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父さんと無事再会できた安心感からか、心身ともに疲れがどっと出てしまい、辺り一帯、視界も悪くなって来てしまったので、僕らは山小屋で一晩泊まらせて頂く事になった。
いつの間にか僕は眠ってしまっていたが、美味しそうなカレーの薫りで目が覚めた。
「カレー、食べれそう?」
山小屋の女の人が優しく問いかけてくれる。
「はい!」
僕は父さんと二人、この山小屋名物のカレーライスをご馳走になる。
一日中、歩き回っていたのと、山の気温の低さで体が冷え切っていたのか温かさが余計に身に沁みる。
「ほいしいです!」
熱々のカレーライスを一心不乱でかき込む僕を見て、山小屋の女の人も、にっこりと微笑んでいる。
(あれ? この笑顔、何処かで……)
落ち着いて小屋の中を見渡すと、登山に訪れた人達の集合写真やカイとルゥらしき犬の写真が飾ってある。
やっぱり、あの二匹は山小屋の子だったんだ……
そして、もう一枚、意外な写真を見つける。
……あの女の子の写真だ!
周りの目も気にせず、僕は写真に駆け寄る。
父さんが
「こらっ。お行儀が悪いぞ」
と僕に言ったけれど、気になって仕方がなかったので、写真を真近で見てみる。
写真の右隅に日付らしき数字が印字してある。
『H19.7.10』
何か、おかしい。
山で遇ったあの子と同じオレンジのヤッケまで着ているが、日付が10年以上も前だ。
いつの間にか僕は眠ってしまっていたが、美味しそうなカレーの薫りで目が覚めた。
「カレー、食べれそう?」
山小屋の女の人が優しく問いかけてくれる。
「はい!」
僕は父さんと二人、この山小屋名物のカレーライスをご馳走になる。
一日中、歩き回っていたのと、山の気温の低さで体が冷え切っていたのか温かさが余計に身に沁みる。
「ほいしいです!」
熱々のカレーライスを一心不乱でかき込む僕を見て、山小屋の女の人も、にっこりと微笑んでいる。
(あれ? この笑顔、何処かで……)
落ち着いて小屋の中を見渡すと、登山に訪れた人達の集合写真やカイとルゥらしき犬の写真が飾ってある。
やっぱり、あの二匹は山小屋の子だったんだ……
そして、もう一枚、意外な写真を見つける。
……あの女の子の写真だ!
周りの目も気にせず、僕は写真に駆け寄る。
父さんが
「こらっ。お行儀が悪いぞ」
と僕に言ったけれど、気になって仕方がなかったので、写真を真近で見てみる。
写真の右隅に日付らしき数字が印字してある。
『H19.7.10』
何か、おかしい。
山で遇ったあの子と同じオレンジのヤッケまで着ているが、日付が10年以上も前だ。
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