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可愛いは正義
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「きゃぱぁぁぁあーーーーーっ」
思い出したっ。思い出したっ!
何のきっかけもなく、強いて言うならば学校へ行こうと自分の部屋から足を踏み出した時に。
そう、思い出したのだ!
ここは乙女ゲームの世界だと。
私が前世で大好きでとてもやりこんでいた『恋と友情、美しき青春~風紫学園』の世界だと。
『恋と友情、美しき青春~風紫学園』は、そのタイトル通り青春を謳歌するゲームである。
攻略対象との恋はもちろん、友情を育んでエンドを迎えることもできる。
前世の私は攻略対象を一通りやった後で、この友情エンドを極めまくった。
それはもう、リアルの友人がドン引きするくらいにやりまくった。
なぜドン引かれるのかというと、私の異常なやり込み様もあったのだろうが、
このエンド自体が色々と物議を醸したエンドだからでもある。
というのも、友情エンドというのは攻略対象を取り合ったライバルキャラとの間で育むものだからだ。
恋のライバルと、対立していく中で芽生える友情。
その友情が恋愛感情に勝り、攻略対象そっちのけでイチャイチャしだすのだ。
通称、百合エンドともいう。
百合と言われているが、あくまで友情なので別にキスしたりするわけではない。
え?私が百合なのかって?
いやいや。
私はノーマルで、恋愛対象はちゃんと男子だよ。
前世の私は、誰との友情でも良いから、とりあえず友情エンドを見続けた。
こう言うと、身も蓋もないないのだが、特定の誰との友情エンドが素晴らしい、ということはないのだ。
皆、素晴らしいのだ。
だって私が一番好きだったのはヒロインなのだから!
何を言ってるんだって?
だから、前世の私が好きだったのはヒロインなのだ。
さて、少し前の説明に戻ろう。
この友情エンド、何がそんなに議論を巻き起こしたのかというと、多いのだ。
バグやお化けじゃないぞ。
攻略対象とヒロインのスチルよりも、女の子同士でイチャついているスチルの方が。
一枚や二枚じゃない。三倍くらい量が違うのだ。
しかも、攻略対象ごとに違うライバルキャラがいる。そのライバルごとに友情エンドが存在するため、全部のスチルを集めると友情ルートに入ってからのスチルが圧倒的に多いのが分かる。
乙女ゲームなのに、まるで攻略対象の方がオマケかと思うくらいに。
私は友情エンドを極めることで、スチルを集めまくった。
攻略対象とのスチルでは攻略対象ばかりが写っていて、ヒロインが隠れていたり後ろ姿なものばかりだった。
だが、友情エンドは違う!
友情エンドではヒロインが堂々と写っていた。
ライバルキャラとヒロインのツーショットに本気で悶えた。女の子は可愛いっ。特にヒロイン可愛すぎっ!
私は、初めて友情エンドをした時のことを覚えている。
友情ルートに入ってすぐに手に入れたスチルを見て、雷に打たれた思いがした。
絵師さんの腕が良かったのかもしれないが、ものっすごく可愛かった!
そして、ゲームでは自分自身が動かすキャラクターであるのに一目惚れした。
その直後、自身の分身であるからプレイ中は全然姿を見れないと気付き泣いた。
5分後に、見れないならキャラクターを見ることのできる友情エンドを極めようと決意して復活した。
もう一度言うが、別に私は百合ではない。
百合じゃないけど、可愛いものはとても好きなのだ。
可愛いは正義だ!
可愛いものは愛でたくなる!
そして、ゲームの中でしか愛でられなかったヒロインを、この世界なら実際に愛でることができる!
さてさて、皆様もうお忘れかもしれないが、冒頭の奇声。
あれはそのことを瞬時に気付いた私の喜びの発狂である。
あ、そこ。病院に電話しないで。
別に頭を強く打ったわけじゃないから。
思い出したっ。思い出したっ!
何のきっかけもなく、強いて言うならば学校へ行こうと自分の部屋から足を踏み出した時に。
そう、思い出したのだ!
ここは乙女ゲームの世界だと。
私が前世で大好きでとてもやりこんでいた『恋と友情、美しき青春~風紫学園』の世界だと。
『恋と友情、美しき青春~風紫学園』は、そのタイトル通り青春を謳歌するゲームである。
攻略対象との恋はもちろん、友情を育んでエンドを迎えることもできる。
前世の私は攻略対象を一通りやった後で、この友情エンドを極めまくった。
それはもう、リアルの友人がドン引きするくらいにやりまくった。
なぜドン引かれるのかというと、私の異常なやり込み様もあったのだろうが、
このエンド自体が色々と物議を醸したエンドだからでもある。
というのも、友情エンドというのは攻略対象を取り合ったライバルキャラとの間で育むものだからだ。
恋のライバルと、対立していく中で芽生える友情。
その友情が恋愛感情に勝り、攻略対象そっちのけでイチャイチャしだすのだ。
通称、百合エンドともいう。
百合と言われているが、あくまで友情なので別にキスしたりするわけではない。
え?私が百合なのかって?
いやいや。
私はノーマルで、恋愛対象はちゃんと男子だよ。
前世の私は、誰との友情でも良いから、とりあえず友情エンドを見続けた。
こう言うと、身も蓋もないないのだが、特定の誰との友情エンドが素晴らしい、ということはないのだ。
皆、素晴らしいのだ。
だって私が一番好きだったのはヒロインなのだから!
何を言ってるんだって?
だから、前世の私が好きだったのはヒロインなのだ。
さて、少し前の説明に戻ろう。
この友情エンド、何がそんなに議論を巻き起こしたのかというと、多いのだ。
バグやお化けじゃないぞ。
攻略対象とヒロインのスチルよりも、女の子同士でイチャついているスチルの方が。
一枚や二枚じゃない。三倍くらい量が違うのだ。
しかも、攻略対象ごとに違うライバルキャラがいる。そのライバルごとに友情エンドが存在するため、全部のスチルを集めると友情ルートに入ってからのスチルが圧倒的に多いのが分かる。
乙女ゲームなのに、まるで攻略対象の方がオマケかと思うくらいに。
私は友情エンドを極めることで、スチルを集めまくった。
攻略対象とのスチルでは攻略対象ばかりが写っていて、ヒロインが隠れていたり後ろ姿なものばかりだった。
だが、友情エンドは違う!
友情エンドではヒロインが堂々と写っていた。
ライバルキャラとヒロインのツーショットに本気で悶えた。女の子は可愛いっ。特にヒロイン可愛すぎっ!
私は、初めて友情エンドをした時のことを覚えている。
友情ルートに入ってすぐに手に入れたスチルを見て、雷に打たれた思いがした。
絵師さんの腕が良かったのかもしれないが、ものっすごく可愛かった!
そして、ゲームでは自分自身が動かすキャラクターであるのに一目惚れした。
その直後、自身の分身であるからプレイ中は全然姿を見れないと気付き泣いた。
5分後に、見れないならキャラクターを見ることのできる友情エンドを極めようと決意して復活した。
もう一度言うが、別に私は百合ではない。
百合じゃないけど、可愛いものはとても好きなのだ。
可愛いは正義だ!
可愛いものは愛でたくなる!
そして、ゲームの中でしか愛でられなかったヒロインを、この世界なら実際に愛でることができる!
さてさて、皆様もうお忘れかもしれないが、冒頭の奇声。
あれはそのことを瞬時に気付いた私の喜びの発狂である。
あ、そこ。病院に電話しないで。
別に頭を強く打ったわけじゃないから。
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