18 / 40
第18話 ダンジョン最下層の探索、巨神ギガントガイアス
しおりを挟む
ダンジョン最下層に陥れられて、何日が経っただろうか。
「ふぅ…………これこそまさしく、モンスターフェスティバルってやつだな」
『モンスターフェスティバル?』
「魔物が群れる祭りって意味、つまり、俺たちが今置かれている状況のことだよ」
俺たちは今、大量の魔物に囲まれている。
その数は軽く見ても数百はいる。
この道の隅から隅まで埋め尽くす魔物の群れ、なぜこのような状況になったのか、それは数日前に巻き戻らなくてはいけない。
ダンジョン最下層から外に出るため、扉の先へと足を踏み入れた僕たちは、今、食糧危機に陥っていた。
扉の先に広がるはまたもやまっすぐ続く道だった。一つ違いがあるとすれば、ジャイアントブレインオーガーをよりも強い数々の魔物たち、平然と生息していることだ。
「ふぅ、だいぶレベルが上がったな」
『マスター、私を使って大丈夫?』
「ああ、今のところは大丈夫だ」
前とは違い魔物に遭遇する以上、常に戦いが強いられる。そのため、どうしても、武器が必要だった。
最初はアルスを使うことをためらったが、一度握ってみると、特に変化はなく、今では平然と扱っている。
スキル傲慢の強制発動条件はこの黒剣を手に取ることだと思っていたが、どうやら違うようだ。
『マスター、また魔物ですっ!』
「あの、アルスさん」
『なんですか、マスター?』
「そのずっと疑問に思っていたんだけど、どうして武器になるとマスター呼びになるの?」
『私はマスターの武器ですから』
「受け答えになってない」
『マスター無駄口をたたいている暇はありません、きますっ!!』
「おっとっ!」
『『『がるるるるるるるるるるる』』』
俊敏に襲い掛かってきたグレイプスウルフ。知性が高く学習する特性を持ち、長引けば長引くほど、苦戦を強いられる厄介な魔物だ。
だが、僕には関係ない。
「グレイプスウルフはたしかに長引けば厄介だが、逆に短期決戦なら楽勝なんだよね」
黒剣に黒雷を纏わせ、襲い掛かってくるところを思いっきり横に振り切った。
「学習の特性上、最初は普通の魔物より知性が低いんだよ、だから、馬鹿にみたいに最初は真正面から向かってくる。つまり、一発で倒せば問題にないってわけ」
『さすが、マスターっ!』
しかし、ずっとこの道が続くとなると、これは長い探索になりそうだけど、僕たちは今、そんなことよりも危機的な状況に陥っている。
食糧問題。
ここずっと何も飲まず食わずの僕たちは、徐々に体力や集中力を失いつつあった。
このままでは、いずれ、戦えなくなってしまう。
「せめて、水を探さないとな」
「ヒナタ、この先に違う道が続いているよ」
「え…………」
アルスが見つけたのは一本道が続く中の分かれ道。
「どれどれ」
分かれ道に近づいてみると、かすかな風と水滴の滴る音が聞こえてきた。
まさか、この先に水があるんじゃないか?確信はできないけど、行く価値はあるかもしれない。
「よくやったぞ、アルス」
「えへへ」
頭をやさしくなでた。
僕たちは魔物と闘いながら分かれ道へと進んでいくと、少しずつ道に雑草が生い茂っていった。
そして、道の先に広がったのは、大きな湖を中心としたオアシスのような場所だった。
「ダンジョン最下層にこんな場所が…………」
僕は驚かずにはいられなかった。
ダンジョン最下層だというのに、聞こえてくる動物の声に、燦々と輝く太陽のような何かが天井に浮かんでおり、そこはまるで人工大自然。
「ヒナタ、あの湖の水、飲めるよ」
「わかるのか?」
「鑑定を使って、水質を確認したの」
「鑑定スキルってそんなこともできるのか、すごいな」
ますますスキル鑑定が欲しくなったけど、今は水だ。
「とりあえず…………水だぁぁぁぁぁぁっ!!」
「あ、水だぁぁぁぁぁぁっ!」
