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ロザライン・アクスフォードの功罪
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「ロザライン!」
学生たちで賑わう廊下にひときわ大きな声が響いた。
呼ばれた名に。また、それ以上によく知られた声に、思い思いのお喋りに興じていた彼ら彼女らはぴたりと押し黙る。そして、声の主が私――ロザライン・アクスフォードの元へと足早に歩み寄る様を見守った。
彼とは長い付き合いだが、こうも怒気を隠さない姿は初めて見た。
私は彼に向き直る。
「フェリックス様、どうなさいまして?」
「どうしただって?」
私の平然とした態度がよほど気に食わなかったのだろう。フェリックス・シェルウッド王子はこめかみを引き攣らせた。
そうして、怒りの籠った声で、高らかに宣言した。
「君の蛮行を許すわけにはいかない。今日、今この時をもって、君との婚約を破棄させてもらう!」
それは明らかに、私だけでなく、その場にいる者全員に向けた宣言。
生まれる前から決まっていた、第一王子とアクスフォード家の娘の婚約。いずれは国王と王妃となるはずであった二人の破局。観衆が俄かにざわめきを取り戻す。
囁き声の渦の中心で、私は王子の鋭い眼差しを正面から受け止めた。
ああ、なんてこと、王子、そんなことを仰らないで、わたくしが何をしたというのです?
そんな風に狼狽えてみせる「正しい」己の姿が脳裏に浮かんだ。
けれど、私は、自分自身の言葉を既に決めている。
視線を伏せて小さく頭を下げる。
「かしこまりました」
動揺もなく受け入れるとは思っていなかったのだろう。王子はわずかに鼻白み、しかしすぐに嘲笑を美しいかんばせに乗せた。
「理由も問わないとは、自分の犯した過ちに覚えがあるようだな?」
「はい」
もちろん分かっている。王子が激昂することも、私との縁を断ち切ることも分かっていた。
「わたくしが、ブランシェ嬢にかけた呪いのことを仰っているのでしょう?」
その言葉がまた怒りの炎を煽ったのか、王子はああ!と感情のまま声を上げ天を仰ぐ。
エルシー・ブランシェ。家柄の重んじられるこの王立魔道学院において、その素質の高さから例外として入学を許された唯一の庶民。
入学後も優秀な成績を収め、フェリックス王子をはじめとして、学内の有名人たちから一目置かれるようになった。
王族に次ぐ高貴な血筋でありながらさほどの才を持たずに生まれた私とは対極の存在。
王子は、収まらない怒りに喘ぐように言う。
「どうしてだ。どうしてこんなことをした」
「あら」
少しばかり意外な言葉だ。
「王子ともあろうお方が。お分かりにならないはずがないでしょう?」
王子はこのところ、ブランシェ嬢に夢中だった。夢中と言い切ってしまっていい。何かと学年も違う彼女を訪ね、時間を共にしようとしていた。四六時中見張っていなくたってそんなことくらいは私のところへも伝わってくる。
私と王子の関係。王子と彼女の関係。
私から彼女への感情。
「……嫉妬か?」
そんな、改めて問わなくても。分かり切っていたことでしょう?
