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喫茶アルカイド
3・或果の初めての日1
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「今日からここでお世話になります」
背中までの黒髪に対して、前髪は短い。緊張した笑みを浮かべながら喫茶アルカイドの店員たちに挨拶をした少女の名は、月島或果。先日採用され、今日からここで働くことになったアルバイトだ。年齢は由真たちと同じらしい。梨杏が淹れた紅茶を飲んでいた由真は、少し躊躇いつつも或果に話しかけた。
「或果、って綺麗な名前だね」
「え、あ……ありがとうございます」
「敬語じゃなくていいよ、同級生だし。能力のこと、聞いていい?」
「えっと……自分で描いた絵の中のものを具現化できるっていう……」
「ぐげんか……?」
或果の言葉を聞いて、由真が首を傾げる。眉間に皺を寄せて或果の顔をじっと見る由真を見て、寧々と梨杏が笑いを堪えきれずに噴き出した。
「由真ってさぁ、わからないものがあったとき、本当に面白い顔するよね」
「バカにしてない?」
「してないって。具現化能力っていうのは、絵に描いたものを実際の物として取り出せるってこと」
或果が鞄から無地のノートを取り出す。かなり薄い紙で作られたそのノートは、或果が能力を使うときにいつも使うものらしい。
「これでやったときが一番上手くいくから。例えば――」
或果は持っていた鉛筆で、テーブルの上にあった伝票入れを描く。そして描き終わったものに手を当てると、ノートの上に、本物と寸分たがわない伝票入れが現れた。
「こんな感じで。でも構造がわからないものは具現化してもハリボテみたいになっちゃうから……。あとは、これをしまってから、他人にこの絵を渡すと、今度は受け取った人がこれを取り出せるようになるんだけど」
或果は説明しながら伝票入れを描いたページを破り、それで具現化された伝票入れを挟むようにすると、さっきまでそこにあったはずの伝票入れが跡形もなく消えていた。そしてその絵を由真に手渡す。
「出て来いって思うだけで出て来るから」
「あ、ほんとだ」
説明を全て聞き終える前に、由真は既に自分の手の上に伝票入れを出現させていた。しまうのも念じるだけでできるらしい。由真はその絵を見ながら顎に手を当て、何事かを考え始めた。寧々がその様子を見て由真に尋ねる。
「どうかした?」
「いや、私の武器――この能力で作れないかなって。そしたらいつでも使えるようになる」
「なるほど! それいいね。いま毎回その辺の棒とか持って行ってるもんね」
由真の能力は、棒状のものに纏わせることでしか使えない。種に関する能力を多用することはできないので、できればそちらの力の方を使いたいというのが本音だった。けれどそのときに武器がなければ使えないのは不便だ。由真は横目で静かに話を聞いている梨杏を見て思う。
「えーと……どんなものがいいの?」
「棒みたいな形してたら何でも。剣とか刀とか。最悪棒でもいいけど」
由真と或果がどんな武器にするかを話しているのを尻目に、寧々たちは通常の業務に戻り始めた。しかし梨杏は、どこか不安げな顔で由真を見つめている。
「どうかした?」
「……いや、由真って初対面の人にあんなにグイグイいくタイプじゃないんだけどな、と思って」
「私もちょっと気になった。いきなり能力の話聞きたがるのも珍しいし。或果の能力についてある程度話はしてたけど、そのときはあまり興味なさそうにしてたのに」
寧々は椅子に腰掛けて、由真の様子を眺める。楽しそうに話をしてはいるが、気がかりなことがいくつかあった。
しばらくすると、或果が絵を完成させたようだった。二人の楽しそうな声が聞こえて来る。
「すっごいかっこいいじゃん! 強そう!」
「気に入ってくれてよかった。重さとかは大丈夫?」
「うん、このくらいなら平気。でも上手く使えるかな……」
或果が完成させたのは、レイピアのような細身の剣だった。本来は刺突用の剣だが、実際に由真が使うときは能力を纏わせるので刃がどこについていようと問題はない。柄の装飾は或果の好みによるものだろう。由真が剣を握り締めたまま目を閉じたので、寧々は慌てて叫んだ。
