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一章:転生しちゃった

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「オギャー!オギャー!」

 産まれました!私!ハッピーバースデー。

 私はただいま美人な女性に抱きかかえられています。そしてみなさんお察しの通り、この度転生いたしました。はい。テンプレですね。というか飽きましたよね。

 まぁそれは置いておいて、今は母親と父親らしき人がいるのですが、何故かそんなに喜んでくれてません。

「女の子……」
「申し訳ありません。女の子だなんて…」

 なんで女の子だから残念がってるの!ねぇなんで!自分で言うのもなんだが、女の子って可愛いじゃん!ていうか私今世も女だ!って当たり前か。転生する前に自分で作ったもんね。何を作ったかって?それは勿論自分の容姿プラス、ステータス!

 ちなみにステータスは偽装できるし、封印もできる。これで化け物とか騒がれないね!化け物って言われたくないし。

「良いんだ。よくやった。まずステータスを見よう」

 私の父親らしき人が水晶を持って来て、私に触れさせる。そしてピカッと一瞬光る。そして目の前に透明なスクリーンが出て来た。

--------
名前未設定
年齢:0
HP:3
MP:2
腕力:1
速さ:1
知能:10

スキル:無し

加護:無し
--------

 おお~!これが噂のステータス!それにちゃんと封印されてる!知能は少し高くしたけど赤ん坊は大体これぐらいじゃね?

 そう得意げに思って、父の顔を見る。え?さらになんで絶望した顔を!?もうお通やみたいになってる!

「これは…普通の赤ん坊より十分の一しかない……知識は高いですが。」

 横に控えていたメイド服の人がステータスを覗き、言った。

 なんでー!?赤ん坊最低でも今の十倍のステータスだトォ!他の者よりは知識は高いらしいが。どうしよう。封印を外すことはできるが、まだこの体には負担がかかる。一度封印を使うとそれを基準に成長するごとに、ステータスが上がる。じゃあこの状態って私無能! というか神!この世界の常識教えとけ!

「申し訳ありません!ルーカス様!」

 母親が泣き出した。父親はルーカスと言うらしい。というか、出産したばかりなのに良くやる。普通は疲れすぎて、ぶっ倒れるって聞いたんだけどな。それにしてもなんで泣くかなぁ。

「ユリアンナ。もう休め。このことは後で話そう」

 父が母をいたわる。これって私お邪魔虫じゃないか……。ごめんなさいこんな状態で生まれて来て……母の心を折っちゃったよ。まだ生まれて数分しか経ってないのに。生まれて数分で母の心を追ったなんて世界で私だけだろうな。

 そのあと使用人に抱えられて私は他の部屋に移された。移動してる間に家を見たが、物凄く広いし豪華。もしかすると貴族ですか?ちょっとワクワク。

 連れてこられた部屋も超豪華。産まれたばかりでまだ何もできないが、頑張って育とう。そうしようか。

 そう考えてると使用人らしき人達が話し始めた。この世界の使用人は噂が好きなようだな。多分。この2人しか見てないから多分だけど。

「おかわいそうに。奥様。体が弱いのにやっと子供ができたと思ったら。他の者より低いステータスの上に女の子だなんて」
「次期当主が居ない家としては相当ショックだったでしょう」
「ルーカス様はこの子に平民落ちの処分にするらしいです」
「まあ!そうなの!産まれたばかりなのに未来が決まるなんて…」

 平民落ちだと!まあそれなら良いけど、何故だ?でも今?じゃないよね……そこらへんに捨てられたら私生きてけない。生後2時間もない私が!

「14歳に平民にならなくちゃいけないなんて」

 ほっ。よかった。14歳までは大丈夫だ。理由はあれだろう家を継げないからとステータスが低いせいだろう。そうこうしているうちに、使用人達は、私が眠ったと思い、部屋から出ていった。

---------
直し完了。たまに付け足すかもr
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