上 下
13 / 23
いざ、交流会へ!

グループ紹介 4

しおりを挟む
 「んー、何の用と言われても特になにもありませんでしたよ?強いて言えば確認、でしょうかね……。」

 暁君を抱き寄せたまま、春樹先輩とはまた違った綺麗な微笑みを作って答えた。
 てか、少し待ってよ。なんで僕が攻撃されたか全く分からないよ。それに、暁君の番に会うのは初めてだし、僕暁君に手を出したりしてないよ……?

 「へぇ、何の確認ですか?」
 春樹先輩は相変わらず怖い顔をしていた。こんな顔してるのをみるのは初めてかもしれない……。
 「ふふっ、本当は分かっているんじゃなんですか?“四天王の春樹君”。」
 少し、いや結構意地悪な笑みを作って春樹先輩に尋ねていた。すると、隣にいた暁君が小突いた。
 「止めてやれよ、グレイ。これ以上刺激してやるな。」
 「ですが暁、これは彼らだけの問題ではないのですよ。学校全体のパワーバランスが崩れてしまいます。」
 すると暁君は呆れたのか、深いため息をついた。
 「それをなんとかしてやるのがお前らの仕事だろ………」

 うん、この人たちが何の話をしているのか僕には全く分からない!
 すると、春樹先輩に僕の思考が伝染したのか春樹先輩は少し怖い声で尋ねた。

 「ねぇ、だからさ……何の確認をしたかったの……?」
 「それは春樹君の豊君へ対する思いですよ。それが本物かお遊びなのか……。まぁ、今ので本気なのが分かりましたけど。」
 今度は意地悪な笑みじゃなく、優しい綺麗な微笑みを見せた。
 けど、春樹先輩は納得していないみたいだった
 「はあ??俺は豊一筋なんだけど?誰にも渡さない。誰にも……。例え豊が他の奴を選んでもね……。」
 すると、グレイさんは困った顔をした。
 「ふぅ、いやこの時代重婚もありですからね。ただ、貴方たちが四天王である以上どちらかとしか卒業までは番の関係にはなれないのですからね?」
 「は?それを決めるのは俺たちだろ?なんでお前らに決められなきゃいけないんだよ。」
 「だから、パワーバランスが崩れてしまいますからね?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃんでした。 実際に逢ってみたら、え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこいー伴侶がいますので! おじいちゃんと孫じゃないよ!

思春期のボーイズラブ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:幼馴染の二人の男の子に愛が芽生える  

最強風紀委員長は、死亡フラグを回避しない

百門一新
ファンタジー
選ばれた貴族の少年たちが通う学園で、戦闘奴隷出身として知られている『最強風紀委員長サード・サリファン』は嫌われている。実はその出自やフルネームは嘘で、百年ごとに繰り返されている≪悪魔≫との闘い終わらせるため、学園へ送られた短命な≪実験体の半悪魔≫だった……のだが、当の本人は『学園の嫌われ役』も『死ぬための使命』も全く悲観していなかった。 何故か慕ってくる風紀委員会のメンバーと共に、サードは男同士キャーキャー言い合う現状を「理解し難い(困惑)」と思いながら違反者をぶっ飛ばし、喧嘩を売ってくる生徒会を相手にし、――そして半悪魔体としての寿命が迫る中とうとう≪悪魔≫が現われる。 【小説家になろう】様にも掲載しております。

記憶喪失の君と…

R(アール)
BL
陽は湊と恋人だった。 ひねくれて誰からも愛されないような陽を湊だけが可愛いと、好きだと言ってくれた。 順風満帆な生活を送っているなか、湊が記憶喪失になり、陽のことだけを忘れてしまって…! ハッピーエンド保証

拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件

碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。 状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。 「これ…俺、なのか?」 何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。 《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て運命の相手を見つけるまでの物語である──。》 ──────────── ~お知らせ~ ※第5話を少し修正しました。 ※第6話を少し修正しました。 ※第11話を少し修正しました。 ※第19話を少し修正しました。 ──────────── ※感想、いいね大歓迎です!!

竜騎士と花生み〜逃亡奴隷はご主人様に恋をする〜

11ミリ
BL
世界には『花生み』と言われる人たちが存在する。感情がゆらぐと身体から花、つる、葉が生み出されていく。それらは竜を飼育するのに必要なもので、高値で取引をされる。それゆえに花生みたちは、生きる金貨として狙われることが多い。  孤児のマルはごろつきたちに奴隷にされ、虐待を受けていた。逃げ出した先で倒れたマルを助けたのは、カエルム王国の竜騎隊、第五部隊隊長であるロナウド。身よりがないマルはロナウドの屋敷で働くことになる。 そこにいる人たちは皆優しくてあたたかい。  無愛想だけど面倒見の良いご主人様(ロナウド)にも惹かれていく。けれどマルは逃亡奴隷。ここにいたいけれどバレたら投獄される。ご主人様の側から離れたくない、どうしたらいいと悩む日々。ある日王都は一頭の巨大な竜に襲撃されて……。

迷子の僕の異世界生活

クローナ
BL
高校を卒業と同時に長年暮らした養護施設を出て働き始めて半年。18歳の桜木冬夜は休日に買い物に出たはずなのに突然異世界へ迷い込んでしまった。 通りかかった子供に助けられついていった先は人手不足の宿屋で、衣食住を求め臨時で働く事になった。 その宿屋で出逢ったのは冒険者のクラウス。 冒険者を辞めて騎士に復帰すると言うクラウスに誘われ仕事を求め一緒に王都へ向かい今度は馴染み深い孤児院で働く事に。 神様からの啓示もなく、なぜ自分が迷い込んだのか理由もわからないまま周りの人に助けられながら異世界で幸せになるお話です。 2022,04,02 第二部を始めることに加え読みやすくなればと第一部に章を追加しました。

処理中です...