「ここで使ったら店壊れるから!」
「……あ、そっか」
「もう、ただでさえ経営厳しいのに壊さないでよ……」
由真は苦笑いを浮かべながら剣をしまう。そして描かれた紙を丁寧に折り畳み始めた。
「ありがとう。これでいつでも使える」
「こんなんでよければ他にもいろいろ作れるけど」
「とりあえずこれだけでいい。色々あっても使いこなせるかわからないし」
由真はそう言いながら、小さく折り畳んだ紙を何気なく口の中に入れた。その様子を見ていた由真以外の三人が慌て出す。
「いや、何やってんの由真!?︎」
「え? だってこうしたら絶対なくさないし、どこでも使えるようになるじゃん」
「いや人間紙消化できないんだよ!? ヤギじゃないんだから! お腹壊しちゃうかもしれないよ!?︎」
止める間もなく紙を呑み込んでしまった由真に寧々が詰め寄る。しかし由真は不思議そうに首を傾げた。
「消化したら無くなっちゃうからダメじゃない? だから呑み込んだんだけど」
「えっと、そもそも私の能力がかかってるので、ヤギが食べても消化できないし、紙が劣化したりもしないんだけど……! 大丈夫かな、毒になる画材とか使ってないよね私……!?︎」
絵を描いた或果が一番慌てて、使った画材が呑み込んでも大丈夫なものか検索して確認している。しかし由真はどこ吹く風で、ちゃんと剣を出せるかどうか確認している。
「うん、大丈夫。ちゃんと出せるし」
「大丈夫じゃないから! 何考えてんの本当に!」
「この方が便利だと思って……」
由真の言葉に寧々が項垂れる。体調に異変はなさそうだから大丈夫なのかもしれないけれど、まさか呑み込むとは思わなかったのだ。しかも「この方が便利」なんて理由で。
「――ねぇ、由真」
何も言わずに事態を見守っていた梨杏が口を開く。由真はグラスの水を一気にあおってから振り向いた。
「この前のこと、気にしてるの?」
「……あのとき、武器があれば梨杏が怪我することはなかった」
「だからってそこまでしろなんて誰も言ってない」
「私がやりたかったからそうしただけだよ。それにいつでも使えるなら、急に戦わなきゃいけないときも対応できる」
「でも……」
梨杏が言い返そうとした瞬間に、寧々の携帯が鳴った。寧々は溜息とともに通話ボタンを押す。通話が始まると、寧々はすぐにスピーカーホンに切り替えて、携帯をテーブルに置く。
『エリアC-7で無能力者の集団が能力者狩りをしているらしい。今から行ける?』
「私が行くよ。あと――或果も来て」
「え、でも私戦闘は……!」
急な指名に或果がたじろぐ。由真は或果を安心させるように笑みを浮かべた。
「私の武器を作ったのは或果だから。初めてだと使いこなせるかわからないし。大丈夫。或果のことは私が守るから」
強引に押し切る形で、由真は或果を連れて出て行った。アルカイドの店内に残された寧々と梨杏は同時に溜息を吐く。
「……大丈夫かなぁ」
「相手は無能力者だから敵じゃないけど、逆に相手の命が心配だわ……」
「あと……この前の私の怪我のこと、すごく気にしてるみたいだし。自分の方が酷い怪我だったのに」
「昔からそうだったの、由真って?」
梨杏は頷いた。今ほど酷くはなかったけれど、基本的には変わっていない。
「昔さ、無能力者のクラスメイトに由真が殴られそうになったことがあって、私が傘振り回しながらそいつらを追い払おうとしたんだけど」
「勇ましいね……」
「あのときはなんかムカついて。でもそいつらの一人が投げた石が思いっきり顔に当たっちゃって。そしたらそれまでは泣くの堪えてたのにめちゃくちゃ泣くんだよ。『何で私なんかのために』って。友達だからだけど? って話だよ」
「何となく想像はつくよ。『私なんか』って今でもしょっちゅう言ってるし」
それが「そんなことない」という言葉を期待してのものだったらまだいいのに、と梨杏は天井を見上げて息を吐く。由真の場合は本気で言っている。それは家族の中で一人だけ能力者だったことに由来しているのかもしれないし、幼い頃からそのことで差別されてきたからかもしれない。けれど、本当のことはきっと由真自身にすらわかっていない部分があるだろう。
「だから、私たちは由真のことを守らなきゃいけない」
梨杏が呟く。もう失うのはこりごりだ。たとえ戦う力がなかったとしても、せめてどこか遠くに行ってしまわないように、手を伸ばし続けなければならないと思う。
背中までの黒髪に対して、前髪は短い。緊張した笑みを浮かべながら喫茶アルカイドの店員たちに挨拶をした少女の名は、月島或果。先日採用され、今日からここで働くことになったアルバイトだ。年齢は由真たちと同じらしい。梨杏が淹れた紅茶を飲んでいた由真は、少し躊躇いつつも或果に話しかけた。
「或果、って綺麗な名前だね」
「え、あ……ありがとうございます」
「敬語じゃなくていいよ、同級生だし。能力のこと、聞いていい?」
「えっと……自分で描いた絵の中のものを具現化できるっていう……」
「ぐげんか……?」
或果の言葉を聞いて、由真が首を傾げる。眉間に皺を寄せて或果の顔をじっと見る由真を見て、寧々と梨杏が笑いを堪えきれずに噴き出した。
「由真ってさぁ、わからないものがあったとき、本当に面白い顔するよね」
「バカにしてない?」
「してないって。具現化能力っていうのは、絵に描いたものを実際の物として取り出せるってこと」
或果が鞄から無地のノートを取り出す。かなり薄い紙で作られたそのノートは、或果が能力を使うときにいつも使うものらしい。
「これでやったときが一番上手くいくから。例えば――」
或果は持っていた鉛筆で、テーブルの上にあった伝票入れを描く。そして描き終わったものに手を当てると、ノートの上に、本物と寸分たがわない伝票入れが現れた。
「こんな感じで。でも構造がわからないものは具現化してもハリボテみたいになっちゃうから……。あとは、これをしまってから、他人にこの絵を渡すと、今度は受け取った人がこれを取り出せるようになるんだけど」
或果は説明しながら伝票入れを描いたページを破り、それで具現化された伝票入れを挟むようにすると、さっきまでそこにあったはずの伝票入れが跡形もなく消えていた。そしてその絵を由真に手渡す。
「出て来いって思うだけで出て来るから」
「あ、ほんとだ」
説明を全て聞き終える前に、由真は既に自分の手の上に伝票入れを出現させていた。しまうのも念じるだけでできるらしい。由真はその絵を見ながら顎に手を当て、何事かを考え始めた。寧々がその様子を見て由真に尋ねる。
「どうかした?」
「いや、私の武器――この能力で作れないかなって。そしたらいつでも使えるようになる」
「なるほど! それいいね。いま毎回その辺の棒とか持って行ってるもんね」
由真の能力は、棒状のものに纏わせることでしか使えない。種に関する能力を多用することはできないので、できればそちらの力の方を使いたいというのが本音だった。けれどそのときに武器がなければ使えないのは不便だ。由真は横目で静かに話を聞いている梨杏を見て思う。
「えーと……どんなものがいいの?」
「棒みたいな形してたら何でも。剣とか刀とか。最悪棒でもいいけど」
由真と或果がどんな武器にするかを話しているのを尻目に、寧々たちは通常の業務に戻り始めた。しかし梨杏は、どこか不安げな顔で由真を見つめている。
「どうかした?」
「……いや、由真って初対面の人にあんなにグイグイいくタイプじゃないんだけどな、と思って」
「私もちょっと気になった。いきなり能力の話聞きたがるのも珍しいし。或果の能力についてある程度話はしてたけど、そのときはあまり興味なさそうにしてたのに」
寧々は椅子に腰掛けて、由真の様子を眺める。楽しそうに話をしてはいるが、気がかりなことがいくつかあった。
しばらくすると、或果が絵を完成させたようだった。二人の楽しそうな声が聞こえて来る。
「すっごいかっこいいじゃん! 強そう!」
「気に入ってくれてよかった。重さとかは大丈夫?」
「うん、このくらいなら平気。でも上手く使えるかな……」
或果が完成させたのは、レイピアのような細身の剣だった。本来は刺突用の剣だが、実際に由真が使うときは能力を纏わせるので刃がどこについていようと問題はない。柄の装飾は或果の好みによるものだろう。由真が剣を握り締めたまま目を閉じたので、寧々は慌てて叫んだ。
「ここで使ったら店壊れるから!」
「……あ、そっか」
「もう、ただでさえ経営厳しいのに壊さないでよ……」
