なんで私をこの世界にわたりに呼んだの?」私を招いた精霊。その最初の記憶にある目の前の顔に疑問を投げかけた。
「あーそれはねあの子たちの伴侶を見つけたかったのよ。」
その答えに、厄介ごとの臭いがする。なら余計にいろいろ知っておいた方が良いだろう。”情報収集は必須!“と頭にメモった。トラブルは先んじて回避が信条。
(異世界を、ただ浮かれて観光する生活とはいかないようだ。観光は諦めていないけど。)
肩の周りただ精霊は私の味方らしく、その点に関しては安心材料だ。ただ精霊とは何んだろう?妖精は悪戯好きと相場は決まっているけど。
そして、「あなたの目的は?」シンプルに泉の精に聞いてみた。
「アイは、お婿さんが欲しいって願ったじゃない?」
「確かに。」婚活パーティーに参加中だった。おばあちゃんの家で暮らしていた時のようにのんびり、穏やかに、趣味を楽しみたい。そう願った。
パーティーにいた人達の自慢話に、その願いは叶えられそうになかったけど。
「あなたを選んだの。女王として3人を支えてあげて?」
…突然そう言われても困る。顔に出したけどそのまま話は進む。
「私の存在意義は、”この地を守っていくこと“かしら。生命があれば循環が起こり、精霊はあなたたちと言う生きている状態になる。そのため、その水がめぐりめぐって森に集まり集まりそしてまた私の中心へと集まる。いわばこの地が私達の揺りかご。
この家が私の子供であり、私の愛する土地。その子達の行く末が心配。今のあの子たちに必要なのは、伴侶よ。だからこの地に女王を招くことにした。私は願ったの『あの3人が傅く存在女王をここに。』ってね!」
「それで私が?」
「そうね。私が選んだと言うより、ここに流れ着いたといった感じかしら。詳しいことはわからないわ。だって私達はそういうものなんだからね。」
「私は元の世界の帰れるの?」
「わからないわ。私はあなたがこの世界に来た過程を知らない。結果しか知らないの。もちろん力自体は関係しているけど、貴女が元の世界に戻ることを私は望まないし、この地の妖精も精霊もそれを望まない。」
あなたにここにいて欲しいから。
あなたは望まないかもしれないけど、その気持ちは変えられない。
その気持ちが代えられない。
「私はあなたここにいて欲しい。」
精霊、アクアクォーツの存在とその希望はなんとなく語られた。けど私に何を求めているの?精霊と人の認識ってどれくらい隔たりがあるのかな。だって、3人の誰と伴侶にしたいんだろう?誰でもいいの?っていうかこれってお見合い??そんな困惑をよそに、
「あとは別に、楽しく生きて欲しい。」
さらっと告げられる。シンプルな要請。妖精の要請?…精霊だったわ。
「困ったことがあれば、水のあるところで呼んでみて。誰かが応えるでしょ」
「あなたは答えるわけじゃないのね?」
「私はあまり動くと周りが萎縮してしまうからね。なるべく泉を動かないのよ。」
親しみやすい性格のようで、警備面は頼れるだろうか。とにかく、この迷路を出たいのでお願いしたら道標を出してくれた。ぷかりとシャボン玉のように飛んでいく、水の玉の後について行った私だった。
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