僕が湖に向かって走り出すと、アルスも僕の後ろについてように走り出し、そのまま二人で湖にダイブした。
「ぷはぁ!?気持ちいい…………」
そういえば、水浴びもしていなかったな。
気持ち良すぎて、プカプカと湖に浮かんだ。天井に浮かぶ太陽らしき何かの正体はわからないけど、日光浴しているみたいで気持ちいいな。
「ねぇねぇ、ヒナタ」
「どうした~~アルス」
「気持ちいいねぇ」
「ああ、気持ちいな」
心も体も隅々まできれいさっぱり流されていくような感覚。
生きててよかったと思いながら、僕はゆっくりと陸に上がった。
「ふぅ、気持ちよかった」
「気持ちよかった」
「さてと、まずは服を乾かさないとな、クリーン!」
と言うときれいさっぱり服も乾いた。
これぞ、初級魔法クリーン。
服の乾燥など、清潔感を保つため魔法だ。魔力量浄書したおかげで使えるようになった。
「クリーン…………ふぅ」
アルスも平然と魔法を使う。聞くところによると上級魔法まで普通に使えるらしい。見たことはない。
よくよく周りを見渡すと、この場所はとても不自然なことに気づく。
魚一匹も泳いでいたない大きな湖だ。
ダンジョン内には絶対安全区域が存在するが、ここがそこであると断定はできない。
「アルス、しばらく、この周りを探索するから」
「わかった」
と言ってアルスは武器に姿を変える。
「よし、行くか」
『マスター、いつでも戦えますっ!』
「あ、うん」
アルスは武器になると少し好戦的になる。まるで、戦いを求める戦士かのように。
僕としても、魔物を倒せば倒すほどレベルが上がるし、いいんだけど。
『マスター、周りに魔物の気配はないよ』
「そうだな」
アルスは魔力探知というスキルがある。そのおかげで、魔物を見つければ、すぐに知らせてくれる。
僕もスキル魔力探知がほしいけど、スキルは基本、欲しくて手に入るものではない。
その人の強い思いと意思、そしてイメージが世界の呼び声にこたえ、スキルを与える。
だからこそ、スキルを最初のころから多く持っていることはとても優位に立てる。
僕が最弱勇者とあだ名をつけられたのも、この考えが浸透していたからでもある。
「一周したな」
スタート地点の壁際に印をつけ、一周したが、特に魔物はいなかった。
この地域に自然発生した動物などは見かけたが、体内に魔物の心臓である魔石がなかったことから、魔物ではなかった。
すると、ドスンドスンっと地面を大きく揺らすほどの足とが響き渡る。
「な、なんだっ!?」
『マスターっ!近くで魔力を探知したよっ!』
「わかっている」
僕はすぐに黒剣を構えた。
この場所は見た感じ小さな洞窟内といった感じだった。違和感があったのはやけに高い天井ぐらいだ。
でも、もし天井が高いことに意味があるなら、それほどの高さが必要な魔物が生息しているということだ。
「おいおい、マジかよ…………」
さっきまで燦々と輝いていた太陽のような光が大きな影にさえぎられた。
僕はゆっくりと顔を見上げると、大きな瞳を輝かせる巨人がこちら見つめていた。
「ぎ、ギガントガイアス…………」
ギガントガイアスは全長6メートルほどある一つ目の魔物だ。主に熱帯地域に生息していて、ダンジョン内で生息しているはずがない、
「アルス…………全力で逃げろっ!!」
僕たちは、全速力で逃げた。
「ふぅ…………これこそまさしく、モンスターフェスティバルってやつだな」
『モンスターフェスティバル?』
「魔物が群れる祭りって意味、つまり、俺たちが今置かれている状況のことだよ」
俺たちは今、大量の魔物に囲まれている。
その数は軽く見ても数百はいる。
この道の隅から隅まで埋め尽くす魔物の群れ、なぜこのような状況になったのか、それは数日前に巻き戻らなくてはいけない。
ダンジョン最下層から外に出るため、扉の先へと足を踏み入れた僕たちは、今、食糧危機に陥っていた。
扉の先に広がるはまたもやまっすぐ続く道だった。一つ違いがあるとすれば、ジャイアントブレインオーガーをよりも強い数々の魔物たち、平然と生息していることだ。
「ふぅ、だいぶレベルが上がったな」
『マスター、私を使って大丈夫?』
「ああ、今のところは大丈夫だ」
前とは違い魔物に遭遇する以上、常に戦いが強いられる。そのため、どうしても、武器が必要だった。
最初はアルスを使うことをためらったが、一度握ってみると、特に変化はなく、今では平然と扱っている。
スキル傲慢の強制発動条件はこの黒剣を手に取ることだと思っていたが、どうやら違うようだ。
『マスター、また魔物ですっ!』
「あの、アルスさん」
『なんですか、マスター?』
「そのずっと疑問に思っていたんだけど、どうして武器になるとマスター呼びになるの?」
『私はマスターの武器ですから』
「受け答えになってない」
『マスター無駄口をたたいている暇はありません、きますっ!!』
「おっとっ!」
『『『がるるるるるるるるるるる』』』
俊敏に襲い掛かってきたグレイプスウルフ。知性が高く学習する特性を持ち、長引けば長引くほど、苦戦を強いられる厄介な魔物だ。
だが、僕には関係ない。
「グレイプスウルフはたしかに長引けば厄介だが、逆に短期決戦なら楽勝なんだよね」
黒剣に黒雷を纏わせ、襲い掛かってくるところを思いっきり横に振り切った。
「学習の特性上、最初は普通の魔物より知性が低いんだよ、だから、馬鹿にみたいに最初は真正面から向かってくる。つまり、一発で倒せば問題にないってわけ」
『さすが、マスターっ!』
しかし、ずっとこの道が続くとなると、これは長い探索になりそうだけど、僕たちは今、そんなことよりも危機的な状況に陥っている。
食糧問題。
ここずっと何も飲まず食わずの僕たちは、徐々に体力や集中力を失いつつあった。
このままでは、いずれ、戦えなくなってしまう。
「せめて、水を探さないとな」
「ヒナタ、この先に違う道が続いているよ」
「え…………」
アルスが見つけたのは一本道が続く中の分かれ道。
「どれどれ」
分かれ道に近づいてみると、かすかな風と水滴の滴る音が聞こえてきた。
まさか、この先に水があるんじゃないか?確信はできないけど、行く価値はあるかもしれない。
「よくやったぞ、アルス」
「えへへ」
頭をやさしくなでた。
僕たちは魔物と闘いながら分かれ道へと進んでいくと、少しずつ道に雑草が生い茂っていった。
そして、道の先に広がったのは、大きな湖を中心としたオアシスのような場所だった。
「ダンジョン最下層にこんな場所が…………」
僕は驚かずにはいられなかった。
ダンジョン最下層だというのに、聞こえてくる動物の声に、燦々と輝く太陽のような何かが天井に浮かんでおり、そこはまるで人工大自然。
「ヒナタ、あの湖の水、飲めるよ」
「わかるのか?」
「鑑定を使って、水質を確認したの」
「鑑定スキルってそんなこともできるのか、すごいな」
ますますスキル鑑定が欲しくなったけど、今は水だ。
「とりあえず…………水だぁぁぁぁぁぁっ!!」
「あ、水だぁぁぁぁぁぁっ!」
僕が湖に向かって走り出すと、アルスも僕の後ろについてように走り出し、そのまま二人で湖にダイブした。
「ぷはぁ!?気持ちいい…………」
そういえば、水浴びもしていなかったな。
気持ち良すぎて、プカプカと湖に浮かんだ。天井に浮かぶ太陽らしき何かの正体はわからないけど、日光浴しているみたいで気持ちいいな。
「ねぇねぇ、ヒナタ」
「どうした~~アルス」
「気持ちいいねぇ」
「ああ、気持ちいな」
心も体も隅々まできれいさっぱり流されていくような感覚。
生きててよかったと思いながら、僕はゆっくりと陸に上がった。
「ふぅ、気持ちよかった」
「気持ちよかった」
「さてと、まずは服を乾かさないとな、クリーン!」
と言うときれいさっぱり服も乾いた。
これぞ、初級魔法クリーン。
服の乾燥など、清潔感を保つため魔法だ。魔力量浄書したおかげで使えるようになった。
