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第1章 最初の冒険ゴブリン退治
第1話 最初の冒険はやはりこれ
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「なあ、その鎧の音、何とかならん?」
洞窟の中を歩いている五人組の先頭、皮鎧を着た青年が後ろを振り向いて言った。
その視線の先には、鎖帷子を板金で補強した板金鎧を着込み、T字型の隙間のある兜、〈茨の絡んだ三つ叉の槍〉の紋章の描かれた凧型の盾、片手用の長剣という出で立ちのいかにも騎士でございます、と言わんばかりの人物がいた。
しかし、その動きはぎこちなく音を立てまくっており、鎧を持て余しているのが傍目から見て明らかだった。
一行の先頭に立ち、前方を注意している斥候のヤンソンからすれば、はっきり言って迷惑以外の何物でも無い。
身の丈に合っていない装備などするべきではないのだ。
「す、すみません。ヤンソンさん」
鎧の騎士からヤンソンに詫びの声が上がる。その声は年若かった。
見てみれば、兜の隙間から除く顔は、この重装備には不似合いな少年のものであった。
少年ロウドは、鎧を自在に着こなせていない今の状態を恥じていた。
こんな洞窟に入るのに板金鎧を着てくる方がおかしい、と言われればそれまでだが、これは父親が旅に出る彼のために鍛冶屋に特注してあつらえてくれた大切な鎧だ。着ないわけにはいかない。
「怒っても仕方ないじゃないか。金属鎧なんて、どうしたって音は出る」
ロウドの隣に立つ屈強な体の戦士アーサーがフォローに入った。
鎖帷子を着込み、鼻当てのある兜を被った彼は、愛用の戦鎚で肩をトントン叩きながら、
「ロウドを仲間に入れた時点で、それは覚悟すべきだろ。ヤンソン」
と言ってくれた。
「そうですよ。それに小鬼如きに音を聞かれても問題はさほどないでしょう」
アーサーやロウドの後ろを歩いている太陽神の紋章の入った綿入り布鎧を着た美男子がヘラヘラと軽口を叩く。
「あのね、ジャン。小鬼だからって油断していい訳じゃないでしょ。ホント、アンタは太陽神の神官のくせに、ヘラヘラして」
最後尾で後ろを警戒している鎖帷子の赤毛の女戦士が楽観している仲間に注意を促した。
「カリン様は手厳しい」
ジャンと呼ばれた神官は戯けた調子で肩をすくめた。
「ジャン、アンタねえ……まあ、ロウドくんはこういうのは初めてなんだし、仕方ないでしょ。冒険者として先輩のアタシたちがフォローすればいいのよ」
カリンと呼ばれた女戦士は前を歩く仲間に対して、先輩である自分たちが後輩をフォローするのは当たり前、と言い切った。
先頭のヤンソンは頭を搔いて、
「へいへい、分かりましたよ」
と、溜息をつきながら言った。
さて、このパーティのいる洞窟は何かと言うと、小鬼の巣穴である。
山の中腹にある洞窟に流れてきた小鬼の群れが棲みついて、麓の村の家畜を攫ったり、農作物を荒らしたりと被害が出たのだ。
未だ村人に被害は出ていないが、それも時間の問題だろうと、村人たちは討伐を依頼することを決めた。
村中の金をかき集めて一番近い町の冒険者組合に依頼した結果、派遣されたのがアーサーをリーダーとしたパーティである。
ある事情から家を出て旅をしていたロウドは、滞在していたこの村にて小鬼のことを聞き、討伐に協力することにしたのだ。
で、勇み込んで巣穴に来たのはいいが、こういうのに不慣れで、かつ重装備に振り回されている新人がガッチャンガッチャン音を立てまくっている、という状況なのである。
「たくよう……! ちょっと静かにしろ」
文句を言いかけたヤンソンだが、その鋭敏な耳が前方の洞窟の奥から響いてくる音を捉えた。
二足歩行の生物の複数の足音。靴の音ではなく生身の足音であることから、人でないことは確かだ。
「小鬼か?」
小さな声でアーサーが問いながら、音を立てないように静かに角燈の蓋を半分ほど閉めて光量を絞る。
「おそらくな」
そう答えて腰のベルトから短剣を抜くヤンソン。
最後尾のカリンがロウドとアーサーの隣に移動してきた。手には腰から抜いた長剣がある。
息を呑み、岩の陰に隠れながら静かに足音の主を待つ一同。
やがて、ヤンソン以外の者の耳にも足音が聞こえてきた。
明らかに靴の音ではないペタペタという足音。二、三匹ぐらいか。
