病気かもしれない

亀吉

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オリジナル

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 「生きててええのやね……。」
 涙でぐすぐすになった顔を余計に歪ませた。
 そう、なんで俺が捨てられたんか。それは俺には宿主を出現させれるかどうか分からなかったんや。いや、その見込みが無かったって言った方が正解なんやろうけどや。
 だから、俺は捨てられた。
 代々魔導師の家計の家では、見込みのない奴は捨てられるんや。運が良ければ心優しい誰かに拾ってもろうこともやるみたいやけど、そんなのなかなかおらへん。大体は餓死したり、奴隷にされたり、体売られたりや。
 けど、宿主が出れば自分のことは守れるぐらいにはなるんや。
 どんなに自分自身が持っている魔力がショボくても、ある程度体を強化したり、戦えるようになるんや。
 昔、俺のもうこの世にはいないじいさんがいっとったんや。
 「お前は、魔力が家族よりも少ない。だから、お前はきっと捨てられてしまう。でも、私はお前を信じているぞ。戦い方は魔導師一つ、と言うわけではないのだからな。自分だけの、オリジナルの戦い方で勝てるようになりなさい。そうすれば、きっと誰かが認めてくれるはずだ。」
 そうやった、俺は魔導師に執着せんでも良かったんや。俺は俺のオリジナルでいいんや。
 個性で戦いを決めていいんや。
 きっと、俺の宿主が出たのも、俺の俺自身のオリジナルなんやから。
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みんなの感想(2件)

tsukapyonnu
2018.06.15 tsukapyonnu

魔法ってかっこいいですよね笑

亀吉
2018.06.15 亀吉

こちらの作品でも感想をいただけて嬉しいです。ありがとうございます!
魔法って格好いいですよね。私も好きです。
ただ、チートなイメージがあるんで、私は自分の作品に最強無敵キャラは作らないで、ファンタジーながらも、人間臭い作品にしていきたいと思います。

解除
tsukapyonnu
2018.06.15 tsukapyonnu

くしゃくしゃと頭を撫でる描写から次が期待されました。今から読んできます

解除

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