由真は苦笑いを浮かべながら剣をしまう。そして描かれた紙を丁寧に折り畳み始めた。
「ありがとう。これでいつでも使える」
「こんなんでよければ他にもいろいろ作れるけど」
「とりあえずこれだけでいい。色々あっても使いこなせるかわからないし」
由真はそう言いながら、小さく折り畳んだ紙を何気なく口の中に入れた。その様子を見ていた由真以外の三人が慌て出す。
「いや、何やってんの由真!?︎」
「え? だってこうしたら絶対なくさないし、どこでも使えるようになるじゃん」
「いや人間紙消化できないんだよ!? ヤギじゃないんだから! お腹壊しちゃうかもしれないよ!?︎」
止める間もなく紙を呑み込んでしまった由真に寧々が詰め寄る。しかし由真は不思議そうに首を傾げた。
「消化したら無くなっちゃうからダメじゃない? だから呑み込んだんだけど」
「えっと、そもそも私の能力がかかってるので、ヤギが食べても消化できないし、紙が劣化したりもしないんだけど……! 大丈夫かな、毒になる画材とか使ってないよね私……!?︎」
絵を描いた或果が一番慌てて、使った画材が呑み込んでも大丈夫なものか検索して確認している。しかし由真はどこ吹く風で、ちゃんと剣を出せるかどうか確認している。
「うん、大丈夫。ちゃんと出せるし」
「大丈夫じゃないから! 何考えてんの本当に!」
「この方が便利だと思って……」
由真の言葉に寧々が項垂れる。体調に異変はなさそうだから大丈夫なのかもしれないけれど、まさか呑み込むとは思わなかったのだ。しかも「この方が便利」なんて理由で。
「――ねぇ、由真」
何も言わずに事態を見守っていた梨杏が口を開く。由真はグラスの水を一気にあおってから振り向いた。
「この前のこと、気にしてるの?」
「……あのとき、武器があれば梨杏が怪我することはなかった」
「だからってそこまでしろなんて誰も言ってない」
「私がやりたかったからそうしただけだよ。それにいつでも使えるなら、急に戦わなきゃいけないときも対応できる」
「でも……」
梨杏が言い返そうとした瞬間に、寧々の携帯が鳴った。寧々は溜息とともに通話ボタンを押す。通話が始まると、寧々はすぐにスピーカーホンに切り替えて、携帯をテーブルに置く。
『エリアC-7で無能力者の集団が能力者狩りをしているらしい。今から行ける?』
「私が行くよ。あと――或果も来て」
「え、でも私戦闘は……!」
急な指名に或果がたじろぐ。由真は或果を安心させるように笑みを浮かべた。
「私の武器を作ったのは或果だから。初めてだと使いこなせるかわからないし。大丈夫。或果のことは私が守るから」
強引に押し切る形で、由真は或果を連れて出て行った。アルカイドの店内に残された寧々と梨杏は同時に溜息を吐く。
「……大丈夫かなぁ」
「相手は無能力者だから敵じゃないけど、逆に相手の命が心配だわ……」
「あと……この前の私の怪我のこと、すごく気にしてるみたいだし。自分の方が酷い怪我だったのに」
「昔からそうだったの、由真って?」
梨杏は頷いた。今ほど酷くはなかったけれど、基本的には変わっていない。
「昔さ、無能力者のクラスメイトに由真が殴られそうになったことがあって、私が傘振り回しながらそいつらを追い払おうとしたんだけど」
「勇ましいね……」
「あのときはなんかムカついて。でもそいつらの一人が投げた石が思いっきり顔に当たっちゃって。そしたらそれまでは泣くの堪えてたのにめちゃくちゃ泣くんだよ。『何で私なんかのために』って。友達だからだけど? って話だよ」
「何となく想像はつくよ。『私なんか』って今でもしょっちゅう言ってるし」
それが「そんなことない」という言葉を期待してのものだったらまだいいのに、と梨杏は天井を見上げて息を吐く。由真の場合は本気で言っている。それは家族の中で一人だけ能力者だったことに由来しているのかもしれないし、幼い頃からそのことで差別されてきたからかもしれない。けれど、本当のことはきっと由真自身にすらわかっていない部分があるだろう。
「だから、私たちは由真のことを守らなきゃいけない」
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