やがて前方の暗闇から、三匹の小鬼が現れた。
人の大人よりも若干背の低い土気色の貧相な体、尖った耳、鷲鼻に乱杭歯、そして世界の全てに不平不満を持っているかのような表情。
それが小鬼という生き物である。
一応急所を隠すためなのか粗末な腰布を身につけており、手には枝に石を括り付けただけの粗末な槍や石斧を持っている。
小鬼たちは、アーサーたちに気づいた様子もなく、ギャーギャー言い合いながら、近付いてくる。
後ろに首を曲げてアーサーたちに目配せするヤンソン。
アーサーとカリンが頷いたのを見て前に向き直り、短剣を投擲する。
短剣は狙い過たず先頭の小鬼の喉に突き刺さった。
先頭の小鬼がくずおれると同時に、アーサーとカリンが立ち上がり、残りの二匹に向かっていく。
小鬼は慌てふためいて対処する事ができずにいた。
いきなり先頭の仲間が倒れたと思ったら、武器を持った人間が岩陰から出てきて向かってきたのだ。
この小鬼という生き物は、他を襲って略奪することは常日頃から考えているくせに、自分たちが襲撃されることは考えられない種族的特性を持っていた(まあ、群れを統率する上位種は流石にそんなことはないのだが)。
よって今回も待ち伏せを受けて、まともに反撃をする事もできず、一匹は頭を戦鎚で砕かれ、もう一匹は長剣で切り捨てられた。
ちなみにロウドは、アーサーとカリンについて行けず、まごまごしている内に終わってしまった。
長剣についた小鬼の血を、彼らの腰布に擦りつけて拭いたカリンが、所在なげに立っているロウドに優しく声を掛ける。
「まあ、最初の内から迅速な攻撃に移れる奴なんていないよ。気にしないこと」
「カリンの言うとおりだぞ、ロウド。奥に行けば、幾らでも小鬼は出てくるからな。いいとこ見せる機会はまだある」
アーサーもロウドの肩を叩いてフォローを入れる。
「は、はい! 頑張ります!」
先輩二人の言葉を受け、次こそは小鬼を倒そうと意気込むロウド。
そんな様子をジャンはニコニコしながら、ヤンソンは鼻を鳴らして見ていた。
「よし、奥へ行くぞ」
ゴブリン三匹の死体を岩陰に隠し、アーサーの号令で洞窟の奥へと進む一行。
ガチャガチャというロウドの鎧の音と共に彼らは暗闇へと消えていった。
第1話 最初の冒険はやはりこれ 終了
洞窟の中を歩いている五人組の先頭、皮鎧を着た青年が後ろを振り向いて言った。
その視線の先には、鎖帷子を板金で補強した板金鎧を着込み、T字型の隙間のある兜、〈茨の絡んだ三つ叉の槍〉の紋章の描かれた凧型の盾、片手用の長剣という出で立ちのいかにも騎士でございます、と言わんばかりの人物がいた。
しかし、その動きはぎこちなく音を立てまくっており、鎧を持て余しているのが傍目から見て明らかだった。
一行の先頭に立ち、前方を注意している斥候のヤンソンからすれば、はっきり言って迷惑以外の何物でも無い。
身の丈に合っていない装備などするべきではないのだ。
「す、すみません。ヤンソンさん」
鎧の騎士からヤンソンに詫びの声が上がる。その声は年若かった。
見てみれば、兜の隙間から除く顔は、この重装備には不似合いな少年のものであった。
少年ロウドは、鎧を自在に着こなせていない今の状態を恥じていた。
こんな洞窟に入るのに板金鎧を着てくる方がおかしい、と言われればそれまでだが、これは父親が旅に出る彼のために鍛冶屋に特注してあつらえてくれた大切な鎧だ。着ないわけにはいかない。
「怒っても仕方ないじゃないか。金属鎧なんて、どうしたって音は出る」
ロウドの隣に立つ屈強な体の戦士アーサーがフォローに入った。
鎖帷子を着込み、鼻当てのある兜を被った彼は、愛用の戦鎚で肩をトントン叩きながら、
「ロウドを仲間に入れた時点で、それは覚悟すべきだろ。ヤンソン」
と言ってくれた。
「そうですよ。それに小鬼如きに音を聞かれても問題はさほどないでしょう」
アーサーやロウドの後ろを歩いている太陽神の紋章の入った綿入り布鎧を着た美男子がヘラヘラと軽口を叩く。
「あのね、ジャン。小鬼だからって油断していい訳じゃないでしょ。ホント、アンタは太陽神の神官のくせに、ヘラヘラして」
最後尾で後ろを警戒している鎖帷子の赤毛の女戦士が楽観している仲間に注意を促した。
「カリン様は手厳しい」
ジャンと呼ばれた神官は戯けた調子で肩をすくめた。
