7 / 40
第7話 召喚されし勇者日向、かつて存在した魔女たち
しおりを挟む
訓練が始まって1週間、気づけば僕は大図書館にいる時間が多くなっていた。
と言っても、そうなるのも当然、単純にステータスの差が顕著に現れたからだ。
おそらくだが、今のみんなは元の世界にいた時よりも身体能力が向上している。
持久走なんか、みんな余裕で100周しても汗もかかずに走りきる中、僕だけは7周で走れなくなるほど、体力が消耗する。
しかし、大図書館で得られるものはものすごく多かった。言語理解のスキルのおかげで、どんな文字でも読むことができ、そこから得られる知識は唯一無二、自分の知識として得られている。
まず、この世界には7っ大陸、7つの国が存在している。
僕たちがいるルクスニア王国は西に存在するサルモネ大陸に位置しており、大陸ごとに一つの国が築いている、不思議な世界だ。
だが、七つの国といっても、国として認められているのが七つだけであって民族が住処を築いていたりと、国に近しい集団はたくさん存在している。実際にサルモネ大陸にはたくさんの民族が存在し、ルクスニア王国が治めている領土はサルモネ大陸のたった四割程度だと記載されている。
こんな感じでいろいろ読み漁っていると、面白い文献を僕は見つける。
それは、勇者と魔王がまだ存在していなかった時代。いわゆる古代の時代、この世界には7人の魔女が存在していたらしい。
文献は少ないけど、7人の魔女は自由気ままに自由に生きていたらしい。そして、魔女が世界からいなくなった後、突然、勇者と魔王の歴史が始まる。
「奇妙だ…………」
勇者と魔王が存在してから歴史はこまなく記載されているのに、その前の歴史がすごく曖昧。それこそ、7人の魔女というワード以外、すごくぼんやりとした印象を受ける。
とはいえ、それ以降の歴史は細かく書かれている。
7人の勇者が魔王に立ち向かい、無事に魔王討伐に成功、世界に平和が訪れた。そんな文脈がいくつも見つかる。これを見て分かったのが、魔王は周期ごとに復活し、その度に勇者が召喚されているということだ。
そして、僕たちが丁度、7回目に召喚された勇者ってことになる。
そう考えると、案外この世界の歴史まだ始まって浅いのかもしれない。
まだまだたくさんあるがこれを1か月で読み切り知識にすることはほぼ不可能だろう。
「でも、やりごたえはあるな」
勉強するのは嫌いじゃないし、知らないことを知ることはとても刺激的だ。なにより、本を読んでいて楽しいし、自分の力になっていることを実感できている。
僕はメイドさんに呼ばれるまで本を読み漁った。
訓練が始まって2週間が経過し、みんな慣れたようにスキルを扱えるようになっていた。
御剣くんは片手剣を主武器に訓練をはじめ、西郷くんは拳による近接戦の訓練、朱宮さんは東洋の武器である刀を使った巧みな剣術の訓練、そして、西宮さんは…………。
「…………ファイヤーっ!!」
魔法の訓練を始めていた。
西宮さんのスキルを見るに圧倒的に回復面のサポーターに優れているが、西宮さんが魔法を習いたいという意志で、ジェルマンさんの指導を積極的に受けている。
「なかなかセンスがいいですね。この調子なら、訓練期間中に中級魔法まで習得できそうです」
「本当ですか!?」
「はい、私はうそを言いません」
魔法には初級魔法、中級魔法、上級魔法、超越魔法、古代魔法の5っに分けられ、超越魔法は歴史に名を残すほどの魔法使いとして称えられ、上級魔法まで使えれば、一流の魔法使いとして認められ、中級魔法なら二流の魔法使いと認められる。
初級魔法は一般家庭でよく使われる魔法で、生活魔法とも呼ばれている。
古代魔法というのははるか昔に存在した魔法で、存在自体はあいまいな扱いをされていて、事実上、5っに分類されるが、一般人の常識的には4っという考え方が普通だ。
「この調子なら、訓練期間が終わりごろには大体、読み終わりそうだ」
再び、本の世界へと踏み入れると、首筋にぞわっとした感覚が走り、とっさに後ろを振り返った。
「ひやぁ!?な、なに?」
するとキンキンに冷えた水を持った西宮さんがいじわるそうに微笑んでいた。
「今日も読むことに集中して、私は心配だよ」
「どうして、西宮さん…………」
「こら、西宮さんじゃなくて、結奈でしょ」
「ゆ、結奈さん?」
「まぁ、うん、よろしい。はい水」
「あ、ありがとう」
手に持っていた水を僕の渡して、自然な仕草で隣に座った。
「それで、どうしてこんなところに?訓練はどうしたんですか?」
「今は休憩中だよ。それで、日向君の様子を見に来たの…………ダメ、だったかな?」
「あ、いや、全然だめじゃないけど」
でも、どうして、わざわざ僕の様子を見に来たんだろう。
「日向くん、何を読んでるの?」
「魔法の歴史が書かれている本だよ」
「魔法の歴史?」
「うん、魔法の起原、魔法がどのように発展していったのか、とかいろいろ書かれてて、まぁ面白いよ」
「へぇ、私もそれ読んだら、魔法うまくなれるかな?」
「どうだろう、魔法の扱い方とか書いてあるわけじゃないから…………」
こういう本はあくまで過去から今までの魔法の経歴を記してあるだけだから、魔法を扱う上では必要ない知識かもしれない。
「そういえば、最近、訓練のほうに参加してないけど、何かあったの?」
「あ~~~~」
そういえば、みんなにはまだ伝えてなかったっけ、僕だけ訓練内容が違うこと。でも、別にわざわざ伝えることでもないし、ここは普通に。
「何かあったわけじゃないよ。ただ僕はみんなに比べて弱いから、だから、知識をつけて少しでもみんなの役に立とうとかなって」
「それで、こんなにたくさんの辞書ぐらい分厚い本を読んでるの?」
「うん、でも意外と面白いよ」
「す、すごいね」
相当驚いたのか、結奈さんはびっくりした表情を見せた。
「あっ、そろそろ時間だ。じゃあまたね」
「あ、うん」
僕と目線を合わせながら微笑み、手を振って訓練に戻る結奈さんに僕も手を振り返した。
と言っても、そうなるのも当然、単純にステータスの差が顕著に現れたからだ。
おそらくだが、今のみんなは元の世界にいた時よりも身体能力が向上している。
持久走なんか、みんな余裕で100周しても汗もかかずに走りきる中、僕だけは7周で走れなくなるほど、体力が消耗する。
しかし、大図書館で得られるものはものすごく多かった。言語理解のスキルのおかげで、どんな文字でも読むことができ、そこから得られる知識は唯一無二、自分の知識として得られている。
まず、この世界には7っ大陸、7つの国が存在している。
僕たちがいるルクスニア王国は西に存在するサルモネ大陸に位置しており、大陸ごとに一つの国が築いている、不思議な世界だ。
だが、七つの国といっても、国として認められているのが七つだけであって民族が住処を築いていたりと、国に近しい集団はたくさん存在している。実際にサルモネ大陸にはたくさんの民族が存在し、ルクスニア王国が治めている領土はサルモネ大陸のたった四割程度だと記載されている。
こんな感じでいろいろ読み漁っていると、面白い文献を僕は見つける。
それは、勇者と魔王がまだ存在していなかった時代。いわゆる古代の時代、この世界には7人の魔女が存在していたらしい。
文献は少ないけど、7人の魔女は自由気ままに自由に生きていたらしい。そして、魔女が世界からいなくなった後、突然、勇者と魔王の歴史が始まる。
「奇妙だ…………」
勇者と魔王が存在してから歴史はこまなく記載されているのに、その前の歴史がすごく曖昧。それこそ、7人の魔女というワード以外、すごくぼんやりとした印象を受ける。
とはいえ、それ以降の歴史は細かく書かれている。
7人の勇者が魔王に立ち向かい、無事に魔王討伐に成功、世界に平和が訪れた。そんな文脈がいくつも見つかる。これを見て分かったのが、魔王は周期ごとに復活し、その度に勇者が召喚されているということだ。
そして、僕たちが丁度、7回目に召喚された勇者ってことになる。
そう考えると、案外この世界の歴史まだ始まって浅いのかもしれない。
まだまだたくさんあるがこれを1か月で読み切り知識にすることはほぼ不可能だろう。
「でも、やりごたえはあるな」
勉強するのは嫌いじゃないし、知らないことを知ることはとても刺激的だ。なにより、本を読んでいて楽しいし、自分の力になっていることを実感できている。
僕はメイドさんに呼ばれるまで本を読み漁った。
訓練が始まって2週間が経過し、みんな慣れたようにスキルを扱えるようになっていた。
御剣くんは片手剣を主武器に訓練をはじめ、西郷くんは拳による近接戦の訓練、朱宮さんは東洋の武器である刀を使った巧みな剣術の訓練、そして、西宮さんは…………。
「…………ファイヤーっ!!」
魔法の訓練を始めていた。
西宮さんのスキルを見るに圧倒的に回復面のサポーターに優れているが、西宮さんが魔法を習いたいという意志で、ジェルマンさんの指導を積極的に受けている。
「なかなかセンスがいいですね。この調子なら、訓練期間中に中級魔法まで習得できそうです」
「本当ですか!?」
「はい、私はうそを言いません」
魔法には初級魔法、中級魔法、上級魔法、超越魔法、古代魔法の5っに分けられ、超越魔法は歴史に名を残すほどの魔法使いとして称えられ、上級魔法まで使えれば、一流の魔法使いとして認められ、中級魔法なら二流の魔法使いと認められる。
初級魔法は一般家庭でよく使われる魔法で、生活魔法とも呼ばれている。
古代魔法というのははるか昔に存在した魔法で、存在自体はあいまいな扱いをされていて、事実上、5っに分類されるが、一般人の常識的には4っという考え方が普通だ。
「この調子なら、訓練期間が終わりごろには大体、読み終わりそうだ」
再び、本の世界へと踏み入れると、首筋にぞわっとした感覚が走り、とっさに後ろを振り返った。
「ひやぁ!?な、なに?」
するとキンキンに冷えた水を持った西宮さんがいじわるそうに微笑んでいた。
「今日も読むことに集中して、私は心配だよ」
「どうして、西宮さん…………」
「こら、西宮さんじゃなくて、結奈でしょ」
「ゆ、結奈さん?」
「まぁ、うん、よろしい。はい水」
「あ、ありがとう」
手に持っていた水を僕の渡して、自然な仕草で隣に座った。
「それで、どうしてこんなところに?訓練はどうしたんですか?」
「今は休憩中だよ。それで、日向君の様子を見に来たの…………ダメ、だったかな?」
「あ、いや、全然だめじゃないけど」
でも、どうして、わざわざ僕の様子を見に来たんだろう。
「日向くん、何を読んでるの?」
「魔法の歴史が書かれている本だよ」
「魔法の歴史?」
「うん、魔法の起原、魔法がどのように発展していったのか、とかいろいろ書かれてて、まぁ面白いよ」
「へぇ、私もそれ読んだら、魔法うまくなれるかな?」
「どうだろう、魔法の扱い方とか書いてあるわけじゃないから…………」
こういう本はあくまで過去から今までの魔法の経歴を記してあるだけだから、魔法を扱う上では必要ない知識かもしれない。
「そういえば、最近、訓練のほうに参加してないけど、何かあったの?」
「あ~~~~」
そういえば、みんなにはまだ伝えてなかったっけ、僕だけ訓練内容が違うこと。でも、別にわざわざ伝えることでもないし、ここは普通に。
「何かあったわけじゃないよ。ただ僕はみんなに比べて弱いから、だから、知識をつけて少しでもみんなの役に立とうとかなって」
「それで、こんなにたくさんの辞書ぐらい分厚い本を読んでるの?」
「うん、でも意外と面白いよ」
「す、すごいね」
相当驚いたのか、結奈さんはびっくりした表情を見せた。
「あっ、そろそろ時間だ。じゃあまたね」
「あ、うん」
僕と目線を合わせながら微笑み、手を振って訓練に戻る結奈さんに僕も手を振り返した。
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
黙示録戦争後に残された世界でたった一人冷凍睡眠から蘇ったオレが超科学のチート人工知能の超美女とともに文芸復興を目指す物語。
あっちゅまん
ファンタジー
黙示録の最終戦争は実際に起きてしまった……そして、人類は一度滅亡した。
だが、もう一度世界は創生され、新しい魔法文明が栄えた世界となっていた。
ところが、そんな中、冷凍睡眠されていたオレはなんと蘇生されてしまったのだ。
オレを目覚めさせた超絶ボディの超科学の人工頭脳の超美女と、オレの飼っていた粘菌が超進化したメイドと、同じく飼っていたペットの超進化したフクロウの紳士と、コレクションのフィギュアが生命を宿した双子の女子高生アンドロイドとともに、魔力がないのに元の世界の科学力を使って、マンガ・アニメを蘇らせ、この世界でも流行させるために頑張る話。
そして、そのついでに、街をどんどん発展させて建国して、いつのまにか世界にめちゃくちゃ影響力のある存在になっていく物語です。
【黙示録戦争後に残された世界観及び設定集】も別にアップしています。
よければ参考にしてください。
アルゴノートのおんがえし
朝食ダンゴ
ファンタジー
『完結済!』【続編製作中!】
『アルゴノート』
そう呼ばれる者達が台頭し始めたのは、半世紀以上前のことである。
元来アルゴノートとは、自然や古代遺跡、ダンジョンと呼ばれる迷宮で採集や狩猟を行う者達の総称である。
彼らを侵略戦争の尖兵として登用したロードルシアは、その勢力を急速に拡大。
二度に渡る大侵略を経て、ロードルシアは大陸に覇を唱える一大帝国となった。
かつて英雄として名を馳せたアルゴノート。その名が持つ価値は、いつしか劣化の一途辿ることになる。
時は、記念すべき帝国歴五十年の佳節。
アルゴノートは、今や荒くれ者の代名詞と成り下がっていた。
『アルゴノート』の少年セスは、ひょんなことから貴族令嬢シルキィの護衛任務を引き受けることに。
典型的な貴族の例に漏れず大のアルゴノート嫌いであるシルキィはセスを邪険に扱うが、そんな彼女をセスは命懸けで守る決意をする。
シルキィのメイド、ティアを伴い帝都を目指す一行は、その道中で国家を巻き込んだ陰謀に巻き込まれてしまう。
セスとシルキィに秘められた過去。
歴史の闇に葬られた亡国の怨恨。
容赦なく襲いかかる戦火。
ーー苦難に立ち向かえ。生きることは、戦いだ。
それぞれの運命が絡み合う本格派ファンタジー開幕。
苦難のなかには生きる人にこそ読んで頂きたい一作。
○表紙イラスト:119 様
※本作は他サイトにも投稿しております。
あなたの冒険者資格は失効しました〜最強パーティが最下級から成り上がるお話
此寺 美津己
ファンタジー
祖国が田舎だってわかってた。
電車もねえ、駅もねえ、騎士さま馬でぐーるぐる。
信号ねえ、あるわけねえ、おらの国には電気がねえ。
そうだ。西へ行こう。
西域の大国、別名冒険者の国ランゴバルドへ、ぼくらはやってきた。迷宮内で知り合った仲間は強者ぞろい。
ここで、ぼくらは名をあげる!
ランゴバルドを皮切りに世界中を冒険してまわるんだ。
と、思ってた時期がぼくにもありました…
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
【第二部完結】 最強のFランク光魔導士、追放される
はくら(仮名)
ファンタジー
※2024年6月5日 番外編第二話の終結後は、しばらくの間休載します。再開時期は未定となります。
※ノベルピアの運営様よりとても素敵な表紙イラストをいただきました! モデルは作中キャラのエイラです。本当にありがとうございます!
※第二部完結しました。
光魔導士であるシャイナはその強すぎる光魔法のせいで戦闘中の仲間の目も眩ませてしまうほどであり、また普段の素行の悪さも相まって、旅のパーティーから追放されてしまう。
※短期連載(予定)
※当作品はノベルピアでも公開しています。
※今後何かしらの不手際があるかと思いますが、気付き次第適宜修正していきたいと思っています。
※また今後、事前の告知なく各種設定や名称などを変更する可能性があります。なにとぞご了承ください。
※お知らせ
俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~
つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。
このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。
しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。
地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。
今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる