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竜の巣
セリの部屋 notR18
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広間、前方の階段は少し上に飾りから左右に分かれて
階段が二階へ延びる。
抱き上げられたままのセリの目線からでも
天井が高く、広々としていた。
グスタフとキースは左右に分かれて、
迷いなく向かったので自室へ行ったのだろう。
カナンとシュルトは
荷物の一部を出しはじめた。
セリも手伝おうと思うも、足が地についていない状態だ。
花嫁を迎え入れるように
入ったロードは浮かれたまま、自分の寝床
2階にセリを連れ込もうとして…
「ちょっと待て」とストッパー2人が動いた。
カナンが物理的にロードを止め、シュルトがセリを確保する。
2階角にあるセリの部屋に案内する前に
1階の食堂、ダイニングに行く
直行でロードの部屋に連れ去られる予想は的中した。
阻止に成功したものの怒りと呆れをぶつける。
セリの部屋、初めての自室に喜ぶだろう
「それをお預けにする気?
そんな些細な事も叶えてあげられないの?」と圧が来ている。
渋々、下ろしてやっとセリは拠点に両足をつけた。
荷物の整理を手伝い、まずは右奥のダイニングへ。
麗かな陽が射し込む台所と繋がった場所は、庭が見えた。
ツノ兎がひょこっといる。
食糧を置き
飲み物を飲みながら、拠点の説明を受けた。
魔導具で結界張られている脅威はない。
小さい魔物がうろつくが野菜が狙われえるくらいだ。
「たまに群れが通るがこっちには来ない。」共生関係ができ
距離をとった関係らしい。
「森に近いけど安全ヨ」と結界内の拠点はきれいに整えられていた。
もし、王都内だったら
都会の喧騒や狭苦しいと感じていただろう
とても魅力的だと感じるのは、冒険者の性かもしれない。
食材は頼めば届けてもらえるが、森に狩りに行っても良い
庭では野菜が育っている
ここで、自給自足もできる。
森に慣れているセリは、のびのびと過ごせそうだった。
「セリの部屋に行きましょ?」とシュルトに誘われ
“自分の部屋を持てる”事に
表情の出にくいセリが、ウキウキしていた。
自分の部屋を持つのは、憧れだ。
着いて行く後ろでロードは苦笑する
セリが喜ぶのは嬉しいが、さっさと自分の部屋に入れたい本能があった。
ベッドに直行したいのを2人に見透かされ
シュルトにセリを取られ、カナンに見張られている現状。
(しょうがないだろ?俺の番なんだから。)
楽しそうなセリの邪魔をしないよう釘は再び刺された。
2階に上がった。明るい陽射し
入り口から見て左奥
ロード部屋の左隣の部屋だ。空き部屋はまだあるが
この位置だ!とロードが指定した。
セリが嫌がったら別にすると言い渡されている。
それと言うのも
「離れたくはないし、俺の部屋にいれば良い!」
と欲望のまま言えば、
「ストレスで逃げられるわよ?」とシュルトから辛辣な声と、
「そうだとしても、部屋はあったほうが良い」とカナン。
結局、“セリが喜ぶ”と言われて部屋の用意に頷いた。
場所は隣に決めた。
他の部屋より細長いが、シャワールームがつき
テラスに出られる角の部屋。
テラスが俺の部屋逆側の角部屋まで繋がっている。
「俺の部屋は風呂がある。一緒に入ろう」
と先手を打ち、この部屋のベッドをソファにしようと目論んでいる。
寝るのが別々は耐えられそうにない。
浮かれているのか同意しているが、
ここで否定できても連れ込まれるのは決定していた。
何も言うまい
と2人は口をつぐむ。
レター机は畳めるようになっていて、
ここは洗濯物を取り込むのに使っていたので人のいた気配がない。
「好きな家具を揃えるのよ?」
セリは、陽当たりの良い部屋を
嬉々として見て回る
自室がある!持ち家は憧れのひとつだが夢のまた夢だった。
窓際に簡易なベッドが置いてある
『俺の部屋で寝てくれ』とロードが頼み込もうと思い行動に出る前に…
『案内した最後だ』と
再度、目で睨まれて阻止された。
無念。
階段が二階へ延びる。
抱き上げられたままのセリの目線からでも
天井が高く、広々としていた。
グスタフとキースは左右に分かれて、
迷いなく向かったので自室へ行ったのだろう。
カナンとシュルトは
荷物の一部を出しはじめた。
セリも手伝おうと思うも、足が地についていない状態だ。
花嫁を迎え入れるように
入ったロードは浮かれたまま、自分の寝床
2階にセリを連れ込もうとして…
「ちょっと待て」とストッパー2人が動いた。
カナンが物理的にロードを止め、シュルトがセリを確保する。
2階角にあるセリの部屋に案内する前に
1階の食堂、ダイニングに行く
直行でロードの部屋に連れ去られる予想は的中した。
阻止に成功したものの怒りと呆れをぶつける。
セリの部屋、初めての自室に喜ぶだろう
「それをお預けにする気?
