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いざ、交流会へ!
グループ紹介
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「豊もなんだかんだ言ってるけど、春樹先輩のことも好きだよな?」
「は、はいいいいいい?!」
僕たちは今、交流会の会場となるアリーナに向かっているところだった。
これから始まる交流会は東西南北のグループごとに分かれてまだグループに所属していない中等部の1、2年に自分達のグループの魅力を紹介する。
僕も去年見たから分かるけど、本当に凄かったよ。まぁ、その凄さはのちのち分かるとして。
暁君、今君何て言いました……?
「そそそそそんなんわけないじゃんっ!!」
暁君ってこういう意地悪なとこあるんだよね。てか、僕も否定してるはずなのになんで慌ててるんだろう……。確かに周りに人がいるし、もう既に今年の入学式で四天王として玲先輩と春樹先輩の魅力も実力も全生徒に知られているし、僕からしたらライバル……と言って良いのかどうか分からないけど、2人にとって僕よりずっと容姿も実力も相応しい人たちが多い中、そんな話題を流暢にしていられない。
もし、こういう四天王絡みの話題について敏感になっている子がいたら僕は何かしらの標的になる可能性が高い。
なのに!どうして!暁君は!それを知ってか知らずかは僕には分からないけど!どんどん話を進めてくのかな?!
「そういう反応ってことは少なからず意識はしてるってことだよな?」
「いや、それは僕らの入学式の日に僕のこと助けてくれたし、何故か知らないけどその日以来凄く仲良くさせてもらっているし、でもっ!そ…………そんないきなり好きとか……っ!!」
否定してるのに、暁君は僕の反応を見てニヤニヤしてるんだけど!
「前から思ってたけど、最近玲先輩の話と同じぐらいの頻度で春樹先輩の話聞いてるぞ?」
「そ、それは最近会う頻度が多くなったからで………!」
「豊この際だから言っとくけど、お前のライバルはこの中等部だけでも多いんだぞ?そして通常なら四天王の番なんてなれるわけが無い。けど、お前は違う。豊は2人にとって特別な存在なんだ。」
「いや、そんな特別とか……!」
暁君はずっと否定している僕に痺れを切らしたのか、僕の肩を両手で掴んで暁君と僕は向き合うようになった。
こんなときに思うのもなんだけど、暁君ってカッコいい顔してるんだよな……。
「もう否定するな豊。一度玲先輩と春樹先輩に好きだと言ってみろ。その時点でもうお前、多分一週間は腰痛で歩けないからな?」
「!?!?!?」
「俺の時は2日で済んだけど………。」
「ふぇぇ………」
暁君は実体験も含めながら俺に力説してきた。てか、ぶっちゃけ暁君は僕に2人のことが好きだと自覚させたいだけなんじゃない!?
「じゃあ聞くけどさ、豊は玲先輩と春樹先輩に番ができちゃったらどう思うの?」
「え…………………」
2人に番ができちゃったら………それはそれで嫌だな……。
なんか悲しくなって俯いてしまった。
するとどこからか桜の花の匂いがした。
肩に感じていた暁君の両手の重みが消えた代わりに、上半身を抱き締められるような人肌の熱を感じた。
顔を上げると目の前に薄い紫と黄色のローブがあった。うんだいたい分かった。東のカラーのローブと桜の香りと言ったらあの人しかいない………。
すると頭上で少し怖いでも聞き慣れた声が聞こえた。
「……豊と少し距離が近いよ。あと、あんまり豊に意地悪なことしないでくれるかな?………西の側近の番の暁君?」
ヤバい、結構怒っちゃってる………???
「は、はいいいいいい?!」
僕たちは今、交流会の会場となるアリーナに向かっているところだった。
これから始まる交流会は東西南北のグループごとに分かれてまだグループに所属していない中等部の1、2年に自分達のグループの魅力を紹介する。
僕も去年見たから分かるけど、本当に凄かったよ。まぁ、その凄さはのちのち分かるとして。
暁君、今君何て言いました……?
「そそそそそんなんわけないじゃんっ!!」
暁君ってこういう意地悪なとこあるんだよね。てか、僕も否定してるはずなのになんで慌ててるんだろう……。確かに周りに人がいるし、もう既に今年の入学式で四天王として玲先輩と春樹先輩の魅力も実力も全生徒に知られているし、僕からしたらライバル……と言って良いのかどうか分からないけど、2人にとって僕よりずっと容姿も実力も相応しい人たちが多い中、そんな話題を流暢にしていられない。
もし、こういう四天王絡みの話題について敏感になっている子がいたら僕は何かしらの標的になる可能性が高い。
なのに!どうして!暁君は!それを知ってか知らずかは僕には分からないけど!どんどん話を進めてくのかな?!
「そういう反応ってことは少なからず意識はしてるってことだよな?」
「いや、それは僕らの入学式の日に僕のこと助けてくれたし、何故か知らないけどその日以来凄く仲良くさせてもらっているし、でもっ!そ…………そんないきなり好きとか……っ!!」
否定してるのに、暁君は僕の反応を見てニヤニヤしてるんだけど!
「前から思ってたけど、最近玲先輩の話と同じぐらいの頻度で春樹先輩の話聞いてるぞ?」
「そ、それは最近会う頻度が多くなったからで………!」
「豊この際だから言っとくけど、お前のライバルはこの中等部だけでも多いんだぞ?そして通常なら四天王の番なんてなれるわけが無い。けど、お前は違う。豊は2人にとって特別な存在なんだ。」
「いや、そんな特別とか……!」
暁君はずっと否定している僕に痺れを切らしたのか、僕の肩を両手で掴んで暁君と僕は向き合うようになった。
こんなときに思うのもなんだけど、暁君ってカッコいい顔してるんだよな……。
「もう否定するな豊。一度玲先輩と春樹先輩に好きだと言ってみろ。その時点でもうお前、多分一週間は腰痛で歩けないからな?」
「!?!?!?」
「俺の時は2日で済んだけど………。」
「ふぇぇ………」
暁君は実体験も含めながら俺に力説してきた。てか、ぶっちゃけ暁君は僕に2人のことが好きだと自覚させたいだけなんじゃない!?
「じゃあ聞くけどさ、豊は玲先輩と春樹先輩に番ができちゃったらどう思うの?」
「え…………………」
2人に番ができちゃったら………それはそれで嫌だな……。
なんか悲しくなって俯いてしまった。
するとどこからか桜の花の匂いがした。
肩に感じていた暁君の両手の重みが消えた代わりに、上半身を抱き締められるような人肌の熱を感じた。
顔を上げると目の前に薄い紫と黄色のローブがあった。うんだいたい分かった。東のカラーのローブと桜の香りと言ったらあの人しかいない………。
すると頭上で少し怖いでも聞き慣れた声が聞こえた。
「……豊と少し距離が近いよ。あと、あんまり豊に意地悪なことしないでくれるかな?………西の側近の番の暁君?」
ヤバい、結構怒っちゃってる………???
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