「クリーン…………ふぅ」
アルスも平然と魔法を使う。聞くところによると上級魔法まで普通に使えるらしい。見たことはない。
よくよく周りを見渡すと、この場所はとても不自然なことに気づく。
魚一匹も泳いでいたない大きな湖だ。
ダンジョン内には絶対安全区域が存在するが、ここがそこであると断定はできない。
「アルス、しばらく、この周りを探索するから」
「わかった」
と言ってアルスは武器に姿を変える。
「よし、行くか」
『マスター、いつでも戦えますっ!』
「あ、うん」
アルスは武器になると少し好戦的になる。まるで、戦いを求める戦士かのように。
僕としても、魔物を倒せば倒すほどレベルが上がるし、いいんだけど。
『マスター、周りに魔物の気配はないよ』
「そうだな」
アルスは魔力探知というスキルがある。そのおかげで、魔物を見つければ、すぐに知らせてくれる。
僕もスキル魔力探知がほしいけど、スキルは基本、欲しくて手に入るものではない。
その人の強い思いと意思、そしてイメージが世界の呼び声にこたえ、スキルを与える。
だからこそ、スキルを最初のころから多く持っていることはとても優位に立てる。
僕が最弱勇者とあだ名をつけられたのも、この考えが浸透していたからでもある。
「一周したな」
スタート地点の壁際に印をつけ、一周したが、特に魔物はいなかった。
この地域に自然発生した動物などは見かけたが、体内に魔物の心臓である魔石がなかったことから、魔物ではなかった。
すると、ドスンドスンっと地面を大きく揺らすほどの足とが響き渡る。
「な、なんだっ!?」
『マスターっ!近くで魔力を探知したよっ!』
「わかっている」
僕はすぐに黒剣を構えた。
この場所は見た感じ小さな洞窟内といった感じだった。違和感があったのはやけに高い天井ぐらいだ。
でも、もし天井が高いことに意味があるなら、それほどの高さが必要な魔物が生息しているということだ。
「おいおい、マジかよ…………」
さっきまで燦々と輝いていた太陽のような光が大きな影にさえぎられた。
僕はゆっくりと顔を見上げると、大きな瞳を輝かせる巨人がこちら見つめていた。
「ぎ、ギガントガイアス…………」
ギガントガイアスは全長6メートルほどある一つ目の魔物だ。主に熱帯地域に生息していて、ダンジョン内で生息しているはずがない、
「アルス…………全力で逃げろっ!!」
僕たちは、全速力で逃げた。
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
CV〇〇〇〇とか最強じゃん~憧れの声優〇〇〇〇の声を手に入れた男の勘違い成り上がり~(〇〇〇〇にはお好きな方の名前を入れてお楽しみください)
星上みかん
ファンタジー
親の借金を返すために睡眠時間を削ってバイトをしていた高校生のハルは、無理がたたって過労死してしまう。
異世界に転生して喋ってみると、なんとあの大人気声優〇〇〇〇(お好きな声をご想像ください)の声になっているではないか。
これは無双確定だな……ってあれ? なんか弱いような……
……まぁCV〇〇〇〇だし大丈夫だろう!
*CV〇〇〇〇の部分にはお好きな方の名前を入れてお楽しみください。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【無双】底辺農民学生の頑張り物語【してみた】
一樹
ファンタジー
貧乏農民出身、現某農業高校に通うスレ主は、休憩がてら息抜きにひょんなことから、名門校の受験をすることになった顛末をスレ立てをして語り始めた。
わりと強いはずの主人公がズタボロになります。
四肢欠損描写とか出てくるので、苦手な方はご注意を。
小説家になろうでも投稿しております。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる