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 私は一度学園長に会いに行くことになってるので、シーラ達と別れた。大体はSクラスの先生と行動しないといけないらしい。勘違いする生徒が出てくるかららしい。

 で、今。理事長室の前に立っている。豪華なドアをノックして開ける。

「失礼します。クロロフェル・F・ユリウスでございます」

 完っっ璧な淑女の例をとる。我ながらいい出来だ。

「面を上げろ」

 がかけられる。よっしゃ。あげてもいいの…か…え?

「ふふふ。驚いたか!私だよ!」

 見た目にそぐう。耳が長い綺麗なおばあさんだ。勿論テンプレで学園長はエルフだとは知って居たけど…えええ!

「訳がわからない顔をしてるな。クロ」
「え?コローネ?」
「そうよクロ。驚いた?確か前に学園長やってるって言ったような気がするけど」
「聞いてない聞いてない!本当にコローネ!?久しぶり!」
「ええ。久しぶりね。最近忙しくてギルドに行けなかったのよ。会いたかったわ~。クロ~」

 コローネが抱きついてきた。コローネは冒険者に知り合った。たまに一緒に仕事をしたりする中だ。いつも孫みたいに扱ってくれる。

「この学校にクロが来るって聞いて、でもEクラスって書いてあって何かの間違いと思ったけど、まさか噂のユリウス家の娘だなんて。いつもはで顔を隠してるから髪の色で気づいたわ。銀なんてそうそういないもの」
「いいですよ。それでなんで呼んだんですか?」
「そうだったそうだった。ジン」
「はい」

 隣の部屋から入ってきたのは茶髪で目が茶色。いったって普通の色彩。でも結構イケメンだ。

「ジン!もしかしてジンがSクラスの担任?」
「そうですよ。クロ」

 ジンは私の弟子のようなものだ。昔に一難あったのだ。まぁそれは後ほど。

「よかった。知らない人だと動きづらくて」
「私も学校でもクロと居られるなんて幸せですよ」

 嬉しいこと言ってくれる。イケメンが言うと破壊力が倍だ。

「私が手配したんだ。これで、担任から蔑まれた目では見られないだろう」
「ありがとう!コローネ!お礼にこれあげる。前に壊れったって言ってたでしょ?」

 私はコローネを光る石を、ジンには高級そうな杖をあげた。

「え?これって超級魔法の結界石じゃないか。こんなのもらっていいのか?クロならすぐ作れそうだが…」

 超級魔法とはとにかく凄い人が使える魔法だ。

「いいよ別に。ジンはどう?さっきお礼って言ったけど前からあげるつもりだったからジン専用だよ」
「これはもしかしてS3レアの杖ですか?」
「そうだよ。私のも使って、作った私特製の杖!剣にもなるよ」

 S3というのは、武器のレア度だ。F1からS5まである。Fはそこらへんの石とか小枝だ。S5というのは、今この世界では神話に出て来る武器だ。今この世界で発見されてる最高レア度はS1までだ。
 
 因みに私の装備は全てS5。ほぼ全部自分で作った。けどこの世界は私がプレイしてたゲームと似たように作られたって神様が言ってて、武器とかは同じだから、特典としてそのゲームの装備を全部《家》の倉庫に入れてくれた。

 家は、神様がこれまた大サービスでくれた一見テントに見えるけど中は家です。というアイテムだ。これもテンプレである。

 神様はそのゲームをサブとして、メインの二つの世界と融合して作ったとも言ってたな。なんの世界だろう。

「ありがとうございます!一生大切にします!」

 おっと話がずれてたか。

「そうしてね。それは腕輪になるからね」
「展開式魔法道具でもありましたか!」

 展開式魔法道具てんかいしきまほうどうぐとはアクセサリーなどに変換させ、コンパクトにでき、持ち運びなどにいい魔法道具だ。便利だけど高い。

「それは置いておいて、早く行かないと授業に遅れる。ジン。みんなの前では私達は生徒と教師で今日会ったばかりの初対面だよ。間違ってもクロとは呼んでは行けないよ」
「……わかりました」

 シュンっとうなだれてしまったが仕方がない。これは必要な事だ。

 そして私達はSクラスに向かった。勿論点数表を持って。

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クラスでステータス!
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