そんな些細な事も叶えてあげられないの?」と圧が来ている。
渋々、下ろしてやっとセリは拠点に両足をつけた。
荷物の整理を手伝い、まずは右奥のダイニングへ。
麗かな陽が射し込む台所と繋がった場所は、庭が見えた。
ツノ兎がひょこっといる。
食糧を置き
飲み物を飲みながら、拠点の説明を受けた。
魔導具で結界張られている脅威はない。
小さい魔物がうろつくが野菜が狙われえるくらいだ。
「たまに群れが通るがこっちには来ない。」共生関係ができ
距離をとった関係らしい。
「森に近いけど安全ヨ」と結界内の拠点はきれいに整えられていた。
もし、王都内だったら
都会の喧騒や狭苦しいと感じていただろう
とても魅力的だと感じるのは、冒険者の性かもしれない。
食材は頼めば届けてもらえるが、森に狩りに行っても良い
庭では野菜が育っている
ここで、自給自足もできる。
森に慣れているセリは、のびのびと過ごせそうだった。
「セリの部屋に行きましょ?」とシュルトに誘われ
“自分の部屋を持てる”事に
表情の出にくいセリが、ウキウキしていた。
自分の部屋を持つのは、憧れだ。
着いて行く後ろでロードは苦笑する
セリが喜ぶのは嬉しいが、さっさと自分の部屋に入れたい本能があった。
ベッドに直行したいのを2人に見透かされ
シュルトにセリを取られ、カナンに見張られている現状。
(しょうがないだろ?俺の番なんだから。)
楽しそうなセリの邪魔をしないよう釘は再び刺された。
2階に上がった。明るい陽射し
入り口から見て左奥
ロード部屋の左隣の部屋だ。空き部屋はまだあるが
この位置だ!とロードが指定した。
セリが嫌がったら別にすると言い渡されている。
それと言うのも
「離れたくはないし、俺の部屋にいれば良い!」
と欲望のまま言えば、
「ストレスで逃げられるわよ?」とシュルトから辛辣な声と、
「そうだとしても、部屋はあったほうが良い」とカナン。
結局、“セリが喜ぶ”と言われて部屋の用意に頷いた。
場所は隣に決めた。
他の部屋より細長いが、シャワールームがつき
テラスに出られる角の部屋。
テラスが俺の部屋逆側の角部屋まで繋がっている。
「俺の部屋は風呂がある。一緒に入ろう」
と先手を打ち、この部屋のベッドをソファにしようと目論んでいる。
寝るのが別々は耐えられそうにない。
浮かれているのか同意しているが、
ここで否定できても連れ込まれるのは決定していた。
何も言うまい
と2人は口をつぐむ。
レター机は畳めるようになっていて、
ここは洗濯物を取り込むのに使っていたので人のいた気配がない。
「好きな家具を揃えるのよ?」
セリは、陽当たりの良い部屋を
嬉々として見て回る
自室がある!持ち家は憧れのひとつだが夢のまた夢だった。
窓際に簡易なベッドが置いてある
『俺の部屋で寝てくれ』とロードが頼み込もうと思い行動に出る前に…
『案内した最後だ』と
再度、目で睨まれて阻止された。
無念。
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