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1日目
2. なんか、ちょっと寒いんだけど……。
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う…んん……。
…なんか、ちょっと寒いんだけど……。
ピチャ、ピチャ。
うつ伏せになってる自分に気づく。頬に床面が当たっている。
ただ、脳はまだ覚醒仕切っていないのか、自分の身体がどうなっているのか把握出来ないでいた。
あれ? ……って夢だったのかな?
たしかハヤの奴、オレの誕生日プレゼントにローターなんてもん、渡してきた気がするんだけど……。
んなわけねぇーか。
あいつの初心さはハンパねぇーからな。
ハヤはモテる。
長身なのもあるけれど、無口なのに気遣いもできて、優しい。
その優しさが全面に出たような目元に、整った顔立ちは、あの低音ボイスと合わさって最強とさえ思う。
なのに、女と付き合ったことがない!!オレの知る限りでは……。
理由は、初心としか考えらんないよな。
オレが季節ごとに彼女が出来ても、「うらやましい」の一言もない。
なんなら逆にオレがフリーになったら喜んでたなぁ。
ん?あれ? それって、何気に酷くねぇ?
ピチャ。 ピチャ。
あぁ、そうそう、今のオレがどうなってるか、だった。
えぇーーーっと……。
ジタバタ!
ジタバタ!!
う……動かねぇ!!!
覚醒を始めたオレの身体だったが、
動くことが出来ないと認識するだけだった。
ピチャ。 ピチャ。
あーーー、もう!何なんだよ!!うるせぇーな!!
耳に着く水音でようやくオレは周りを見た。
そこは、見覚えのある場所。
……風呂場??
オレは予定していたベッドとは違い、なぜかバスルームのウレタン製のマットの上に寝ていた。
ここがまた広いんだ。大人一人余裕で寝転がれる。
まえにふざけてハヤが入ってる時、5人ぐらい裸で押しかけてちんこ触りまくって遊んだことあったなぁ。
その時のことを思い出し、くっ と笑いがこみ上げてきた。
しかしだ、今、何故ここにいるのか判らない。
それに、何故身体が動かないのか??
げっ!!!
なんだよ、これ!!!
オレはパンツ一つも身に付けない格好で両手首から肘まで身体の前で合わせ、手は拝むような状態で紐でグルグル巻きに縛られ、足は片方ずつヒザを折り曲げられ、太ももとふくらはぎをこれまた紐でグルグル巻きにされていた。
いつの間に、こんな恥ずかしい格好をさせられたのか?
いくらぐっすり寝ていたからって、普通、起きるっしょ!?
睡魔に負け過ぎな自分に呆れつつ、ふと、ハヤの事が心配になった。
オレが寝ている間に、一体何があったのか?
セキュリティ万全の、1階で確認されないとエレベーターすら止まることのないこの最上階の部屋に、強盗でも入ったのか!?
「ハ…ヤ !!!」
オレはハヤのことを呼ぼうとして、躊躇した。
もしオレだけが寝ていて見つかってこんな目に遭っていても、アイツは見つからずに何処かへ逃げられたかもしれない。もしかして、この部屋の何処かに隠れててまだ捕まってないのかもしれない。
むやみに騒いで、アイツの存在を暴露するのはやめよう!
この時のオレは、自分の身に振りかかっている恐怖より、ハヤの事ばかり考えていた。
まさか、事実がこういう事とも知らずに……。
ガチャ
誰かが入って来た気配がした。
だが、入り口が足元のほうで、振り返ることもできない。
尻が丸見えなのを股を窄めて恥らいながら、気配を感じる方向へ神経を集中させた。
ぐいっ!
肩を引っ張られ、身体がふわっと浮いたかと思うと、手足の自由は利かないままオレは仰向けにされた。
「!!!」
そこにはハヤの顔。
「お前、無事だった…ん……」
オレがほっとしてそう口に出したとたん……。
噛み付くようにオレの口にハヤは自分の口を被せてきた。
「くんっ…んんっっ……!!!」
オレの頭は混乱した。
何が起こったのかわからないまま、こんな格好で、でもアイツが無事だったことが心底嬉しかったのに、なぜこんな事をするのか?
ハヤの舌がオレの唇をゆっくりなぞる。
そのピリピリした刺激でオレはぶるっと身ぶるいし、思わずぎゅっと目を閉じた。
目を閉じた反動で口元の力が抜け、ハヤの舌はそれを待っていたかのようにオレの唇を押し開け咥内へ侵入する。
歯列をなぞり、唾液が混じりあいながらさらに奥、舌同士が触れた瞬間、またオレの身体が跳ね、耐え切れず首を振りなんとかこの状況から逃げようともがいた。
「くちゅっ」
一度唇が離れ、オレはまず大きく息を吸う。
そして今の状況が把握できない戸惑いに言葉が見つからずただ荒い息だけを漏らしていると、後頭部を大きな手で捕まれ今度は顔までも自由を奪われる。
大きく見開いたオレの目に明るいバスルームの白い天井が一瞬見え、すぐ熱く火照ったハヤの顔が見えた。
ハヤのあんな顔見たことがない。
「なん…で……」
「…ナツの身体……思ったとおりだ」
ハヤは興奮気味に呟いた。あの低音ボイスがバスルームに響く。
オレの身体…って……??
その言葉の意味を聞き返そうと口を開くと、今度こそ容赦なくハヤの舌がオレの咥内を支配し感覚が敏感な舌の表面を何度もハヤの舌が這いずり回る。
そしてその刺激は全身に広がり、肩は震え、足を縛ってある紐は太ももに食い込み、それでもつま先で地面を蹴り、もがき、
寒さで縮み上がっていたオレのモノがこの刺激とともに競り上がってくるのがわかった。
…なんか、ちょっと寒いんだけど……。
ピチャ、ピチャ。
うつ伏せになってる自分に気づく。頬に床面が当たっている。
ただ、脳はまだ覚醒仕切っていないのか、自分の身体がどうなっているのか把握出来ないでいた。
あれ? ……って夢だったのかな?