「ジャン、アンタねえ……まあ、ロウドくんはこういうのは初めてなんだし、仕方ないでしょ。冒険者として先輩のアタシたちがフォローすればいいのよ」
カリンと呼ばれた女戦士は前を歩く仲間に対して、先輩である自分たちが後輩をフォローするのは当たり前、と言い切った。
先頭のヤンソンは頭を搔いて、
「へいへい、分かりましたよ」
と、溜息をつきながら言った。
さて、このパーティのいる洞窟は何かと言うと、小鬼の巣穴である。
山の中腹にある洞窟に流れてきた小鬼の群れが棲みついて、麓の村の家畜を攫ったり、農作物を荒らしたりと被害が出たのだ。
未だ村人に被害は出ていないが、それも時間の問題だろうと、村人たちは討伐を依頼することを決めた。
村中の金をかき集めて一番近い町の冒険者組合に依頼した結果、派遣されたのがアーサーをリーダーとしたパーティである。
ある事情から家を出て旅をしていたロウドは、滞在していたこの村にて小鬼のことを聞き、討伐に協力することにしたのだ。
で、勇み込んで巣穴に来たのはいいが、こういうのに不慣れで、かつ重装備に振り回されている新人がガッチャンガッチャン音を立てまくっている、という状況なのである。
「たくよう……! ちょっと静かにしろ」
文句を言いかけたヤンソンだが、その鋭敏な耳が前方の洞窟の奥から響いてくる音を捉えた。
二足歩行の生物の複数の足音。靴の音ではなく生身の足音であることから、人でないことは確かだ。
「小鬼か?」
小さな声でアーサーが問いながら、音を立てないように静かに角燈の蓋を半分ほど閉めて光量を絞る。
「おそらくな」
そう答えて腰のベルトから短剣を抜くヤンソン。
最後尾のカリンがロウドとアーサーの隣に移動してきた。手には腰から抜いた長剣がある。
息を呑み、岩の陰に隠れながら静かに足音の主を待つ一同。
やがて、ヤンソン以外の者の耳にも足音が聞こえてきた。
明らかに靴の音ではないペタペタという足音。二、三匹ぐらいか。
やがて前方の暗闇から、三匹の小鬼が現れた。
人の大人よりも若干背の低い土気色の貧相な体、尖った耳、鷲鼻に乱杭歯、そして世界の全てに不平不満を持っているかのような表情。
それが小鬼という生き物である。
一応急所を隠すためなのか粗末な腰布を身につけており、手には枝に石を括り付けただけの粗末な槍や石斧を持っている。
小鬼たちは、アーサーたちに気づいた様子もなく、ギャーギャー言い合いながら、近付いてくる。
後ろに首を曲げてアーサーたちに目配せするヤンソン。
アーサーとカリンが頷いたのを見て前に向き直り、短剣を投擲する。
短剣は狙い過たず先頭の小鬼の喉に突き刺さった。
先頭の小鬼がくずおれると同時に、アーサーとカリンが立ち上がり、残りの二匹に向かっていく。
小鬼は慌てふためいて対処する事ができずにいた。
いきなり先頭の仲間が倒れたと思ったら、武器を持った人間が岩陰から出てきて向かってきたのだ。
この小鬼という生き物は、他を襲って略奪することは常日頃から考えているくせに、自分たちが襲撃されることは考えられない種族的特性を持っていた(まあ、群れを統率する上位種は流石にそんなことはないのだが)。
よって今回も待ち伏せを受けて、まともに反撃をする事もできず、一匹は頭を戦鎚で砕かれ、もう一匹は長剣で切り捨てられた。
ちなみにロウドは、アーサーとカリンについて行けず、まごまごしている内に終わってしまった。
長剣についた小鬼の血を、彼らの腰布に擦りつけて拭いたカリンが、所在なげに立っているロウドに優しく声を掛ける。
「まあ、最初の内から迅速な攻撃に移れる奴なんていないよ。気にしないこと」
「カリンの言うとおりだぞ、ロウド。奥に行けば、幾らでも小鬼は出てくるからな。いいとこ見せる機会はまだある」
アーサーもロウドの肩を叩いてフォローを入れる。
「は、はい! 頑張ります!」
先輩二人の言葉を受け、次こそは小鬼を倒そうと意気込むロウド。
そんな様子をジャンはニコニコしながら、ヤンソンは鼻を鳴らして見ていた。
「よし、奥へ行くぞ」
ゴブリン三匹の死体を岩陰に隠し、アーサーの号令で洞窟の奥へと進む一行。
ガチャガチャというロウドの鎧の音と共に彼らは暗闇へと消えていった。
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