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ハヤの実家
6. 《手島side》私はなんて事をしてしまっていたんだ……
しおりを挟む《手島side》
ああぁぁぁぁーーーー……。
私はなんて事をしてしまっていたんだ……。
私はもう長く、この谷垣家でしか生きた事がない。
こんな、普通の男子学生の感覚など持ち合わせてはいない。
隼人さんが……隼人さんが……
男性の方をお慕い申し上げていたなど、想像もつかなかった。
普通に恋をなさっていたなんて……。
この家に居ては到底持ち合わせる事のない感情を、隼人さんは夏斗君に教わっていたのですね。
……だからこそ、何も言わずに、イギリスへ……。
この夏斗さんの屈託のない素直な心を、これ以上谷垣家で汚したくないと……。
なのに私は……。
また私のような人間を作ってしまうところでした。
こんな、汚れた……ただのメス犬を……。
今から間に合うだろうか!?
私でどうにかできるだろうか!?
こんな私でも、彼を救い出せるのだろうか!?
私は立ち上がり、おどおどしている夏斗君を置いて、部屋を出た。
私は初めて、社長の意に沿わぬ事をしようと決意した。
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