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心境の変化
6. 2年ぶりのハヤの感触
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「ナツ……泣かないで……」
オレは顔を布団に埋め、つっ伏し震えていた。
耳側で、懐かしい声がこだまする。
バサッとコートを脱ぎ捨て、ベッドが軋むと、オレが抱きかかえた布団もろとも、大きな身体がオレを包みこんだ。
柔らかな少しカールした髪が、後ろからオレの頬にかかる。
そのまま頬にキスをされた。その唇は熱く、そして震えていた。
オレは思わず抱きかかえていた布団を放しがばっと振り返り、後ろの大きな身体にしがみつく。
すると潰れるんじゃないかと思うほどの力で抱きしめ返された。
「何も無くて、よかったー……」
「…ハヤ…ごめん……」
オレは一言だけそう言うと、また涙があふれて言葉にならない。
ハヤはそんなオレの顎を持ち、顔を上げさせる。
目が合う。
久しぶりに見る恋人の顔は、心配の色で染まり、切なげにオレを見つめていた。
オレの涙を舐めとると、そのまま唇を重ねる。
大きな手がオレの耳や首筋を摩り、鎖骨を指でなぞると、オレも唇だけが重なるキスがもどかしく舌を突き出していた。
一度放れ、また重なるとき、オレの突き出した舌を吸い上げるように今度は深く角度をつけてハヤの舌も絡まりあう。
ハヤの両手はオレのはだけた浴衣の中へと滑り込んでいた。
鎖骨から肩へ、そして肩からわき腹へと這う大きな手の温もりで、オレは身体をよじる。
「冷たっ!!」
突然、何かに触れてオレの身体が跳ねた。
「あぁ…ごめん。時計だ……」
びしっとスーツ姿だったハヤは、がばっと身を起こし、カチャカチャと時計を外す。
ハヤのかっこいい大人なその仕草に、下から見上げていたオレは、眩暈しそうだった。
ハヤは取った腕時計を、サイドテーブルに置き、上着をゆっくり脱いだかと思うと、先ほどコートを掛けた鏡台の椅子にそれも掛け、ネクタイを弛めた。
その一連の動きもスマートで、オレの目は釘付けとなった。
ドクン、ドクン、ドクン………
鼓動が早くなる。
そして思い出した。
……オレ、昨日から風呂も入ってないや。
おぼつかない足取りでベッドから起き上がり、ユニットバスへ向かった。
「ナツ!トイレ?!
オレもついていくよ。」
そう言うハヤに、シッシッと手を振り、追いやった。
ガチャンと扉の鍵を閉め、すぐ横の手すりに摑まる。薬のせいではない興奮と震えがオレを包む。
2年ぶりのハヤの感触。
この前肌を合わせたのは、たしか便所だったよな。
ははっと乾いた笑いがこみ上げてきた。
浴衣を脱ぎ捨て、シャワーを捻る。
男女なら当然の営み。
しかし、男同士のオレたちは会うことも憚られ、ましてや肌を合わせるのに準備や心構えが必要で……。
だが、自分が…ハヤが…女の子であってほしかったと思ったことはなかった。
オレたちは、オレたちだから惹かれあったんだ。
一段と男になっていたハヤの姿を思い浮かべ、気持ちがどんどん高揚してくるのがわかる。
今回のことで多分オレは無職になり、振り出しに戻るだろう。
次またいつ会えるかわからない。
手島さんの粋な計らいで会えたハヤを、今日はたっぷり味わいつくそうと、高まりは押さえきれずにオレはシャワ浣をしながらちんこを扱いていた。
オレは顔を布団に埋め、つっ伏し震えていた。
耳側で、懐かしい声がこだまする。
バサッとコートを脱ぎ捨て、ベッドが軋むと、オレが抱きかかえた布団もろとも、大きな身体がオレを包みこんだ。
柔らかな少しカールした髪が、後ろからオレの頬にかかる。
そのまま頬にキスをされた。その唇は熱く、そして震えていた。
オレは思わず抱きかかえていた布団を放しがばっと振り返り、後ろの大きな身体にしがみつく。
すると潰れるんじゃないかと思うほどの力で抱きしめ返された。
「何も無くて、よかったー……」
「…ハヤ…ごめん……」
オレは一言だけそう言うと、また涙があふれて言葉にならない。
ハヤはそんなオレの顎を持ち、顔を上げさせる。
目が合う。
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大きな手がオレの耳や首筋を摩り、鎖骨を指でなぞると、オレも唇だけが重なるキスがもどかしく舌を突き出していた。
一度放れ、また重なるとき、オレの突き出した舌を吸い上げるように今度は深く角度をつけてハヤの舌も絡まりあう。
ハヤの両手はオレのはだけた浴衣の中へと滑り込んでいた。
鎖骨から肩へ、そして肩からわき腹へと這う大きな手の温もりで、オレは身体をよじる。
「冷たっ!!」
突然、何かに触れてオレの身体が跳ねた。
「あぁ…ごめん。時計だ……」
びしっとスーツ姿だったハヤは、がばっと身を起こし、カチャカチャと時計を外す。
ハヤのかっこいい大人なその仕草に、下から見上げていたオレは、眩暈しそうだった。
ハヤは取った腕時計を、サイドテーブルに置き、上着をゆっくり脱いだかと思うと、先ほどコートを掛けた鏡台の椅子にそれも掛け、ネクタイを弛めた。
その一連の動きもスマートで、オレの目は釘付けとなった。
ドクン、ドクン、ドクン………
鼓動が早くなる。
そして思い出した。
……オレ、昨日から風呂も入ってないや。
おぼつかない足取りでベッドから起き上がり、ユニットバスへ向かった。
「ナツ!トイレ?!
オレもついていくよ。」
そう言うハヤに、シッシッと手を振り、追いやった。
ガチャンと扉の鍵を閉め、すぐ横の手すりに摑まる。薬のせいではない興奮と震えがオレを包む。
2年ぶりのハヤの感触。
この前肌を合わせたのは、たしか便所だったよな。
ははっと乾いた笑いがこみ上げてきた。
浴衣を脱ぎ捨て、シャワーを捻る。
男女なら当然の営み。
しかし、男同士のオレたちは会うことも憚られ、ましてや肌を合わせるのに準備や心構えが必要で……。
だが、自分が…ハヤが…女の子であってほしかったと思ったことはなかった。
オレたちは、オレたちだから惹かれあったんだ。
一段と男になっていたハヤの姿を思い浮かべ、気持ちがどんどん高揚してくるのがわかる。
今回のことで多分オレは無職になり、振り出しに戻るだろう。
次またいつ会えるかわからない。
手島さんの粋な計らいで会えたハヤを、今日はたっぷり味わいつくそうと、高まりは押さえきれずにオレはシャワ浣をしながらちんこを扱いていた。
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