私が無害な可愛い一年生を手ずから害する理由なんて、他に何がありましょうか。
「今すぐに呪いを解け」
「それはできません」
即答すれば、彼は困惑に瞳を揺らす。
婚約破棄を叩きつけて怒鳴りつければ、くだらない嫉妬に狂った女など泣いてこうべを垂れると思っていたに違いない。
煌びやかな王宮で恋の駆け引きも知らずに育った素直な王子様。
おかわいそうに。
「私自身の手で解呪することはできません。そういう呪いですもの。ああ、間違ってもわたくしを処刑などなさらないでくださいませ。術者が死ねば呪いは永遠に解くことができなくなってしまいますわ」
「ぬけぬけと、」
吐き捨てるように言う。
「エルシーをあんな目に遭わせておいて自己保身に余念がないとはな」
「あら、思い違いをなさらないで。わたくしはただ、生きてことの顛末を見守りたいだけ。それ以外の全てを捨てておりましてよ」
そう。本来ならば禁忌である呪術を用い、堂々と人一人を呪ってみせた。それも王子やほか様々な有力者から愛された少女を。
この出来事はすぐにも学内、王都に留まらず、国中に噂されることとなる。私の未来は閉ざされたも同然。
そうであっても今は生き延びたい。生き延びて、彼らの行く末を見届けたい。
「わたくしの目的は、ブランシェ嬢を苦しめることではありませんの」
「何?」
「ですから、解呪の方法もお教えしますわ」
術者である私の手では解けない呪い。
けれど解呪の方法はちゃんとある。
あなたに教える特別な奇跡。
「よく勉強しましたが、呪いというものは本当に複雑で。型にはまったものの方が構築が楽でしたの。ですから、解呪もよくある方法を取りましたわ。悲劇の少女を蝕む呪いの解き方といえば、よく使い古されたものがあるでしょう?」
簡単な謎かけ。王子は数度目を瞬かせ、それから――顔を青くした。
「き、君は……まさか」
そう、太古の昔から、「お姫様」の呪いを解くものは決まっている。
「呪いを解くのはもちろん、心からの愛を込めた口付けですわ」
王子は小さく声を零し、段々と、怒り猛っていたはずの体を小さくしてしまう。視線は床をさ迷うばかり。
おかしなこと。せっかく彼女を救う手立てを知ったのだから、すぐにも駆けつけて差し上げないといけないのに。
「簡単なことでしょう?」
びくりと肩が震えた。
まるで怯えているよう。
「王子は彼女に好意を寄せていらっしゃるのでしょう。ええ、知っておりますわ。家柄や体面に縛られたわたくしのような女と違い、彼女には清らかな心がある。安らぎが得られると、そう仰っていたのを耳にしました。この耳で、確かに。いけませんわよ王子。中庭など、誰の目や耳があるとも知れないところで愛を囁くなんて。けれど彼女の心に魅せられたのであれば、わたくしのような女にお心を戻されることはないでしょう。ですから、その愛でもって、どうぞ彼女を救って差し上げてください」
私は続ける。すっかり意気消沈した彼を激励するために。
「ええ、わたくしの呪いは彼女の姿を大きく歪めてしまったはずですけれど、愛さえあれば何ということはないでしょう。わたくしはまだこの目で確かめてはおりませんの。
ちゃんと、わたくしの呪った通り、彼女の顔は大きく膨れ上がっておりましたか?
あの花弁のように愛らしい唇は紫の蛭のようになっておりましたか?
顔中に広がったできものからは濁った汁が滲みだしておりましたか?
言葉も紡げず発情期の豚のように鳴いておりましたか?
王子があれだけお怒りになっていたのですから、きっとわたくしの呪いは成功したのでしょう。けれど大丈夫。化け物のようになった彼女に、愛を込めた口付けを捧げるだけで、全ては解決するのですから」
ああ、彼の顔が絶望に歪む。思い出しているのだろう、愛する少女の変わり果てた姿を。
彼は知らない。
私が、王妃となるべく生まれた女が、美しい王子の隣に並ばなければならない女が、相応しくあるためにどれだけの努力を重ねて来たか。美を磨き、智を積み上げ、少しの毀れも許されないこの十八年をどんな思いで耐え抜いて来たか。
彼は知らない。
どれだけ苦しくとも私が耐えてきたのは、ただ彼を、フェリックス・シェルウッドを愛しているからだということを。
もしも彼が、婚約などという取り決めと関係なく、ただ私を愛してくれるなら、家柄も体面も未来も何もかも投げうっても構わない、そう思えるほどに愛しているということを。
彼は考えもしない。美しく学問に秀でた、けれど人の心の機微など何も分からない浅はかな男。そんな彼でも愛している。
手に入るものもないのに全てを捨てた、この身にはもはや、愛と憎しか残っていない。
「ああ、王子。申し訳ございません。このような衆人環視の中でお教えしてしまいましたから、他の皆様にも呪いの解き方がすぐに広まってしまいますわ」
他の皆様。そう、かの悲劇の少女に思いを寄せているのは王子一人ではない。もしも、他の者が呪いを解いてしまったなら。解くことができてしまったなら。その者の確かな愛がこれ以上ないほどの形で証明されてしまう。
「お姫様」を自分だけのものにしたいのならば、すぐにも行動に移さなければ。
……それができればの話。
「ロザライン」
愛しい人が私の名前を呼ぶ。ほんの少し前の鋭さは見る影もなく、憐れに助けを乞う響き。
そんなみじめな彼でも愛している。
だから私は、思いを込めた微笑みで返した。
「どうか愚かなわたくしめに、愛の奇跡をお見せくださいませ」
学生たちで賑わう廊下にひときわ大きな声が響いた。
呼ばれた名に。また、それ以上によく知られた声に、思い思いのお喋りに興じていた彼ら彼女らはぴたりと押し黙る。そして、声の主が私――ロザライン・アクスフォードの元へと足早に歩み寄る様を見守った。
彼とは長い付き合いだが、こうも怒気を隠さない姿は初めて見た。
私は彼に向き直る。
「フェリックス様、どうなさいまして?」
「どうしただって?」
私の平然とした態度がよほど気に食わなかったのだろう。フェリックス・シェルウッド王子はこめかみを引き攣らせた。
そうして、怒りの籠った声で、高らかに宣言した。
「君の蛮行を許すわけにはいかない。今日、今この時をもって、君との婚約を破棄させてもらう!」
それは明らかに、私だけでなく、その場にいる者全員に向けた宣言。
生まれる前から決まっていた、第一王子とアクスフォード家の娘の婚約。いずれは国王と王妃となるはずであった二人の破局。観衆が俄かにざわめきを取り戻す。
囁き声の渦の中心で、私は王子の鋭い眼差しを正面から受け止めた。
ああ、なんてこと、王子、そんなことを仰らないで、わたくしが何をしたというのです?
そんな風に狼狽えてみせる「正しい」己の姿が脳裏に浮かんだ。
けれど、私は、自分自身の言葉を既に決めている。
視線を伏せて小さく頭を下げる。
「かしこまりました」
動揺もなく受け入れるとは思っていなかったのだろう。王子はわずかに鼻白み、しかしすぐに嘲笑を美しいかんばせに乗せた。
「理由も問わないとは、自分の犯した過ちに覚えがあるようだな?」
「はい」
もちろん分かっている。王子が激昂することも、私との縁を断ち切ることも分かっていた。
「わたくしが、ブランシェ嬢にかけた呪いのことを仰っているのでしょう?」
その言葉がまた怒りの炎を煽ったのか、王子はああ!と感情のまま声を上げ天を仰ぐ。
エルシー・ブランシェ。家柄の重んじられるこの王立魔道学院において、その素質の高さから例外として入学を許された唯一の庶民。
入学後も優秀な成績を収め、フェリックス王子をはじめとして、学内の有名人たちから一目置かれるようになった。
王族に次ぐ高貴な血筋でありながらさほどの才を持たずに生まれた私とは対極の存在。
王子は、収まらない怒りに喘ぐように言う。
「どうしてだ。どうしてこんなことをした」
「あら」
少しばかり意外な言葉だ。
「王子ともあろうお方が。お分かりにならないはずがないでしょう?」
王子はこのところ、ブランシェ嬢に夢中だった。夢中と言い切ってしまっていい。何かと学年も違う彼女を訪ね、時間を共にしようとしていた。四六時中見張っていなくたってそんなことくらいは私のところへも伝わってくる。
私と王子の関係。王子と彼女の関係。
私から彼女への感情。
「……嫉妬か?」
そんな、改めて問わなくても。分かり切っていたことでしょう?