たしかハヤの奴、オレの誕生日プレゼントにローターなんてもん、渡してきた気がするんだけど……。
んなわけねぇーか。
あいつの初心さはハンパねぇーからな。
ハヤはモテる。
長身なのもあるけれど、無口なのに気遣いもできて、優しい。
その優しさが全面に出たような目元に、整った顔立ちは、あの低音ボイスと合わさって最強とさえ思う。
なのに、女と付き合ったことがない!!オレの知る限りでは……。
理由は、初心としか考えらんないよな。
オレが季節ごとに彼女が出来ても、「うらやましい」の一言もない。
なんなら逆にオレがフリーになったら喜んでたなぁ。
ん?あれ? それって、何気に酷くねぇ?
ピチャ。 ピチャ。
あぁ、そうそう、今のオレがどうなってるか、だった。
えぇーーーっと……。
ジタバタ!
ジタバタ!!
う……動かねぇ!!!
覚醒を始めたオレの身体だったが、
動くことが出来ないと認識するだけだった。
ピチャ。 ピチャ。
あーーー、もう!何なんだよ!!うるせぇーな!!
耳に着く水音でようやくオレは周りを見た。
そこは、見覚えのある場所。
……風呂場??
オレは予定していたベッドとは違い、なぜかバスルームのウレタン製のマットの上に寝ていた。
ここがまた広いんだ。大人一人余裕で寝転がれる。
まえにふざけてハヤが入ってる時、5人ぐらい裸で押しかけてちんこ触りまくって遊んだことあったなぁ。
その時のことを思い出し、くっ と笑いがこみ上げてきた。
しかしだ、今、何故ここにいるのか判らない。
それに、何故身体が動かないのか??
げっ!!!
なんだよ、これ!!!
オレはパンツ一つも身に付けない格好で両手首から肘まで身体の前で合わせ、手は拝むような状態で紐でグルグル巻きに縛られ、足は片方ずつヒザを折り曲げられ、太ももとふくらはぎをこれまた紐でグルグル巻きにされていた。
いつの間に、こんな恥ずかしい格好をさせられたのか?
いくらぐっすり寝ていたからって、普通、起きるっしょ!?
睡魔に負け過ぎな自分に呆れつつ、ふと、ハヤの事が心配になった。
オレが寝ている間に、一体何があったのか?
セキュリティ万全の、1階で確認されないとエレベーターすら止まることのないこの最上階の部屋に、強盗でも入ったのか!?
「ハ…ヤ !!!」
オレはハヤのことを呼ぼうとして、躊躇した。
もしオレだけが寝ていて見つかってこんな目に遭っていても、アイツは見つからずに何処かへ逃げられたかもしれない。もしかして、この部屋の何処かに隠れててまだ捕まってないのかもしれない。
むやみに騒いで、アイツの存在を暴露するのはやめよう!
この時のオレは、自分の身に振りかかっている恐怖より、ハヤの事ばかり考えていた。
まさか、事実がこういう事とも知らずに……。
ガチャ
誰かが入って来た気配がした。
だが、入り口が足元のほうで、振り返ることもできない。
尻が丸見えなのを股を窄めて恥らいながら、気配を感じる方向へ神経を集中させた。
ぐいっ!
肩を引っ張られ、身体がふわっと浮いたかと思うと、手足の自由は利かないままオレは仰向けにされた。
「!!!」
そこにはハヤの顔。
「お前、無事だった…ん……」
オレがほっとしてそう口に出したとたん……。
噛み付くようにオレの口にハヤは自分の口を被せてきた。
「くんっ…んんっっ……!!!」
オレの頭は混乱した。
何が起こったのかわからないまま、こんな格好で、でもアイツが無事だったことが心底嬉しかったのに、なぜこんな事をするのか?
ハヤの舌がオレの唇をゆっくりなぞる。
そのピリピリした刺激でオレはぶるっと身ぶるいし、思わずぎゅっと目を閉じた。
目を閉じた反動で口元の力が抜け、ハヤの舌はそれを待っていたかのようにオレの唇を押し開け咥内へ侵入する。
歯列をなぞり、唾液が混じりあいながらさらに奥、舌同士が触れた瞬間、またオレの身体が跳ね、耐え切れず首を振りなんとかこの状況から逃げようともがいた。
「くちゅっ」
一度唇が離れ、オレはまず大きく息を吸う。
そして今の状況が把握できない戸惑いに言葉が見つからずただ荒い息だけを漏らしていると、後頭部を大きな手で捕まれ今度は顔までも自由を奪われる。
大きく見開いたオレの目に明るいバスルームの白い天井が一瞬見え、すぐ熱く火照ったハヤの顔が見えた。
ハヤのあんな顔見たことがない。
「なん…で……」
「…ナツの身体……思ったとおりだ」
ハヤは興奮気味に呟いた。あの低音ボイスがバスルームに響く。
オレの身体…って……??
その言葉の意味を聞き返そうと口を開くと、今度こそ容赦なくハヤの舌がオレの咥内を支配し感覚が敏感な舌の表面を何度もハヤの舌が這いずり回る。
そしてその刺激は全身に広がり、肩は震え、足を縛ってある紐は太ももに食い込み、それでもつま先で地面を蹴り、もがき、
寒さで縮み上がっていたオレのモノがこの刺激とともに競り上がってくるのがわかった。
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