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巣篭もり
ベッドの上
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いつもの距離の筈なのに
その視線を受けてから、セリは逃げているばかりだった。
視線を外し、うつ向き、呼吸をつめる。
猛獣と会ってしまったときに息を潜めて、隠れるみたいだ。
冗談ぽく考えるが、本能的に違いはない。
もう一度見れる気がしない。
真っ直ぐ射るように向けられた視線は、
甘さだけでなく、情欲に満たされていて
カッと体温が急に上がり
とてもじゃない、見返せる気がしない。
まだ見つめられている熱を感じている。
今のまま、距離は迫って来ないものの
ジリジリと追い詰めているような、焼かれているような。
そんな焦れに、晒されていた。
セリが思うほど、ロードにも余裕はないが、
『とにかく優しくしろ!』と仲間に強く言い含められた。
セリに嫌われない、拒否されないようにシたい。
それでも感情が抑えられないほど、求めている。
目の前の番を
この欲情を我慢した。
触れるのも、俺のものだと主張するのも
接吻も噛み跡も。
性衝動の奔流に、本能が誘うのを耐えた。
番に愛されたい。
一時よりずっと
病んでても、元気な時でもずっと。死んでからでさえ一緒にいたい。
そう浮かれるくらいには。
それなら今を少し、我慢する。
遠回りにでも、セリの心に近寄る努力をする。
下半身の方も我慢させる。
けどベッドの上では、愛しさを伝えるのは我慢などしない。
じっと様子を観察する。拒否の色はないが
こちらを見ない。今は、指を絡め見つめるに止めていた。
ロードを前にして、セリはひたすら顔を背けていた。
嫌ではないのだ。
それでも本能が逃げ出す。逃げられないと知っていても。
見ない相手は楽しそうにセリの手を握っている。
決心して、
そろりと顔を向ける。
ふわっと優しいが眼に
だめだと思った。
もう逃げられない。
ギュッと抱き寄せられ、首元に顔を埋められた。
香りを嗅ぐ呼吸が肌をくすぐる。
これが欲しかった匂い。
遠慮なく、セリの首にロードは顔を埋めた。
セリが俺の頭を撫でる
これは“受け入れている”と示してくれている動作。
この反応しか知らないからもあるが。
可愛い番だ。
ほわっと感情が舞い上がった。
“本当に
準備だけだと”
おのれに言い聞かせながら
するするするっと手がセリの服の下に入った。
柔らかな肌を触る
触れられると変な感じになることもあるけど
痛さはない、ほとんど。
ムニっと色々揉まれれば痛いと聞くが
慣れてないせいか、サイズの問題かはわからないけど
特に感じない。
ペロリとロードに、唇を舐められると、犬のようだなとほんわかする。
油断すると悪戯がひどいことも忘れてしまう。
手を上にされ、脇を舐められるとか。
ビクッとセリの身体が跳ね上がった
「どこを舐めて!?」
くんくん
嗅ぎ出した。
羞恥に赤くなって、されるがままになる。
まだ終わらないとは予感していたが、
ロードがどうなるかはわからない、セリだった。
その視線を受けてから、セリは逃げているばかりだった。
視線を外し、うつ向き、呼吸をつめる。
猛獣と会ってしまったときに息を潜めて、隠れるみたいだ。
冗談ぽく考えるが、本能的に違いはない。
もう一度見れる気がしない。
真っ直ぐ射るように向けられた視線は、
甘さだけでなく、情欲に満たされていて
カッと体温が急に上がり
とてもじゃない、見返せる気がしない。
まだ見つめられている熱を感じている。
今のまま、距離は迫って来ないものの
ジリジリと追い詰めているような、焼かれているような。
そんな焦れに、晒されていた。
セリが思うほど、ロードにも余裕はないが、
『とにかく優しくしろ!』と仲間に強く言い含められた。
セリに嫌われない、拒否されないようにシたい。
それでも感情が抑えられないほど、求めている。
目の前の番を
この欲情を我慢した。
触れるのも、俺のものだと主張するのも
接吻も噛み跡も。
性衝動の奔流に、本能が誘うのを耐えた。
番に愛されたい。
一時よりずっと
病んでても、元気な時でもずっと。死んでからでさえ一緒にいたい。
そう浮かれるくらいには。
それなら今を少し、我慢する。
遠回りにでも、セリの心に近寄る努力をする。
下半身の方も我慢させる。
けどベッドの上では、愛しさを伝えるのは我慢などしない。
じっと様子を観察する。拒否の色はないが
こちらを見ない。今は、指を絡め見つめるに止めていた。
ロードを前にして、セリはひたすら顔を背けていた。
嫌ではないのだ。
それでも本能が逃げ出す。逃げられないと知っていても。
見ない相手は楽しそうにセリの手を握っている。
決心して、
そろりと顔を向ける。
ふわっと優しいが眼に
だめだと思った。
もう逃げられない。
ギュッと抱き寄せられ、首元に顔を埋められた。
香りを嗅ぐ呼吸が肌をくすぐる。
これが欲しかった匂い。
遠慮なく、セリの首にロードは顔を埋めた。
セリが俺の頭を撫でる
これは“受け入れている”と示してくれている動作。
この反応しか知らないからもあるが。
可愛い番だ。
ほわっと感情が舞い上がった。
“本当に
準備だけだと”
おのれに言い聞かせながら
するするするっと手がセリの服の下に入った。
柔らかな肌を触る
触れられると変な感じになることもあるけど
痛さはない、ほとんど。
ムニっと色々揉まれれば痛いと聞くが
慣れてないせいか、サイズの問題かはわからないけど
特に感じない。
ペロリとロードに、唇を舐められると、犬のようだなとほんわかする。
油断すると悪戯がひどいことも忘れてしまう。
手を上にされ、脇を舐められるとか。
ビクッとセリの身体が跳ね上がった
「どこを舐めて!?」
くんくん
嗅ぎ出した。
羞恥に赤くなって、されるがままになる。
まだ終わらないとは予感していたが、
ロードがどうなるかはわからない、セリだった。
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