私が無害な可愛い一年生を手ずから害する理由なんて、他に何がありましょうか。
「今すぐに呪いを解け」
「それはできません」
即答すれば、彼は困惑に瞳を揺らす。
婚約破棄を叩きつけて怒鳴りつければ、くだらない嫉妬に狂った女など泣いてこうべを垂れると思っていたに違いない。
煌びやかな王宮で恋の駆け引きも知らずに育った素直な王子様。
おかわいそうに。
「私自身の手で解呪することはできません。そういう呪いですもの。ああ、間違ってもわたくしを処刑などなさらないでくださいませ。術者が死ねば呪いは永遠に解くことができなくなってしまいますわ」
「ぬけぬけと、」
吐き捨てるように言う。
「エルシーをあんな目に遭わせておいて自己保身に余念がないとはな」
「あら、思い違いをなさらないで。わたくしはただ、生きてことの顛末を見守りたいだけ。それ以外の全てを捨てておりましてよ」
そう。本来ならば禁忌である呪術を用い、堂々と人一人を呪ってみせた。それも王子やほか様々な有力者から愛された少女を。
この出来事はすぐにも学内、王都に留まらず、国中に噂されることとなる。私の未来は閉ざされたも同然。
そうであっても今は生き延びたい。生き延びて、彼らの行く末を見届けたい。
「わたくしの目的は、ブランシェ嬢を苦しめることではありませんの」
「何?」
「ですから、解呪の方法もお教えしますわ」
術者である私の手では解けない呪い。
けれど解呪の方法はちゃんとある。
あなたに教える特別な奇跡。
「よく勉強しましたが、呪いというものは本当に複雑で。型にはまったものの方が構築が楽でしたの。ですから、解呪もよくある方法を取りましたわ。悲劇の少女を蝕む呪いの解き方といえば、よく使い古されたものがあるでしょう?」
簡単な謎かけ。王子は数度目を瞬かせ、それから――顔を青くした。
「き、君は……まさか」
そう、太古の昔から、「お姫様」の呪いを解くものは決まっている。
「呪いを解くのはもちろん、心からの愛を込めた口付けですわ」
王子は小さく声を零し、段々と、怒り猛っていたはずの体を小さくしてしまう。視線は床をさ迷うばかり。
おかしなこと。せっかく彼女を救う手立てを知ったのだから、すぐにも駆けつけて差し上げないといけないのに。
「簡単なことでしょう?」
びくりと肩が震えた。
まるで怯えているよう。
「王子は彼女に好意を寄せていらっしゃるのでしょう。ええ、知っておりますわ。家柄や体面に縛られたわたくしのような女と違い、彼女には清らかな心がある。安らぎが得られると、そう仰っていたのを耳にしました。この耳で、確かに。いけませんわよ王子。中庭など、誰の目や耳があるとも知れないところで愛を囁くなんて。けれど彼女の心に魅せられたのであれば、わたくしのような女にお心を戻されることはないでしょう。ですから、その愛でもって、どうぞ彼女を救って差し上げてください」
私は続ける。すっかり意気消沈した彼を激励するために。
「ええ、わたくしの呪いは彼女の姿を大きく歪めてしまったはずですけれど、愛さえあれば何ということはないでしょう。わたくしはまだこの目で確かめてはおりませんの。
ちゃんと、わたくしの呪った通り、彼女の顔は大きく膨れ上がっておりましたか?
あの花弁のように愛らしい唇は紫の蛭のようになっておりましたか?
顔中に広がったできものからは濁った汁が滲みだしておりましたか?
言葉も紡げず発情期の豚のように鳴いておりましたか?
王子があれだけお怒りになっていたのですから、きっとわたくしの呪いは成功したのでしょう。けれど大丈夫。化け物のようになった彼女に、愛を込めた口付けを捧げるだけで、全ては解決するのですから」
ああ、彼の顔が絶望に歪む。思い出しているのだろう、愛する少女の変わり果てた姿を。
彼は知らない。
私が、王妃となるべく生まれた女が、美しい王子の隣に並ばなければならない女が、相応しくあるためにどれだけの努力を重ねて来たか。美を磨き、智を積み上げ、少しの毀れも許されないこの十八年をどんな思いで耐え抜いて来たか。
彼は知らない。
どれだけ苦しくとも私が耐えてきたのは、ただ彼を、フェリックス・シェルウッドを愛しているからだということを。
もしも彼が、婚約などという取り決めと関係なく、ただ私を愛してくれるなら、家柄も体面も未来も何もかも投げうっても構わない、そう思えるほどに愛しているということを。
彼は考えもしない。美しく学問に秀でた、けれど人の心の機微など何も分からない浅はかな男。そんな彼でも愛している。
手に入るものもないのに全てを捨てた、この身にはもはや、愛と憎しか残っていない。
「ああ、王子。申し訳ございません。このような衆人環視の中でお教えしてしまいましたから、他の皆様にも呪いの解き方がすぐに広まってしまいますわ」
他の皆様。そう、かの悲劇の少女に思いを寄せているのは王子一人ではない。もしも、他の者が呪いを解いてしまったなら。解くことができてしまったなら。その者の確かな愛がこれ以上ないほどの形で証明されてしまう。
「お姫様」を自分だけのものにしたいのならば、すぐにも行動に移さなければ。
……それができればの話。
「ロザライン」
愛しい人が私の名前を呼ぶ。ほんの少し前の鋭さは見る影もなく、憐れに助けを乞う響き。
そんなみじめな彼でも愛している。
だから私は、思いを込めた微笑みで返した。
「どうか愚かなわたくしめに、愛の奇跡をお見せくださいませ」
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